お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『伝説の勇者ダ・ガーン』ちょっとした感想 Legend-11(第32~34話)

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今回は、伝説の勇者ダ・ガーン』の感想記事第11回目です。

 

前回再登場したレッドロンが、強力なロボ:レッドガイストを引っ提げてパワーアップする今回ご紹介の3話。以前はダ・ガーンたちにやられまくりだった彼が、今回から逆に彼らを最も苦しめる敵になっているのが、とても面白いですね。また、星史たちもヤンチャ―やセブンチェンジャーの正体にじょじょに気づき始めており、彼らがお互い仲間になるのもあと少しであることが窺えます。

 

 

 

 

第32話「逆襲のレッドロン」

1992年9月26日放送

登場した敵他:エーベンブロイ改(量産型エーベンブロイ、レッドロン部隊)

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「貴様たちがこの星とともに生き残るチャンスはない!降伏か死か、考える時間を与えよう。」


STORY:自分のことを信じてもらうために、星史の家の場所を聞き、そこに侵入したヤンチャー王子。しかしそれは逆効果で、星史との溝が深まってしまう。そんな中、レッドロンによって美鈴のテレビ局が占拠される事件が発生!星史はすぐに現場に駆け付けるが、レッドロンの策略にはまり、ダ・ガーンXたちは抵抗できないまま敵の攻撃を受けることになってしまう。この危機を救えるのは、ヤンチャーしかいない!そして、レッドロンの新兵器とは!?


レッドロンの後半の愛機:レッドガイスト登場!前回に続き星史とヤンチャーのやり取りが続くお話となった今回ですが、レッドガイストの登場という新要素が挿入されることに。ダ・ガーン側のロボットも総登場し、戦闘面に力が入れられていました。しかし、星史とヤンチャーのいざこざはどうやらまだ続く様子。今回をきっかけで、星史がヤンチャーのことを見直すって展開にして決着をつけてもよかったと思うんだけどなぁ。


かたくなにヤンチャーのことを信用しようとしない星史に対し、じょじょに考えを変えつつあったダ・ガーン。同じ頃、ヤンチャーはふたたびつくしを訪れ、ビーフシチューをたいらげた後、星史の家の位置を訊きだすことに成功。彼の家に侵入しますが、運悪く星史も帰宅して…。セブンチェンジャーにスカイセイバーをやられた過去、そしてヤンチャー自身のパーソナリティのこともあって、容易に彼らのことを信用できない星史。ダ・ガーンからあれこれ言われてもその考えを変えない彼でしたが、「(ヤンチャーがもし敵ならば、)なぜ自分たちの正体を知っているのに攻撃してこないのか」という問いへの回答に詰まります。そう。もし彼らが敵なら、今すぐにでも星史たちのことを攻撃しているはず。ダ・ガーンは前回のセブンチェンジャーの攻撃を「手加減しているようだった」と感じているみたいですし、彼らが本当に敵ではなく自分たちの味方ではないかと思い始めているようですね。一方のヤンチャーは、つくしで星史の家のことを訊きだした後、彼と話をすべく彼の家へ侵入。部屋を物色している間にプラモデルを壊してしまいますが、そこで運悪く星史が帰宅。ヤンチャーはベッドの下に隠れますが…。本気で星史と1対1で話がしたいと考えていたらしいヤンチャー。でも、だからと言って人の家に勝手に侵入するのはよくないんじゃないか…?


隠れていたヤンチャーを発見し、もみ合いになる星史とヤンチャー。やがて2人はもつれ合ったまま1回に転落しますが、そんなところにひかるが来訪。彼女に言われた通り星史がテレビをつけると、そこでは星史の母:美鈴が、レッドロンに脅迫される形で彼らの声明文を読み上げさせられていました。テレビ局がレッドロンに占拠されていることを確信した星史は、すぐに現場に急行します。今まで以上にヤンチャーと激しいケンカをする星史。大事なポスターを犠牲にしてしまいますが、ヤンチャーに竹刀のひと振りを命中させることに成功します。星史とヤンチャーが争うのは、お互いの認識の相違があるので仕方ないとは思いますが、さすがにちょっとくどいかなという印象。第30話の初登場時から何度も似たようないがみ合い方をしていますから、いい加減お互いわかり合ってくれって感じです。まあ、2人の和解の時も、そう遠くはないんでしょうけどね。そんないがみ合っている2人のもとにやって来たのがひかる。彼女に言われた通りテレビをつけてみると、そこでは美鈴がレッドロンに脅迫されていました。今回の事件の首謀者は、レッドロン。彼は自身の愛機:レッドガイストと大量のエーベンブロイ改を引き連れて、美鈴のテレビ局を占拠。彼女の口を通じて、自分たちの目的と地球人が助かる条件として「勇者たちの隊長とダ・ガーンたちを引き渡すこと」を伝えるのでした。ダ・ガーンを直接倒すのではなく、ダ・ガーンが守ろうとしている地球人たち自身から、自らにダ・ガーンを差し出させようとしたレッドロン。彼自身がどこまで考えていたのかはわかりませんが、なかなか巧妙なやり口ですね。


