お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『疾風!アイアンリーガー』ちょっとした感想 League-10(第29~31話)

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今回は、疾風!アイアンリーガー』の感想記事第10回目です。

 

はぐれリーガー編に突入し、レギュラーメンバー各自の個性が存分に引き出され、描かれるようになった『アイアンリーガー』。今回ご紹介の3話では、ブルアーマー・GZ・キアイリュウケンが各話の主人公を務めます。どれも彼らの個性がはぐれリーガーの更生を促すだけでなく、彼ら自身もまたそれを通じて成長しているのが特徴的。お話として深みのあるものが続くのが、面白いですね。

 

 

 

 

 

第29話「電撃アタック作戦」

1993年10月19日放送

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「だけど、俺はもう迷わない。俺は全力で戦いたいんだ。デウス!勝負だ!」

 

STORY:雷鳴とどろくサンディスの街を訪れたシルバーキャッスル。彼らはそこではぐれリーガー:デウスたちを目撃するが、同時に居合わせたゴールド三兄弟から忠告を受ける。だが、その後街中でデウスたちと再会したブルアーマーは、彼らとの試合を快諾してしまう。彼らが用意したのは、上空のコートでのバレーボールデスマッチだった!落ちたら最後のバレーコートで明かされる、デウスたちの真実。ブルアーマーの魂は、デウスたちに届くのか!?


ブルアーマーを主役に据え、ダークスポーツ財団脱退後のゴールド三兄弟が初めて登場する一編。デウスたちの張り巡らした謀略、彼らがはぐれリーガーとなってしまった理由、それを受けて奮い立つブルアーマーなど、ストレートな展開をベースにいくつもの意表を突く展開が織り交ぜられており、これまた面白いお話に仕上がっていましたね。ただ、全体的に様々な要素を詰め込みすぎたため、ところどころ急展開な描写も存在。30分のドラマでは収まりきらないような濃厚なドラマが、そこにはありました。


サンディスの街上空を航行中、雷に遭うボーシップ号。やがてそれは損傷し、街への不時着を余儀なくされます。マグナムエースたちは雷撃が原因だと考えていましたが、ブルアーマーだけはそれとは違う何かを目撃していました。その後降り立ったシルバーキャッスルは、山岳地帯にいるはぐれリーガー:デウスたちと、修行のため訪れていたゴールド三兄弟と遭遇。マグナムエースたちはデウスたちのことについて問いますが、ゴールド三兄弟はただ二言三言忠告して去っていくのでした。本編開始後、雷にビビる姿が描写されるブルアーマー。いかにもマッシブな体格をしている彼ですが、こういう繊細な(?)一面もあるんですね。そういえば彼、飛行機も苦手だったはずだけど、それは克服したのかな?そんな雷の中を航行するボーシップ号でしたが、やがて複数回にわたる衝撃を受け損傷。マグナムエースたちは雷撃だと思い込んでいましたが、ブルアーマーだけは、その衝撃の直前に上空写った「謎の影(実はデウスたち)」をはっきり目撃していました。この影響により、サンディスの山岳地帯に不時着を余儀なくされたシルバーキャッスルは、降り立った直後はぐれリーガーであるデウスたちと遭遇。彼らの傍には、あのゴールド三兄弟がいました。第25話以来の登場、ゴールド三兄弟。すっかりダークスポーツ財団とは決別し、一リーガーとして修業に励んでいるようです。今回はゴールド三兄弟の立ち位置が非常に興味深く、シルバーキャッスルにとっては「窮地を救ってくれたライバル」であるのに対し、デウスたちにとっては「ダークスポーツ財団から脱退したある意味“はぐれリーガー”」という扱いをされています。シルバーキャッスルをアシストさせることでしっかりと彼らの活躍機会を作りつつ、同時に彼らを「アイアンリーガーの誇りを失わなかったはぐれリーガー」という意味合いを持たせているのが巧みです。確かに彼らは所属チームの無いアイアンリーガーですが、その誇りを失ってはいないため、リカルドたちの言う「はぐれリーガー」ではないんですよね。

 

