お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『伝説の勇者ダ・ガーン』ちょっとした感想 Legend-9(第26~28話)

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今回は、伝説の勇者ダ・ガーン』の感想記事第9回目です。

 

ダ・ガーン不在の中、ガ・オーンをメインとして踏ん張り続ける星史たち。しかし、彼らのもとに新たなる試練が立ちはだかります。夏休み期間中の放送に入る今回ご紹介の3話では、ただでさえオーボス軍が脅威となっているのに、そこに本来味方であるはずの地球防衛機構軍が介入し、物語をひっかきまわしていくのが特徴。さらにピンクの化けの皮もはがれ、絶望するひかるの姿も、強く印象に残りましたね。

 

 

 

 

第26話「封鎖された街」

1992年8月1日放送
登場した敵他:ジュエルアーマーマスタングVX(ビオレッツェ配下)

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「俺が協力してくれって言ったのは、こんなことじゃないんだぜ…。父さん!」


STORY:ダ・ガーンと音信不通のまま夏休みに突入し、落ち込む星史。ガ・オーンから励まされた彼は、地球防衛機構軍に協力を仰ぐべく、その日本支部を訪れた。ところが、この日本支部にいた郷上大佐は、逆に星史のことを利用して勇者たちの情報を探ろうと画策。さらに緑ヶ浜一帯を封鎖し、ひかるやマジカルピンキーを連れ去ってしまった!やがて街中に現れたビオレッツェのジュエルアーマー。ガ・オーンの、GバルカンとGキャノンが火を噴くぜ!


今回は、初めて星史が、勇者たちの隊長として地球防衛機構軍と接触を果たすお話に。しかし、その軍内にいた郷上大佐の行動をきっかけに、逆に星史と地球防衛機構軍の溝は深まってしまうという結果になってしまいました。よかれと思ってやったことが、完全に裏目に出てしまった星史。郷上大佐たちと分かり合える日は、来るのかなぁ。


ダ・ガーンとは未だに連絡が取れず、小学校の夏休みに突入した星史。ダ・ガーンのことが心配で落ち込んでいた彼でしたが、そこにガ・オーンが現れ、励ますと同時に新たな行動を起こすようアドバイスします。それを受けた星史は、オーボス軍の基地の調査をすべく、地球防衛機構軍に協力を求めることを思いたち、ガ・オーンとともにその日本支部に乗り込みます。珍しく、冒頭から暗い表情を見せる星史。彼の頭の中は、ダ・ガーンのことでいっぱいでした。前回のスカイセイバーの発言から、少なくともダ・ガーンが死んでいないということは確定していますが、依然生きて帰ってこられるかどうかはわからないのですから、そりゃ心配になるよなぁ。そんな彼を励ましに現れたのが、ガ・オーン。ガ・オーンは星史を元気づけると同時に、「何かすべきことがあるのではないか」と優しくアドバイスしてくれます。ガ・オーンの会話パートは、今回が初。ダ・ガーンと酷似した声ですが(同じ速水奨ボイスのため)、全体的にその日本語は片言であり、さらに星史のことを隊長ではなく“酋長”と呼称します。なんだか、アフリカの部族のイメージとネイティブアメリカンのイメージが混ざってるような気がするぞ…?そして、それを受けた星史は、なんと大胆にも地球防衛機構軍に協力を求めることを提案。オーボス軍の他の前線基地の調査を依頼すべく、公証人に父である浩一郎を指定し、自ら日本支部へと赴きます。正体不明の物体が接近してきたため、すぐにスクランブル状態になる地球防衛機構軍日本支部。ですが、星史の無線連絡を耳にし、警戒しつつも浩一郎との話の場を設けてくれます。意外に優しいのね、地球防衛機構軍。


