お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『伝説の勇者ダ・ガーン』ちょっとした感想 Legend-13(第38~40話)

f:id:bongore_asterisk:20200530025424j:plain

今回は、伝説の勇者ダ・ガーン』の感想記事第13回目。諸事情により、いつもより1日遅れでの更新です。

 

『ダ・ガーン』の物語も、いよいよ終盤へ。新幹部:シアンの登場や、地球防衛機構軍の管理下に置かれてしまう緑ヶ浜など、オーボス軍がその勢力を強め、星史たちの日常もより目に見えて脅かされるようになっていきます。その一方で、ブッチョが改心の兆しを見せるなどの展開もあるなど、濃い展開が連続。『ダ・ガーン』は本当に、ドラマを見せてきますねぇ。

 

 

 

 

第38話「対決!レッドガイスト」

1992年11月14日放送
登場した敵他:レッドガイスト

f:id:bongore_asterisk:20200530025511j:plain

「ダ・ガーン…、このレッドガイストの力を侮るな!お前との戦いのために造られたロボットだ!」


STORY:ビオレッツェとレディー・ピンキーがシアンの影におびえていた頃、伝説の力等の謎を解くべく、図書館に出向いた星史たち。ところがヤンチャーに約束をすっぽかされたことにより、2人はまたケンカになってしまう。そんな中、行方不明になったレッドロンが動き出した!セブンチェンジャーと連絡を取り、ダ・ガーンをおびき寄せようとするレッドロン。そして始まる、ダ・ガーン&セブンチェンジャーとレッドガイストの戦い!勝つのはどっちだ!?


オーボス軍の最上級幹部:シアン登場!今回は単発の敵ロボットは登場せず、レッドガイストとの戦いに焦点が置かれたお話に。その要素も後半に集中しており、前半は主に星史たちの日常に迫る危機や変化、そして彼らの新たな活動を描くことで、じょじょに「最終決戦が迫っている」ことをにおわせていました。未だ円盤形態でしか登場しないシアン。果たして彼は…何者だ?


前回、オーボス軍親衛隊により回収されたビオレッツェの宇宙船。ビオレッツェとピンキーは、異空間の中で、上級幹部であるシアンと遭遇します。同じ頃、行方不明になっていたレッドロンは、海底で着々とダ・ガーンたちへの復讐の準備に取り掛かっており、一方の星史は図書館で調べもの。星史はヤンチャーに約束をすっぽかされたので、代わりに螢とともに役立ちそうな本を探すのでした。前回より登場している、オーボス軍親衛隊。その長であり、ビオレッツェたちの上司にあたるのが、今回初登場のシアンのようです。シアンは円盤のような姿をしており、生物かどうかも不明。おそらく、ビオレッツェのように変身能力はあるのでしょうが…。しかも、ビオレッツェが話しかけられるだけであれだけビビっているということは、相当ヤバいヤツなんだろうなぁ。一方、その頃星史は、図書館でヤンチャーたちと待ち合わせ。ところが指定した時間になってもヤンチャーが現れないため、やって来ていた螢とともに、宇宙の誕生や銀河系について書かれた本を探すことにします。星史たちが本を探すという、何気ないこのシーン。星史が最初は本気で本を探していたのに、じょじょに脱線していくのは少しクスッとさせられますが、それ以上に見逃せないのが、その直前の根元巡査とのやりとりです。彼の話によると、緑ヶ浜一帯は度重なる敵ロボットの襲撃により、住民の流出が深刻化。彼自身も更新される住民台帳の確認に追われており、このままでは街がゴーストタウンになってしまうかもしれないとのことでした。オーボス軍の脅威が緑ヶ浜に影響を与えることがわかる描写。まあ、住民からすれば当然の行動だよねぇ。


