お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『疾風!アイアンリーガー』ちょっとした感想 League-5(第14~16話)

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今回は、疾風!アイアンリーガー』の感想記事第5回目です。

 

勢ぞろいメインメンバー、そしてシルバーキャッスル初のリーグ優勝!今回ご紹介の3話で、前回登場したGZがシルバーキャッスルに加入。これにより、ようやくレギュラーキャラが全員揃う形になりました。そして、その直後のリーグ決勝戦では、シルバーキャッスルが勝利し初の優勝を飾ることに。シルバーキャッスルの精神そしてその実力が、着実に結果を出しつつあることが窺えますね。

 

 

 

 

第14話「激突!七人の勇者」

1993年7月6日放送

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「マグナムエース、何グズグズしてんだ?早く行こうぜ。…そいつを連れてさ。」


STORY:トップジョイのシークレットサーキットを除去したマグナムエース。しかしその一方で、ルリーが高熱を出して倒れるなど、チームは限界寸前の状態だった。氷原を脱出するため、マグナムエースたちはGZの基地にあるシャトルの強奪を試み、真正面から立ち向かっていく!圧倒的不利な状況下で、仲間が倒れても立ち向かってくるシルバーキャッスルに驚くGZ。そして彼は、その戦いにシルバーキャッスル魂を見た!7人目の仲間の、誕生だ!


GZの登場回完結編に当たる今回。マグナムエースたちがGZとの最後の勝負に挑み、不屈の闘志で立ち向かっていく姿が描かれます。強い決意を持ち、仲間が倒れても戦い続ける彼らの姿に注目させられますが、その戦闘におけるGZの心情変化も見逃せないところ。戦闘終了後に彼を襲うショックサーキットの痛みを、単なるダークスポーツ財団の脅威とだけでなく、GZが初めて「“痛み”という感覚を知る」シーンとしても用いているのが素晴らしいです。


トップジョイのショックサーキットの除去に成功したマグナムエース。無事トップジョイは目覚め、シルバーキャッスルの面々は彼を温かく迎え入れます。しかし、その直後ルリーが高熱を出してダウン。チーム全体が限界に達しつつあることを感じたマグナムエースたちは、トップジョイを無人飛行機の警護につけ、自分たちはGZの基地のシャトルを奪うべく、行動を開始するのでした。ショックサーキットを除去され、目覚めるトップジョイ。彼が目を開けたその先には、マグナムエースたち仲間の姿がありました。「今日から俺たちの真の仲間だ」として、改めてシルバーキャッスルの一員として迎え入れられた彼の姿は、観ていてほほえましかったですね。しかし、一方でルリーが高熱を出して倒れてしまうなど、このままでは事態はどんどん悪化する一方。GZの基地に目をつけたマグナムエースたちは、彼の基地へ乗り込み、ジェットの強奪と、吹雪を発生させているブリザードマシンの破壊を計画します。そして、トップジョイが持ってきたハイパーニトロを分け合い、彼にルリーたちの警護を任せ、GZの基地に向かって歩き始めるのでした。あえてトップジョイに警護を任せたマグナムエースたち。トップジョイは自分が未だ信用していないのかと感じますが、マグナムエースたちの意図していたものは、その真逆でした。自分たちにとって大事なルリーたちを預けるというのは、何よりも仲間としてトップジョイを信用していることの証なんですよね。そのことに気づかされたトップジョイは、笑顔になり活力を漲らせ、ルリーたちを守ることを誓います。ここで、マグナムエースたちがハイパーニトロを分け合うのですが、ちゃんとトップジョイにも分け与えている点に注目です。


マグナムエースたちがトップジョイに無人飛行機の警護を任せていることを知り、驚くGZ。彼は戦闘態勢を整え、マグナムエースたちを迎え撃ちます。対するマグナムエースたちは、極十郎太のみが基地に先行して突入し、ブリザードマシンに向かって進攻。マグナムエースたちはGZたちの放つパック攻撃に応戦して見せ、意外にも戦いは拮抗する展開を見せます。マグナムエースたちがトップジョイに警護を任せているのを見て、「一体ヤツらはどんなプログラムで動いているのだ!?」と混乱するGZ。この時点での彼は、まだロボットの心について理解しきれていないのでした。まあ、そりゃ前回あれだけスパイの秘密を暴露して精神攻撃をかけたのに、相手はそれを承知の上で仲間として受け入れているのですから、そりゃ混乱するわな…。そして、マグナムエースたちはGZの基地の前に到着し、彼らと対峙。彼らとの戦いが始まりますが、極十郎太だけが先に飛び出して基地へと突入。残ったメンバーは。飛ばされてくるパックの攻撃に耐えつつも、しっかりと反撃しジェット強奪のチャンスをうかがっていました。さすがにこの氷原で何回か戦ってきたからか、マグナムエースたちもアイスホッケーに少しずつ慣れてきた様子。ハイパーニトロのおかげもあってか、前回以上の動きっぷりを見せ、しっかりと食らいついていきます。


