お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『疾風!アイアンリーガー』ちょっとした感想 League-14(第41~43話)

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今回は、疾風!アイアンリーガー』の感想記事第14回目です。

 

はぐれリーガー編完結!その先に待ち受ける戦いとは?今回ご紹介の3話で、いよいよ『アイアンリーガー』の物語は最終局面へと突入。はぐれリーガー編を乗り越えて成長したマグナムエースたちですが、今度はファイター兄弟という謎の存在が立ちはだかります。今まではチームを引っ張る存在だったマグナムエースが、最も悩みそして苦しむ形になっている点に、注目させられますね。

 

 

 

 

第41話「魂の勝利宣言」

1994年1月11日放送

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「あるんだよ。シルバーキャッスルと戦った者には。切っても切れねぇ絆がなぁ!」


STORY:満身創痍の状態で、ピット入りしたマグナムエースたち。完全ではないものの修理を受けた彼らは、再び試合に戻るが、最後の関門にデステニー部隊が待ち構えていた。彼らの放つ豪速球の数々に、マッハウインディが、キアイリュウケンが、次々と倒れていく。そしてマグナムエースもまたシステムダウン寸前にまで陥った時、予期せぬ味方が現れた。ゴールド三兄弟率いるはぐれリーガー部隊だ!今、アイアンリーガーの心が、奇跡の勝利を呼び込んだ!


ヘクトパスカル島での戦い、そしてはぐれリーガー編の完結編に当たる今回。その戦いは、デステニー部隊を相手とする壮絶なものになりましたが、マグナムエースたちを救ったのは、自分たちがつないできたはぐれリーガーたちの絆でした。ただ単純にマグナムエースたちが勝利するだけでなく、セーガルもまたアイアンリーガーの心の存在を認めざるを得なくなるという形になっているのがGood。終盤の展開は泣かされっぱなしでした。


前回のマドチェン部隊との戦いを乗り越え、洞窟を抜けたマグナムエースたち。そこにあったのは、新たな敵の部隊ではなく、用意されたピットでした。メッケルたちも現地に合流したものの、当の本人が負傷しているため、代わりにヒロシたちが修理を担当。再び試合に赴こうとするマグナムエースたちを、エドモンドは力強く送り出すのでした。一方、セーガルは最後の関門にデステニー部隊を配置し、その勝利を確信していましたが…。洞窟を抜けたらまた敵がいるのか…と思いきや、実際にあったのはピット。このヘクトパスカル島自体がセーガルによって作られた人工島ですから、わざとここに設置されていたことがわかります。何のために置いたんだろう?シルバーキャッスルのためとは思えないし、かといってはぐれリーガーをそこまでセーガルが大事にしてるとは思えないし…。とにかく、このピットで修理を受けることにしたマグナムエースたちは、メッケルたちも合流したことで作業を開始。メッケル自身が負傷していたため、ヒロシたちがこれに当たります。前回の洞窟の崩落で、負傷していたメッケル。その時の描写では大したことなさそうに見えたけど、今回片腕を骨折しているうえに目も腫れ上がるほどの重傷だったことが明かされます。ええ、そんな大ケガだったか!?そして、この後展開されるのが、ヒロシたちによる修理シーンと、エドモンドがマグナムエースたちを送り出すシーン。ヒロシたちが「自分たちもシルバーキャッスルの一員だ」と語り、エドモンドが力強い言葉で送り出す―。どちらもアツいシーンでしたね。

 

エドモンド「何人もの仲間が倒れたって言うのに、このヘボ監督は、お前たちにリタイアしろとは言えん。気の利いたセリフの1つも言いたいところだが、今はこれしか言えん…。とにかく最後まで頑張れ!」

 