ゴールド三兄弟と別れた後、街で修理パーツを買い込んだブルアーマー。その時デウスたちと再会し、彼らの悲痛な思いから、ゴールド三兄弟の忠告に反して試合をすることにします。マグナムエースたちは指定された地点に行きますが、その直後地面が盛り上がり上空へと急浮上。デウスたちが申し込んだ試合とは、空中バレーコートにおけるバレーボールデスマッチでした。落ちたら一貫の終わり状態の試合で、マグナムエースたちは苦しみます。デウスの言葉、そしてそれの持つ悲しみから、ゴールド三兄弟の忠告に反し試合を快諾してしまうブルアーマー。しかし、これ自体が実はデウスそして闇の貴公子セーガルの罠でした。デウスの演技が上手いのもそうですが、ここで彼が語っていること(試合で使えないとしてダークスポーツ財団を追い出された)がある程度真実なのが、よりその演技を本物っぽく感じさせます。ここでデウスをいいキャラっぽく見せて、この直後の試合でそのイメージを崩すことで、視聴者にインパクトを与えドラマに新たなる展開を与えることに成功していますね。そして、デウスたちに指定された地点にやってきたマグナムエースたち。どこで試合をするのかと思った直後、彼らの真下の地面が盛り上がり、そのまま上空へ。デウスたちが申し込んできた試合は、上空のバレーコートでのバレーボールデスマッチでした。最初は困惑しながらも戦い続けるマグナムエースたちでしたが、デウスたちに飛行能力があることを知り驚愕します。上空へ上がる直前、マグナムエースたちから何の試合をするのかと訊かれ、「そういえば訊いていなかったなぁ」返すブルアーマー。いやいや、試合の内容は訊いとくべきだったでしょ。まあ、訊いたところでデウスがまともに答えてくれるとは思えないけど…。


デウスたちの攻撃に苦しむマグナムエースたち。しかし彼らは、戦いの最中デウスたちがなぜはぐれリーガーになってしまったのかを疑問に持ち続けていました。やがてそれは暴露され、シルバーキャッスルは絶好の攻撃機会を得ますが、攻撃をせずじまい。これに対しデウスは、コートをわざと雷雲に突入させ、自らをパワーアップすると同時にマグナムエースたちを窮地に追い込みます。ダウンしてしまうキアイリュウケン、ピンチのブルアーマー。そして、ブルアーマーが転落しそうになった時、彼を救ったのは…!飛行能力という、他のアイアンリーガーには無い機能を持つデウスたち。にもかかわらず彼らがダークスポーツ財団から見捨てられはぐれリーガーになってしまったのは、エネルギー消費効率が悪いせいで、その飛行能力を長くは維持できないからでした。せっかくの飛行能力も、長時間飛べなければ確かにあんまり意味はなし。それでも他の長所があればアイアンリーグで活躍できたのでしょうが、多分ダークスポーツ財団のことだから、飛行能力全振りで設計しちゃってたんだろうなぁ…(スーパーヘッドみたいな例もあるし)。エネルギー切れを起こして丸裸状態になるデウスたちですが、そんな彼らに対し攻撃を仕掛けることができないのがマグナムエースたち。これを見たデウスたちは、コート自体を雷雲に突っ込ませて自らも雷のエネルギーでパワーアップし、マグナムエースたちに一大攻勢を仕掛けてきます。窮地に陥る彼らを救ったのは、ゴールド三兄弟と復旧したボーシップ号でした。普段のお話なら、一度デウスたちがエネルギー切れを起こした時点で、マグナムエースたちの言葉により更生するという展開になりそうなもの。しかし今回は、そうはせずにさらにデウスたちが攻撃を仕掛けてくるという展開を重ねてきました。この直前にブルアーマーが自らの境遇とデウスたちを重ねるシーンがあったから、「もうこれでデウスたちも更生かな」って思っちゃったよ。いやあ、これは本当に意表を突かれましたね。こうして再び攻勢に出たデウスたちの前に、ピンチに陥るシルバーキャッスル。キアイリュウケンがダウンしブルアーマーは地上へ落っこちそうになりますが、それを救ったのはゴールド三兄弟でした。ここでボーシップ号の先端に立ちながら現れる彼らの姿が、カッコいいぜ!


