今回は、『伝説の勇者ダ・ガーン』の感想記事第5回目です。
謎の敵ロボット、セブンチェンジャー登場!今回ご紹介の3話で、『ダ・ガーン』の物語に最後までかかわってくるロボット戦士・セブンチェンジャーが登場。販促を兼ねた彼の強さがアピールされる期間となるため、星史たち側は少し苦しい戦いを強いられることになります。セブンチェンジャー、スマートなデザインしててカッコいいよなぁ。カラーリングが濃いグリーンてのも、シブくていいよね…。
第14話「ドキドキピンクとデート!」
1992年5月9日放送
登場した敵他:スパイ獣フランソワ、装甲獣ジェニファー(すべてブッチョ配下)
「ちぇっ、デートってもんは、あんまり楽しいものじゃないなぁ。」
STORY:ある日の学校で、突然ピンクからデートに誘われた星史。あまりにもデレデレしすぎていたため、ひかるは星史に腹を立てるも、内心では彼のことを心配していた。そしてデートの日曜日、ひかるは両親とともに星史のデートを監視することに。ピンクとデートを楽しむ星史だったが、彼はブッチョの作戦に全く気付いていなかった。やがて現れる装甲獣ジェニファー。ピンクがいる前では、星史は変身できない!どうする星史、どうするダ・ガーン!?
星史の秘密、ついにバレる!?ゴールデンウィーク直後のお話となった今回は、サブタイトル通り星史とピンクのドタバタ気味なデートのことを描くお話に。しかし、同時にアヤシサーカスの団長の正体、ブッチョの隊長あぶりだし作戦の展開など、星史が全く知らないところで、敵の動きが活発化しているのがストーリーをとても面白くしてくれています。ほんと、今回は星史の正体がバレなかったのは奇跡だったよなぁ。
集めたデータをもとに、いよいよ勇者たちの隊長の正体の絞り込みに入ったブッチョ。彼はコンピューターの分析等から、星史こそが隊長である可能性が高いと判断。スパイ獣フランソワを放って彼の監視を始めます。そうとは知らない星史は、学校でピンクからデートに誘われて、すっかりのろけ顔。しかし、ひかるはそのことをよく思ってはいませんでした。そんな中、アヤシサーカスの団長が、大量のこんにゃくを抱えながら、つくしに回覧板を届けにやって来ます。データをもとに、ブッチョが狙いを定めた人物は、なんと星史。こういう作戦の場合、たいてい敵は何かしらの事情でとんちんかんな選択をしてしまうことが多いですが、ブッチョはきちんと隊長の正体に迫りつつありました。やっぱり、見た目に反して堅実に成果をあげつつあるブッチョ。半分感情に任せて動いていたレッドロンとは大違いだ…。ブッチョは星史を監視すべく、カエル型のスパイ獣:フランソワを派遣。監視されていることに全く気付いていない星史は、学校でピンクからデートに誘われ、すっかりウキウキ気分でした。授業中に居眠りこいている星史をキスで起こし、その放課後に図書室に呼び出しデートに誘うピンク。あまりにも行動が大胆だよなぁ…。ちなみにこのシーンでは、星史を誘うピンクをジッと螢が見つめ、それを不快感交じりにピンクが一瞥する描写が存在。これにより、ピンクに“何かやましいことがある”ということをにおわせてくれています。演出が巧みですね。
日曜日。朝早くから髪型をセットしてピンクとの待ち合わせ場所に向かう星史。そんな彼を、ひかる、そして彼女の両親が密かに尾行します。現れたピンクの格好や、星史が偶然見せた大胆な行動に、驚きを隠せないひかるの両親。そして、落胆するひかる。その一方で、星史の監視を続けていたブッチョは、装甲獣ジェニファーを生み出そうとしていました。自ら早起きして気合入れて髪型をセットし、意気揚々と外出する星史。彼曰く、これが彼自身にとって初めてのデートだそう。初デートだったらそうだよね、テンション上がるし気合も入っちゃうよね~。彼は一足早く待ち合わせ場所に到着しますが、そこに現れたのが、かなりセクシーな衣装を着たピンク。これを見た星史は、さすがに赤面して驚きを隠せない状態になります。90年代のいかにもなバブリーファッションで登場したピンク。いくらなんでも、これはちょっとませてるとかレベルじゃないぞ!その後彼らは、公園のベンチで話し込んだりなどしてデートを満喫。途中星史が偶然フランソワを握ってパニックを起こし、その勢いでピンクに抱き着いてしまいますが、一部始終をひかるたちに見られていました。監視中、第13話以上に不機嫌そうな表情を見せるひかる。やっぱり彼女、星史に好意を抱いていますよね~。星史たちがこんなことをしていた一方で、ブッチョは新たな装甲獣:ジェニファーを製造。彼がモチーフとして選んだのは、地球のこんにゃくでした。アヤシサーカスの団長が持っていたこんにゃくと、同じものを使って装甲獣を生み出そうとするブッチョ。そう、アヤシサーカスの団長の正体は、ブッチョだ―!