本をいくつか借りて、螢とともに家に帰ってきた星史。美鈴がいることに驚く星史ですが、それ以上に彼が驚いたのは、美鈴のベッドでヤンチャーがいまだ眠っていたことでした。嫉妬もあってまたケンカになってしまう2人。やがてヤンチャーはすねて家を出ていきますが、星史は螢から彼を探すよう促されます。ヤンチャーが美鈴のベッドで眠っているのを見て、一気に頭に血が上った星史。彼はヤンチャーの足首をつかんで一気に引きずりおろし、マウントポジションをとってヤンチャーに一発パンチをお見舞いします。約束をすっぽかされたことや、美鈴と仲良くしていることに腹が立つのはわかるけど、さすがに今回の星史はちょっとやりすぎな印象。無駄に争いを引き起こしちゃったかな。これに対しヤンチャーは反撃し、その後星史を挑発するような言動を連発。それは調べものをしている最中も続き、悪口合戦の果て、ヤンチャーは星史の家から出ていってしまいます。やめておけばいいのに、こちらも無駄に星史を挑発するヤンチャー。しかし彼に悪気があるようには見えないので、おそらく彼のこうした行動は、寂しさの裏返しなのではないかと推測されます。2人がこんな状況なので、だんだん悪口もヒートアップしていきますが、星史の「自分の星も守れなかったくせに!」というセリフにショックを受けたヤンチャーは、星史の家を出ていってしまいます。星史、それはさすがに禁句だよ…。


ヤンチャーの帰りを待つ間、レッドロンからの通信を受けたセブンチェンジャー。彼はすぐヤンチャーと連絡を取り、ダ・ガーンたちをおびき寄せるのではなく、レッドロンを直接倒そうとします。しかし、激しい戦闘の末セブンチェンジャーは窮地に立たされることに。その戦闘を目撃した星史はダ・ガーンとともに駆けつけますが、自分自身もレッドロンによりピンチに追い込まれます。なんとしても、ダ・ガーンと1対1で決着をつけたかったレッドロン。彼はセブンチェンジャーに「ダ・ガーンをおびき出せば星を復活させる方法を教えてやる」とコンタクトを取りますが、ヤンチャーはダ・ガーンをおびき出すという面倒なことをせずに、直接レッドロンを叩くことにします。ヤンチャーの単純な考え方(ほめてます)により、レッドロンの誘いにそのまま乗らなかったセブンチェンジャー。セブンチェンジャー単独なら、なんだかこの話に乗ってたような気もするなぁ。ちなみに、このシーンからレッドロンの活躍シーンも頻発。いちいちカッコつけたような形で話すので、悪役としてキャラがよくたっており、魅力的なキャラに仕上がっていました。サイボーグ化前の序盤でもいいキャラしてたし、オーボス軍の中で一番魅力的なキャラは、レッドロンかもしれないな…。さて、レッドロンの誘いに乗らず直接やって来たセブンチェンジャーですが、レッドガイストの技にやられ、拘束されてしまうことに。続いて星史もグレートダ・ガーンGXとともに駆けつけますが、グレートダ・ガーンGXはレッドガイストと互角の勝負をしていた上に、星史自身はレッドロンに追い詰められることになります。レッドガイストは、レッドロン自身の思考パターンをインプットしてあるため、無人操縦も可能。これを利用し、彼はグレートダ・ガーンGXと星史を同時に叩こうとします。すげぇ、レッドロンなかなかいい作戦してるじゃないか!


追い詰められた星史は、セブンチェンジャーを人質に取られていることで反撃できず大ピンチ。そんな時、地球防衛機構軍の戦闘機部隊が到着し、セブンチェンジャーを解放します。その中から飛びだしたヤンチャーは、ムチで反撃してレッドロンをひるませることに成功。レッドロンはレッドガイストに戻り、勇者たちとの激闘を繰り広げますが、シアンの登場により戦闘は強制終了させられるのでした。「仲間を呼べばセブンチェンジャーを殺す」として、レッドロンにジリジリ追い詰められる星史。彼を救ったのは、意外にも地球防衛機構軍でした。久しぶりに、まともな活躍をした感じがする防衛機構軍。でも、今回もセブンチェンジャー救出直後に全機撃墜されてるし、やっぱりまだまだだな…。そんな防衛機構軍のアシストと、ヤンチャーの反撃で形勢逆転した星史は、セイバーズとランダーズを召喚。レッドガイストと激しい戦いを繰り広げます。レッドガイストとの戦いは熾烈を極め、おまけに勇者たちの合体攻撃を受けても全くひるまないという驚異的な強さを見せることに。さすが、「ダ・ガーンたちを倒すために造られたロボット」だけのことはあるな…。このままいけばレッドガイストはグレートダ・ガーンGXたちを倒せそうでしたが、そこへシアンが現れ、レッドロンをレッドガイストごと回収。戦いは唐突に終わりを告げるのでした。せっかくのところで、レッドロンを回収したシアン。彼の目的は単にレッドロンの生存確認か、それとも何か別の作戦があるのか―?