ピットを出、ゴールへと進むマグナムエースたち。いよいよそれが間近に見えてきますが、その時デステニー部隊が現れ、ゴールに向かう道を封鎖。さらに電磁ネットを張り巡らし、デスマッチを始めてしまいます。デステニー部隊の猛攻の前に、ほとんど抵抗できないマグナムエースたち。そのさまを見てルリーは希望を失いかけますが、リカルドは逆に彼らを信じ続けていました。デステニー部隊は、テニスリーガー。以前もシルバーキャッスルの前に現れて独特の技を披露してましたから、割と印象に残ってる方のはぐれリーガーですね。ヘクトパスカル島の戦いで当除したはぐれリーガーたちは、部隊長(?)しか固有技を持っていませんでしたが、このデステニー部隊は1人1人がそれぞれ違う必殺技を保有。マグナムエースたちを苦しめます。さすが、最後の敵というだけあって、設定的にも恵まれていますね。こうした状況を見せられて、どんどん絶望していくルリー。それに対し、リカルドは彼らを信じ続けていました。リカルドに連れられて、セーガルの基地にやってきていたルリー。ここで彼女は、闇の貴公子=セーガルであること、そしてその父がギロチであることを一気に知ります。セーガルからすれば敵がホイホイ基地に侵入してきた形になりますが、通信の際に騒がれたため「静かにしてろ!」と注意する以外は、特におとがめなし。あれっ?意外に優しいんだね…。

 

リカルド「大丈夫だ、ルリー。信じるんだ彼らを。シルバーキャッスルの歩いてきた道を。」


デステニー部隊との戦いは壮絶なもので、ついにマッハウインディがセンサーをやられてしまいダウン。残ったのは、マグナムエースとキアイリュウケンの2人だけになってしまいます。キアイリュウケンは、自らの徒手空拳を駆使して球を破壊。これに対し、デステニーはとどめを刺すために必殺技を放ってきますが、対するキアイリュウケンも必殺技:ゲキリュウケンを発動。これによりデステニーを除くデステニー部隊を倒しますが、自身も大きなダメージを負ってダウンしてしまうのでした。マッハウインディはセンサーにダメージを受けたため、Bパートの早い段階でダウン。その後奮闘したのが、キアイリュウケンでした。彼は徒手空拳で球を防ぎ続け、マグナムエースのボールを死守。これに対しデステニーは必殺技を放ってきますが、キアイリュウケンはゲキリュウケンを発動させほぼ返り討ちにします。ゲキリュウケンはかなりの威力で、デステニーの球を打ち返してデステニー部隊をほぼ全滅に追い込み、さらには張られていた電磁ネットも破ってしまうほど。その代わり、キアイリュウケン自身もオーバーヒートを起こしてダウンするのでした。マグナムエースに思いをつなぐ形で、倒れていったキアイリュウケン。マグナムエースはその思いをしっかりと受け止めますが、デステニーはそれが何なのか理解できずにいました。ここで、静かに、しかしアツく語るキアイリュウケンがいいですよね~。そう、アイアンリーガーの心こそが、アイアンリーガーの生きる道なのです。

 

キアイリュウケン「これが、アイアンリーガーの…生きる道なんだ!」


残ったのはマグナムエースだけ。彼はデステニーの必殺技に抵抗し続けますが、とうとうバックパックも破損しまともに必殺技を食らったことで、機能停止寸前にまで陥ります。もはやこれまでかと思われたその時、ゴールド三兄弟がはぐれリーガーたちを引き連れて参戦。彼らの力を受けたマグナムエースは、再び立ち上がってボールを打ち出し、ゴール決めて人工台風ヘクトを破壊することに成功。この瞬間、シルバーキャッスルの勝利が決まるのでした。大ピンチに陥るマグナムエース。そこに挿入歌「With -友よ共に-」をBGMに現れたのは、はぐれリーガーたちを引き連れたゴールド三兄弟でした。劇中姿自体は3人とも登場していますが、セリフがあったのはゴールドアームのみ。しかし、このゴールドアームのセリフや行動が粋すぎる。まずは44ソニックで試合に割って入り、マグナムエースを救出。次に堂々と「シルバーキャッスル、選手交代だ!」と宣言し、セーガルにさえぎられても「あるんだよ。シルバーキャッスルと戦った者には。切っても切れねぇ絆がなぁ!」と語り、全はぐれリーガーを引き連れて現れる姿がたまりません。ゴールドアーム、カッコよすぎるだろ…。はぐれリーガーの中にはシスレーの姿もあり、彼の船にはダウンしたはずの極十郎太たちも乗船。彼らもまた、はぐれリーガーたちに救われていたのですね。ところでアルカード、お前…結局どうやって復活したんだ?そして、この後描かれるのが、はぐれリーガーたちとパワーを結集したマグナムエースの活躍。ここで逆転勝利を決める姿がもうね、言葉にならないよ…。