GZたちに抵抗し、ついにジェット内部までたどり着いたマッハウインディ。しかしその時、運悪くエネルギーが底をつきかけてしまいます。他のメンバーも似たような状態になり、氷原でまともに動けるのはマグナムエースのみに。そんな彼とGZは、1対1で激しくぶつかり合います。マグナムエースはGZに必死に語り掛けるも、それを受け入れようとしない彼。その時、極十郎太がブリザードマシンの破壊に成功。基地の上部は崩壊し、吹雪がやみます。ハイパーニトロ1缶を分け合ったマグナムエースたちも、さすがにそろそろ限界。最初にジェットにたどり着いたマッハウインディが、続いてブルアーマーやキアイリュウケンが次々にダウンしていきます。あと一歩のところでダウンしてしまうマッハウインディたちですが、皆ただでは倒れず、最後の最後まで必死に抵抗。特にキアイリュウケンは、ダウン直前に必殺技を見せて敵の攻撃を封じていました。このシーンで、キアイリュウケンはクレバスに落っこちてしまいますが、後のシーンでは普通に戻ってきてるんですよね。どうやって帰ってきたんだろう?こうした中で、とうとう氷原の中に残ったのは、マグナムエースとGZのみ。1対1でぶつかり合う中、マグナムエースは必至にGZの戦いを止めようとします。しかし、彼はそれを聞こうとしませんでした。自分に抵抗するもの、そして上(ダークスポーツ財団)から指示された相手が敵であり、だからこそ倒すのだと語るGZ。これに対しマグナムエースは、「俺たちは仲間同士なんだ。傷つけあうなんて間違っている!」とし、戦いを止めようとします。ここはマグナムエースたちロボット同士の会話になっていますが、普通に人間同士に置き換えても通じるやり取りでした。こうしてマグナムエースとGZとの戦いが続く中、GZの基地のブリザードマシンが崩落。それは、極十郎太の手によるものでした。他のメンバーと同じく、オイルが切れかかって極十郎太。しかし彼は、残された精神力のみで動き続け、ブリザードマシンの破壊に成功します。精神力だけで動くって、もう機械(ロボット)の域をいろんな意味で超えてるような気が…。


マグナムエースたちの踏ん張りに驚愕し、敗北を悟ったGZ。彼は自らの意思で部下たちをダークスポーツ財団へ帰還させ、自らは自決しようとします。それを止めようとするマグナムエースでしたが、その時GZのショックサーキットが発動。彼はここで、マグナムエースの発言が真実だったということと、痛みという感覚を知ります。ショックサーキットのせいで失神してしまうGZに対し、マグナムエースたちがとった行動は…。ブリザードマシンを破壊され、スキを突かれてマグナムエースに背後を取られたGZ。ここで彼は、自分のシルバーキャッスルへの敗北を悟り、部下を帰還させ自決を図ります。GZはわりと血も涙もない傭兵アイアンソルジャー的な位置づけなのかと思いきや、「部下を思いやる」や「責任を取る形での自決をしようとする」など、そういった面でのある種の“心”は持っている様子。やはり彼もまた、心あるロボットなんですね。そんな彼を止めようとするマグナムエースでしたが、その時GZのショックサーキットが発動。彼は痛みのあまり失神してしまいます。そんな彼を、なんとマグナムエースたちは、一緒に連れ帰り自分たちの仲間にすることにしたのでした。ショックサーキットの発動時、マグナムエースの言っていたことが本当だということと、痛みという感覚を知ったGZ。歴戦の傭兵アイアンソルジャーがショックサーキットの痛みで倒れるのは一見少し変に感じますが、ここにこの痛みが「生まれて初めて感じた痛みである」という理由付けをすることで、彼の成長をも描くことに成功しています。そんなGZはそのまま表現に放置されることを望みましたが、マグナムエースたちの選択は“連れ帰る”というもの。ここで彼らが「これがシルバーキャッスルなのさ」と一言いうのが、いい余韻になっています。