ベンチでの会話の次は、ボートとしゃれこむ星史とピンク。ひかるの両親は自分たちの若い頃を思い出して一緒にボートに乗り始めますが、ひかるは断固拒否し、星史たちの監視を続けます。そんな中、ジェニファーが市街地に出現。ブッチョは星史が変身するのを今か今かと待っていましたが、当の本人はピンクが目の前にいるため変身不能。なんとかダ・ガーンに出動指示を出しますが、これ以上ここにとどまっているのは困難な状態に。そんな時、ひかるのある行動がチャンスを生みます。ボートに乗りながらピンクとデートをしているも、だんだん表情が変わってくる星史。挙句の果てには、心の中で「デートってつまらない」とまで言ってみせます。まあ、今回のデートは星史がピンクを接待しているような感じになってるし、そう思うのも無理はないかもね。そんな彼らの近くに現れたのが、ジェニファー。星史はピンクと別れて変身しようとしますが、すぐ彼女に追いつかれてしまって変身不能状態に。なんとかダ・ガーンに指示を出しますが、この場を去るならキスをしてくれとピンクにせがまれ、苦しい状況に立たされてしまいます。ここで星史が変身できなかったのは、結果として彼にプラスに働くことに。もし、順当に変身していたら、ブッチョに正体がバレてたからなぁ。星史がなかなかピンクと離れられないでいる中、ひかるはピンクに激しく嫉妬。近くに潜伏していたフランソワを持ち上げめちゃくちゃに取り扱いますが、それ自体を目の当たりにしたことで驚き、外に投げ出すことに。やがてフランソワはピンクの顔面にヒットし、驚いたピンクの勢いで星史は池の中へ。これをチャンスととらえた星史は、水中でセイバーズにも出動指示を出します。ピタゴラスイッチ並みのテンポの良さで、チャンスをものにした星史。この辺りは笑わされました。
勇者たちの隊長が出てこないのにもかかわらず、続々とロボットたちが出現するのを見て、星史の監視を打ち切ったブッチョ。その直後、星史は変身してダ・ガーンに合体を指示。ダ・ガーンブレードすら弾き返すジェニファーに対し、セイバーズは星史にある提案をしたうえでスカイセイバーに合体。ジェニファーを凍らせ、最後はダ・ガーンXのブレストアースバスターでとどめを刺すのでした。あまりにも自分の思惑とは違う形でダ・ガーンたちが登場するため、フランソワに帰還指示を出し、星史の監視を打ち切ったブッチョ。しかしこの数秒後、星史は変身しダ・ガーンたちのもとへ向かいます。あと数秒待っていれば、ブッチョは星史の正体を目撃できていたはず。いや~、今回の星史は本当に危なかったぞ。その後、星史からの指示を受け、合体したダ・ガーンX。ところがジェニファーのボディはダ・ガーンブレードすら弾き返す厄介なもの。打つ手なしかと思われた時、セイバーズが星史に対し、氷漬け作戦の提案をします。ジェニファーは上述の通りこんにゃくをモチーフの1つとしているため、ブヨブヨとしたボディが特徴。これによりダ・ガーンマグナムやダ・ガーンブレードを弾き返してしまいます。ダ・ガーンXの必殺技をことごとく無効化してくるジェニファーでしたが、ここで突破口となったのが、セイバーズの氷漬け作戦。彼らはスカイセイバーへと合体し、セイバーブリザードでジェニファーを氷漬けに。これにより、ダ・ガーンXは丸ごとダ・ガーンブレードで一刀両断し、ジェニファーを撃破します。戦闘面でも苦しめられた、星史とダ・ガーンたち。うーむ、ブッチョはここからどう出てくるか…。
第15話「サーカスの秘密」
1992年5月16日放送
登場した敵他:装甲獣ダイアン、スパイ獣エリザベス、同キャロライン(すべてブッチョ配下)
「私の名は…、セブンチェンジャー!」
STORY:中国で発生した、昆虫の異常繁殖。それは、ブッチョがプラネットエナジーの開放点探しのために放ったスパイ獣:キャロラインの仕業であった。功を焦ったブッチョは中国へ出撃。星史も敵に監視されていることに気づくが、セイバーズの協力で窮地を脱した。やがて始まる、中国大陸での死闘。ブッチョとついに対峙する星史。ダ・ガーンたちがブッチョを追い詰めたその時、謎の新たなロボが出現した。ヤツの名は、セブンチェンジャー!
