今回は、『疾風!アイアンリーガー』の感想記事第13回目です。
はぐれリーガーとの数々の出会いを通じて、彼らの心を救い、そして自身たちの成長の糧としてきたシルバーキャッスル。今回ご紹介の3話では、その集大成ともいえる「ヘクトパスカル島での戦い」が描かれることになり、同時に“ロボットの心”についても触れられていくようになります。人々がアイアンリーグに熱狂する理由は、一体何なのか―!?
第38話「はぐれリーガーの絆」
1993年12月21日放送
「はぐれリーガーの意地を見せてやるのさ。どんな時でも決してあきらめなければ、必ず何かできるって、教えられたんでね」
STORY:ワイルドホークの現役復帰戦の中継を、なんとか視聴できたシルバーキャッスル。彼の活躍、そしてヒーローインタビューで語ったことを通じて、マグナムエースたちは自分たちのしてきたことの正しさを痛感していた。彼らが思いを馳せている頃、ゲバラ、ヘルスパーズなどの元はぐれリーガーは、皆それぞれの道を歩み続けていたが、デウスとサーティーンはセーガルの不穏な動きを察知していた。セーガルの最後の企みとは、一体何か!?
第26話から続いてきたはぐれリーガー編も、いよいよ大詰め。今回は、次回以降始まるセーガルとの最終決戦を控え、今まで登場したはぐれリーガーたちが続々と再登場し、シルバーキャッスルと戦った後のことが描かれていきます。以前の彼らとは違い、各々自分たちなりに生き生きとしているのが印象的。若干シルバーキャッスル魂に感化されすぎている感もありましたが、観ていて非常に感慨深いものがありました。
ある日のボーシップ号は、てんやわんやの大騒ぎ。それもそのはず、ワイルドホークの復帰戦を見るために、レーダーをテレビ電波受信用に改良していたためでした。その改良が終わる前に試合は始まり、ワイルドホークは好投を披露。やがてそれは、相手チーム:カウチポッターズの選手たちをも感化していきます。同じ頃、ギロチとセーガルは、それぞれ自身の目的を達成すべく、作戦の準備に入っていました。ボーシップ号にはレーダーやネット環境が搭載されていますが、テレビ受信機はついていないらしく、テレビを見ずに今日まで来ていたらしい。今ならワンセグだったりネット視聴したりなどの発想が出てくるのかもしれませんが、そうしたものが出てこないのは、これが1993年制作の作品であるためでしょう。メッケルが全力でレーダーの改良に取り組むも、それが終わる前に試合は開始。ワイルドホークはマウンドに立ち、エキシビションマッチとはいえ手を抜かずに好投を見せます。その戦いっぷりに感化されたのか、カウチポッターズの選手たちも次々に全力を出し始め、試合はエキシビションマッチとは思えぬアツさを見せ始めるのでした。ワイルドホークは、シルバーキャッスルに教えられたことを思い出しながら奮闘。「見てくれているか?マグナムエース、シルバーキャッスルの皆!俺がここに立っているのは、お前たちのおかげだ。」というモノローグが泣かせてくれます。実況のセリフで「以前の彼はこんな風ではなかった」というくだりも入り、彼が変わったことをより印象付けてくれているのも興味深いですね~。
メッケルの必死の改良により、ようやくワイルドホークの試合の中継が映るようになったシルバーキャッスル。ちょうど試合は9回の表、ワイルドホークの最後の投球シーンでした。彼は2アウトを取った後、最後の最後でファイヤーコメットを投球。3アウトをとって攻守交替し、続いてバッターボックスに立った際、相手選手の魔球:ホットペッパーストライクを見事打ち、ホームランを決めるのでした。同じ頃、シスレーの船から降りたリカルドは…。ワイルドホークは試合中終始好プレーを披露。その末に見せたのが、あの魔球ファイヤーコメットでした。練習試合で本戦で使う並みの魔球を投げるなんて、異例中の異例。