お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『伝説の勇者ダ・ガーン』ちょっとした感想 Legend-12(第35~37話)

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今回は、伝説の勇者ダ・ガーン』の感想記事第12回目です。

 

今回ご紹介の3話で注目すべきは、星史やヤンチャ―の気付き。2人ともそれぞれ、戦いの中や自ら調べることで知識やその見分を深め、それを戦いに生かしているのが興味深いです。今まで「敵が現れればとにかく倒す」というスタンスが強めだった星史も、だいぶ変わってきたことが窺えますね。

 

 

 

 

第35話「地球(ほし)の歌を聞け」

1992年10月17日放送
登場した敵他:キラードールモーリエ(レディー・ピンキー配下)、装甲獣ベロニカ(ブッチョ配下)

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「俺たちが歴史なんだ!ここにいる俺たちが、地球の歴史そのものなんだよ!!」


STORY:バリアー発生装置を破壊してもなお劣勢の星史たちは、やむを得ず撤退。敵も手を引くが、星史は「遺跡はなぜ大切なのか」という疑問を抱き続けていた。ひかるや螢に訊いても、そのヒントが歴史にあることしかわからず、悩む星史。そんな中、セブンチェンジャーの正体がバレ、彼が日本海溝に拘束されているという報せが入った。現場へ向かう中で、地球の息吹を感じた星史は、ついに自分でその答えを見つける!歴史が大切な理由、それは―!


前回の戦いで、大きな禍根を残した星史。今回は、そんな彼が自らの力で「歴史の大切さ」に気づき、戦う気持ちを新たにするお話となりました。中盤から後半にかけてのストーリー展開は、なんだか『エクスカイザー』っぽかったですね。しかし、オーボス軍側もセブンチェンジャーの正体を見破ったり、日本海溝でプラネットエナジー開放点を発見したりと、かなり行動している状況。見逃せない展開が続きます。


ビオレッツェのバリアー発生装置を破壊したものの、依然劣勢のグレートダ・ガーンGXたち。動揺し満足に指示が出せない星史は、半ばヤケクソで撤退命令を出します。そして、何とか無人の砂浜まで逃げ延び、そこで感情を爆発させるのでした。一方、グレートダ・ガーンGXたちを意図的に追わせなかったビオレッツェは、セブンチェンジャーがスパイであることを確信。そんなところに、日本海溝でのプラネットエナジー開放点の発見の情報が飛び込んできます。前回の、ヤンチャーの「お前に隊長の資格はない」という言葉が、そうとうこたえたらしい星史。これに動揺したことで指揮系統は乱れきり、彼は「こっちが指示してほしいくらいだ!」と言いだしつつも、なんとか撤退命令を出してグレートダ・ガーンGXたちを救うことに成功します。いつもならヤンチャーの言葉なんてあまり気にしない星史ですが、前回の言葉が彼にとってこたえたのは、自分自身が悩んだり考えたりしたうえで行動しているのにもかかわらず、それをあの一言がすべて否定したかのようにとらえていたから。星史の遺跡を犠牲にしてでのバリアー発生装置の破壊は、自身もガンダール遺跡はできるだけ守ろうとしたものの、あのピンチを打開するには装置の破壊しかないと考えたための行動。彼が自分なりに考えて出した結論・行動だったのでした。結果的に遺跡を破壊することにはなったものの、実際あれをやらなきゃあそこから脱出できてなかったから、あの星史の行動を単純に否定することはできない―。なんとも考えさせられる描写です。