現場に到着した星史たちは、ダ・ガーンたちに戦闘を指示。セイバーズ、ランダーズ、ガ・オーンも駆けつけ、各々が合体・変形し、エーベンブロイ改との総決戦が始まります。ダ・ガーンと別れた星史は、そのままテレビ局内に侵入。なんとかレッドロンと人質たちがいる部屋へとたどり着きますが、レッドロンに騙された上に、彼に拘束されてしまいます。大ピンチの星史たちを救ったのは…。Bパートからはダ・ガーンXたちの戦闘も多く挿入。久しぶりにペガサスセイバーも登場し、エーベンブロイ改との戦いをさらに面白いものにしていました。同じ頃星史は、テレビ局内への侵入に成功。ほとんど役に立たない防衛機構軍を尻目に、先行して美鈴たちのいる部屋へと向かいますが、レッドロンはそんなことは予想済み。既に手下たちに待ち伏せさせており、部屋に入って来るや否や星史を脅迫。人質解放を条件に、ダ・ガーンXたちの戦闘中止を命令するよう迫ります。このシーンでは、防衛機構軍が少しおまぬけな感じで描かれることに。星史が隠密行動をとりながらテレビ局に侵入しようとしているのに、大声をあげて後を追う形で突入。当然レッドロンの手下のロボットに見つかり、総攻撃を受けてしまいます。いや、軍隊だからそういう動き方になっちゃうのはわかるけどさ、もうちょっと何とかしようがあったでしょ…?その後、星史はやむを得ずレッドロンの要求をのみますが、当然彼は約束を守るような男ではなく、ダ・ガーンXを拘束して総攻撃を開始。星史にも攻撃を加え、ピンチに陥れます。そんな彼らを救ったのは、遅れて駆けつけたヤンチャーでした。第30話における学校での初登場シーンと同じように、ターザンのごとくロープにつかまってそのまま窓ガラスをぶち破って突入してきたヤンチャー。彼は星史をアシストし人質の救出に貢献しますが、星史はそれでもまだ彼を信用していませんでした。おいおい、こんな時まで感情的にムキになってる場合じゃないぞ!


ヤンチャーのおかげで危機を脱した星史は、再度戦闘命令を出し、ダ・ガーンXに合体を命令。テレビ局周辺にいたエーベンブロイ改は、グレートダ・ガーンGX、ペガサスセイバー、ランドバイソンの活躍で全滅します。勝利を確信した星史でしたが、レッドロンは不敵な笑みを浮かべてコアファイターに乗り込み、レッドガイストを召喚。やがてそれはロボット形態へと変形、上空へと飛び去って行くのでした。戦闘終了後。再び星史とヤンチャーは出会いますが…。グレートダ・ガーンGXは、今回GXバスターを逆に連結させる「バルカンモード」を初披露してエーベンブロイ改に勝利。複数体のロボットを一挙に撃滅する必要があったため、こうした方法をとったのでしょうね。星史たちの反撃により作戦に失敗したレッドロンでしたが、以前のように感情的になることはなく、コアファイターに乗って脱出。そのまま竜型のメカを召喚したかと思うと、それはコアファイターと合体。レッドガイストという巨大なロボとなり、グレートダ・ガーンGXの攻撃をものともせず、上空へと飛び去って行きます。このシーンで、レッドガイストが初登場。グレートダ・ガーンGXたちの攻撃にびくともしてなかったけど、もうグレートダ・ガーンGXは最強扱いじゃないの…?そして戦闘終了後、再びヤンチャーと会う星史。美鈴と親密にしていたことでまたいがみ合う彼らでしたが、星史は彼の涙と心からの訴えを知ることになります。「同じ大地で母親と生活できることは幸せだ」と語るヤンチャー。そう。だって彼の星は―。