ゴールド三兄弟の持っていた特大の避雷針により、デウスたちのエネルギーチャージを阻止することに成功。しかしブルアーマーは、あえてその避雷針を使わないよう言い、デウスとの1対1の勝負を申し込みます。雷鳴とどろくコートの中で繰り広げられた戦いは、ブルアーマーの勝利。今回の戦いでシルバーキャッスルの正々堂々の精神を学んだデウスたちは、その再起を約束し、彼らと別れていくのでした。マグナムエースたちにとっては、避雷針を使えばデウスたちのエネルギーチャージを阻止できるため、試合を有利に進められるはず。しかし、ブルアーマーはあえてそれを使わないと言い、そのうえデウスとの1対1の勝負を申し込みます。ここには、彼のマグナムエースたちを試合に巻き込んでしまったという責任と、デウスアイアンリーガーとしての誇りを取り戻したいという、2つの大きな感情がありました。ここで1人で奮起するブルアーマーがカッコいい。その後の雷撃を受けまくりながらのバレーボールの試合も、迫力があったなぁ。このようなブルアーマーの姿を見、そして試合に負けたことで、デウスたちは正々堂々の精神を学ぶことに。彼らは再起を約束し、シルバーキャッスルと別れるのでした。せっかくここまでいい感じにストーリーを運んできたのに、最後のデウスたちの更生するシーンは、若干唐突な印象。おそらく、尺が足りないせいでこのような形になってしまったのでしょう。

 

 

 

第30話「GZ危機一髪!」

1993年10月26日放送

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「俺たちロボット同士は、敵も味方もない!同じ仲間なんだ!!」


STORY:リカルドの情報を聞きつけ、アルプの街を訪れたシルバーキャッスル。これを知ったギロチは、ニセ情報をつかませて彼らを一網打尽にする計画を立てた。そうとは知らずにアルプの山に向かったシルバーキャッスルは、留守番役のGZを置いて観測所へ。慣れぬ子守りに悪戦苦闘するGZだったが、徐々にヒロシたちと心を通わせていく。しかしそんなとき、ダークスポーツ財団の刺客が現れた!GZは、たった1人でボーシップ号を守り切れるのか!?


はぐれリーガーの更生のお話から少し離れて、今回はGZとヒロシたち子供らとの心の交流を描いたお話。今までGZはあまりそのキャラクター性が描写されてきませんでしたが、今回それが本格的に描かれることになりました。本筋からは少し外れたお話になりますが、GZのキャラがよくわかり、そして彼の魅力が爆発している一編。GZというキャラクターを知るうえでは、絶対に外すことのできないお話になっていました。


リカルドがいるとの情報を得て、アルプの街にやってきたシルバーキャッスル。留守番をトップジョイに任せ、街での聞き込みに入るマグナムエースたちでしたが、なかなか情報は得られずじまい。GZに至っては、町の人の反感を買ってしまいます。そんな中、ルリーが有力な手がかりをつかむことに成功。嬉々とするシルバーキャッスルでしたが、それはセクションVによる罠でした。ヒロシたちがいる関係で、メンバーの中の1人をくじ引きにより選び、留守番を任せているらしいシルバーキャッスル。GZはどうやら今まで一度もその役になったことはないらしく、今回はトップジョイがその役になります。トップジョイはヒロシたちとも仲良しであるため、留守番役には最適。マッハウインディの「これだけは安心して任せられる」という発言も、少し笑えます。こうしてアルプの街での聞き込みを始めるマグナムエースたちですが、なかなか手がかりは得られずじまい。GZは訪問先で子供を泣かせてしまい、母親から怒られるハメになってしまいます。そんな中、ルリーがアルプの山の観測所にリカルドがいるという情報を聞きつけ、シルバーキャッスルはすぐその山へ。しかしそれは、セクションVの罠でした。もともと強面である上に、ピクりとも笑わないせいで幼女を泣かせてしまったGZ。そりゃ泣いちゃうわ。キアイリュウケンは「笑うといい」ってアドバイスしてたけど、傭兵上がりのGZには難しい話だよなぁ…。このように聞き込みを続けるシルバーキャッスルの裏では、ギロチの指示を受けたセクションXやセクションVが暗躍中。どうやらギロチは、なにがなんでもシルバーキャッスルにリカルドを会わせたくないようですね。