 

 

 

第39話「奪われたビッグランダー」

1992年11月21日放送
登場した敵他:キラードールアルバーニ(レディー・ピンキー配下)

f:id:bongore_asterisk:20200530032616j:plain

「もちろん!ダ・ガーンは私がピンチになった時は、必ず来てくれるんだから!!」


STORY:度重なるオーボス軍の襲撃により、地球防衛機構軍から特別警戒地域に指定された緑ヶ浜。避難を求められた星史たちは、荷物運搬のためにビッグランダーを使うことを思いつく。同じ頃、仲間とはぐれた8体のうち1体のブッチョは、螢の家に侵入。それをヤンチャーに見られたことがきっかけで、彼はなんとビッグランダーを使って逃走を図ることに!ブッチョ・ひかる・螢3人の珍道中。果たして、この事件の結末…いったいどうなる!?


前回登場したシアン等のことはひとまず置いといて、第37話で行方不明になったブッチョをめぐるお話となった今回。ビッグランダー内でのブッチョ・ひかる・螢の掛け合いのテンポの良さに笑わされますが、じょじょにひかるが勇者たちの真実に迫っていることも見逃せません。ダ・ガーンたちの活躍は後半に集中していますが、作画もばっちり。素直に楽しめる一編でした。


地球防衛機構軍より、特別警戒地域に指定された緑ヶ浜。避難を求められた星史たちはてんやわんやしますが、その中で彼は、ビッグランダーを引っ越し用トラックの代わりとして使うことを思いつきます。星史は自分たちの正体がバレないように、ビッグランダーに「普通のトラックのふりをしてろ」と命令しますが…。再び地球防衛機構軍の管理下に置かれることになった緑ヶ浜。今回は以前とは違いさらに警戒レベルが上がっているため、街を装甲車や戦車が走るだけでなく、住民たちは半強制的に避難を求められていました。これにより周辺道路は大渋滞になり、防衛機構軍が交通整理にあたることに。その中には、かつて登場したあの郷上大佐の姿もありました。十数話ぶりの登場となった郷上大佐。第27話の一件で失脚したのかと思ったら、そうではなかったんですね。そして、このような防衛機構軍の命令に、不満を持ちながらも従わざるを得ない星史たち。星史は不甲斐なさを感じながらも避難の準備を始めますが、美鈴から引っ越し用トラックが手配できなかったという連絡を受け、落胆。そんな中で彼が思いついたのは、ビッグランダーを利用するというものでした。敵が迫っているという恐怖におびえる住民が多い中、一人不甲斐なさそして怒りを感じる星史。彼の心の中には、「自分がもっとちゃんとしていれば街を守れたのに」という思いがありました。彼の気持ちはよくわかるけど、オーボス軍側のパワーアップがダ・ガーン側のそれ以上だから、仕方ない側面もあるけどなぁ。


星史たちの引っ越し作業を目撃したヤンチャーは、それをきっかけに螢も引っ越しするのではないかと思い、彼女の家へ。ところが彼女たちは引っ越し作業をしておらず、しかも行方不明になったはずのブッチョを家にあげている有様でした。すぐさまヤンチャーが飛び掛かったことにより、ブッチョは思わず螢を連れて逃走。たまたま星史たちの引っ越し作業に出くわした彼は、なんとひかるが乗った状態でビッグランダーに乗り込み、そのまま走り去ってしまいます。「どんなことがあっても、桜小路家はこの街を離れるわけにはいかない」というばあやの言葉に追従する形で、避難しない意思を固める螢。螢の家って、そんなに名家なのかなぁ。そして、その彼女の前に現れたのがブッチョ。彼は第37話で他の7体とはぐれてしまいましたが、その後2週間かけて海を泳ぎ切り緑ヶ浜に上陸。頼る者がいない彼は、最後の望みとして螢のもとを訪れていたのでした。「彼が根っからの悪人ではない」と理解している螢は、彼を家に上げますが、運悪くそれをヤンチャーに見られてしまうことに。ブッチョを敵と認識している彼はすぐに飛び掛かり、さらに騒ぎを聞きつけたばあやまでもが参戦し、螢の家は混乱状態に。思わず螢を連れて逃げ出したブッチョは、さらに偶然見つけた星史たちの引っ越し用トラック(ビッグランダー)に乗り込み、逃走してしまいます。この直前、星史の素っ気ない態度がきっかけでケンカになり、自らに題のシャッターを閉めてしまっていたひかる。これが悪いことに作用しちゃうとはね…。