 

 

 

第33話「狙われた遺跡」

1992年10月3日放送
登場した敵他:装甲獣フローラ(ブッチョ配下)

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「星史。彼らは敵を欺くために、あえて敵の中に身を投じている可能性もある。」


STORY:ビオレッツェたちの作戦の方針をつかみ、星史にそのことを教えようとするヤンチャー。星史の家を訪れるも彼は不在で、代わりに帰宅してきた美鈴と出会い、ふろに入れられることになってしまう。その後、ヤンチャーから情報を入手した星史は、過去のことを思い出して彼の情報を信用することに。やがて、エジプトのピラミッドやイースター島に、本当にビオレッツェたちが現れた!モアイ像を背景に、ダ・ガーンたちの戦いが始まる―!


今回から、ビオレッツェたちの作戦が少し変更。プラネットエナジー開放点の候補を「地球各地の遺跡」に絞り、その調査をし始めるようになります。それに伴い、今回戦闘の舞台になったのがイースター島。グレートダ・ガーンGXに合体せずに敵を倒したのには少し驚いたなぁ。一方の星史も、じょじょにヤンチャーたちが「単なる敵ではない」と認識するように。まだわだかまりがあれど、少しずつそれが解消される兆しが見えてきましたね。


光の洞窟を例に、プラネットエナジーの開放点が地球各地にある遺跡のどれかではないかと考えるビオレッツェ。それを聞きつけたヤンチャーは、星史にそのことを教えてやろうと思い、彼の家を訪れます。ところが彼は家にはおらず、その代わりちょうど家に帰ってきた美鈴と遭遇することに。ヤンチャーは彼女に家の中に連れ込まれ、風呂にまで入れさせてもらうことになり…。かつて、ホークセイバーが眠っていた地であり、スカイセイバーが復活した地でもある光の洞窟。ここが以前(第31話)の調査でプラネットエナジー開放点の1つである可能性が高いと判明していたことから、ビオレッツェは地球内での調査対象を“遺跡”に絞る方針を固めます。今までのパターンから、なかなかいいところに目を付けたビオレッツェ。ブッチョとレディー・ピンキーはこれに賛同しますが、レッドロンだけは「それだけでは希薄」として作戦に乗り気ではないそぶりを見せます。脳みそも半分機械化されているからか、以前よりもより理論的かつ合理的な思考をするようになっているらしいレッドロン。ビオレッツェは少し感情的になって反論していましたが、まあレッドロンのいうことも分からんでもないかな…。この作戦会議にはセブンチェンジャーもいましたが、その中でこの話を聞いていたのがヤンチャー。彼は真っ先にこのことを星史に伝えようと提案。彼の家を訪れますが、星史がいなかったうえに美鈴の車に引かれそうになり、さらに彼女の手で風呂にまで入れさせてもらい…。性格面ではいろいろと思うところはあれど、星史をオーボスと戦う仲間として認識しているらしいヤンチャー。その思いはいいのですが、星史と会いに家を訪れた際、なぜかチャイムを鳴らすたびに身を隠すという、明らかに不審な行動をとります。敵じゃないってことをアピールしたいのなら、もっと堂々としてればいいのに…。


ヤンチャーの風呂と洗濯が終わったところに、ちょうど星史が帰宅。美鈴と触れ合っているのを見て頭に来た彼は、ヤンチャーを連れ出してまたケンカになりますが、そこで先のビオレッツェに関する情報を入手します。やがてヤンチャーは逃走、星史はヤンチャーのもたらした情報に半信半疑ながらも、それを頼りに地球各地の遺跡の調査・監視を行うよう、勇者たちに命令します。美鈴とヤンチャーが親しげ層にしているのを見て、頭に血が上り怒る星史。まあ単純に2人が隣り合っているくらいならまだしも、ヤンチャーが美鈴に抱きかかえられる格好になっていて、おまけにヤンチャーが美鈴の胸を揉んでたんだから、そりゃ星史も怒るよなぁ。そんな星史は、ヤンチャーとケンカするも逃がしてしまうことに。その際彼は、ビオレッツェが地球各地の遺跡を狙っていることを知らされます。情報を信じない方がいいとするセイバーズやランダーズに対し、半信半疑ながらもとりあえず遺跡の調査・監視を行うよう命令する星史。彼の脳裏には、前回ヤンチャーが見せた涙がありました。100%信用しているわけじゃないけれども、前回ヤンチャーが見せたあの涙をきっかけに、少しずつ彼に対する認識を変え始めた星史。彼らが本当の仲間どうしになる日も、近そうですね。