アルプの山にたどり着いたシルバーキャッスルは、くじ引きで今回の留守番役を選定。その役を引き当てたのは、まさかのGZでした。明らかに不安げな表情でマグナムエースたちを見送った彼らは、ヒロシたちに接しようとするもその表情が固いため敬遠されてしまうことに。しかし、その中でベスベスが彼に対し心を開いたことで、徐々にGZ自身も変わっていきます。くじ引きで留守番役を引き当てたのは、GZ。あまりの衝撃と不安のあまりトップジョイにその役を代わってもらおうとしますが、それはにべもなく断られてしまいます。そんなGZは、キアイリュウケンのアドバイスを思い出しながらなんとかヒロシたちと接しようとしますが、固すぎる笑顔の前にヒロシたちはすっかりビビり気味。しかし、その中でもベスベスが彼に対し心を開いたことで、徐々にGZの表情も豊かになっていきます。彼に対し、ベスベスは鬼ごっこを教えるのでした。最初は表情ガチガチで子供ならビビっても仕方がないという感じだったGZですが、ベスベスが近づき、にらめっこのように様々な表情を見せて以降、GZの表情も徐々に豊かになっていきます。先述の通り傭兵上がりであるため、笑うといった表情や鬼ごっこという遊びもほとんど知らなかったGZ。彼がベスベスを通して人間味を学んでいく形になっているのが、ちょっと面白いです。


ヒロシたちと遊ぶのを通じて、表情が豊かになっていくGZ。しかし、行動の方はどこか空回りし、彼らに迷惑をかけてしまいます。そんな中、ヒロシはGZからアイスホッケーを学ぶことを提案。雪原でアイスホッケーに興じる中で、彼らはさらに交流を深めていきます。ところが、それに水を差すように、突然ダークスポーツ財団のジェットが飛来。中から出てきたのは、アイスホッケーリーガー部隊でした。攻撃を仕掛けてくる彼らに対し、GZは1人応戦します。ヒロシたちと精いっぱい遊ぶGZ。彼は彼なりに必死に頑張っているのはよくわかるのですが、鬼ごっこで自身のスティックを使ってヒロシたちを追撃しようとしたり、追いかけるのに夢中になりすぎて戸棚を破壊してしまったりと、どこか空回りしてしまいます。やらかしてしまうたびに縮こまり、「すまん」と申し訳なさそうにするGZ。ちょっとかわいい。そうした彼と遊ぶ中で、ヒロシは今度はGZの得意なこと=アイスホッケーを学ぶことを提案。外に出た彼らはアイスホッケーをはじめ、あっという間にある程度の技術を習得します。GZの得意なことを引き出し、それで遊ぼうとするヒロシの提案はGood。これによりGZも緊張が取れ、よりフラットにヒロシたちと交流することができていましたね。しかし、そんな彼らを妨害する謎の影が。それは、ギロチの派遣したダークスポーツ財団のアイスホッケーリーガー部隊でした。GZの初登場回以来となる、ダークスポーツ財団のアイスホッケーリーガー部隊。しかし、今回はメンバーが一新されており、リーダー格のリーガーはGZと酷似した顔をしています。この後の展開を考えるに、これはおそらく意図的な演出なんでしょうね。


アイスホッケーリーガー部隊の目的は、ボーシップ号の破壊。GZは1人でそれを守り切りますが、やがて限界が来ます。部隊に追い詰められてもなお、彼ら自身を攻撃しようとはしないGZ。そこには彼の強い信念があり、それが彼に最後の力を与え、ボーシップ号を守り切ります。しかし、その影響で雪崩が発生。GZとアイスホッケーリーガー部隊は飲み込まれてしまいますが、GZのみ生還。マグナムエースたちも遅ればせながら駆け付け、GZとヒロシたち、そしてボーシップ号の無事を確認するのでした。ソルジャースラップショットを使い、的確に相手のミサイルを撃ち落としていくGZ。しかし1人で守るのは限界があり、とうとう追い詰められてしまいます。絶体絶命のピンチに陥るGZですが、それでも彼はアイスホッケーリーガー部隊を攻撃しようとはしませんでした。GZが攻撃をしない理由。それは、自分とアイスホッケーリーガー部隊はおなじロボット同士であり、敵も味方もなく同じ仲間だから。そう。これはGZと最後の戦いをする際、マグナムエースが彼に言い放ったのと同じことでした。マグナムエースの信念が、GZにきちんと伝わり、そして生きていることがわかる描写。さらにアイスホッケーリーガー部隊のリーダー格がGZと同じ顔をしていることで、まるで現在のGZが過去の自分(=アイスホッケーリーガー部隊のリーダー格)に言い聞かせているような構図になっているのが、非常に興味深いですね。しかし、この信念はアイスホッケーリーガー部隊には伝わり切らず、戦闘は続行。GZは攻撃をギリギリのところで回避しますが、これにより雪崩が発生。GZやアイスホッケーリーガー部隊は飲み込まれ、後者は全滅してしまいます。GZも死んだかと思われましたが、その無事な姿を見せ、ヒロシたちを安心させるのでした。アイスホッケーリーガー部隊は、当然そのスポーツを得意とするリーガーとして製造されたはずですが、雪崩の前にあっという間に全滅。それどころか、雪崩の存在自体知らなかったのではないかと思われる描写が存在します。ロールアウトしたばかりだったのかなぁ、彼ら。そしてラスト、無事な姿を見せたGZに駆け付けるヒロシたち。今回のお話で、GZは本当の意味でシルバーキャッスルの一員になったと言えるのかもしれませんね。

