お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『疾風!アイアンリーガー』ちょっとした感想 League-15(第44~46話)

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今回は、疾風!アイアンリーガー』の感想記事第15回目です。

 

ファイター兄弟に恐怖するマグナムエース。仲間も技も失いかけた彼がつかんだ、新たなる魔球とは!?今回ご紹介の3話は、マグナムエースを中心にお話が展開。ファイター兄弟への恐怖心、悲鳴を上げるその身体、一時的に戦線離脱してしまう極十郎太など、様々なことが彼を襲います。しかし彼は、それに屈さずに仲間たちと力を合わせて乗り越え、ついに新魔球:44スクエアを生み出すことに成功。マグナムエースの心身の成長が、初めてと言っても過言ではないほど濃密に描かれていました。

 

 

 

 

第44話「見えない突破口」

1994年2月1日放送

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「これが、俺の全エネルギーをかけた…44ソニック・ショットだ!」

 

STORY:ファイター兄弟に感じた不思議な感覚のせいで、迷いが生じていたマグナムエース。ゴールド三兄弟の言葉に勇気づけられるも、第1戦の再試合において、再びその感覚がよみがえる。読まれるはずのない動き、信じられないパスカット。だが、一進一退の攻防を続ける中で、マグナムエースを、ファイター兄弟の動きが読めるという不思議な感覚が襲う。44ソニック・ショット発動!シルバーキャッスル、第1戦突破の瞬間である!


サブタイトルだけ見ると不穏な要素があるように感じますが、実際はシルバーキャッスルが第1戦再試合にて勝利をおさめ、第2戦進出を決めるお話。しかし一方で、マグナムエースとファイター兄弟は互いに不思議な感覚を覚えていくようになり、それが試合をお菊左右することになります。サブタイトルの「見えない突破口」というのは、マグナムエースの心のことを指してるんですね。


深夜、アイスホッケーの練習に勤しむマグナムエース。ひたすらパックのショットの練習をしますが、脳裏にはファイター兄弟のことがよぎり、それが彼のショットを狂わせていきます。そんな時に現れたのが、ゴールド三兄弟。彼らはマグナムエースを奮起させるような言葉をかけ、自分たちも試合に出たいという意思を見せながら去っていきます。彼らの姿を見て、マグナムエースは第1戦再試合への決意を新たにするのでした。本編序盤でマグナムエースの練習を密かに見ていたゴールド三兄弟。彼のシュートに狂いが生じ始めたのを見て、その姿を現します。このシーンにおけるゴールド三兄弟が、とんでもなく「よきライバル」という雰囲気を出していてGood。中でも印象に残ったのは、ゴールドアームの「うらやましいぜ、お前たちが。戦う相手がいてな。」というセリフでした。ゴールド三兄弟は、ダークスポーツ財団を脱退し、現在所属チームなしのアイアンリーガー。そのため、いくら正々堂々と戦う意思があっても、公式試合に出ることができません。このシーンは、ゴールド三兄弟のそういった悔しさと、試合に出たいという意欲、そしてそんな自分たちに対しマグナムエースたちシルバーキャッスルは「戦うことができる」ので幸せであるという、彼らの様々な感情をうまく表現した描写だと感じましたね。この言葉に勇気づけられ、再び練習に励むマグナムエース。静かに去っていくゴールド三兄弟と、練習の末新たなシュートを生み出しつつあるマグナムエースの姿が、これまたたまりません。