ブッチョに指示を出す謎の人物、そして新たなるロボ:セブンチェンジャー登場!今回のお話から、オーボス軍側のキャラとして追加メンバーが登場。ブッチョに人形を介して指示を出す謎の女性、そしてブッチョを救った敵と思われるロボ:セブンチェンジャーが、活動を開始します。その一方で、ブッチョの正体や立ち位置がだんだん視聴者にも明かされていくことに。この分だと、ブッチョの退場も近そうだな…。
中国で奇妙な昆虫の大量繁殖が確認されたのと同じ頃、アヤシサーカスを再び訪れていた星史とひかる。彼らはサーカス終了後、その踊り子である山本ピンキーの楽屋へ。そこで花束を渡しサインをもらったものの、星史が悪乗りをしはじめ、玉乗りに失敗してサーカス内は大混乱。それをきっかけに、彼は偶然隠された扉の中をのぞきますが、団長に厳しく注意されてしまうのでした。昆虫の大量繁殖は、もちろん自然現象ではなく、ブッチョの仕業によるもの。彼はレッドロンに代わって地球に着任した際、虫型のスパイ獣キャロラインを世界各地に放っており、それを使ってプラネットエナジーの開放点探しも行っていました。一方、その事件が気になりつつも、サーカスを観に行くことにした星史とひかる。彼らは偶然、このサーカスにある秘密に触れそうになりますが、怒り狂った団長に注意されたため、それを知る前に退散を余儀なくされます。星史が見た、サーカスの一番奥にある謎の扉。それは地下深くへとつながっており、地下室にはブッチョに指示を出す上官と思われる女性の指示を伝達する人形が安置されていました。今回の描写で、ブッチョの正体がアヤシサーカスの団長であることが確定。彼は今回の作戦を人形越しに上官に伝えますが、なぜか上官は不機嫌で、これでもかというほどの罵声を団長に浴びせることに。怒った団長はブッチョの姿に戻り、自分の宇宙船へと帰還して新たな装甲獣づくりをはじめます。星史たちの秘密に迫り、プラネットエナジーを着実に収集しているのにもかかわらず、上官から「バカ」だの「のろま」だのさんざん言われてしまうブッチョ。えぇ、レッドロンよりも数倍いい働きしてると思うんだけど…。
上官にさんざんに言われたブッチョは、功を焦り、未完成の装甲獣ダイアンに搭乗して出撃。そのことをシャトルセイバーがすぐに感知し、つくしで食事をとっていた星史に連絡。星史はその場を離れられないため、まずダ・ガーンに先行して出撃するよう指示しますが、ダ・ガーンは何者かの監視に気づき、動けないでいました。そんな彼に対し、星史がとった作戦は…。いつもなら下準備をきっちりするブッチョですが、今回ばかりはかなり焦り、未完成を承知で装甲獣を出撃させることに。これが後々、また別の事件を引き起こすことになります。ブッチョはこのシーンでかなりいら立ってたけど、やっぱり上官にあれだけボロクソに言われたのが相当頭に来たんだろうなぁ。そのままそのダイアンに乗って出撃するブッチョでしたが、その巨体はすぐにセイバーズに発見され、星史に連絡がいくことに。星史はダ・ガーンに出撃を指示しますが、彼は何者かの監視に気づいており、自ら出動できないでいました。ダ・ガーンの勘通り、彼はスパイ獣エリザベスによって監視されており、このままむやみに動けば正体がバレてしまうという状況に。なんとかしてダ・ガーンを出撃させたい星史が考えた作戦は、根元巡査にダ・ガーンを運転させるというものでした。その根元巡査を出動させるために、星史がとった行動は、なんとジェットセイバーに大通りを走行させ、スピード違反させること。根元巡査もバカ正直に、ジェットセイバーを「スピード違反の容疑者」として追跡します。いやいや、まず大通りをジェット機が走行しているのがおかしいだろ!とツッコミたくなるこのシーン。あまりにも斜め上すぎて笑っちゃいました。勇者たちの中にはターボランダーやマッハランダーみたいなスポーツカータイプのヤツらもいるんだから、そっちに頼めばよかったのにね…。