 

 

 

第31話「幻のチャンピオン」

1993年11月2日放送

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「機械である前に、ボクサーでありたかっただけなのに…!」


STORY:幽霊が出ると噂の幽霊洞窟で、探検に出かけたマリコが消えた。ヒロシたちはマグナムエースたちに助けを求め洞窟の捜索に乗り出すが、ヒロシもまた行方不明になってしまう。一連の事件の犯人は、20年前にアイアンリーグから姿を消した伝説のボクサーリーガー:ダイクダイソンだった!彼の誇りを取り戻させるため、エドモンドはキアイリュウケンを相手とする特別試合をセッティングする。燃えろダイクダイソン!君の心は、まだ錆びついてはいないのだ。


本編を通してダークスポーツ財団が一切登場しない異色回。20年前に姿を消したというボクサーリーガー:ダイクダイソンを実質的な物語の主役に据え、彼のアイアンリーガーとしての誇りを取り戻させるため、シルバーキャッスル、特に相手をするキアイリュウケンが、若干悪役チックに描かれているのが面白い展開です。ただ、1つ1つはアツいシーンも多いのですが、全体的な完成度で言うと今までに比べると若干盛り上がりに欠ける印象。もう二押しくらい、何かが欲しかったなぁ。


食料調達のため、一時的に着陸したルリーたち。彼女たちはそこで、幽霊が出るという噂のある幽霊洞窟の話を耳にします。それに興味を持ったヒロシたちは、ルリーの手伝いも放り出して幽霊洞窟の探検に出発。しかしその道中でマリコが消えたため、ヒロシたちはマグナムエースたちに助けを求めます。捜索に乗り出した彼らですが、その最中にヒロシまでもが行方不明に。全ての事件の犯人は、あるアイアンリーガーでした。今回シルバーキャッスルが訪れた町は具体的に呼称されていませんでしたが、おそらくアフリカかアラブ地域のどこかの街。トカゲ(実質ワニに近い)を主食としているようで、それを幽霊洞窟で捕獲しに行く際、幽霊を目撃する者が後を絶たないとのことでした。そんなに幽霊が怖いのなら、その洞窟に行かなきゃいいのに。それでも行く人が多いのは、いいトカゲがたくさん獲れるからなのかな?このような話に興味を持ったのが、ヒロシたち。彼らはさっそく探検に出ますが、その道中でマリコが行方不明に。やむを得ずマグナムエースたちに協力を仰ぎ捜索を始めますが、その中でヒロシも行方不明になってしまいます。彼らを誘拐していたのは、ダイクダイソンというアイアンリーガー。彼はスクラップにされる恐怖におびえ、ヒロシたちが自分をスクラップにする者の手先ではないかと疑っていました。ダイクダイソンが恐怖におびえるのはよくわかりますが、そこからヒロシたちを誘拐するというのは若干唐突な印象。なぜならば、その前の段階(冒頭)で、「幽霊洞窟に入って幽霊に誘拐された(あるいは消えた)者がいる」という話が全く出てきていないからです。ヒロシたちを誘拐させる展開を挿入するのなら、冒頭のシーンでこういった「幽霊が人間に危害を加える」ということにも言及させておくべきでしたね。