翌朝、第1戦再試合が開幕。シルバーキャッスルはゴールキーパーにキアイリュウケンを急遽起用することに決める中、ギロチがこの試合を観戦しに来ていると聞き驚愕します。そうした中で、試合は開始。マグナムエースたちは必至のパス回しを行いますが、なぜかマグナムエースの動きはことごとくファイター兄弟に読まれ、驚くようなパスカットを何回も食らいます。キアイリュウケンのファインプレーで相手の得点を抑えるものの、マグナムエースの悩みは深まるばかりでした。今回は、シルキーやブルアーマーではなく、キアイリュウケンゴールキーパーを担当。「サッカーのキーパーしかやったことないのに務まるのかな?」と思っていましたが、ふたを開けてみると予想以上の驚くべきファインプレーを連続して披露してくれました。キアイリュウケンはファイター兄弟の強烈なシュートに対しても、驚くほどの反応速度でそれを見切り、リュウテツケンでパックを阻止。シルバーキャッスルの窮地を何度も救います。キアイリュウケンは空手リーガーのため、こういった瞬間的な反応速度はシルバーキャッスルで一番。そのためファイター兄弟のショットにもしっかり追いつき、セーブして見せます。凄いじゃないかキアイリュウケン!でも、勢い余ってパックを破壊しちゃうのはマズいと思うぞ(反則ではないらしい)。こうしたキアイリュウケンの活躍の一方で、イマイチ調子が上がっていなかったのがマグナムエース。彼は様々なパス回しなどを見せますが、それは不自然なほどファイター兄弟に読まれてしまい、ことごとくパスカットされてしまいます。このパスカットの描写はかなり様々な演出が使用されており、スローモーションやパックの動きに焦点を当てた視点、衝撃を受けるマグナムエースの顔など、いかにファイター兄弟たちの活躍がマグナムエースにとって衝撃的だったかを感じさせてくれています。


試合は0-0のまま第2ピリオドへ。キアイリュウケンがかなりの粘りを見せる中、ファイター兄弟がピット入りしている間に、GZが対に先制点を決めます。しかし、その後戦線復帰したファイター兄弟によって、あっという間に2点返されて逆転されてしまうことに。マグナムエースは、マッハウインディの協力を得て試したショットすら止められてしまい、苦悩します。ところがその時、そんな彼にある感覚が沸き上がるのでした。ファイター兄弟がいない間も、ダークスワンではフラッシュキッドが3回連続ショット。しかし、これをキアイリュウケンは的確に阻止して見せます。さすがに3回もショット食らったら1点くらい入れられちゃうかなと思ったけど、そんなことはなかった。よく頑張ってるなぁ、キアイリュウケン!しかも、このあとGZがソルジャースラップショットで1点先制。試合はシルバーキャッスルの優勢となりますが、ファイター兄弟が戦線復帰したことでそれはすぐに崩されてしまいます。ファイター兄弟は相変わらずお互いの連係プレーが強固で、マグナムエースたちからパックをかっさらい、あっという間にショットを決めて同点へ。これに対しマグナムエースは、マッハウインディの協力を得て一風変わったショットを繰り出しますが、それすらもファイター兄弟に阻止され、カウンター攻撃を食らい逆転を許してしまいます。マグナムエースにとっては、自分の考えたパスもショットもことごとく阻止される格好になり、かなり苦しい状況。しかし、ここで彼にも変化が生じ、徐々にファイター兄弟の動きが読めるようになってきます。Bパートになると、マグナムエース視点の描写が増加。こうした形になっていることで、視聴者もマグナムエースと同じく、その「変化」を体感できる形になっています。


マグナムエースの奇跡的な読み、そしてGZの踏ん張りで、なんとか同点に持ち込んだシルバーキャッスル。試合終了まであと30秒という厳しい状況になりますが、ここでマグナムエースの感覚が覚醒します。ファイター兄弟の動きを完全に読み切った彼は、勝負をかけるために、新必殺技:44ソニック・ショットを発動。それはファイター兄弟のスティックをもぶち抜いてゴールへと吸い込まれ、これによりシルバーキャッスルは逆転。第1戦を通過するのでした。ファイター兄弟の動きが読めるようになったことで、マグナムエースはGZに指示してパスカットに成功。そのままショットを決め、同点に持ち込みます。ここで衝撃を受けるファイター兄弟が印象的。今回のAパートに見せたマグナムエースの反応と酷似しており、その立場が逆転してるんですよね~。そして、試合はついに残り30秒。マグナムエースは勝負をかけるため、44ソニック・ショットを発動。ファイター兄弟がゴール前でガードしていることを承知で、パックを打ち込みます。最初はそれを止めるファイター兄弟でしたが、その勢いの前にスティックが破壊され、パックはそのままゴールへ。これによりシルバーキャッスルは3点目を入れ再び逆転し、この瞬間彼らの第2戦進出が決まるのでした。全てを振り切って44ソニック・ショットを打ち出すマグナムエースが、これまたカッコいい。BGMも相まってテンションがかなり上がります。こうしてシルバーキャッスルは何とか次に進むことができましたが、まだマグナムエースとファイター兄弟の関係は解明されていないんですよね。1人一抹の不安を感じるマグナムエースの姿が、今後待ち受ける苦難を予想させます。