根元巡査がジェットセイバーに気を取られているうちに、なんとか星史を乗せシャトルセイバーに格納されたダ・ガーン。そのまま中国大陸へ向かいダイアンと対峙しますが、攻撃を繰り出しているうちにダイアンが異常成長。生みの親であるブッチョも投げ出されてしまい、ダイアンはやがて4つに分離してしまいます。追い込まれたダ・ガーンたちは、それぞれダ・ガーンXとスカイセイバーに合体。大技であるブレストフリージングアタックで、ダイアンを一気に冷凍。さらにスカイセイバーのセイバーブーメランによってすべてが真っ二つにされ、ダ・ガーンXたちは勝利をおさめます。序盤のシーンで、コンピューターが「未完成のまま出撃するのは危険」と言っていた通り、ダイアンは通常ではありえない暴走を開始。攻撃のエネルギーをそのまま吸収して見る見るうちに巨大化し、さらに4体に分裂。ダ・ガーンXたちをかなり苦しめます。てっきりここでランダーズも助けに来てくれるのかと思いきや、結果的にはダ・ガーンXとスカイセイバーの力でなんとか乗り切ることに。ここまでの総力戦になるのなら、来てもおかしくなかったと思うけどなぁ。さて、4対2という数的に不利な状況の中、さらにダイアンの放つ溶解液に苦しめられるダ・ガーンXたち。ダ・ガーンXは意を決し、通常使わない大技の1つであるブレストフリージングアタックを使用。これにより4体のダイアンがすべて氷漬けになり、それらはスカイセイバーのセイバーブーメランで真っ二つ!こうしてダ・ガーンXたちは勝利するのでした。ダ・ガーンXの胸部から放つ系の技は、どれも強力なものばかり。剣技よりもビーム技の方が強いって、「勇者シリーズ」じゃ珍しいかも?
ダイアンから投げ出されたブッチョは、偶然星史を発見。襲い掛かって正体を暴こうとしますが、体格差がある関係で、星史をなかなか捕まえられない状況に。それでも崖の方に彼を追い込みますが、そこへダ・ガーンXとスカイセイバーが登場。ブッチョは一気に形勢不利になります。このままブッチョは追い込まれるのかと思いきや、突如グリフォン型のロボが現れ、それはジャガーへと変形したのちにさらに人型へと変形。彼はセブンチェンジャーと名乗り、ブッチョをどこかへ連れ去っていくのでした。初めて対峙することになった、星史とブッチョ。ブッチョは星史の声から彼が男性だと判断しますが、星史の女声のモノマネにあっさり騙され、結局どちらなのか区別がつかなくなってしまいます。星史を追い詰めたときは有能だと思ったのに、肝心なところでガバガバになるなぁ、ブッチョ。そんな彼は、何度も星史に逃げられながらも、ようやく崖っぷちに星史を追い込むことに成功。しかしそこへダ・ガーンXとスカイセイバーが現れ、形勢逆転されてしまいます。ブッチョ自身もこれで終わりかと思ったその時現れたロボット、それがセブンチェンジャー。セブンチェンジャーはそれほど多くは語らず、ブッチョを連れ去っていきます。果たして彼は、敵か味方か!?それは…、ストーリーが進んでからのお楽しみです。
第16話「怪しいのはどっちだ?!」
1992年5月23日放送
登場した敵他:装甲獣オードリー[カメライオン](ブッチョ配下)
「地球の平和を乱すヤツは、このダ・ガーンが許さん!」
STORY:頻発する怪物の襲撃から、アヤシサーカスの団長に疑いの目を向けた星史。彼は休演中のサーカスに侵入するが、そこで目撃したのは奇妙なカメライオンという動物だった。一方、星史が勘付きつつあることに気づいたブッチョは、彼の家に侵入。勝手に机に秘密があると思い込み、それを持ち去った!やがて、根元巡査に追いつめられたブッチョは、巨大化しさらに装甲獣オードリーを呼び寄せる。オードリーの鋭い爪に、ダ・ガーンは勝てるのか!?