帰宅後も悩み続ける星史は、家に立ち寄ったひかるに、勇者たちの隊長のことについて質問。そこで彼は、やはり遺跡を破壊したことを否定するような回答を受け、ショックを受けます。しかし一方で、「遺跡の大切さ」を知る手掛かりとして「歴史」があることを知り、図書館で調べ物を開始。しかしイマイチ理解しきれず、おまけに螢からも遺跡破壊のことについて否定的な意見を聞かされるのでした。勇者たちの隊長が星史であることはまだ知らないものの、以前から接触の機会が多かったひかる。彼女は確かにダ・ガーンたちの活躍には感謝していましたが、「遺跡を破壊したことは歴史の一部を破壊したことだ」として、それに関しては否定的な意見を出します。ひかるの話しっぷりだと、どうやら彼女は、以前星史が言った「勇者たちの隊長は宇宙人」ということを、まだ信じているらしい。でも、さすがにその時名乗った「ルーク・スカイウォーカー」が本名だとまでは思っていないようですね。こうして信じていたひかるにまでダメ出しを食らった星史は、彼女に言われた通り図書館で歴史について調べることに。ところが本を読んでも読んでもピンと来ず、さらにそこで出会った螢にまで、遺跡破壊のことをについて否定的な意見を出されてしまいます。「あんなことになって、まだ平気な顔していられる人がいるなんて信じられない」と言う螢。珍しく、彼女にしてはかなりキツいことを言うなぁ。


ビオレッツェからの通信で呼び出されたセブンチェンジャーは、ビオレッツェの目の前でレディー・ピンキーらの攻撃を受け、自分がスパイであることがバレたことに気づきます。その後、彼は日本海溝のプラネットエナジー開放点掘削装置に縛り付けられますが、密かにダ・ガーンに連絡。これを受け、星史たちは螢を連れて総出動。日本海溝に到達するまでの間、海の雄大な自然を目の当たりにした星史は、ついに自分自身の力で「歴史とは何か」という結論にたどり着きます。ビオレッツェの部屋の立ち入るや否や、ピンキーたちから総攻撃を食らうセブンチェンジャー。彼がここまでやられるのも、珍しいですね。そんな彼は、そのままプラネットエナジー開放点掘削装置に括りつけられ、ピンキーたちから拷問を受けることに。しかし、彼は密かにダ・ガーンと連絡を取っており、それをダ・ガーン経由で知った星史は、螢を連れて現場へ向かいます。日本海溝へ向かうために、海の仲へ潜る星史たち。そこで星史は、グレートダ・ガーンGXや螢の解説を受けながら、海底の様々な自然に触れます。そして彼は、ひとつの結論にたどり着くのでした。海底深くに行くにつれて、特異な形をしてくる生物たち。それは地球の進化の過程の象徴であり、その進化の過程の中にいるのが自分たち。このことから、星史は自分自身も歴史であり、ゆえにその生きてきた過程である遺跡も大切にせねばならないということに気づきます。地球全てが1つの生き物という理論に基づくこの考え方、星史自身が自分で気づいたってのがいいですよね~。


現場にたどり着いたグレートダ・ガーンGXは、すぐにピンキーたちの攻撃を受けるも、なんとかセブンチェンジャーを救出することに成功。装甲獣ベロニカはペガサスセイバーとランドバイソンに、キラードール:モーリエはグレートダ・ガーンGXによって撃破されます。しかし、プラネットエナジー開放点掘削装置はすでに活動を開始しており…。序盤でやられっぱなしだった分、後半でのグレートダ・ガーンGXたちの快進撃が印象的。グレートダ・ガーンGXがGXバスターで一気にモーリエを倒すのもそうですが、ペガサスセイバーとランドバイソンが協力して装甲獣ベロニカを打ち破ったのも印象に残りました。そして、その戦闘の最中にセブンチェンジャーは救出されることに。中のヤンチャーは無事だったものの、セブンチェンジャー自身はほとんど動くことができず、またプラネットエナジー開放点掘削装置も既に稼働を始めており、グレートダ・ガーンGXたちだけではどうすることもできない状況でした。星史の行動や発言が少しずつ変わってきたと感じるヤンチャー。2人が歩み寄るのも、もうすぐですね。

 

 

 

第36話「秘められた伝説」

1992年10月24日放送
登場した敵他:なし(ヤンチャーの母星を襲ったオーボス軍のロボット)

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「星と思いを共にするってどういうことだよ?願いを共にするってどうするんだよ?」


STORY:プラネットエナジー開放点掘削装置を止めようとする星史たち。残念ながらそれを止めることはできなかったが、日本海溝はプラネットエナジー開放点ではなかったため、事なきを得た。その後、セブンチェンジャーを救出し立ち寄った無人島で、星史たちは改めて雄大自然を目の当たりにする。そして、そこで語られるヤンチャーたちの悲しい過去。星に眠るという“伝説の力”とは一体何か?そして、それを開放させるための言葉の意味とは!?