 

 


第45話「打ち砕かれた魔球」

1994年2月8日放送

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「今のお主は、ファイター兄弟の影に脅かされ、自分を見失っている!」


STORY:ワールドツアーは第2戦:野球へと突入。シルバーキャッスルはマグナムエースの尽力で快勝を続けていたが、極十郎太だけは彼の不調を見抜いていた。時同じくして、ゴールド三兄弟はダークスワンへの入団を希望。ファイター兄弟のテストに合格し、正式に入団が認められた。それらを受け、マグナムエースに忠告する極十郎太だったが、本人は一向に聞こうとしない。そして深夜の決闘で、44ソニックは極十郎太の手で破られるのだった―!


今まで、シルバーキャッスルのメンバーを引っ張る役割を果たしていたマグナムエース。今回はそんな彼が、初めて大きな挫折を味わう姿が描かれました。サブタイトル通り44ソニックが打ち砕かれるお話ですが、それをしたのはファイター兄弟ではなく、極十郎太。44ソニックを仲間である彼に打ち破らせ、さらにライバルであるゴールド三兄弟が大きな成長を遂げているさまを描くことで、よりマグナムエースの挫折を印象的なものにしています。


ワールドツアー第2戦は、野球。シルバーキャッスルはマグナムエースの44ソニックにより、エキスポナイツに快勝。勝利に喜ぶ彼らでしたが、極十郎太だけはマグナムエースの不調や異変に気づいていました。そしてその夜、彼はマグナムエースとともにダークスワンの試合を観戦。ファイター兄弟のプレーを見て、その闘志をさらに燃やすのでした。第1戦はプレーしたことのなかったアイスホッケーでしたが、第2戦は今まで何度もプレーしたことのある野球。シルバーキャッスル自身の力も向上し、また彼らも試合になれているからか、第1戦に比べれば比較的楽な感じで試合を勝ち進んでいきます。ワールドツアーという大舞台で、7得点して快勝するほど。シルバーキャッスルも、ものすごく強くなったんだなぁ。そして、こうした勝利に貢献していたのが、マグナムエースの44ソニック。彼の球の前には度のリーガーも身動き1つ取れず、そのまま三振を取られてしまうのでした。得意の44ソニックを投げ続け、笑みを浮かべるなど若干自分に酔っているようにも見えるマグナムエース。しかしその身体には既に回路異常などのガタが来ており、極十郎太だけはそれを見抜いていました。極十郎太から何度もそれを指摘されるにもかかわらず、聞く耳を持たないマグナムエース。この後彼がダークスワンの試合を観に行き、そこでファイター兄弟に対して闘志を燃やすシーンが挿入されることで、彼が44ソニックを投げ続ける理由が「ファイター兄弟に勝つため」にあることが暗示されています。最強の敵には、自分の最強の技で挑まなければならない―。マグナムエースには現状44ソニックとその派生技しかないから、固執するのはよくわかるんだけどねぇ。