 

 

 

第15話「傷だらけの激走!」

1993年7月13日放送

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「そんな状態で戦って、お前ら満足できるのか?どうせなら、最高のコンディションで挑みたいじゃねぇか!」


STORY:GZのシャトルに乗り、キングスレーの街にやってきたシルバーキャッスル。しかし、既に到着は予定より3日遅れており、試合開始まであと数時間という有様だった。試合会場まで向かうバスすらも無かった彼らは、様々な人の協力を得て、執念でスタジアムまでたどり着くが、その身体はとうとう悲鳴を上げてしまう。絶望的な状況の中で、刻一刻と迫る試合開始の合図。果たして彼らは、後期リーグ決勝戦に出場できるのか!?


GZととの戦いを乗り越え、まさに意地と執念でキングスレーの街にたどり着いたシルバーキャッスル。しかし彼らには、試合をする前の段階で様々な課題がありました。今回は試合や戦闘のシーンは一切なく、シルバーキャッスルがいかにしてスタジアムまでたどり着くか、そして試合開始に間に合うのかというのがお話の中心。試合の前段階のお話で1話丸々持たせ、しかもそこで見せ場を作っているのは驚異的です。


ヒロシたちが試合会場に向かおうとしていた頃、当のシルバーキャッスルはキングスレーの街に向かって航行中。空港に着陸許可を求めますが、強風によりなかなか許可が降りません。なんとしてでも試合に出る必要がある彼らは、強行着陸を決断。GZ主導でマグナムエースがサブに回り、見事ジェットを着陸させることに成功します。冒頭、スタジアムまでトレーラーにただ乗りしようとして、とっちめられてしまうヒロシたち。てっきりキングスレーの街に行くために空港まで乗ろうとしていたのかなと思っていましたが、実際には彼らは既にキングスレーの街におり、そこからスタジアムまで行こうとしていました。ということは、ここまでは正攻法で飛行機か何かに乗ってやってきたってことですよね。飛行機代が出せて、なんでスタジアムまで行くための足代が出せなかったんだ…?というか、そもそも君らだけで飛行機に乗ってきたのか!?そんな彼らが期待するシルバーキャッスルは、まだキングスレーに向けて航行中。やがて空港が見えてきたため着陸許可を求めますが、管制塔は強風を理由に拒み続けます。それでも試合に出たいと考えるシルバーキャッスルは、強行着陸を決断。GZとマグナムエースの操縦により、ジェットは空港の施設に激突するすれすれでなんとか着陸に成功するのでした。この強行着陸に大きく寄与したのが、GZ。彼はアイアンソルジャーだったためメカの操縦にもなれており、また元アイアンソルジャーのマグナムエースもその時のことを覚えていたため、2人は連係プレーでジェットを操縦し、着陸に成功させます。GZの長所を存分に生かし、またチームメイトとなじみ始めていることが窺える描写になっているこのシーン。興味深いです。


空港に到着したはいいものの、インタビューを受ける暇もなく、スタジアムへ向かおうとするシルバーキャッスル。しかし、肝心のバスはどこにも見当たりませんでした。足がないシルバーキャッスルは、空港に頼み込んで牽引機をレンタル。それにみんなでしがみついて乗り込み、スタジアムを目指します。メッケルの忠告を聞きながらも、それでも試合に出たいと考えるマグナムエースたち。エドモンドの提案もあり、彼らはなんと空港の牽引機を足に使ってスタジアムへ向かうことを思いつきます。牽引機には当然屋根等はないため、マグナムエースたちアイアンリーガーらは、皆外の手すりにつかまって乗る形に。これで20km以上離れたスタジアムまで向かおうというのですから、恐るべき執念です。でも、彼らからしてみたら、「ここまでやってきたようやくたどり着いたんだから、試合に出たい!」って思うのは当然のことですよね。こうしてスタジアムまで着実に近づいていくシルバーキャッスルでしたが、彼らの前に、さらに別の障壁が立ちはだかります。