勇者たちが世界各地の遺跡の監視にあたる中、エジプトでホークセイバーがビオレッツェの宇宙船を発見。それはすぐに消失してしまいますが、次にイースター島付近に現れたところで、今度はジェットセイバーに捕捉されます。やがてビオレッツェの宇宙船は、イースター島に着陸。そこへダ・ガーンたちが一気に駆けつけ彼を包囲しますが、当然それに動じるビオレッツェではありませんでした。エジプトのピラミッド付近、そしてイースター島近海において、二度もすぐに勇者たちに発見されることになったビオレッツェ。さすがの彼も、何かがおかしいと思い始めます。しかし、まだセブンチェンジャーによって情報が漏らされているということには気づいていない様子ですね。また、今回からビオレッツェピンキーに対する接し方に少し変化が。あの2人、そんなに仲良かったっけ…?さて、イースター島のモアイ像付近にビオレッツェの宇宙船は着陸しますが、それとタイミングを合わせて駆けつけたのがダ・ガーンたち。彼らは一気に変形・合体し、ビオレッツェを包囲します。しかしビオレッツェはこれに動じることなく、海底に潜ませていたブッチョの装甲獣:フローラを召喚するのでした。今回の戦闘では、なぜかガ・オーンだけ未登場。遺跡の調査・監視の際は姿を見せてたのに…。あまりにも遠くに行きすぎて、駆けつけるのに間に合わなかったのかな?


フローラと戦うダ・ガーンXたちですが、敵は分離攻撃などを駆使して彼らを翻弄。やがて3体全員を拘束してしまいます。彼らはピンチに陥りますが、ダ・ガーンXの機転により拘束からの脱出に成功。最後はダ・ガーンXたちの合体技で撃破に成功します。そして、ブッチョを救うセブンチェンジャーの姿を見て、ダ・ガーンは1つの可能性を唱えるのでした。今回現れたフローラもまた、以前現れたグレース(第30話)と同じく、地球上の生物とは似ても似つかない容姿に。なんかビオレッツェにやられてから趣味悪くなってないか、ブッチョ?しかし、見た目がキモい分パワーアップしており、なんと生物にもかかわらずロボットのような分離・合体が可能で、これを駆使してダ・ガーンXたちを苦しめます。これに対しダ・ガーンXは、機転を利かせてフローラの拘束から脱出します。フローラによって拘束されてしまったダ・ガーンX、ペガサスセイバー、ランドバイソン。この中でダ・ガーンXは、わざとダ・ガーンへと分離。ダ・ガーンマグナムを使って各種拘束を破壊し、愛民具欲再びダ・ガーンXへと合体します。久々に使用、ダ・ガーンマグナム。主人公ロボの常用装備は、後半ではほとんど的に聞かなくなることが多いですが、今回は珍しくいい活躍をしていました。その後、フローラはダ・ガーンXのアースキャノンなどを食らって爆発。ブッチョも脱出艇ごと焼け出されますが、それをセブンチェンジャーが救います。セブンチェンジャーの姿を見て、「彼は敵を欺くためにわざとああしているのではないか」と推測するダ・ガーン。なるほど、星史たちもセブンチェンジャーたちの秘密の核心に近づいてきましたね。

 

 

 

第34話「隊長の資格」

1992年10月10日放送

登場した敵他:キラードールモーリエ(レディー・ピンキー配下)、装甲獣グレース、装甲獣ベロニカ(ともにブッチョ配下)、ビオレッツェのバリアー発生装置

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「遺跡は星に住む者たちが生きてきた証なんだ!それをお前はぶっ壊すっていうのか?」


STORY:よく話を聞いていなかったがために、ヤンチャーの歓迎会に参加することになってしまった星史。しかしそれは結果として両者の仲を深めることになり、撮影した集合写真をもらってヤンチャーも満足そう。そんな彼を少しずつ認めようとしていた星史だったが、一方でビオレッツェのスパイあぶりだし作戦が展開されていた。罠だと知らず、1か所に集まり戦闘に巻き込まれるグレートダ・ガーンXたち。やがて星史は、最悪の決断をすることに…?