案内された部屋に星史が入ると、そこには浩一郎の他に、情報局所属の郷上大佐という人物が。とりあえず協力依頼をしようとする星史でしたが、逆に大佐は星史に質問しまくり、協力依頼どころではなくなってしまいます。さらに大佐は、勝手にガ・オーンの調査を開始しただけでなく、星史を拘束することも画策。大佐の態度に辟易した星史は、そのままガ・オーンを連れて緑ヶ浜に帰るのでした。今回より新キャラ登場、その名は郷上大佐。地球防衛機構軍日本支部にある、情報局の大佐です。軍人にしては比較的物腰柔らかな浩一郎に対し、郷上大佐はややタカ派。星史が自分たちのもとを訪問したのをチャンスととらえ、敵であるオーボス軍の情報を収集しようと質問攻めにし、星史の気を引いている間にガ・オーンの調査を開始。さらに、星史自身を拘束しようとまで画策していました。星史から見て、かなり嫌なタイプの大人として描かれている郷上大佐。しかし彼の行動は、軍人としてはまっとう。さらに、よく子供番組に出てくるタカ派の軍人とは違い、ちゃんと作戦や計画には理念があり、またむやみやたらに攻撃しようとしないなど、大人目線で見ると「クセはあるけど悪い人物ではない」ということが感じられるようになっています。でもまあ、明らかにまだ子供である星史を拘束しようとしたり、内緒でガ・オーンを調査したりするのはズルいと感じるけどね…。ちなみにこのシーンで、地球防衛機構軍も敵の名前がオーボス軍であり、その目的がプラネットエナジーの収集にあることを認識。このことが、今後どう物語に影響を与えるのでしょうか。


星史がなんとか緑ヶ浜に帰還すると、なんと街一帯は戦車や軍用ヘリが行きかう物々しい雰囲気に。その理由は、郷上大佐が緑ヶ浜一帯の封鎖を決定したからでした。さらに、星史の目の前で、ひかるやマジカルピンキーが地球防衛機構軍に連行されることに。怒った星史は、浩一郎に直接抗議の電話を入れます。同じ頃、軍に拘束されてしまったピンキーは、取調室の窓辺にいるビオレッツェを目撃。ビオレッツェは自身の宇宙船に戻り、ジュエルアーマーを緑ヶ浜に差し向けるのでした。今回の後半から、一気に物語の雰囲気が物々しくなってくることに。緑ヶ浜一帯は「オーボス軍の残党の基地があるかもしれない」という理由で完全封鎖され、市民には外出禁止令が発令。街中では戦車や軍用ヘリが堂々と行きかい、さらに勇者たちの隊長を知っていると思われる人間等を、片っ端から連行していました。今までにないくらいの強硬手段に出てきた地球防衛機構軍。すべては郷上大佐の決定によるものですが、その決定の原因となったのは、星史が日本支部を訪れた際にオーボス軍の情報を軍に伝えたからでした。自分が良かれと思ってした行動が完全に裏目に出、さらに浩一郎への抗議もむなしく、日常が奪われていく星史。この時の彼のむなしさは、かなりのものだったでしょう。一方、軍に連行されたひかるやピンキーは、勇者たちの隊長のことや、ブッチョとそのサーカスのことについて尋問を受けることに。軍の追及にイライラしていたピンキーは、その際窓辺にビオレッツェが変身した猫がいるのを目撃。その直後ビオレッツェは、ピンキーに貸しを作るべく、わざと自身のジュエルアーマー:マスタングVXを出撃させるのでした。地球防衛機構軍は、ガ・オーンが「酋長」と呼称していたため、それが星史の正式名称だと認識。一方ひかるは、以前星史が自分の正体がバレるのを防ぐために「ルーク・スカイウォーカーだ」と名乗っていたことを未だに覚えていました。これに対し、「いろんな名称があるんだなぁ」と本気で納得する軍関係者たち。いやいや、ここはツッコミどころだと思うよ!?


地球防衛機構軍の戦力では当然マスタングVXにかなうはずもなく、次々に戦闘機は撃墜され、戦車も大破。敵の狙いが公民館であることに気づいた星史は、ガ・オーンを呼び出して応戦。最後はガ・オーンのGバルカンとGキャノンの乱れ撃ちで勝利します。一方、ピンキーは山本ピンクの姿へと変身し、混乱に乗じて公民館から脱走。しかし、これが星史と地球防衛機構軍の溝を、さらに深めることに…。ガ・オーンの活躍シーンは、この終盤の戦闘シーンに集中。今までのシーンがただ走るだけのものばかりだったためか、ビルの上に堂々と立ってみたり、GバルカンとGキャノンを乱射したりと、印象に残るシーンが多くありました。途中までは押され気味だったものの、途中から一気にしっかりと逆転。ガ・オーンもダ・ガーン並みのポテンシャルを持っているようですね。そして、メイン武器はダ・ガーンの剣とは反対の銃。当時発売されていた電動玩具をイメージした発射音がたまらないですね。ガ・オーンがハデな活躍を見せる一方で、ピンキーはピンクに変身して密かに脱出。星史に「ピンキーはまだ公民館の中に閉じ込められている」とウソをつきますが、ガ・オーンの調査では生命反応も死体もなし。このことから、星史はピンキーが軍に別の場所へ連行されたのではないかと疑い始めます。視聴者からすれば、ピンキー=ピンクであることは既に分かっているので、公民館内に死体が出てこないのは当然だと感じますが、この事実を星史はまだ知らないんですよね~。