なんとかスタジアムに向かっていたシルバーキャッスルでしたが、突然発生した渋滞に巻き込まれ、試合開始時刻に間に合うかどうかも危うい状況に。メッケルの大反対を受けつつも彼らが下した決断は、なんと歩いてスタジアムに向かうというものでした。マグナムエースたちの身体にも限界が見え始めた頃、ルリーたちがジェットに乗って登場。それは、世界的人気俳優:セーガルが貸してくれたものでした。メッケルたちの話によれば、『アイアンリーガー』の世界では既に渋滞は過去のものになっているとのこと。どんな田舎でも交通システムが整備されており、それが渋滞を抑制させているようです。そんな状況下でも渋滞が発生してしまった原因は、この近くでセーガルとそのロケ隊が撮影を行っていたから、これにファンや野次馬が殺到していたというオチでした。セーガルは人気俳優のようですが、この日撮影していたのは「ローマを古代恐竜が襲う映画」。…サンライズって、時々こういう怪獣映画っぽいネタ挿入してくるよね。このような渋滞に巻き込まれては、試合に間に合うかどうかも危うい。そう考えたマグナムエースたちは、強行して歩いてスタジアムで向かうことを決断します。最初はあきれ気味だったメッケルも、最終的には彼らの熱意を受け、スタジアムを共に目指すことを決意。その時、ルリーがセーガルのジェットに乗って現れます。冒頭のヒロシたちのシーンで彼らを救うなど、一気にお話に介入してきたセーガル。彼はこの渋滞が自分によるものであると詫び、そのしるしとして自分のジェットを一時的にルリーたちに貸してくれたのでした。今回だけ見ると、ものすごく優しいイケメン俳優に感じる彼。しかし、実は裏の顔があって…。


スタジアムのメンテナンスルームに一縷の望みをかけて、執念でたどり着いたシルバーキャッスル。しかし、当のメンテナンスルームはダークスポーツ財団の妨害によりろくなものが残されていませんでした。それでも出場を強行しようとするマグナムエースたちでしたが、既に身体は限界に来ており、メッケルたちも出場には大反対。試合開始が迫る中、彼らが下した決断は…。頼みの綱だったスタジアムのメンテナンスルームも、ろくな設備が残されていない有様。マグナムエースたちの身体もすでに限界に達しており、彼らは試合出場か棄権のどちらかの選択を迫られることになります。ここでお互い気持ちをぶつけあう、マグナムエースたちとルリーたち。こうした心のぶつかり合いでまた1つドラマが作られており、お話を面白くしてくれています。やがて、試合開始まであとわずかという時間。ダークプリンスがフィールドに出ているのに対し、シルバーキャッスルは1人も出ていない状態。このまま棄権するのかと思われましたが、その時マグナムエースたちが出場し、試合開始のホイッスルが鳴るのでした。ルリーはヒロシたち経由でセーガルに頼み込み、メンテナンス用の物資を調達。試合をしながらローテーションでメンテナンスをするという態勢を整え、比較的耐久力のあるマグナムエース・キアイリュウケン・GZが先に出場。彼らが持ちこたえている間、マッハウインディたちがメンテナンスを受けるという形を取っていました。いくら自分のせいでスタジアムまでの道に渋滞が発生したからといったって、さすがにセーガル気前良すぎでしょ。もしかして…わざとやってる?こうした様々な人々の協力があり、シルバーキャッスルは後期リーグ決勝戦への出場にこぎつけることに。さあ、いよいよ試合開始です―!

 

マグナムエース「この試合、必ず勝つ!シルバーキャッスルの歩んできた道が、本当のアイアンリーガーの姿だということを、今こそ証明するのだ!」

 

 

 

第16話「嵐が呼ぶ必殺シュート」

1993年7月20日放送

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「ラフプレーの無い、正々堂々の初優勝です!今、アイアンリーグの歴史に、新しい1ページが加えられました!」


STORY:後期リーグ優勝をかけた決勝戦が始まった。満身創痍で本調子でないマグナムエースたちは、ゴールド三兄弟のラフプレーに苦しめられ1点を先制されるが、GZの強固な守りが彼らを踏みとどまらせる。そして、修理が終わるにつれて続々とフィールドに戻ってくる仲間たち。極十郎太がキングスレーの風を読んだ時、メンバー全員が連携した強烈シュートが炸裂する。マッハスピン・ミストラルボンバー!シルバーキャッスル、正々堂々の初優勝だ!