まだまだ続く、星史とヤンチャーの争い。今回は歓迎会というイベントを通じて両者の仲が少し親密になりましたが、結果的には、終盤の星史の行動によりそれも全てパーになってしまいました。オーボス軍側では、ビオレッツェがスパイの存在に気づき、今回だけでそれがセブンチェンジャーであることを特定する段階にまで至ることに。セブンチェンジャーがオーボス軍側にいられるのも、そう長くはないのでしょう。


前回、自分たちの居場所を星史たちがすぐ突き止めたことに違和感を覚えたビオレッツェ。彼はスパイをあぶりだすべく、わざと調査済みのガンダール遺跡を次のターゲットとして部下たちに発表し、各々の動きを見ます。そんなビオレッツェの真意を知らないヤンチャーは、これを星史に伝えるために地球へ帰還。たまたま出会った螢に言われるがままにつくしに入ると、そこでは自分の歓迎パーティーが準備されていました。敵幹部の中で、唯一星史たちの行動に疑問を持つビオレッツェ。その原因が自分たちの中に紛れ込んでいるスパイにあると考えた彼は、個人的に既に調査済みのガンダール遺跡を次のターゲットとし、まず自分たちの情報が星史たち側に本当に漏れているかどうかを確認することにします。いきなり「この中にスパイがいる!」と言いだして犯人探しをするのではなく、じわじわとスパイ(セブンチェンジャー)を発見しようとするビオレッツェ。なかなかの切れ者です。そうとも知らず、セブンチェンジャー経由でその情報を訊きつけたヤンチャーは、それを知らせるために星史のもとへ急行。道中つくしの前を通った際に寄り道するかどうか迷いますが、そこに螢も現れ、彼女に押される形で入ることに。そこで待っていたのは、歓迎パーティーのセッティングをした星史たちでした。ヤンチャーのことを本気で心配し、歓迎パーティーを開こうと計画していた、ひかるの両親と美鈴。星史はよく話を聞かずに賛同してしまいますが、その内容を聞いて賛同したことに後悔します。人の話はよく聞くべきだよ…。


歓迎パーティーで、多少いがみ合いながらも、少し中を深めていく星史とヤンチャー。彼らはパーティーの最後に集合写真を撮り、その深夜、ビオレッツェが次に狙うというガンダール遺跡についてやり取りをします。ひとまずセイバーズとランダーズに調査を任せた星史は、翌朝ダ・ガーンとともに出発。時同じくして、ヤンチャーも出かけるのでした。似たような性格なうえに、嫌いな食べ物(ピーマン)まで一緒という星史とヤンチャー。この2人はこれだけ似てるんだから、思いとかその他もろもろがガチっとはまれば、いいコンビになると思うんだけどねぇ。そんな楽し気なパーティーの後、星史の家に泊まることになったヤンチャーは、そこで星史とビオレッツェから入手した情報をやり取りしてから就寝。翌朝、各々は行動を起こします。星史の机にある家族写真を、涙を浮かべながら眺めたり、眠る際は美鈴とまるで母子のように密着するヤンチャー。彼の過去に、何か家族について悲しいことがあった―ということが想像できる描写になっています。そろそろ、ヤンチャー自身が自分の過去を語ってもいいと思うけどなぁ~。このように星史たちが行動を起こす一方で、その様子を宇宙船から観察していたのがビオレッツェ。ガンダール遺跡に彼らが向かい始めたことで、自分たちの中にスパイがいることを確信します。