ダークスワンの試合の裏で、チームへの入団を希望していたゴールド三兄弟。最初は監督に断られそうになるものの、ギロチの気まぐれで、入団テストを受けるところまでこぎつけます。それを密かに聞いていた極十郎太は、ギロチたちが来る前にゴールド三兄弟と対戦。彼らがつけつつある実力を目の当たりにします。その後、ファイター兄弟により行われた入団テストで、極十郎太は衝撃的な光景を目にするのでした。前回の試合を見たことで、俄然シルバーキャッスルとの戦いたいと強く感じるようになったゴールド三兄弟。彼らはダメもとでダークスワンに掛け合い、ギロチの鶴の一声で何とか入団テストを受けることになります。ゴールド三兄弟の意思を汲み、入団テストを受けることを許可したギロチ。アイアンリーガーを道具としか見ていなかった彼からは、想像もできないような行動です。彼の心の中で、大きな変化が起きつつあるのでしょうか―。そして、この一連の話を聞いていたのが、極十郎太。彼は先回りしてファイター兄弟が来る前にゴールド三兄弟と勝負をし、彼らの実力を身をもって体感します。さらにファイター兄弟による入団テストで、極十郎太は44ソニックが破れる瞬間を目撃するのでした。はぐれリーガー編の間ずーっと修行していただけあって、ゴールド三兄弟も大幅に実力がアップ。極十郎太の打った球を、連係プレーでセーブして見せます。しかし、それを上回る力を見せたのが、ファイター兄弟。彼らに対しゴールドアームは、44ソニックを投げますが、それはいとも簡単に打たれてしまうのでした。ここで、ゴールドアームの44ソニックがファイター兄弟に破られるという形にすることで、「仮にマグナムエースがこのまま戦っても、ファイター兄弟には負ける」ということを暗示しているのがまた興味深いですね。ゴールド三兄弟がダークスワンへの入団を認められたのはよかったけど、このままじゃあマグナムエースは大ピンチだなぁ…。


ファイター兄弟がマグナムエースの正体に気づいていた頃、シルバーキャッスルはルークスマイルズとの試合に出場。相変わらずマグナムエースは44ソニックを投げ続けますが、回路異常が目に見えて出てくるようになり、じょじょにそれをバットに当てるリーガーも出現します。試合は何とか勝利で終わったものの、マグナムエースの状況は深刻。何度忠告しても聞かない彼を見た極十郎太は、ついに怒りをぶつけるのでした。今までの戦いや44ソニックを見て、マグナムエースの正体がシルバーフロンティアであることに気づいたファイター兄弟。ということは、彼らはマグナムエースにとって…。ファイター兄弟がこうした気づきを得ている一方で、シルバーキャッスルはルークスマイルズとの試合に出場。相変わらず44ソニックを投げ続けるマグナムエースですが、じょじょにその球は相手選手のバットに当てられるようになっていきます。既に腕が限界に達しており、神経回路の不調でセンサーにも異常が出始めているマグナムエース。こんな状態で満足のいく44ソニックが投げ続けられるはずがないのですが、それでも彼は「ファイター兄弟に勝つにはこれしかない」と思い込み、それを投げ続けることに固執します。今まで戦い続ける中で何かを見つけてきたのだから、今回もそれができるはずだ―。試合を通じてそう考えていたマグナムエースでしたが、それに対し厳しい反応を見せたのが、極十郎太でした。「心が曇り切った状態では、何も生まれない」と説く極十郎太。そりゃそうだよね。マグナムエースは現状44ソニック固執してる状態なんだから…。


極十郎太の指摘を払拭するため、そして自身の球を証明するため、極十郎太との勝負を受けたマグナムエース。彼は渾身の44ソニック・オンファイヤーを投げますが、なんとそれは極十郎太により撃たれてしまいます。呆然とするマグナムエースを背にして、極十郎太はただ無言で去っていくのでした。44ソニック、破れたり!今まで44ソニックが打たれることは何度かありましたが、それは「フィールドが悪い」とか「マグナムエースの調子が悪い」等の悪条件が重なった状態のときのみ。特に大きな問題がないのに(マグナムエースの調子は若干悪いけど)44ソニックを破られたのは、今回が初めてとなりました。自身を持っていた44ソニックを破られたマグナムエース。極十郎太の言う通り、相手チームもその球の研究をしており、いつか極十郎太のように打ってくるアイアンリーガーが出現するのも時間の問題。さあどうする、マグナムエース―!?