プラネットエナジー開放点掘削装置と、回想に登場する敵ロボットを除けば、敵の登場及びダ・ガーンたちの戦闘シーンがないという異色編。その分、星史たちが改めて地球の自然に触れたり、ヤンチャーとセブンチェンジャーが初めて自分たちの過去に触れたりなど、主人公たちの「気づき」の描写が多いお話になっていました。セブンチェンジャー、話してみると意外にいいヤツなんですね。


前回、レディー・ピンキーたちを倒したのち、プラネットエナジー開放点掘削装置の食い止めにかかるグレートダ・ガーンGXたち。しかし装置は一向に止まる気配を見せず、緑ヶ浜にも地震を引き起こしますが、やがて装置は自動停止。ここがプラネットエナジー開放点ではなかったことが発覚します。その後、セブンチェンジャーを抱えた彼らは海中を航行しますが、星史の強い進言で無人島に上陸することに。そこで彼がしたことは…。プラネットエナジー開放点がヒットされれば、かつてのアフリカ大陸のように日本が真っ二つになるはず。しかし実際は、地震等は起きたものの、プラネットエナジーの噴出は確認されませんでした。「装置が止まらない」という大ピンチにどうケリをつけるのかと思いきや、まさかの「そもそもプラネットエナジー開放点ではありませんでした」というオチ。いやぁ、これにはちょっと驚かされましたね。そうなると、レッドロンのメカ(おそらくレッドロンアイ)がなぜここがプラネットエナジー開放点だと誤認したのかが気になりますが、これはレッドロンたちの推測により、「近くに本物のプラネットエナジー開放点があるから」か「以前の温泉を掘り当てたとき(第9話)と同じ」であることがわかります。この後さらにヤンチャーが「海底火山が噴火しただけ」と言っていましたから、おそらく日本海溝の海底火山に、レッドロンアイが誤反応しただけなのでしょう。その後の星史たちは、セブンチェンジャーを救出し海底を航行。ところが星史がおしっこを我慢できなくなり、やむを得ず無人島へ上陸します。またしても問題になった、星史の隊長服。いい加減おむつつけるか、せめてチャックでもつけてやってくれよ!


ヤンチャーと仲良く立ち小便をしていた星史は、一部始終をグレートダ・ガーンGXと螢に観られてしまうことに。正体がバレたと焦る星史でしたが、彼女は既にすべてお見通しでした。その後、ヤンチャーを追って海岸に出た星史は、ペンギンたちの群れを目撃。シャチに襲われる残酷さをも目の当たりにしながらも、雄大な自然に触れるのでした。星史たちの立ち小便を、まじまじと見るグレートダ・ガーンGXたち。ダ・ガーンたちはまだしも、セブンチェンジャーはヤンチャーの立ち小便姿なんて何回も見てるだろうに…。というか、いくら立ち小便でも、まじまじと観察しちゃダメでしょ!そして、この場所には螢も居合わせており、これにより彼女に星史たちの正体がバレてしまうことに。しかし、螢は以前から彼らの正体に気づいていました。まあ、あれだけ何回も一緒に行動している上に、彼女の目の前でダ・ガーンが星史を呼ぶシーンもあったからなぁ。このあと、逃げ出したヤンチャーを追って海岸にやって来た星史は、ペンギンの群れを目撃して感動。ともにその群れと泳ぎますが、うち1匹がシャチの標的になってしまうことに。救おうとする星史でしたが、螢がそれをやめさせるのでした。ペンギンがシャチに食われてしまいそうになっているのに、あえてそれを救わせなかった螢。「自然の摂理」をも大切にしている、彼女らしい行動でした。