ダ・ガーンXとガ・オーンがガンダール遺跡に到着すると、既にそこにはセイバーズとランダーズが到着済み。全員がそろったため改めて調査を開始しようとしたところ、そこへレディー・ピンキー、ブッチョ、レッドロン、そしてセブンチェンジャーが、自分のメカを使って一斉攻撃を仕掛けてきます。何とかブッチョの装甲獣:グレースを破壊することには成功したものの、ブッチョは別の装甲獣:ベロニカで再出撃。さらにビオレッツェは、バリアー発生装置を使って逃げ場を封じ、スパイのあぶり出しとグレートダ・ガーンXたちの全滅をたくらみます。ダ・ガーンXたちが到着した直後、待ってましたといわんばかりに上空から攻めてくるレディー・ピンキー、ブッチョ、レッドロン。ダ・ガーンXたちはそれぞれグレートダ・ガーンGX、ペガサスセイバー、ランドバイソンとなって反撃しますが、ブッチョのグレースを倒したのみで、終始劣勢を強いられることになります。なぜか味方から一切かばってもらえず、攻撃を受けまくってあっという間に一時撤退するブッチョ。まあ確かに、この中で幹部ランクとしては一番下だけどさぁ…。星史たちも頑張ってはいますが、グレートダ・ガーンGXの力でも、さすがにキラードール・装甲獣・レッドガイストを相手にするのは無理な様子。もうちょっと反撃してくれてもよかったかなと思うけど、レッドガイストがグレートダ・ガーンGX並みの強さなのは前々回で判明してるからなぁ。そして、この戦闘を上空から静観していたビオレッツェは、バリアー発生装置を放ってグレートダ・ガーンGXたちが逃げ出せないようにフィールドを形成。それは、全員を本気で戦わせることで、手を抜いている者=スパイをあぶりだすという狙いがありました。これにより、セブンチェンジャーもやむを得ず本気でグレートダ・ガーンGXたちを攻撃せざるを得なくなります。


攻撃を受けまくり、防戦一方になるグレートダ・ガーンGXたち。ビオレッツェのバリアー発生装置に目をつけた星史は、それを破壊しようとします。セブンチェンジャーに乗るヤンチャーは、事情があるためそれを止めようとするも、星史は破壊を強行。バリアー発生装置は破壊できたものの、その爆発のエネルギーにより遺跡は丸ごと吹っ飛び、星史自身もヤンチャーからの信用を失ってしまうのでした。「バリアー発生装置が戦闘の邪魔をしているのなら、それを破壊すればいい」というのが、当然の考え方。しかし、今回はここに「それを破壊すると遺跡を吹き飛ばす爆発が起きる」というデメリットを付加することで、さらにドラマを生み出しています。ヤンチャーは、遺跡とは先人たちの生きてきた証であるため、それをできるだけ守るよう強く星史に言いますが、星史はそれを無視してGXバスターを強行発射。バリアー発生装置は破壊できたものの、遺跡は消し飛び、さらにヤンチャーからの信用を失った上に依然敵からの攻撃を受け続けることになるのでした。間接的に遺跡を破壊した星史に対し、悔し涙を浮かべ、序盤の歓迎パーティーで撮った集合写真をくしゃくしゃにするヤンチャー。ここでの彼の悲しみは相当なものだったのでしょう。戦局を打開するために、バリアー発生装置の破壊を強行した星史の気持ちもよくわかるだけに、このシーンは、視聴者を何とも言えない気持ちにさせてくれます。そして、レッドガイストらからの攻撃に苦しむグレートダ・ガーンGXたちを置いて空へ飛び去るセブンチェンジャー。しかし彼は気づいていませんでした。ビオレッツェが既に、スパイが彼自身であることに気づいていることを…!

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第32話から第34話をご紹介予定です。『伝説の勇者ダ・ガーン』。隊長は、俺だいっ!!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1992年放送の伝説の勇者ダ・ガーン』使用BGM「レッドガイストです。

 

今回ご紹介のお話より登場する、レッドロンの愛機:レッドガイストのテーマ。レッドロンはろくな戦果も挙げられずに初期にいったん退場してしまいましたが、まさか改造されて再登場を果たすだけでなく、強いロボを与えられて星史たちにとって一番厄介な敵になるとは思いもしませんでした。なんだかんだでレッドロンは退場直前にレッドロンアイでプラネットエナジーの発掘にも貢献してるし、案外オーボスから目をかけられていた…のかもしれませんね。

 

レッドガイストは、『トランスフォーマーZ』のデスザラスのリデコメカ。これを機に、「勇者シリーズ」では「トランスフォーマーシリーズ」からのリデコ商品が多く発売されることになります。そういう意味でも、レッドガイストひいてはレッドロンは、『ダ・ガーン』の中で最も“恵まれた悪役”といえるのかもしれません。

 

 

 


Brave Fighter of Legend Da-Garn OST 2 Tracks 22-26

 

 

 

 

 

 

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