 

サーティーン「誰の命令でもない!自分たちの心に従ったまで。俺たちの回路から回路へ、熱い鼓動が伝わってきたのだ。「シルバーキャッスルを救え」と!」


はぐれリーガー部隊がシルバーキャッスルに敗北し、アイアンリーガーの心の存在について衝撃を受けるセーガル。彼の中で何かが変わり始めようとした矢先、ギロチからの連絡が入り彼の追手が迫っていることを知ります。セーガルの手で脱出したリカルドたちは、マグナムエースたちと再会。リカルドはダークスポーツ財団の追っ手からシルバーキャッスルを守るため下船し、シルバーキャッスルはワールドツアーへ向け出発するのでした。今回の戦いを通じて、アイアンリーガーの心の存在を認めざるを得なくなったセーガル。彼の心の中でも、きっと大きな変化が起きたことでしょう。そんな彼は、ギロチの追っ手から逃れられるよう、リカルドたちの脱出に協力。今後、彼が再登場することがあるのでしょうか…。

 

セーガル「心だと?そんな形のないものに、負けたというのか…!?」

 

 

 

第42話「激戦!ワールドツアー」

1994年1月18日放送

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「皆、胸を張れ。シルバーキャッスルの名に恥じぬよう!」


STORY:ヘクトパスカル島で時間をロスし、開会式への参加も危ぶまれたマグナムエースたち。しかしそれは、シルキーたちの活躍によりなんとかなり、シルバーキャッスルはワールドツアーの出場権を確保した。ギロチの手により大幅にルールが帰られたワールドツアーの第一戦は、ダークスワンとブルーホースのアイスホッケー対決。最初はラフプレーあふれかえる惨状だったが、ファイター兄弟の出場で状況は一変する。あの兄弟の正体は、一体何だ!?


作品終盤の強力なライバルとなる、ダークスワン所属のファイター兄弟:ファイタースピリッツとファイターアローの初登場回。今回はシルバーキャッスルの試合は一切描かれず、別の試合においてファイター兄弟を活躍させ、さらにシルバーキャッスルを観客として視聴者とほぼ同じ目線に立たせることで、ワールドツアーそしてファイター兄弟登場の衝撃をより鮮明にしてくれています。


ヘクトパスカル島での戦いにより、時間を大幅にロスしていたマグナムエースたち。ワールドツアーの開会式に出場できなければ、そのチームは出場権を剥奪されてしまいますが、彼らがボーシップ号で現地に向かっている途中で、とうとうその開会式が始まってしまいます。間に合わなかったのかと悲しむ彼らでしたが、その時開会式にシルバーキャッスルの旗を持つアイアンリーガーたちが。実はシルキーたちがすべて手続きを終え、出場権剥奪という最悪の事態を回避していました。ボーシップ号内で、ワールドツアーの開会式の中継を見るマグナムエースたち。この開会式に出られなければ、そのチームは出場権を剥奪されてしまいますが、今のこの状況ではマグナムエースたちの到着は絶望的でした。ボーシップ号は航行速度が異常に遅く、エドモンドも嘆くほど。その理由は、大気圏内で航行しているためでした。宇宙船が大気圏内になると航行速度が遅くなるというのは、作品設定的にはよくあること。ボーシップ号も同じでした。メッケルに出力を上げてもらうよう改良してもらうことは…できなかったんだろうなぁ。こうした状況が重なり、マグナムエースたちの開会式参加は絶望的。しかしその時、テレビにはシルバーキャッスルの旗と、シルキーたちの入場行進が映し出されます。実は、はぐれリーガーを巡る旅に出ていなかったシルキーたちがすべての手続きを終えており、出場権剥奪という最悪の状況は回避済みだったのでした。今回に限らず、要所要所でシルバーキャッスルをしっかりと支え、救ってくれるシルキー。やっぱり彼も頼りになるなぁ!