開幕する後期リーグ決勝戦、そして優勝・シルバーキャッスル!今回は、後期リーグ決勝戦を通じてダークプリンス、そしてゴールド三兄弟(ゴールドアーム・ゴールドフット・ゴールドマスク)と我らがシルバーキャッスルの戦いを描く重要な一編。前半でシルバーキャッスルがメタメタにやられつつもGZの見せ場を作り、そして後半からはメンバーが続々復帰し最終的には各メンバーの見せ場をちゃんと作って優勝をつかみ取る構成にしているのが秀逸です。さらにラストで、シルバーキャッスルの完全なハッピーエンドに終わらせていないのもいい幕引きでした。


マッハウインディたちがメッケルの手で修理中であるため、マグナムエース等限られた人員で後期リーグ決勝戦に出場するシルバーキャッスル。彼らはメンバーが戻ってくること信じて踏ん張り続けますが、それでもダークプリンスのラフプレーとキングスレーの風に苦しめられ、1点先制されてしまいます。事態を見たGZは、自らの長所を生かして、自分が盾となる戦い方を披露。これによりシルバーキャッスルは、ダークプリンスの予想以上の粘りを見せます。前回記述した通り、GZとの戦いでボロボロのシルバーキャッスル。まだ動けるマグナムエース・キアイリュウケン・GZが他のメンバーとともに出場しますが、マッハウインディなどの残りのメンバーは、修理を受けなければ出場をもままならない有様でした。本編開始直後、何とか出場できないかとごねるも、ルリーやメッケルの言葉を受け思いとどまるマッハウインディ。今までアツいキャラとして描かれていた彼ですが、今回は特にそのアツさ、そしてスポーツマンとしての意地や執念が描写されているように感じました。そして、とうとう始まった試合。マグナムエースたちは奮闘しますが、ゴールド三兄弟のラフプレーとキングスレーの風が彼らを苦しめることに。その結果、1点先制されてしまいます。ゴールド三兄弟は今回3人とも出場。ゴールドフットがサッカーリーガーなのに対し、ゴールドアームとゴールドマスクは野球リーガーで、しかも所属チームが違うため「三兄弟がフィールド上でそろうことはないのかな」と思っていましたが、今回初めてそれが実現することになりました。まあ、チームが違うといっても全部ダークスポーツ財団のものだし、サッカーリーガーじゃないとサッカーの試合に出場できないってわけでもないので、おかしくはないのか…。このようにいきなりピンチに立たされるシルバーキャッスルでしたが、それを踏みとどまらせ続けたのがGZ。彼はアイアンソルジャーであったがゆえの強固な装甲を利用し、盾となってゴールド三兄弟のラフプレーを阻止していきます。シルバーキャッスルの戦い方の精神を理解したうえで、自ら盾役を買って出るGZ。彼もすっかり、シルバーキャッスルの一員ですね。


GZの踏ん張りで戦い続けるシルバーキャッスルでしたが、それでもダークプリンスの攻勢を抑えきれず、ボールは再びゴールド三兄弟へ。彼らの放ったシュートをシルキーたちが全力で防ぎきりますが、その代償はかなり大きなものでした。その時、ブルアーマーの修理終了の連絡が。そのことを知ったシルキーは、自らの身を犠牲にして試合を降板。選手交代としてブルアーマーが出場して持ちこたえ、前半を終了します。Aパート後半での主役は、シルキーとブルアーマー。特に、シルキーがかなりの頑張りを見せてくれました。キアイリュウケンゴールキーパーを務めているため、今回彼はディフェンスとして出場。ゴールド三兄弟のシュートをまともに食らって行動不能寸前にまで陥りますが、ブルアーマーを選手交代で出場させるため、最後の力を振り絞ってダスターへはいつくばって進み、ブルアーマーの出場を実現させます。まさに、シルキーの意地と執念が炸裂したともいえる描写。キツい戦いの中、よく頑張ったぞ!そんな彼の頑張りで出場したブルアーマーは、さっそくダークプリンスのゴールを阻止。ここでちょうど前半が終了し、試合は折り返し地点を迎えます。ダークプリンスはゴールド三兄弟の連携ののち、スーパーヘッドが渾身のヘディングを決めますが、これはブルアーマーに阻止されることに。うーん、やっぱりスーパーヘッド、そこそこ強いリーガーなのは間違いないけど、「マッハウインディに代わるエースストライカー」ってほどではないんじゃないかな?