 

 

 

第27話「隊長を調査せよ」

1992年8月8日放送
登場した敵他:ジュエルアーマージョインダーMF(ビオレッツェ配下)

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「不要のいさかいはやめて、“地球を守る”という任務の重さを考えたまえ!」


STORY:マジカルピンキーが地球防衛機構軍に連行されたと思い込んだ星史は、郷上大佐に彼女の解放と緑ヶ浜の封鎖解除を要求。これに対し大佐は、ウソをついて星史を騙し、彼をオーストラリアの本部へ連れてくることに成功する。その後防衛機構軍の調査を受ける星史は、その間に浩一郎から、軍が回収したというレッドロンアイを見せられたが、そこへビオレッツェの魔の手が迫る!ダイレクターを郷上大佐に奪われている星史は、どう戦うのか!?


前回以上に、郷上大佐のズルくて強引なやり方が目立つお話。その一方で、星史の父である浩一郎の、軍人として、そして人間としてカッコいい一面を堪能できるようにもなっていました。前回から防衛機構軍とは険悪ムードな星史でしたが、今回の一件で、それもいくばくか解消された印象。郷上大佐の出番も、あとわずかなのかなぁ。


前回、崩壊した公民館からマジカルピンキーの姿を発見できなかった星史。彼は、ちょうど背後から近付いてきた郷上大佐らを一瞥し、彼らがピンキーを連れ去ったのではないかと疑います。大佐らに対し、ピンキーの解放と緑ヶ浜一帯の封鎖解除を要求する星史でしたが、郷上大佐はこれをあっさり容認。しかし、それには当然裏があるのでした。連行されたピンキーがなぜ公民館の中にいないのかは、前回触れたため割愛。序盤のこのシーンは、星史をいかに利用してやろうかという郷上大佐の“ズルさ”が、(ドラマとして)楽しめるようになっています。星史の要求に対して驚くほどあっさり認める大佐でしたが、実は大佐自身は星史の要求をハナから守る気などなく、星史とガ・オーンを拘束して、調査をすることだけを考えていました。自分たちの調査のために、地球を守るという使命をともにする同胞のような存在を騙す形になった、郷上大佐。さすがにこれは浩一郎も見逃すことができず、再三にわたって彼を止めるような発言をしますが、彼はそれでも作戦を変えるといったことをしませんでした。苗字と同じで、郷上大佐は本当に強情な人ですね。まあ、キャラ設定的にはそこから苗字を取っているんだろうけど…。一方の星史は、これで防衛機構軍と話がついたと思い込み、ひかるたちにそのことを嬉々として報告。喜ぶひかるの一方で、ピンク=レディー・ピンキーは、いかにしてビオレッツェよりも早く手柄を立てるかということばかり考えていました。防衛機構軍の言葉を全く疑わない星史。まあ、軍が自分に対してウソをつくとは、いくら何でも思って無かったろうなぁ。


防衛機構軍の交換条件である、自分とガ・オーンの調査を受けるために、オーストラリアの本部まで向かう星史。しかし、調査ばかり受けさせられる一方で、彼もだんだんうんざりしてきます。同じ頃、調査を続けていた郷上大佐は、星史やガ・オーン、そしてダイレクターに関して満足な調査結果を得られず、イライラしていました。星史に対して郷上大佐が突き付けてきた交換条件は、星史自身とガ・オーンの調査。おまけに、ピンキーたちの解放の前にそれをさせろと言うのだから、かなりズルいですよねぇ。しかし、軍がウソをつくはずがなく、自分の要求も受け入れていると思っていた星史は、この要求をのんで同行。しかし、調査に次ぐ調査のせいで、だんだん飽き飽きしてくるのでした。星史を連れてきてすぐに、調査ばかりする防衛機構軍。その理由は、星史やガ・オーンの装備があらゆる波長のものを通さず、全く内部調査ができないからでした。ここで「勇者たちの秘密が暴かれてしまうのか!?」とちょっとはらはらしましたが、そこまで重大なことにはならなかったので、ほっとしましたね。