出場権確保で安心したのもつかの間、ギロチの手による大幅なルール変更で怒りを覚えるマグナムエースたち。そのうえ、現地に到着しシルキーたちと合流しますが、その際ダークスワンやブルーホースといった相手チームと小競り合いになってしまいます。そんな中、仲裁に入るアイアンリーガーが2人。彼らは、ダークスワン所属の新リーガー:ファイター兄弟(ファイタースピリッツとファイターアロー)でした。彼らの姿に、マグナムエースは何かを感じ取ります。出場権を確保できたはいいものの、その直後発表されたのが、変更されたワールドツアーのルール。本来であれば第1戦から最終戦までサッカー(サッカーリーグなので当たり前)のはずでしたが、ギロチと思われる大会関係者の強い意向により、第1戦はアイスホッケー、第2戦は野球、最終戦はサッカーという方式に変更されてしまいます。当然怒りを覚えるマグナムエースたちでしたが、対する実況者や他チームはほとんど反応なし。「アイスホッケーリーガーや野球リーガーも多数いるので大丈夫!」って、そんな単純な考え方でいいのか…?そしてこの後、現地に到着しシルキーたちと合流したマグナムエースたちは、ダークスワンのフラッシュキッドとブルーホースのサンダーボルトの小競り合いに巻き込まれることに。緊迫した状況を打ち破ったのは、ダークスワン所属のファイター兄弟というリーガーたちでした。ファイター兄弟が、このシーンで初登場。マグナムエースが何かを感じ取ることが、今後の展開の伏線になっています。


ついに始まった、ワールドツアーの第1戦。シルバーキャッスルはその雰囲気や相手選手の分析のため、第1試合であるダークスワンとブルーホースの試合を観戦します。試合は彼らの想像を絶するほどのラフプレーの嵐であり、ブルアーマーが落胆するほど。試合はブルーホースのほぼ一方的な攻撃で進行していきますが、ダークスワンの選手交代でファイター兄弟が出場してから、徐々に試合の風向きが変わっていきます。いよいよワールドツアーの試合が開始。ダークスワンもブルーホースもラフプレーが得意なチームということで、試合は大幅に荒れることが予想されましたが、結果はそれ以上の惨状になりました。ダークスワンもブルーホースも、そのラフプレーは半端なく、相手選手を妨害するというよりも、スクラップにしてやるという勢いで突っ込んでくるような状況。ダークスワンもブルーホースも選手がどんどんピット入りしていき、試合は混乱を極めます。ここでちょっと面白いのが、ダークスワンがブルーホースに押され気味な点。リードを許してしまったうえに、選手交代の数もこちらの方が多いという状態でした。てっきりダークスポーツ財団のチームはどれもトップクラスの実力で向かうところ敵なしという状況なのかと思っていましたから、そういったチームがここまで追い込まれるのは驚きでした。世界規模で見ると、もしかしてダークスポーツ財団のチームってものすごい強いってほどでもないのかな。そんな状況を打開すべく、投入されたのがファイター兄弟。彼らはダークスポーツ財団のチームとしては異端ともいえる、ラフプレーに走らない戦いを見せ、同点に持ち込みます。明らかに他の選手とは違い、そして実力もずば抜けているように見えるファイター兄弟。しかし、パス回しを2人だけで行っており、他の選手に目もくれていないのがちょっとマイナス点ですね。


ファイター兄弟の登場により、彼らを優先的につぶす作戦に切り替えたブルーホース。しかし、そうした攻撃を受けながらも、ファイター兄弟は決してラフプレーや反撃をせず、むしろ正々堂々とした戦いをしろとチームメイトに呼び掛けます。彼らの姿勢を受けたダークスワンや観客たちは、徐々にその考え方が変化。やがて試合の風向きはダークスワンの追い風となり、最後の最後でファイター兄弟の活躍により逆転。勝利をつかむのでした。かつてマグナムエースが受けたような、激しい選手潰しに見舞われるファイター兄弟。いったんピット入りしていたものの戦線復帰したフラッシュキッドは、彼らを助けるべく相手選手を傷つけようとしますが、ファイター兄弟の放ったセリフは、「自分たちにかまわず正々堂々と戦い続けろ」というものでした。ダークスワン所属の選手とは思えぬ発言をするファイター兄弟。これを耳にした、シルバーキャッスルをはじめとする観客たちは、強い衝撃を受けます。シルバーキャッスル、そしてマグナムエースと同じく、「正々堂々と戦う」というその姿勢を語ったファイター兄弟。このシーンからも、彼らがマグナムエースと何かしらの強い関係性があることが窺えます。そしてこれを機に、試合の流れは完全にダークスワン側のものに。最後の最後でファイター兄弟は逆転の一打を放ち。3-4での逆転勝利を放つのでした。強烈なカリスマ性と、正々堂々の精神を持つファイター兄弟。これは強敵になりそうだ…。