根元巡査のパトカー(ダ・ガーン)に乗って、追跡する星史。一度はビッグランダーに飛び乗りますが、ブッチョの抵抗で失敗してしまいます。その後ヤンチャーとセブンチェンジャーも追跡に合流しますが、人質に取られた形になっている螢は、なんと「手を出さずにしばらくブッチョの指示通りにしてほしい」と懇願。やむを得ず手を出さずに追跡を続ける星史たちでしたが、そこへ今度はレディー・ピンキーのキラードール:アルバーニが現れます。ビッグランダーの追跡シーンでは、珍しいシーンが散見。ビッグランダーに飛び乗って螢たちを救出しようとする星史、振り落とされた彼を救うため、腕のみを変形させてキャッチするダ・ガーン…と、変わった描写が連続していました。特に後者は、ガッツリ防衛機構軍の装甲車部隊に見られていた気がするけど、大丈夫だったのかな?その後、ビッグランダーの追跡にはセブンチェンジャーも合流。螢の「手を出さないで」という言葉により追跡のみに徹する星史たちでしたが、ブッチョに操縦されていらいらしていたビッグランダー自身が、だんだんブッチョのいうことを聞かずに勝手に動き回るようになります。おまけに、そこへピンキーのキラードールもやってきて…。ピンキーにブッチョを回収されまいとして、あちこち動き回りながら、やがて星史の指示通り海方面へと走るビッグランダー。敵とはいえ、自分の操縦しているトラックが満足に動かない上に、ピンキーからは裏切り者扱いされるブッチョ、ちょっとかわいそうだなぁ。


ピンキーがブッチョに気を取られている間に、それぞれ変形・合体したダ・ガーンXとセブンチェンジャー。彼らは激しい戦いを繰り広げますが、その最中、ブッチョはとうとうビッグランダーの正体を見破ります。彼はそれを利用して仲間のところへ向かおうとしますが、ひかるが思った以上に抵抗するので失敗。しかし、またしても螢の意向により、結局ブッチョの希望に従うことにします。一方、ダ・ガーンXはグレートダ・ガーンGXへと合体。GXバスターバルカンでアルバーニを蜂の巣にして倒し、勝利をおさめるのでした。あまりにも勝手に動き回る上に、アルバーニの攻撃で崩落した法面を謎の力(ビッグランダーの両腕)が押しのけたことで、このトラックの正体がビッグランダーであることを見破るブッチョ。彼はひかるを人質にビッグランダーを操ろうとしますが、ひかるが想像以上に反撃するため失敗に終わります。首を絞められてもなお、ブッチョまでもが螢と自分を比較し始めたため、怒りの力で腕を振りほどき、逆に頭をタコ殴りしてみせるひかる。すげぇ、女性ってやっぱり強いな…!同じ頃、ダ・ガーンXたちはアルバーニと激しい戦闘を繰り広げることに。羽を飛ばしてくるような広範囲攻撃に苦しめられますが、これに対しダ・ガーンXは、グレートダ・ガーンGXに合体してGXバスターバルカンを装備。それで羽攻撃を押し返したうえにアルバーニを蜂の巣にし、一気に撃破します。今回のダ・ガーンたちの戦闘は、アングルも作画も非常に安定しており、見ごたえ十分。ピンキーがスキを見てグレートダ・ガーンGXの合体を妨害しようとしていたのもよかったですね。さて、ダ・ガーンたちはピンキーに勝利したものの、肝心のひかるたちはビッグランダーに乗ってなぜか海上を航行。彼らがどこへ向かっているのか?そして、星史たちは彼らを奪還できるのか?すべては、次回へ続く―!