 

 

 

第46話「熱きチームワーク復活」

1994年2月15日放送

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「そうだ…俺にはこんな頼もしい仲間がいる。その闘志に応えるためにも、俺は負けるわけにはいかない!」


STORY:レッドフライヤーズとの戦いを迎えたシルバーキャッスル。しかし、極十郎太は不可解な失踪を遂げ、マグナムエースは44ソニックの過剰投球によりついにダウン。試合は敗北を喫してしまう。44ソニックを投げられない身体になり、苦悩するマグナムエース。しかし彼は、極十郎太の手紙を通じて新たな気づきを得る。仲間を信じることを通じて、シルバーキャッスルは大きな成長を遂げる!新たなる魔球:44スクエア誕生の瞬間だ!


44…スクエア!!今回は、前回に続きマグナムエースの挫折と、そこからの成長を描く熱いお話。Aパートにおいてマグナムエースの敗北を描く一方で、Bパートでは極十郎太の手紙からの気付き、そして仲間を信じることを改めて覚えた彼の大活躍が描かれ、終盤には新魔球:44スクエアが誕生し、シルバーキャッスルがその結束を取り戻すさまが描かれます。特にBパートからの盛り上がりが半端なくアツくてGood。極十郎太からの手紙での気付きのシーンが短すぎたような気もしましたが、まあこれはいいでしょう。


ワイルドホークの加入した、レッドフライヤーズとの試合を迎えたシルバーキャッスル。ところが試合直前になって、極十郎太がマグナムエースへの手紙を残していなくなっていることが判明し、シルバーキャッスルは1人欠員状態での出場を余儀なくされます。極十郎太の手紙を受けてもなお、44ソニックを投げ続けるマグナムエース。それを見る中で、ワイルドホークは球を見極めることで打つことができると確信していました。突然失踪し、行方をくらました極十郎太。それは自分自身の修行のためであり、またマグナムエースに気づきを与えるためでした。そんな彼が残した手紙は、何も書いていないただの白紙。これに込められた意味は、後々明かされることになります。極十郎太って、こういう手紙送るの好きだよね。こうした抽象的な深い表現ができるって、やっぱり感覚がロボットのそれを超越しているような気が…?このように、極十郎太が不在のため、1人欠員状態で試合に臨まざるを得なくなってしまったシルバーキャッスル。マグナムエースは相変わらず44ソニックを投げ続けますが、それはじょじょに、敵であるワイルドホークたちに見極められつつありました。シルバーキャッスルとの戦いでアイアンリーガーとしての誇りを取り戻して以降、めきめきとその実力をつけどんどん躍進していくワイルドホーク。スランプ状態のマグナムエースとの対比になっているのが興味深いですね。そんな彼は、44ソニックはその球を見極めれば打てると確信。チームメイトにもそのことを伝えていきます。


試合は一進一退の攻防を見せ、両者0-0。マグナムエースの肩は既に悲鳴を上げており、メッケルからもマッハウインディたちからも心配されるほどでしたが、それでも彼は、44ソニックを投げることに固執します。やがて44ソニックは、レッドフライヤーズの選手に打たれるようになっていき、ついにワイルドホークがホームラン。シルバーキャッスルは4-0と大きく点差をつけられてしまいます。そして、マグナムエースはついにマウンド上で倒れてしまうのでした。右肩から煙が出、センサーにも異常が生じるなど、そのオーバーヒートっぷりが目に見えて出てくるようになったマグナムエース。メッケルもマッハウインディたちも心配しますが、それでも彼は44ソニックを投げることをやめませんでした。マグナムエースはここで「正々堂々と戦うこと」を語りますが、あまりにも44ソニックを投げること、そしてファイター兄弟と戦うことを意識しすぎているせいで、若干その意味をはき違えている印象。彼の言葉には一種のむなしささえ感じました。そして、渾身の44ソニックはやがてレッドフライヤーズの選手たちに打たれるようになり、とうとうワイルドホークがホームラン。シルバーキャッスルは4点リードされるという大きな痛手を負います。さらに、この瞬間マグナムエースはオーバーヒートを起こしてダウン。リーグホスピタルに担ぎ込まれてしまいます。この後の試合の結果は特に描写されてなかったけど、おそらくシルバーキャッスルは…負けちゃったんだろうなぁ。