試合の後半戦が始まり、極十郎太とトップジョイも選手交代の末出場。しかしその一方で、ゴールド三兄弟は早くもGZの戦法の対策をしており、依然シルバーキャッスルはラフプレーに苦しめられる状況が続きます。そんな中、いよいよマッハウインディの修理が完了。満を持してフィールドに飛び出した彼は、さっそく持ち前の健脚を生かしてシュート。1点をもぎ取り、同点に持ち込むのでした。後半になってもゴールド三兄弟のラフプレーは変わらず、それに対しGZが盾になる形に。しかしこれに対しゴールド三兄弟は、2人がかりでラフプレーをすることによってGZが守った選手を潰し、彼の守りを実質的に無力化します。単純ですが、効果的な戦法。まあ、さすがにGZの守りにも限界があるからね…。やがてマグナムエースもゴールド三兄弟のラフプレーの餌食になり、シルバーキャッスルは危機的状況に。ここで飛び出してきたのが、修理を終えたマッハウインディでした。マッハウインディはダークスポーツ財団製のアイアンリーガーであるため、修理にも一苦労。おまけにあんなアツい性格をしているため、メッケルはやむを得ずメインスイッチを一時的に切り、修理に臨みます。しかし、修理が終わる寸前、スイッチを切ったはずのマッハウインディが目覚めるのでした。主電源を落としたにもかかわらず、目覚めたマッハウインディ。彼の中にあるシルバーキャッスル魂と、試合に出たいという思いが、彼を突き動かしたのでしょう。もう極十郎太に続きロボットの域をいろんな意味で脱しちゃっているような気がするけど…、まあこのシーンはアツいからいいや!そんなマッハウインディは、出場後さっそく第一線で活躍。得意技で1点をもぎ取り、試合は同点に持ち込まれます。


後半終盤になって、シルバーキャッスルとダークプリンスの力は拮抗。その中で、極十郎太はキングスレーの風を読み続けていました。やがてそれを見切った彼は、マッハウインディたちに攻撃を指示。彼らはなんと自分のゴールにシュートを決めますが、その時風が吹いてボールは空中へ。それを利用してマグナムエースたちも空中へと舞い上がり、新必殺技:マッハスピン・ミストラルボンバーを決めてゴール。これにより、シルバーキャッスルは後期リーグ優勝という栄誉に輝くのでした。極十郎太はキングスレーの風を読み続け、この風はスタジアム内で渦を巻き、それにより“風の道”ができることを察知。それを見切った彼は、風の渦ができた瞬間に攻撃を指示し、これがきっかけでシルバーキャッスルは逆転ゴールを決めます。GZ・ブルアーマー・キアイリュウケンが前半で活躍した分、このシーンでは彼らを除く他のメインメンバーが順々に活躍。極十郎太が攻撃を指示→マッハウインディがわざと自陣へシュート→風に舞い上がったボールを維持し続けるためトップジョイが奮闘→マグナムエースが飛び上がってボールを確保し、マッハウインディとともにマッハスピン・ミストラルボンバーでシュートというような流れになっていました。ちゃんと各々の見せ場を作っているのがGoodでしたね~。そして、このゴールとともに試合は終了。シルバーキャッスルは後期リーグ優勝という栄誉に輝き、アイアンサッカーリーグはプレーオフへともつれ込むことになるのでした。万年最下位のボロボロチームが、リーグ優勝を果たした瞬間。この時のアナウンサーの、「ラフプレーの無い、正々堂々の初優勝です!」というナレーションがたまりません。


シルバーキャッスル優勝を目にし、不快感をあらわにするギロチ。しかも、それを支援したのが息子であるセーガルと知り驚愕します。しかし、彼にはある思惑がありました。前回初登場したセーガルは、実はギロチの息子。彼はわざとリーグの展開に波を立て、よりダークプリンスの優勝が映えるようにするために、わざと一時的にシルバーキャッスルを支援していたのでした。彼らの勝利も、ある意味ダークスポーツ財団の思惑通りというわけか…。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第17話から第19話をご紹介予定です。『疾風!アイアンリーガー』。正々堂々と、試合開始!

 

疾風!アイアンリーガー』は、バンダイチャンネルの他、Amazon Primeでも有料配信中!要チェックだ!

 

 

 

 

 

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