 

 

 

第40話「密林の再会」

1992年11月28日放送
登場した敵他:レッドガイスト

f:id:bongore_asterisk:20200530033141j:plain

「不幸じゃないわ。動物好きなあなたの心に、素直に生きれば。」


STORY:ビッグランダーに乗って、はるばる南米奥地までやって来たひかるたちとブッチョ。そこではなんと、プラネットエナジー開放点を発見した残る7体のブッチョが、村で盛大な歓迎を受けてパーティーを開いていた。偶然に次ぐ偶然で再会を果たしたブッチョたちだったが、身体だけでなく心までバラバラになってしまっていた。そこにレッドロンの魔の手が迫る!ブッチョは本当の自分を取り戻せるのか?そして、星史とヤンチャーの正体が…!


前回の展開を受け、ブッチョたちどうしの再会編となった今回。その再会や心のすれ違いからの仲直りだけでなく、ブッチョの過去の判明やその改心、そしてひかるたちへの星史とヤンチャーの正体バレなど、これまたなかなか展開てんこ盛りなお話でした。今回ほど、ブッチョのキャラクターが魅力的に見えたお話はないでしょう。まさか、ここまでのキャラに昇華するとはなぁ。


シアンが単独でプラネットエナジー開放点を着々と見つけていく中、螢とブッチョに言われるがままに海上を航行するビッグランダーと、それを追う星史たち。彼らが向かっていたのは南米大陸であり、現地では海をさまよった挙句流れ着いた残る7人のブッチョが、かつて自分が仕掛けたプラネットエナジー開放点探索装置を発見していました。それを調査していた彼らは、現地民から神として祭り上げられます。今までビオレッツェたちが散々苦労して探し続けていたプラネットエナジー開放点を、わりと簡単に見つけていくシアン。もう最初から彼が地球に派遣された方がよかったんじゃないかな。一方、そんなシアンの暗躍を知らない星史たちは、ビッグランダーを追って南米へ。彼らはまだ気づいていませんでしたが、現地では第37話で離ればなれになってしまった残る7人のブッチョたちが上陸しており、自分が仕掛けたプラネットエナジー開放点探索装置を発見したうえ、それを勝手に「神の塔」と信仰していた現地民から、神の使いとして祭り上げられていました。第37話で1体のブッチョを見失った後、たまたま通りかかった貨物船に救助を求めていた7人のブッチョたち。彼らはその後、船内の小型船に紛れたりなどの偶然が重なり、日本の真裏の南米の貿易港に転がり込んでいました。南米の地に見覚えがあった彼らは、現地民から逃げ惑う最中、第17話で仕掛けた探索装置を発見。それは正常に機能しており、彼らは結果的に新たなプラネットエナジー開放点を見つけ出すのでした。20話越しの伏線回収となった、南米奥地の探索装置のその後。そういえば確かに、かつてここでブッチョと星史は激しい戦いを繰り広げていましたね。


ようやく南米大陸に上陸したビッグランダーは、そのまま奥地へと直行。しかしその途中、ひかるがもよおしたため一時停止します。彼女は森の中で場所を探しますが、そのスキを突かれて現地の部族に誘拐されてしまうことに。螢の勘とビッグランダーからの通信でそれを知った星史たちは、全力で捜索に乗り出しますが、やがて螢までもが行方不明になってしまうのでした。南米大陸に着いても、ひかるの調子は相変わらず。あーだこーだと愚痴を言いまくるうえに、ブッチョの脅迫にも全くビビらず言い返し、おまけに生理現象とはいえトイレに行くから車を止めろと突然騒ぎだす始末。いやあ、ひかるってなかなか強気な女の子だなぁ…。ここでブッチョやビッグランダーも言い返したり愚痴を言ったりしていますが、誘拐犯みたいなものであるブッチョが言える立場じゃないと思うんだけどね。さて、ひかるはトイレを探しますが、当然南米奥地の密林地帯にそんな場所はなし。しかも探しているうちに現地の部族に見つかり、誘拐されてしまいます。自身の鋭い勘でそれに気づいた螢は、ビッグランダー経由でそれを星史たちに連絡。彼らはひかると後を追った螢の捜索に乗り出しますが、それは難航するのでした。ひかる、そして螢までもが行方不明になったことで、焦る星史。しかし彼は冷静さまでは失ってはおらず、いつも通りのヤンチャーの挑発には全く動じず、捜索に協力しろと言い返してみせます。隊長らしさを見せた星史。彼も成長しましたね。