それでも彼がこの球を投げたのは、シルバーキャッスルから教えられた「どんな時でも全力を出し切る」という精神でした。この後ホームランを打ってジョージィのインタビューを受けた際、シルバーキャッスルとの出会いが自分を変えたという旨を語るワイルドホークがGood。ジョージィ自身もその時の試合を見ているため話しがテンポよく進み、ワイルドホークの生まれ変わりっぷりがよくわかりました。シルバーキャッスルのはぐれリーガーを救う活動は、決して無駄じゃなかったんだなぁ…!一方セーガルは、つかんだリカルドの情報をあえてギロチに流さず、そのままミューハーとホーリーに指示して監視を続行。当のリカルド本人は、シスレーの船から降りて旅を始めようとしていました。ここでのリカルドとシスレーのやり取りで、彼らの関係が第32話よりもプラスの方向に発展していることが窺えます。
ワイルドホークの活躍とヒーローインタビューを見て、自分たちの行動が実を結んでいることを実感したシルバーキャッスル。彼らは今まで出会ったはぐれリーガーたちのことを回想し始めます。彼らの想像通り、出会ったはぐれリーガーたちは皆構成して各々の道を邁進。ゲバラ・ヘルスパーズ・シスレー・ワット・アンプ・ジェットセッター・ダイクダイソンが、その姿を見せてくれました。Bパートの大半を使って描かれるのが、はぐれリーガーたちのその後。ワイルドホークをはじめ、その多くが更生し、プラスの方向へと歩み始めていました。ゲバラはジャウの街の農耕用ロボットたちのバスケ練習、ヘルスパーズはゴールド三兄弟の下でサッカー練習、シスレーはバイク技術を生かしてレースに出場、ワットとアンプは再びユニットを組んで試合出場、ジェットセッターとダイクダイソンは、アメフトチームを結成しようとしていました。特に印象的だったのが、ジェットセッターとダイクダイソン。ジェットセッターははぐれリーガーのみで構成したアメフトチームを作ろうと立ち上がり、たまたま通りがかったダイクダイソンが入団を希望。ジェットセッターはそれ快諾します。お互いシルバーキャッスルと戦ったことがあることを知り、お互いある意味シルバーキャッスルの仲間だとして、一致団結します。この時の2人のやり取りと反応がいいんですよね~。ジェットセッターが、アイアンリーガー魂を教えてくれたリーガーとして、ブルアーマーとトップジョイの名前を挙げているのも、Goodです。
同じくはぐれリーガーだったサーティーンは、独自ルートでセーガルの動きを調査。その道中、同じくセーガルの動きを探っていたデウスと遭遇します。2人は察知した情報をマグナムエースたちへ報告。それを受けたマグナムエースたちは、戦いへの決意を新たにするのでした。デウスとサーティーンもすっかり更生。彼らはアイアンリーガーとして本格復帰する前に、セーガルの動きを探っていました。マグナムエースたちに情報を伝え、困ったときはいつでも呼んでくれと言う2人。すっかり頼もしい仲間になりましたね。そして、ラストシーンでは死んだはずのアルカードも復活。何かが起こり始めつつあることを予感させてくれています。
第39話「運命の大決戦!」
1993年12月28日放送
「人がアイアンリーグを求めるのは、人が忘れ、失ったものがそこに生きているからだ。純粋な“心”がな。」
STORY:ワールドツアーを2週間後に控え、ようやくホームに帰還したシルバーキャッスル。しかし、そんな大事な時に、キアイリュウケンが原因不明のオーバーヒートを起こしてしまった。その修理に四苦八苦する中、リカルドからヘクトパスカル島へ来るよう求める通信を受けたシルバーキャッスルは、現地へ急行するが、そこに待ち受けていたのはセーガルの最後の挑戦状だった!始まった過酷な戦いに、シルバーキャッスルの勝利はあるのか!?