調査を受けている間に、浩一郎から呼び出された星史。彼が連れていかれた軍の倉庫にあったのは、なんと大量のレッドロンアイでした。その時、星史の行動を知った郷上大佐は、武装した部下を連れて星史たちを脅迫。密かに軍本部内に潜入したビオレッツェが暴れ始めてもなお考えを変えない大佐に対し、ついに星史は怒って行動に出ますが、その直後浩一郎も行動を起こします。浩一郎が星史に見せたのは、防衛機構軍が世界各地で密かに回収したというレッドロンアイ。あれだけ大量にばら撒かれていたものをある程度回収しているなんて、軍もなかなかやるじゃないか…。浩一郎はどうやら、星史にこのレッドロンアイのことについて聞きたかった様子。これの管理は、浩一郎の所属する部隊が行っていたんでしょうね。ここまではいい雰囲気で物語が進行しますが、それを打ち破るかのように現れたのが、あの郷上大佐。今度の彼は武装した部下を連れており、星史たちを取り囲んだうえ、さらにダイレクターを軍側が持っていることを利用して脅迫。ビオレッツェが暴れ始めてもなお態度を変えない大佐に対し、星史はついに行動を起こしますが、彼を止め、そしてダイレクターを取り返すために活躍したのは、浩一郎でした。郷上大佐の卑劣なやり方に、心の中で「これが防衛機構軍のやり方かよ!」と怒り、スキを見て銃を奪い、逆に大佐に銃口を向ける星史。普段は軽い感じの星史がこんな大胆な行動に出るのには驚かされましたが、それ以上に印象に残ったのは、その直後の浩一郎の行動でした。浩一郎は、星史に銃を下ろさせ、代わりに自分が大佐に対して銃口を突きつけ、「自分たちの使命」について発言。それに共感した大佐の部下たちは、次々に銃をおろし、負けを認めた大佐は、星史にダイレクターを渡して去っていきます。「不要のいさかいはやめて、“地球を守る”という任務の重さを考えたまえ!」と、堂々と語る浩一郎。う~ん、星史の言う通り、浩一郎カッコいいぜ!


ダイレクターを取り戻した星史は、ガ・オーンに出動を指示。本部内で暴れるジュエルアーマー:に対し、ロボット形態に変形させて応戦させます。ところが、ビオレッツェの目的はレッドロンアイの回収にあり、ガ・オーンが苦戦中にその倉庫が狙われることに。しかし、その目的は星史たちの覚悟とガ・オーンのGバルカンによって打ち砕かれ、ジョインダーMFもガ・オーンの手で倒されるのでした。今回登場の敵であるジョインダーMFは、なかなか厄介なタイプ。ジュエルアーマーの持つ装甲の厚さの特性はそのままに、なんと周囲の兵器を取り込んで自分の武器にしてしまう能力までありました。これにより、防衛機構軍は実質的な同士討ちをさせられ、ガ・オーンも拘束されて大ピンチに。なかなかの強敵だったなぁ。ビオレッツェはこれに乗じて、防衛機構軍本部内にあるレッドロンアイの強奪を計画。星史たちの目の前でそれを悠々と強奪しようとしますが、それを打ち砕いたのが、ガ・オーンのGバルカンでした。ガ・オーンをジョインダーMFに拘束させ、実質的に勝ったようなものだと油断していたビオレッツェ。ところがガ・オーンは、星史の命令を受け、危険を承知でGバルカンをビオレッツェの宇宙船へ発射。宇宙船は爆発して墜落し、ビオレッツェは命からがら逃げだすものの、レッドロンアイの強奪に失敗します。星史の命令があったとはいえ、豪快な戦い方を見せたガ・オーン。やっぱり彼の魅力は、この豪快さですよね~。そして、この時のビオレッツェの慌てっぷりも笑えたなぁ。その後、ガ・オーンはジョインダーMFも撃破。浩一郎から真実を教えられた星史は、彼と固い握手を交わすのでした。これのおかげで、星史と防衛機構軍の溝も幾分か埋まった…のかな?