再び陸に星史たちが上がった頃、セブンチェンジャーとヤンチャーの過去について気になりだしたグレートダ・ガーンGXたち。彼らが質問すると、セブンチェンジャーはゆっくりと、何があったのかについて話し始めます。彼らの抱えていた過去は、グレートダ・ガーンGXたちの想像以上に壮絶なものでした。ヤンチャーの星もかつてオーボスに狙われた星であり、その時は地球とは違い一気にプラネットエナジー開放点がヒットされることに。星崩壊の危機に陥った際ヤンチャーの父(その星の王)は、城内にある虹の宮殿へ自分のペンダントを持っていくようヤンチャーに言って死亡。ヤンチャーはその約束を守り、侍女や側近の死を乗り越えながらもセブンチェンジャーの復活に成功。すでに星は崩壊寸前だったため、セブンチェンジャーはヤンチャーを連れて宇宙に脱出したのでした。ヤンチャーの父が身に着けていたペンダントに埋め込まれていたのは、かつてダ・ガーンたちの復活に必要なアイテムであった勇者の石。今回の描写により、「勇者」も地球だけでなく各惑星にいるかもしれないということがほのめかされることになりました。セブンチェンジャーも復活したてだったからか、なんだか動きがぎこちなかったですね。そして、星が崩壊してしまったことで、文字通りひとりぼっちになってしまったヤンチャー。ここでの彼の悲しみの表情が、なんとも言えません。


ヤンチャーの話により、オーボスの真の狙いがプラネットエナジー開放による伝説の力の発動だと知った星史。さらにそれについて疑問を持った彼は、あれこれセブンチェンジャーやグレートダ・ガーンGXたちに質問しますが。明確な回答を得ることはできませんでした。その時、オーボス軍の魔の手が―!オーボスの真の目的がわかったものの、地球に伝説の力が眠っているのか?そして伝説の力とは一体何なのかということについて疑問を持つ星史。セブンチェンジャーたちからの回答で、伝説の力を発動させるには「星と思いを共にする者たち」が「星と願いを共にすること」こそ必要だと知りますが、それ以上のことは何もわからないのでした。どうやら伝説の力は宇宙が誕生して以来ほとんど発動したことがないらしく、またヤンチャーの星が破壊された時も、結局発動することはなかったとのこと。まあ、それなら伝説の力が何なのかよくわからないのも、仕方ないよねぇ。わからないことだらけで少しいら立つ星史でしたが、改めて島の自然を見つめることで、セブンチェンジャーたちの回答の意味を自分なりに理解。螢の言葉を受けて「まだ地球には時間がある」として、オーボスと戦う決意を新たにします。「星と思いを共にする者が願いを共にすること」。それは、星史をはじめとする人間たち、いや生物全てが、地球全体を見つめなおし、寄り添っていくことなのでしょう。

 

 

 

第37話「俺たちの惑星(ほし)」

1992年11月7日放送
登場した敵他:装甲獣ジェヌヴィエーヴ(ブッチョ配下)

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「負けるな、ダ・ガーン!俺たちも“生きている”って証を見せてやるんだ!」


STORY:無人島にいたグレートダ・ガーンGXたちを狙う影、それはブッチョの装甲獣:ジェヌヴィエーヴだった。その巧みな作戦の前に、星史たちは全員拘束。あわや倒される寸前にまで陥るが、ブッチョが螢に気を取られているスキに体勢を立て直す。果たして、ブッチョは本当に悪人なのか?地球の悲鳴とは何か?そして、勢いづいてビオレッツェの宇宙船と戦う星史たちの前に現れる、オーボス軍親衛隊とは?今、大きな敵が動き出す!