 

 

第43話「強敵!ファイター兄弟」

1994年1月25日放送

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「勝負だ…ファイター兄弟!」


STORY:シルバーキャッスルの初戦:ブルーホースとの戦いは、敗北に終わった。練習場も破壊され士気も下がる中、GZはブルーホースのサンダーボルトからの挑戦を受け、1対1の勝負に出るが、窮地をファイター兄弟に救われる。そして迎えたダークスワンとの一戦。ファイター兄弟のコンビネーションにより瞬く間に2点奪われるが、シルバーキャッスルも1点返す。そして試合終了間際、マグナムエースの逆転の一打が、試合の状況を変えた!


前回、鮮烈のデビューを果たしたファイター兄弟。今回はそんな彼らとシルバーキャッスルが、初めて真っ向からぶつかり合うお話です。ラフプレーもほとんどなく、そこで描かれるのは、シルバーキャッスルとファイター兄弟の激戦。試合中の出来事を経て、マグナムエースが過去の記憶を部分的に思い出し、徐々にファイター兄弟に対抗できるようになっている点も、注目です。


ブルーホースとの戦いに臨む、シルバーキャッスル。ラフプレーと相手の圧倒的な強さに苦しみつつも、GZの踏ん張りで5-4にまで追いつくことに成功。しかし、その時試合終了のホイッスルが鳴り、シルバーキャッスルは敗北してしまいます。次のダークスワン戦に向けて練習を開始する彼らですが、なぜか練習場はことごとく破壊されてしまっており、彼らの士気に陰りが生じ始めます。ここまで勝ち上がってきたシルバーキャッスルですが、今までしたアイスホッケーといえば、GZ初登場回における彼とのバトルくらい。メンバー全員がほぼ素人同然で、唯一GZだけがプロ以上並みの腕前を持っているという状態でした。当然その試合はGZ頼みになるわけですが、それでもシルバーキャッスルは意外に奮闘。結果的には負けてしまったものの、5-4と1点差にまで持ち込んでいました。まあ、この状態でシルバーキャッスルはよく頑張ったなぁと思いますよ。他のリーガーたち(マグナムエースなど)は、野球・サッカー・バスケ・空手・アメフトなど、アイスホッケーとは全然関係のないスポーツばっかりだったからね…。そんなシルバーキャッスルは、次のダークスワン戦に向けて練習を開始。ところが練習場は何者かの手によってことごとく破壊されてしまっており、彼らは疑似スケートリンクのようなところでの練習を余儀なくされます。最初練習場を破壊したのはダークスポーツ財団かと思いましたが、大会運営員会が「(練習場破壊の件で)他のチームからも問い合わせが殺到している」と混乱している描写が挿入。いくらダークスポーツ財団でも、シルバーキャッスル潰しのために他チームまで迷惑をかけるような嫌がらせは今までやってきてはなかったので、また別の犯人がいることをにおわせてくれています。


練習中、ブルーホースのサンダーボルトより挑戦状を受けたGZ。彼はそれを受けてサンダーボルトに連れられてブルーホースの練習場にやってきますが、そこには罠が仕掛けられていました。サンダーボルトからの意図的な選手潰しを受けるGZ。大ピンチに陥る彼を救ったのは、偶然騒ぎを聞きつけたファイター兄弟でした。彼らは救ったGZをシルバーキャッスルに引き渡し、試合での再会を約束して去っていくのでした。「勝負に勝てばブルーホースの練習場を貸してもらえる」という言葉を信じ、サンダーボルトの挑戦を受けたGZ。しかし当のサンダーボルトにはそんな気などさらさらなく、翌日の試合でシルバーキャッスルがダークスワンに敗北するように、GZを潰すつもりでいました。もし次のダークスワン戦でシルバーキャッスルが勝てば、ブルーホースの第2戦進出は不可能。しかし、ダークスワンが勝てばまだ出場のチャンスがある―。そう考えて、サンダーボルトはこうした行動をしていました。練習場を破壊していたのも、全部コイツの仕業。ワールドツアーになると、なんだか嫌がらせも大規模&巧妙になってくるなぁ…。そんなサンダーボルトの選手潰しに苦しむGZは、なかなか脱出できずにいましたが、そこに救出にやってきたのがファイター兄弟。彼らはサンダーボルトを追い詰めてGZの解放を迫り、救出後シルバーキャッスルに彼を引き渡すことに。試合での再会を約束し、去っていくのでした。自分たちの戦う場所は試合だけだなど、やはりシルバーキャッスルと似た正々堂々の精神を持つファイター兄弟。この姿勢は評価できますね。