はぐれリーガー編もいよいよ完結へ。今回より3話にわたって、ヘクトパスカル島でのシルバーキャッスルとセーガル配下のはぐれリーガーたちとの試合が始まります。その1回目となる今回は、試合の概要説明の他、キアイリュウケンの隠された力が明かされることに。リカルドも登場し、彼がしきりに「アイアンリーガーの心」に言及していることから、これが今回の試合、ひいては『アイアンリーガー』の物語に大きく関わってくるであろうことが窺えます。
ワールドツアーを2週間後に控え、ホームに帰ってきたシルバーキャッスル。しかし、まだセーガルとの決着をつけていないうえにリカルドは見つからずじまいのため、彼らの心はもやもやしていました。その後出発直前になって、ルリーは海岸で1人たそがれるために外出。キアイリュウケンが追いかけて彼女を連れ戻そうとしますが、その時原因不明のオーバーヒートを起こし倒れてしまいます。それは、メッケルですら手出し不能なリカルドの作ったブラックボックスが大きく関わっていました。はぐれリーガーを解放できたというよりかは、ワールドツアーの日程が迫っているためやむなく帰還した感のあるシルバーキャッスル。当然彼らの心の中は気にかかることだらけであり、エドモンドもそれを察知しますが、日程の都合上どうにもできずじまいでした。ワールドツアーに出場する選手は、事前に現地入りした後、マシンの最終チェックを受けないといけないらしい。おそらく不正防止のためなのでしょうが、どうせここにもダークスポーツ財団の息がかかってるんでしょ?やる意味あるのかなぁ。そんな中で、ルリーは思い詰めた顔をして外出。キアイリュウケンが彼女を追いかけます。ルリーの気持ちを理解した彼は、彼女を元気づけますが、その直後オーバーヒートを起こしてダウン。何とか帰還するもののメッケルですらその原因はわからないのでした。キアイリュウケンは、リカルドがオーダーメイドで発注したリーガー。そのため内部構造にはリカルドのみしかわからないブラックボックスもあり、それがこのオーバーヒートを引き起こしている可能性がありました。キアイリュウケンに仕込まれたブラックボックスとは何か?これが今回のお話の重要ポイントになります。
ギロチのコンピューターからリカルドの情報を盗み出した彼は、リカルド本人を誘拐。ジェットに乗せシルバーキャッスルを倒すために作り上げたというヘクトパスカル島をリカルドに見せますが、当の本人はそれを全然気にしてはおらず、むしろ「シルバーキャッスルを呼び出すというのならこちらから呼び出す」と言い出し、唐突にエドモンドたちに連絡を取ります。久々のリカルドからの通信を受けた彼らは、ワールドツアー直前ではあるものの、彼に指定されたヘクトパスカル島へ赴くのでした。Aパート後半では、セーガルによる今回を含む3話の舞台となるヘクトパスカル島の解説が主。彼はシルバーキャッスルをわが物にしてはぐれリーガーの統一を図るべく、この島を作っていました。島自体はジャングルのある火山島のようなものですが、厄介なのは、パワーアップしたはぐれリーガーたちがその地形を駆使して相手に襲い掛かってくること。島自体のテストのために投入されたアイアンリーガーは、皆セーガル配下のはぐれリーガーの餌食になり、最後は人工台風ヘクトの電磁波攻撃によりスクラップにされてしまいます。「シルバーキャッスルを使ってはぐれリーガーを統一する」とか言ってる割には、完全に相手を倒すこと前提の仕様であるヘクトパスカル島。マグナムエースたちを捕らえるってならまだわかるけど、スクラップにしてしまったら意味ないのでは…?そんなセーガルの説明を聞かされていたのが、誘拐されたリカルド。明らかに自分の作ったチームの危機が迫っているというのに、ぜーんぜん気にしてなさそうに聞き、むしろセーガルに少し協力するようなそぶりすら見せます。彼がこのような行動をしたのは、おそらくこの試合を通じてアイアンリーガーにとって大切なものを、セーガルに教えるためだったのでしょうね。「リーガーの気持ちがわからんヤツに、はぐれリーガーの統一はできんよ。」と言うセリフからも、それが窺えます。