リーグホスピタルでのマグナムエースの診断結果は、完全修理にまで10日、修理が終わっても44ソニックが投げられる可能性は0に等しいというもの。シルバーキャッスルの衝撃は大きく、その状態で次のグリーンフォックス戦を迎えることになります。何とか踏ん張るも、危機的状況を打開できない彼ら。同じ頃マグナムエースは、悪夢から覚めて極十郎太の手紙を改めて読み、そこに隠された真意を確信。決意を新たにしてスタジアムへと向かい、エドモンドに試合出場を進言します。マグナムエースは、修理を受けている最中、ワイルドホークやゴールドアーム、極十郎太、そしてもう1人の自分が出てくる夢を見ることに。そこで彼は、それぞれから様々な指摘を受け、苦悩します。全員の指摘に共通しているのは、今マグナムエースが投げている44ソニックには、“球速を超えた何か”がないというもの。44ソニックを投げて勝とうとする意識が先行するあまり、いつの間にか彼は、球に魂を込めることを忘れてしまっていたんですね…。こうした夢から覚めたマグナムエースの脇には、極十郎太から送られたあの手紙が。それを改めて読んだマグナムエースは、その真意を察し、再び試合に出場する決意を固めます。極十郎太の白紙の手紙に込められていた思いは、「初心に帰れ」ということ。仲間を信じ戦うことを思い出したマグナムエースは、エドモンドに自分を試合にもう一度出してくれと頼みこみます。一瞬の静寂が流れた後、それを了承するエドモンド。彼はマグナムエースの目を見て察したんでしょうね。彼は変わったのだ、ということを。


マウンドに戻ってきたマグナムエース。彼が最初に投げた球は、意外にも通常のストレートでした。以降、チームの士気が上がったことで、シルバーキャッスルは怒涛の反撃を開始。逆転してリードするも、9回裏で満塁というピンチを迎えます。しかし、マグナムエースは焦らない。あくまでも仲間を信じ投げ続けるそのストレート球がじょじょに力を帯び始め、それは最後の最後で新たな魔球に昇華。44スクエア名付けられたその魔球は、グリーンフォックスを打ち破り、シルバーキャッスルはこれで勝利を手にするのでした。観客たちの歓声を受けながら、ボロボロになって耐え抜いたシルキーと交代したマグナムエース。彼が投げた第一球は、なんと通常のストレートでした。当然これは相手選手に打たれてしまいますが、トップジョイをはじめとするチームメイトの連係プレーにより、相手選手たちの盗塁を阻止。結果的にグリーンフォックスの得点を回避します。マグナムエースが、仲間を信頼するようになったがゆえにできる戦法。なるほど、「ピッチャーの段階でバッターに打たせず抑える」だけが、野球のやり方じゃないですもんね。これは考えたな…。これを機にシルバーキャッスルの士気はぐんぐん上昇し、怒涛の反撃を見せついに逆転。試合は9回裏を迎えます。逆転劇のシーンでは、マッハウインディなどのメインメンバーの活躍だけでなく、シルキーなどの一般リーガーたちもしっかり活躍しそれが描かれているのがGoodでした。そうして迎えた9回裏は、グリーンフォックスが満塁という大ピンチ。それでもマグナムエースは、無理して44ソニックを投げることなどせず、仲間を信じた投球を続けます。やがてその球は特殊な力を帯びるようになり、最終的には相手選手のバットを吹き飛ばすほどの魔球に進化。それは、マグナムエースの新たな魔球:44スクエア誕生の瞬間でした。最後の最後で魔球が生まれていく過程が描かれるのが、たまらなくアツい!BGMに「With -友よ共に-」が使われてるのが最高です。44ソニックがマグナムエースの単独技(もとから持っていた技)なのに対し、44スクエアが「皆で生み出した技」という位置づけになっているのも、Goodですね。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第47話から第49話をご紹介予定です。『疾風!アイアンリーガー』。正々堂々と、試合開始!

 

疾風!アイアンリーガー』は、バンダイチャンネルの他、Amazon Primeでも有料配信中!要チェックだ!

 

 

 

 

 

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