 

 

 

第28話「友達は魔女?!」

1992年8月15日放送
登場した敵他:なし(レディー・ピンキーの母艦)

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「こんなの酷すぎる…。私もう、何が何だか分かんない!!」


STORY:ピンクの家を訪れていた星史たちの前に現れた、黒ずくめの男たち。彼らは地球防衛機構軍の軍人であり、ピンクの家の調査が目的だった。星史がピンクを守ろうと、あの手この手を尽くす一方、ピンクに疑念を抱きつつあったひかる。軍の強制捜査が入る中、彼女はついにピンクの本当の姿を目撃してしまう!やがて星史も知るピンクの正体。ガ・オーンによって救われた星史たちだったが、自分たちの友人が敵だったという事実にショックを受け―!


ダ・ガーン復活直前となる今回は、ピンク/マジカルピンキーの正体がレディー・ピンキーであることが、とうとうバレてしまうという重要な回。ピンクを守りたいがために星史の無茶な行動が目立ちますが、それが後半のピンキーの正体バレに対する彼の衝撃につながっていきます。『ジェイデッカー』ほどじゃないけど、『ダ・ガーン』の夏休み期間中のお話も、なかなかハードだなぁ…。


ピンクの家を訪れていた、星史とひかる。皆でマジカルピンキーの帰りを待ち望む中、いかにも怪しげな黒ずくめの男たちが訪ねてきます。彼らは地球防衛機構軍の軍人であり、ピンクの家の調査に来たとのことでしたが、星史はこれを追い返すことに成功。彼はピンクを守ることに必死になっていましたが、ひかるはある疑念を抱きつつありました。今回は、星史たちがだんらんをしている最中に、突然黒ずくめの男たちが来訪するところから物語がスタート。のちに彼らは地球防衛機構軍の軍人であることが判明しますが、一応11歳の子供しかいない家に、名も名乗らない男たちがいきなりズケズケ入っていくなんて、さすがにまずいでしょ…。まあ、後述しますが、地球防衛機構軍内でも「ピンクの家が宇宙人の基地である可能性が非常に高い」とされていたので、こんな大胆な行動もできたんだろうけど…。そんな彼らに対し、堂々と立ち向かっていったのは星史。彼は自分の両親のことを話して軍人たちを追い返したうえに、公衆電話から浩一郎に電話をかけ、ピンクの家の調査をやめるよう根回しします。星史の無茶な行動は今までもたくさんありましたが、さすがに今回はやりすぎな印象。ホント、のちのち何か言われても文句言えないようなことしてるよなぁ…。星史がこうしてピンクを守ることに躍起になる一方で、実はピンクに疑念を持っていたのはひかる。彼女は、ピンクの家を軍人たちが調べようとした際、いつもとは違う口調でピンクが抵抗していたことに、違和感を覚えていたのでした。


星史から連絡を受けた浩一郎は、郷上大佐にピンクの家の調査のことを確認するも、ある事実を知ったため、結局彼女の家の調査はそのまま決行されることに。軍の強制調査にただ1人必死に抵抗する星史でしたが、ピンクはその時間を利用し、緑ヶ浜からの脱出を計画していました。一方のひかるは、星史の行動を見て、彼を止めようと別の入り口からピンクの家に入りますが、偶然彼女の正体を目撃することに…。星史の電話に対し、「大人の仕事に口出しするんじゃない」と言っていた浩一郎。さすがにこの辺りは公私混同しないか…と思っていたら、その直後郷上大佐に「ちょっとやりすぎなんじゃないか」って交渉しに行ってた。なんだよ、そこは星史の気持ち汲んじゃうのかよ!そんな浩一郎に対し、郷上大佐はピンクの家に関するある事実を提示。これに浩一郎は衝撃を受け、結果ピンクの家の強制調査は決行されることになります。ピンクの家の驚くべき秘密。それは外装がX線を遮断するようなコーティングが施されており、おまけに電気・ガス・水道といったライフラインが一切通じていないという、普通のマンションでは考えられないような構造をしていることでした。今までは厭味ったらしい軍人として浩一郎と接触してきた郷上大佐でしたが、今回はこのような事実を提示し、浩一郎を納得させることに。さすが情報局のボス、この辺りはしっかりしています。そして、とうとうピンクの家に強制調査が入ることに。軍人たちがぞろぞろと玄関から入って来ますが、これに対し星史は必死に抵抗。ピンクを守るべく頑張る彼でしたが、その裏で、ひかるがピンクの正体=レディー・ピンキーを目撃し、ピンチに陥っていることを全く知りませんでした。星史がこのシーンでやったことは、鍵をかけて軍人たちの侵攻を食い止めたり、はしごに油を垂らして軍人たちを滑り落ちさせたりなど。おいおい、もう逮捕されてもおかしくないようなことやってるじゃないか…。