リカルドの言葉通りヘクトパスカル島にやってきたシルバーキャッスルは、そこでセーガルとともにいる彼を目撃し驚愕。さらにセーガルから挑戦状をたたきつけられたことで、マグナムエースたちははぐれリーガー解放のための最後の戦いに挑むことを決意します。キアイリュウケンがほとんど動けない状態の中、試合開始。まずセーガルの尖兵として送られてきたのは、ナッカラー部隊でした。早い段階でその攻撃を見切るマグナムエースたちでしたが、集団で挑んでくる彼らに苦戦を強いられます。リカルドがセーガルの隣にいるのを見て、驚き困惑するシルバーキャッスル。特にルリーはかなりのショックを受けます。そりゃそうだよなぁ、実の父親と再会できたと思ったら、敵の軍門に下っている(ように見える)んだから…。しかし、ここでリカルドとキアイリュウケンが目を合わせ、お互い笑みを返しあうシーンがあり、リカルドがただ単純にセーガルのもとにいるわけではないということを察させてくれています。このシーンが粋なんだよなぁ。そんな中で、いよいよ試合開始。最初にマグナムエースたちの前に立ちはだかったのは、ナッカラー部隊。攻撃自体は単純なので早い段階でそのパターンを見切る彼らでしたが、その分攻撃力が高いため苦戦を強いられる羽目に陥ります。ナッカラー部隊は、格闘リーガーたちのチーム。攻撃自体は「接近してパンチをしてくる」という単純なものでしたが、こちらと同じく7体いる上に地形を駆使して突然飛び出して攻撃を仕掛けてくるため、その面でマグナムエースたちを苦しめます。これを見たキアイリュウケンも無理を押して出場しますが、ナッカラーには一歩及ばずじまい。メタクソにやられながらもリカルドを信じ続けるキアイリュウケンの姿が、強く印象に残りました。
ナッカラー部隊にやられ、リカルドを信じる気持ちが揺らぎ始めるシルバーキャッスル。しかし、そんな中でもキアイリュウケン・マグナムエース・極十郎太は、彼への信頼を失ってはいませんでした。とどめを刺されそうになった自分を、極十郎太が身を呈して守ってくれたのを目の当たりにしたキアイリュウケンは、その時隠されていたもう1つの駆動炉が完全覚醒。猛烈なパワーとスピードを手にした彼は、ナッカラー部隊を一瞬にしてダウンさせます。キアイリュウケンの力に驚くセーガルに対し、リカルドは「人々がアイアンリーグに惹かれる理由」を語るのでした。リカルドがキアイリュウケンに仕込んでいたブラックボックスの一部は、もう1つの駆動炉のこと。キアイリュウケン自身が自分の心でその力を完全にコントロールできるようになった時に、発動される仕組みになっていました。これにより完全復活を遂げたキアイリュウケンは、新必殺技:リュウキケンでナッカラー部隊を全員ダウン。シルバーキャッスルの試合続行に貢献します。覚醒したキアイリュウケンは、、頭部のマークが「怒」から「心」に変化。さらに必殺技も「力で粉砕する」リュウテツケンから、「相手の力を沈める」リュウキケンへと進化しており、よりアイアンリーガーの心そして体に配慮したようなパワーアップになっています。このようなキアイリュウケンの力を目の当たりにし、驚くセーガル。彼に対しリカルドは、突然人々がアイアンリーグに惹かれる理由を語り始めるのでした。リカルド曰く、人々がアイアンリーグに惹かれるのは、「人が忘れ、失ったものがそこに生きているから」。そしてそれには、アイアンリーガーの心が重要であると。アイアンリーガーの心―。これが、マグナムエースをはじめとするアイアンリーガーたちの“真の強さ”の秘密なのでしょう。
第40話「燃えつきぬ闘志!」
1994年1月4日放送
「試合が終われば、リーガーは皆友だちネ!その友だちを、見殺しにはできないよ!」
STORY:極十郎太の犠牲を乗り越え、ヘクトパスカル島を猛進するマグナムエースたち。しかし彼らの前には、ウィッシュボーン・グレイリンク・マドチェンといった強敵はぐれリーガーが続々と立ちはだかる。しかし、彼らに屈さず単身で挑む、GZ・トップジョイ・ブルアーマーの姿があった!彼らの必死のプレーと捨て身の攻撃で、どんどんゴールへ近づいていくマグナムエースたち。そして、ルリーはついにリカルドと再会する―!