ブッチョ改心フラグ?ビオレッツェ倒れる?そしてオーボス軍親衛隊の正体は!?今回は第3クール終了目前ということもあり、敵幹部の1人であるブッチョのキャラクターを掘り下げたり、ビオレッツェが倒され(本人は生きているけど)また別の敵らしきものが現れたりなど、様々な展開が目白押しのお話となりました。ストーリーのためとはいえ、若干螢が戦闘面で足を引っ張っていたようにも感じましたが、彼女を通じてブッチョの心に葛藤を生み出す展開は、ナイスだと感じましたね。


前回、無人島に上陸し休んでいた星史たち。ところがそこへ、ブッチョがジェヌヴィエーヴを引き連れて襲撃してきます。グレートダ・ガーンGXたちは当然応戦しますが、ジェヌヴィエーヴの力で、ランドバイソンを除いて全員拘束されてしまうことに。ランドバイソンは島に残された螢を守り抜こうとしますが、失敗。そして彼女の言葉が、星史たちをより戦いにくくしてしまいます。ビオレッツェの作戦等ではなく、自分自身の力で手柄を立てるべく、勝手に出撃してきたらしいブッチョ。それで勇者たち全員を拘束し、あと一歩で倒せるというところまで持ってきたのですから、今回の彼はなかなか頑張ったのではないかなと思います。そんなブッチョに対し、反撃するグレートダ・ガーンGXたち。空中戦を展開するもスキを突かれて拘束されてしまい、その時星史は初めて螢が島に取り残されていることに気づきます。反撃直前に、自分たちの服を気にして急いで回収しに行くヤンチャーと、回収できず爆風で吹き飛ばされてしまったため、ランドバイソンに海に拾いに行くように命令する星史。どっちも彼ららしさが出ている行動ですが、うーん、今それやってる場合じゃないよねぇ。グレートダ・ガーンGXたちがブッチョに拘束されたことにより、残るはランドバイソンのみ。彼は全力で応戦しようとしますが、螢の言葉に邪魔され、結果自分も拘束されてしまいます。ランドバイソンが反撃しようとした際、強い口調で「ダメ!」と絶叫する螢。それは彼女が、生物たちの悲鳴、そして地球自身の悲鳴を感じ取っていたからでした。この直前、戦闘の流れ弾に巻き込まれてペンギンたちが死ぬ描写があるので、螢の言葉もよくわかるのですが…。これが逆に星史たちをより劣勢に追い込む結果になっちゃったよなぁ。


無人島にいた螢を発見し、彼女が星史たちの仲間であると確信するも、少し再会を喜ぶブッチョ。そんな彼に対し、螢は「あなたは悪人ではない」という衝撃的な発言をします。あまりにも焦ったブッチョはあれこれ取り繕いますが、螢は既にすべてお見通しでした。ブッチョは激しく動揺しますが、そこへ螢を救うべくグレートダ・ガーンGXから降りてきた星史が駆け付けます。螢のブッチョに対する衝撃発言。それは、「あなたは悪人ではない」といセリフ。今までさんざん悪いことをし、星史たちにも被害を与えてきたはずのブッチョ。しかし螢は、そんな彼の中にある(歪んでいるけれども)生物を愛する気持ち、そして現在進行形でやっている悪事を、本心からしているのではなく「自分を悪人だと思い込むためにやっている」のだということを見抜いていました。螢の鋭い言葉には以前から焦ったり動揺したりするブッチョでしたが、今回ばかりは今まで以上に激しく動揺。戦意喪失一歩手前まで行かせることになります。彼がオーボス軍に入った理由は、現段階では不明ですが、自分の中にある優しい心を隠し、自分にウソをつきつづけて今まで悪事を続けてきたのは間違いないのでしょう。そして、ブッチョが螢の言葉で戦意を失いそうになっているときに、介入してきたのが星史。仕方ないとはいえ、ちょっとタイミングが悪かったな…。