地球防衛機構軍に抵抗を続け、やがて集まっていた野次馬からも称賛を受ける星史。彼はピンクの姿が見えなくなったことに気づき、彼女を探します。やがて星史の前に現れたピンクは、自ら正体がレディー・ピンキーであると明かし、彼の殺害を計画していました。ピンクの正体にショックを受けた星史は、ピンチに陥った際、ギリギリのところでガ・オーンを召喚。拘束されていたひかるを救い、空中へと浮上しだしたピンクの家もといピンキーの母艦から脱出します。星史の前で、堂々と自分の正体を明かしたピンキー。この事実に対し、星史はひどく衝撃を受け、そして今までの関係が何もかもウソであったことに気づき、怒りと悲しみが入り混じった感情を覚えます。「ピンクの正体がピンキー」という受け入れがたい事実に対する星史の反応こそ、今回の見どころの1つ。声を演じる松本さんにも迫力もあり、ピンキーの悪役っぷりもより際立っています。欲を言えば、ピンキーにはもう少し星史を利用してから、彼がその正体に気づいて“しまう”という形の方が、もっと面白かったようにも感じるなぁ。まあ、ピンキー自身の正体がバレるのも時間の問題だってので、彼女がここで堂々と正体を明かすのも、おかしくはないですけどね。そんなピンキーは、既にひかるを人質に取っており、さらには星史の殺害まで計画。窒息死寸前に陥った星史でしたが、何とかダイレクターでガ・オーンを呼び出し、脱出に成功します。自分の正体に気づかなかった星史を、散々バカにしてくるピンキー。しかしこのシーン、ピンキーが勇者たちの隊長=星史ってことに気づいてないということを加味すると、彼女が少し滑稽に見えますね。これに対し星史は、ガ・オーンを召喚。思いっきりガ・オーンに命令してたし、ここで星史の正体がバレてもおかしくなかったような気が…。


ガ・オーンは星史の命令で変形し、さらにシャトルセイバーに乗って、飛行しながらピンキーの宇宙船を追撃。GバルカンとGキャノンをムリヤリ合体させたGバスターにより、なんとか撤退に追い込みます。戦いが終わり、緑ヶ浜の海岸で休む星史たち。目を覚ましたひかるを介抱する彼でしたが、ひかるは相当ショックを受けており…。今回のガ・オーンの活躍は少なめ。ただし、新合体武器:Gバスターを使用するなど、次回登場のグレートダ・ガーンGXのことをにおわせる描写があるのが興味深いですね。そのGバスターにより、ピンキーの宇宙船もかなりダメージを受け、一時大気圏外へ脱出。戦いは終わりひかるを介抱する星史でしたが、彼女は星史の想像以上にショックを受けていました。ピンキーの恐怖におびえ、さらにピンク=マジカルピンキー=レディー・ピンキーであり、自分たちの信じていたものがぐずれ去っていく形になってしまったひかる。「こんなの酷すぎる…。私もう、何が何だか分かんない!!」という、彼女の涙ながらの叫びは、強く印象に残りました。これを見ていた星史もつらいだろうなぁ。その原因が、自分たちの戦いに関連するものだって、絶対言えないんだから―。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第29話から第31話をご紹介予定です。『伝説の勇者ダ・ガーン』。隊長は、俺だいっ!!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1992年放送の伝説の勇者ダ・ガーン』使用BGM「M-2 予告」です。

 

タイトルの通り、次回予告の際に使われていたBGM。OPテーマのインストに若干アレンジを加えたものであり、「勇者シリーズ」の中では最も原曲との差があまりない次回予告BGMだと個人的には思ってます。

 

勇者シリーズ」の次回予告は、主にナレーション面でどれも個性を感じる次回予告をしているのですが、『ダ・ガーン』はその中でもわりとプレーンな感じの印象。星史のキャラが、他の作品の主人公に比べてものすごく飛びぬけているわけじゃないのが、その原因でしょうか。星史はもちろんキャラとしては悪くないんだけど、なんかこう、パンチが足りない感じがするんだよなぁ。

 

 

 


Brave Fighter of Legend Da-Garn OST 2 Tracks 30-33

 

 

 

 

 

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