ヘクトパスカル島での戦いの中編に当たる今回は、大まかに分けて3部構成になっており、それぞれはぐれリーガーであるウィッシュボーン・グレイリンク・マドチェンと戦う形に。彼らに対し、GZ・トップジョイ・ブルアーマーの見せ場が作られていました。特にアツい姿を見せてくれたのは、トップジョイ。チームメイトのためにボールを死守するだけでなく、そのはぐれリーガー(グレイリンク)の心を開かせることにも成功していました。
前回、マグナムエースたちに敗れたナッカラー部隊。彼らはセーガルに補給を求めますが、それはにべもなく断られてしまいます。それを見たリカルドは、再びアイアンリーガーの心について説くのでした。同じ頃、マグナムエースたちはウィッシュボーン部隊と遭遇。慣れぬ水上戦で苦戦を強いられますが、GZの捨て身の攻撃でその行動を封じ込め、突破することに成功します。マグナムエースたちに敗れたナッカラー部隊を、用済みとして見捨てたセーガル。これに対し、リカルドは独断で彼らの修理に向かいます。制止するセーガルに対し、リカルドが語ったのは…。前回に続き、リカルドがアイアンリーガーの心について言及。彼らの心は1つとして同じものがないと説きます。「同じレンズの素材を使っているのに、その輝きは違う。それは心があるからだ」と語るリカルド。彼がこういったことについて語るシーンは、本当にカッコいいと感じますね。一方のマグナムエースたちは、湿地帯に突入し、そこにある沼でウィッシュボーン部隊と遭遇。不慣れな水上戦を強いられることになります。最初は足を取られてばかりの彼らでしたが、GZがここを1人で食い止めると宣言。自身の冷却装置で自分もろともウィッシュボーン部隊ごと沼を凍らせ、動きを封じるのでした。ウィッシュボーン部隊は、ワイルドホークの初登場回でも登場したはぐれリーガーたち。まさか再登場してくるとは思わなかったよ。そんな彼らに対し、GZが繰り出したのが、沼ごと凍らせる荒業。アイスホッケーリーガーである彼には冷却装置が備わっており、それを利用したものでした。ウィッシュボーン部隊とともに凍り付く直前、彼らに対しGZがアイアンリーガーの心について言及するシーンが存在。これに衝撃を受けるウィッシュボーン部隊の姿が、興味深いです。
断崖絶壁を登ったマグナムエースたちを待ち受けていたのは、バスケリーガーであるグレイリンク部隊。彼らのスプリングを生かしたジャンプやパスと、強烈な突きの前に、さすがのマグナムエースたちもボールをこぼしてしまいます。同じ頃、メッケルはエドモンドからGZの反応が消えた連絡を受け、その際リカルドを目撃。その通信を聞いていたルリーは、思わず飛び出していってしまうのでした。グレイリンク部隊は、トップジョイと酷似した構造を持つバスケリーガー。そういえばコイツら、ゲバラの話でも出てきてたような気が…?そんな彼らの最大の特徴は、両手両足に仕込まれたスプリング。これを活用することにより、長距離パスやジャンプを行うことが可能になっており、最初は気合と運動性能で食らいついていたマグナムエースたちを、徐々に追い詰めていきます。同じ頃、エドモンドはGZの反応が消えたことを確認し、メッケルに連絡。しかし、その時メッケルが偶然リカルドを目撃し、その通信をルリーが聞いていたため、彼女は飛び出していってしまいます。GZの安否を確認しなければならないのに、そのうえルリーまで勝手に出ていってしまう始末。彼女の気持ちはよくわかりますが、さすがにエドモンドも頭を抱えるわな…。