星史が介入してきたことにより、自分の目的を思い出したブッチョ。彼は星史に捕まえられそうになりますが、本体である1体を除く7体がそれから脱出。螢を人質にとってにらみ合いが続きます。一方のヤンチャーは、そのスキにジェヌヴィエーヴに自ら潜入。内部危機を破壊して拘束装置を解き、グレートダ・ガーンGXたちを解放。その後星史はブッチョを取り逃がしてしまいますが、グレートダ・ガーンGXたちの力により、ジェヌヴィエーヴの撃破に成功します。今回判明した、分裂したブッチョの弱点。彼はビオレッツェにより8体に分離させられましたが、そのうちの核となる1体が痛みなどを感じると、残りの7体も同じようにその痛みを共有するというものでした。分裂してても痛覚などは共有している…、なんだか生きにくそうだなぁ、ブッチョ。そんな風に星史とブッチョがにらみ合っている間は、ヤンチャーもセブンチェンジャーから出て、直接ジェヌヴィエーヴの1つの内部に潜入。そこにあった生体コンピューターにビビった彼でしたが、訳も分からず操作している間にコンピューターを破壊。これによりグレートダ・ガーンGXたちは拘束から脱出し、反撃に出ます。ジェヌヴィエーヴの中にあったのは、かつてブッチョがアヤシサーカスの中にあったコンピューターに酷似したもの。以前のそれのように自分から何かしゃべるのかなと思いましたが。そういったことはありませんでした。そしてジェヌヴィエーヴの拘束から解放された後のグレートダ・ガーンGXたちの反撃は、まさに凄まじいの一言。ジェヌヴィエーヴを一気に撃破し、なんと勢いづいてそのまま宇宙まで飛び出します。


ジェヌヴィエーヴを撃破したことで勢いづき、星史と螢を回収後、宇宙にあるビオレッツェの宇宙船へ直接攻撃を仕掛けるグレートダ・ガーンGXたち。ビオレッツェの卑怯な攻撃とレッドガイストの妨害に悩まされますが、グレートダ・ガーンGX、ペガサスセイバー、ランドバイソンの3体による新必殺技で、ビオレッツェの宇宙船を撃破します。命からがら逃げ延びたビオレッツェたちの前に、何やら怪しげな空間が現れて…。ジェヌヴィエーヴを倒してから、そのまま宇宙へ行ってビオレッツェたちを倒そうとする星史たち。さすがのビオレッツェもこれにはかなりビビったようで、焦って反撃を開始します。今まで見せたことのないような表情で驚くビオレッツェ。うん、それ以上に星史たちの行動に驚いてるのはこっちだよ!ビオレッツェは宇宙船の周囲に弾幕を張った他、レッドガイストをグレートダ・ガーンGXに差し向けますが、これをセブンチェンジャーが強行突破。それでもなかなかビオレッツェの宇宙船にダメージを与えることができませんでしたが、グレートダ・ガーンGXたちが見せた新技:トリプルフォーメーションが戦局をひっくり返すことに。レッドガイストは衝撃波を受けて地球に落下、ビオレッツェたちの宇宙船は攻撃をまともに食らって爆発します。ビオレッツェたちを逃したものの、彼らの拠点となる宇宙船の破壊はできた星史たち。勢いでやってきてそのまま撃破しちゃうだなんて、そんなうまくいくとは思わなかったよ!そして最後、拠点を失いレディー・ピンキーと逃げ延びたビオレッツェでしたが、彼らの前に何やら怪しい空間が出現。ビオレッツェはひどくおびえた様子を見せます。その空間の中にいたのは、オーボス軍親衛隊でした。オーボス直属の部下が、今回姿かたちまではわからないものの初登場。いよいよ、地球にオーボス自身が来る日も近いということですね。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第38話から第40話をご紹介予定です。『伝説の勇者ダ・ガーン』。隊長は、俺だいっ!!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、2011年発売のCDアルバム「勇者シリーズ20周年記念企画 HARVEST」収録曲「風の未来へ」です。

 

OPテーマ「風の未来へ」のカバーソング。ロック調に仕上がっていますが、原曲にあった明るさと優しさはそのままになっており、こちらも違和感のないアレンジに仕上がっています。「HARVEST」の楽曲って、一部はかなり突き抜けたアレンジしてるけど、大半は原曲のイメージをした良アレンジしているものが多いですよね。

 

個人的には、前奏に「♪We can fly!~」のサビ部分の歌詞を挿入しているのがGood。こういう倒置的なやり方(というべきなのか?)、けっこう好みです。

 

 

 


Brave Series 20th Anniversary Project Harvest Track 6: Kaze no Mirai e

 

 

 

 

 

 

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