現地の部族により、彼らの集落に連れてこられたひかると螢。そこでは、歓迎パーティーを受ける7人のブッチョたちがいました。予期せぬ出会いに驚くお互いでしたが、彼らの野望を聞いて螢は悲しむような顔をし、さらにひかるは残る1体のブッチョの情報を使って取引を持ち掛けることに。そんな中、ようやく星史たちが彼らを発見し、集落にやって来ます。神の使いとして、盛大な歓迎を受けていた7人のブッチョたち。彼らは「ここで自分たちの王国を作るという夢がかないそうだ」とつぶやき、寄ってきた子供たちやサルに優しく接します。そうした一連の彼らの行動を見ていたことで、よりブッチョたちが「根っからの悪人ではない」と感じる螢。彼女は悪ぶろうとしているブッチョたちに対し、悲しそうな目を向けるのでした。ここでのブッチョたちは、本当に優しそう。螢たちと出会った際でも、そこまで凶悪なことを言っていないことにも注目させられます。まあ、これはたまたまかもしれないけどね。そして、そうこうしているうちに残る1体のブッチョと星史たちが集落に到着。ブッチョたちはようやく再開を果たしますが、つながっていたはずの心はバラバラになっていました。長い間離ればなれになってしまっていたうえに、星史たちと行動を共にしているうちに心変わりし始めたブッチョ。それが、残る7体との心がつながらないという事態を引き起こしたのでしょう。


星史たちが厄介なことになったと感じたその時、シアンからの指令を受けたレッドロンが、レッドガイストで集落を襲撃。星史とヤンチャーはグレートダ・ガーンGXたちに攻撃命令を出して避難に協力しますが、その際とうとうひかるとブッチョに正体がバレてしまいます。やがて戦闘終了後、燃えてしまう集落を見て、自分の境遇を嘆くブッチョたち。そんな彼らに螢や星史たちは優しく声をかけます。その結果、ブッチョたちは改心し、星史たちの味方となるのでした。今回のグレートダ・ガーンGXたちの戦闘は最低限。レッドガイストの登場もシアンによる勇者たちの戦闘データ収集が目的で、そこまで本気で戦う気はなかったからでした。それにしても最近、ビオレッツェたちに比べて、レッドロンがかなりオーボスに優遇されてるよなぁ。これって何か意味があるんだろうか…?そして、戦闘中に思わず声を出してひかるを救出したことで、正体がバレてしまう星史とヤンチャー。特に星史は、今までひかるとは何回もかかわっているはずですが、そのたびに口元にマスクをして声を変えて接していたから、なかなかバレなかったんでしょうね。このタイミングでバレちゃうとは思ってもなかったよ!その後、レッドガイストが撤退する形で戦闘は終了。燃える集落を見て、自分を不幸に思うブッチョたちでしたが、そんな彼らを元気づけたのは螢でした。「自分の心に素直に生きれば、決して不幸ではない」と語る螢。それを受けてブッチョたちは、憎しみの心を捨てて素直に生きることを決意し、自分の過去を語り始めます。その醜い容姿ゆえに幼い頃捨てられ、それに対する怒りをエネルギーにしてオーボス軍に入って活動してきたブッチョたち。しかしそんな彼らも、今回の事件を通じて「こんな自分たちにも優しくしてくれる人間がいる」ということを身をもって感じ、心の中にあったわだかまりを捨てるのでした。そして最後には、星史たちの仲間になることに。えっ、ということは、このまま最終回まで一緒に戦ってくれるってことか!?

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第41話から第43話をご紹介予定です。『伝説の勇者ダ・ガーン』。隊長は、俺だいっ!!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1992年放送の伝説の勇者ダ・ガーン』挿入歌「伝説の勇者〜心はひとつ〜」です。

 

星史とダ・ガーンのデュエットソングとして、松本梨香さんと速水奨さんが歌う曲。速水さんがある程度ダ・ガーンの声色を残しつつ歌っているのに対し、松本さんは完全に素の歌声になっちゃってるのが、ちょっと面白いです(それに対し、セリフのシーンではちゃんと星史になっているのはさすがというべきでしょう)。

 

インスト版は劇中でも何回か使用されましたが、歌詞付きで正式に挿入歌として使用されたのは、終盤の1回のみ。これは、今後の紹介記事でちゃんと出てきますよ~。

 

 


伝説の勇者~心はひとつ~

 

 

 

 

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Twitterやってます。よろしければ↓閲覧&フォローの方お願いします!

twitter.com