そのパス回しにより、マグナムエースたちを大きく引き離したグレイリンク。このまま部隊でゴールまで一直線かと思われましたが、そこにトップジョイが立ちはだかります。彼はグレイリンクの猛烈な突きにも耐えて見せ、ギャラクティカ・ペガサスロングシュートを使ってマグナムエースにパスし、自分の前にクレバスを作ってグレイリンク部隊を隔離。マグナムエースたちを先に進めます。怒ったグレイリンクは彼をスクラップにしようとしますが、その時全員クレバスに転落。トップジョイに助けられた彼は、その言葉から心変わりしそうになりますが…。グレイリンク部隊との戦いで好プレーを見せたのが、トップジョイ。バスケリーガーである特性を生かしてグレイリンクに負けないボールキャッチを披露し、その突きに対しても抵抗。自らを犠牲にする形でマグナムエースたちにボールをつなぎます。一切暗い表情や悲壮な決意を見せずに、こうした大胆なことをやって見せるのが彼らしい。マグナムエースの「彼は俺たちを先に行かせるために、あえてあの場に残ったのだ。この熱き思い、無駄にするわけにはいかない!」と言うセリフからも、トップジョイの強い決意がひしひしと伝わってきます。こうしてマグナムエースたちは先へと進みますが、それを良しとしないのがグレイリンク。彼はトップジョイをスクラップにしようとしますが、その時偶然部隊ごとクレバスに落下してしまいます。トップジョイは彼を助け、彼の心を変えようとしますが、セーガルの指示に反しきれなかった彼は、自らその手を離すのでした。自分を殺そうとしたグレイリンクを、あえて助けたトップジョイ。その理由は「試合が終わればリーガーは皆友だち」であるため、「見殺しにはできない」からでした。うーむ、このセリフがGoodだよな~!これを発言するときだけ、少し声色が変わっていることも、トップジョイの強い意思を感じます。
今度は洞窟地帯に突入したマグナムエースたち。そこで待ち構えていたのは、マドチェン部隊でした。最初は彼らのアタックに苦しむ彼らでしたが、リカルドを追ってきたルリーが偶然そこに居合わせ、ピンチに陥ったこと、そして彼女を救ったことが、ブルアーマーのパワーを高めます。彼はたった一人でマドチェン部隊に立ち向かい、その封じ込めに成功。マグナムエースたちは、さらにゴールへとボールを進めます。マドチェンは、アメフトリーガーっぽく見えるはぐれリーガー。一番身体が大きかったため、以前の登場時からよく目立っていましたね。そんな彼らのアタックに苦しめられる、マグナムエースたち。最初は押されていたものの、ルリーの登場で状況は一変します。ルリーはこの洞窟でガス欠に陥り、戦いの音を耳にして内部に侵入。そこで戦いを見つめるリカルドを発見しますが、マドチェン部隊の攻撃に巻き込まれてしまいます。それを救ったのは、ブルアーマーでした。洞窟の崩落に巻き込まれたルリー。その生存は絶望的でしたが、ブルアーマーが彼女の命を救い、この出来事を通して彼はさらにパワーを高めます。ルリーを救った後、オーラを纏ったようにエネルギーを解放していたブルアーマー。これが彼の、真の力なのでしょうか。そんな彼は、たった一人でマドチェン部隊を止めることに成功。マグナムエースたちは、ゴールへとボールを進めます。さあ、あともう一息だ―!
今回はここまで。次回は第41話から第43話をご紹介予定です。『疾風!アイアンリーガー』。正々堂々と、試合開始!
『疾風!アイアンリーガー』は、バンダイチャンネルの他、Amazon Primeでも有料配信中!要チェックだ!
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