迎えたダークスワンとの一戦。シルバーキャッスルの先攻で試合が始まりますが、ファイター兄弟はすぐに彼らからパックを奪取。1点先制してしまいます。その後もさらに1点を追加され厳しい状況に陥りますが、GZとマグナムエースの踏ん張りが、徐々にチャンスを作り出していきます。パックの取り合いの中で、GZとマグナムエースはそれぞれファイター兄弟と激しく激突。その中でマグナムエースは、回路の中で何かが目覚めるような感覚を覚えるのでした。Bパートから、ダークスワンとの試合が開始。シルバーキャッスルもかなりの頑張りを見せますが、やはりファイター兄弟には一歩及ばずといった形で試合が進みます。ファイター兄弟は運動性能も高く、GZやマグナムエースをも上回るスピードを見せて強烈な一打を連発。これによりシルバーキャッスルは、瞬く間に2点先制されてしまいます。誰がどう見ても強いリーガーであるファイター兄弟。しかし、やはり前回と同じく自分たちだけでしかパックのパス回しを行っていないんですよね。ここに、彼らを打ち破るためのヒントが隠されているような気がするんだけどなぁ。そんな厳しい試合状況の中でも、シルバーキャッスルの面々は奮闘。特に頑張りを見せたのは、GZとマグナムエースでした。GZとマグナムエースは、それぞれファイター兄弟と真っ向から激突。特にマグナムエースは、身体ごとぶつかり合う激しい戦いを見せます。ラフプレーの無い、アツいバトルの連続。そしてこの激突の中で、マグナムエースは回路が熱くなる感覚を覚えます。


ダークスワンとの戦いも、終盤に突入。両チームとも多くの選手がピット入りし、シルバーキャッスルは再びピンチに陥りますが、それを救い1点返したのが、戦線復帰したGZでした。この後ファイター兄弟も戦線復帰し、試合は再びダークスワンの優勢に。しかし、戦うにつれ、マグナムエースは彼らの動きがわかるようになり、彼らのパックのパス回しを破ります。そしてそのまま強烈な一打を放ち、同点に持ち込むことに成功。試合はここで終了し、同点であったためその決着は、後日の再試合に持ち込まれるのでした。試合はかなりの激しさを極め、シルバーキャッスルはGZなどが、ダークスワンはファイター兄弟などがピット入り、両チームともオーバーヒート者が続出し、どんどんリンク上の選手が減っていきます。そんな中でダークスワンのフラッシュキッドは、意図的な選手潰しを強行。トップジョイがその犠牲になりそうになりますが、それを救い1点返したのは、GZでした。ここでリンクに飛び込む形で戦線復帰し、そのまま一打を決めるGZがメチャクチャカッコいい。その時の唸り声も相まって、さすがの貫禄って感じでした。その後、ファイター兄弟も戦線復帰したことで、試合は再びダークスワンのやや優勢に。相変わらず追い詰められ気味のシルバーキャッスルでしたが、突然マグナムエースがファイター兄弟の動きを読めるようになり、これによりパス回し中のパックを奪い、同点シュートを決めることに成功します。マグナムエース自身でもわからない、ファイター兄弟の行動が手に取るようにわかる理由。これには、彼とファイター兄弟の秘密にもつながっているのです―。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第44話から第46話をご紹介予定です。『疾風!アイアンリーガー』。正々堂々と、試合開始!

 

疾風!アイアンリーガー』は、バンダイチャンネルの他、Amazon Primeでも有料配信中!要チェックだ!

 

 

 

 

 

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