マグナムエースたちはいったん捜索を中止し、代わりに洞窟内に設置したカメラで、ダイクダイソンの姿を目撃。コンピューターでの調査により、彼の過去の全てを把握します。その事情を知ったエドモンドは、彼のアジトへ赴き、ヒロシたちを解放するよう説得。その条件として提示したのは、ダイクダイソンがアイアンリーガーとしての誇りを取り戻すため、キアイリュウケンとの試合をセッティングするというものでした。ダイクダイソンの正体とその過去は、マグナムエースたちの設置したカメラとその後の調査により、早い段階で判明。彼は20年前のアイアンリーグで活躍した初期型の名ボクサーリーガーでしたが、所属していたチームからスクラップにすることを言い渡され、それから逃れるために逃亡。以降、所属チームからの追手を恐れ、ずっとこの洞窟に潜伏し続けていました。彼が幽霊だと思われていたのは、その長い潜伏のせいでヒカリゴケがこびりついてしまっただったんですね。しかし、当の彼が恐れていた所属チームは、18年前に倒産。つまり彼は、18年近く来るはずのない追手におびえながら暮らし続けていたのでした。自分の思いや過去を語った直後に、エドモンドの調べによりさらなる事実(所属チームの倒産)を知り、衝撃を受けるダイクダイソンの姿が印象的。ぼそりとつぶやく「機械である前に、ボクサーでありたかっただけなのに…!」というセリフが、その悲しさを引き立たせています。これを受けてエドモンドは、ヒロシたちを解放することの条件として、ボクシングの特別試合をセッティングすることを提案。その相手として選ばれたのは、キアイリュウケンでした。完全にエドモンドの思い付きで、とばっちりを食らった感のあるキアイリュウケン。まあ、シルバーキャッスルの格闘技系リーガーは、彼しかいないからね…。


ヒロシたちを解放したダイクダイソンに対し、エドモンドを筆頭にシルバーキャッスルは約束通り試合をセッティング。ダイクダイソンを完璧にメンテし、フェアな戦いになるようにキアイリュウケンの力を調整し、ついにその試合が始まります。試合の中でダイクダイソンが勘を取り戻していく一方で、キアイリュウケンはダイクダイソンを思いやるあまり攻撃ができずじまい。それでもエドモンドの指示により反撃を開始し、ダイクダイソンにダメージを与えます。約束通り、ダイクダイソンに対しキアイリュウケンとの試合をセッティングするシルバーキャッスル。それだけでなく、ちゃんとフェアな戦いとなるように、ダイクダイソンのメンテをきちんと行い、キアイリュウケンの方はダイクダイソンと出力が同じになるように調整しているのが、彼ららしいなと感じます。こうして試合はスタート。ダイクダイソンは序盤から攻撃を仕掛けてきますが、それに対しキアイリュウケンは、ダイクダイソンを殴ることができず防戦一方。しかしそんな彼も、第2ラウンド終盤でエドモンドからはっぱをかけられたことにより攻撃に出、逆にダイクダイソンをフィールドに沈めるのでした。キアイリュウケンが攻撃できないシーンでのエドモンドが、ちょっぴり悪役チック。「(ボクシングは)殴らなきゃ勝てないんだぞ!」というのはまだわかりますが、「お前がこのまま負けたらシルバーキャッスルから追い出すぞ」など、過激な発言も目立つようになります。ええ、あなたそんなキャラでしたっけ…?


倒れたまま動かないダイクダイソン。ルリーのカウントが重ねられていく中、彼は20年前のある試合のことを思い出します。それと今の戦いを重ね合わせた彼は、再び立ち上がりキアイリュウケンと激しい試合を展開。結果、両者引き分けに終わり、同時に倒れこんでしまいます。試合終了後、シルバーキャッスルの計らいで引退セレモニーをしたダイクダイソンは、彼らに感謝し別れていくのでした。ダイクダイソンによみがえった20年前の記憶。それは、新型リーガーとのボクシングの一戦。その試合と現在の状況が酷似していることに気づいた彼は、その時の相手リーガーにキアイリュウケンを重ね、全力で立ち向かっていきます。これ以降、試合はパンチの応酬になる激しい展開に。その結果、両者倒れて試合は引き分けという形になります。こうして試合が終わり、2人とも復活した後は、非公式ながらダイクダイソンの引退セレモニーを執り行うことに。シルバーキャッスルの面々に感謝した彼は、キアイリュウケンに幽霊洞窟をふさいでもらい、自分の過去と決別するのでした。スクラップにされる恐怖におびえていた一方で、実は引退するつもりであったダイクダイソン。彼が求めていたのは、アイアンリーガーとして返り咲くことではなく、一リーガーとしてけじめをつけ、さらに一ロボットとして平穏に暮らすことだった…のかもしれませんね。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第32話から第34話をご紹介予定です。『疾風!アイアンリーガー』。正々堂々と、試合開始!

 

 

 

 

 

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