前回、普段はアヤシサーカスの団長に化けていたことが判明したブッチョ。今のところこの事実は視聴者しか知らず、星史はまだ知らないという形になっていますが、今回は星史自身が、自らの力でその真実に迫ろうとします。星史とブッチョ、お互いの考えがバレないように、無知を装って行動しているのが興味深い。それほどガッツリではありませんが、彼らの「駆け引き」を描いていたのは面白かったですね。
セブンチェンジャーの発言をきっかけに、オーボスが地球に迫りつつあることを知ったブッチョ。彼は勇者たちを倒すべく、急いで行動を開始します。一方、星史は授業中にもかかわらず、ずっとブッチョら敵の攻撃について考え込むことに。やがて、自分なりにアヤシサーカスが怪しいと結論付けた星史でしたが、どう調べるかを考えるため、ダ・ガーンと話し込むのでした。セブンチェンジャーは、オーボスにとって用心棒的な存在のロボらしい。キザな感じの立ち振る舞い方が、ダークヒーローって感じでいいですね。そんな彼からオーボスの地球来訪が近いことを知ったブッチョは、急いで勇者たちの隊長探しに再び着手。すでに派遣しているスパイ獣から情報を収集しますが、収穫はほぼゼロでした。うわさ話や態度のだらしなさで叱責される姿などを見て、人間という生き物自体に疑問を持ち始めるブッチョ。まあ、偶然とはいえこんなに悪い面ばかり見ちゃったら、さすがにドン引きするもんなぁ…。ちなみにこのシーンでは、仕事中にパチスロに行ったことを叱責される人物として、『エクスカイザー』の徳田に酷似した人物が登場。これで谷田部監督が担当した「勇者シリーズ」すべてに、徳田らしき人物(本人含む)が出てきたことになります。これ、スタッフ絶対狙って挿入してるよね?一方その頃、星史は学校で授業中。しかし、その間彼はずっとブッチョと今まで現れた怪物(装甲獣)について考えており、その結果、アヤシサーカスこそ怪しいのではないかと考え始めます。サーカスが来た時から装甲獣が現れるようになったと、珍しくひかるに力説する星史。おおっ、今回の彼、なかなか冴えてるぞ!
ひかるに否定されてもサーカスを疑い続けていた星史は、休演中のサーカスに侵入。時同じくしてブッチョは、隠し通路から出てきますが、団長に変身するところを星史に見られそうになってしまいます。間一髪それは回避できたものの、彼に新たな装甲獣を見られてしまったブッチョは、彼の監視を再開。そうとも知らない星史は、ピンキーに団長への疑念を話したことをきっかけに、彼女の家に招待されるのでした。ダ・ガーンの助言をきっかけに、自ら調査に乗り出した星史。残念ながら、ブッチョの変身シーンという決定的な瞬間を目撃できませんでしたが、その代わりカメライオンという明らかに奇妙な生物がサーカス内にいるのを目撃します。星史に秘密がバレたのではないかと思い、しどろもどろになる団長。そんな彼を、表面上ではサーカスへの侵入を謝ったものの、疑念を捨てていない星史。このあたりの2人の駆け引きが、面白いと感じましたね。その後、ブッチョが星史の監視を再開した一方で、彼はピンキーに対して団長への疑念を吐露。それをきっかけに、彼は彼女の家に招待されますが、そこでばったりピンクの忘れ物を届けに来たひかると会うことに。なんと、ピンキーとピンクは姉妹だったのでした。ピンキーとピンクの姉妹の自宅は、明らかにバランスが悪そうなお城のような邸宅。客間に星史たちを招待した後、ピンキーの呼びかけに応え、彼女と入れ替わる形でピンクがやって来ます。ここで注目したいのが、ピンキーとピンクが1回も同じ画面に映らない点。おまけにピンキーは、「星史たちにお茶を入れる」と言っていたのに、ピンクを呼び寄せた後、なぜかシャワーを浴びだします。あれれ~、なんかおかしいなぁ?
星史がただ者ではないと思い始めていたブッチョは、星史の自宅に侵入。部屋をあさりますが、一部始終をひかるの両親に見られており、重要だと思った机を持ち出して逃亡。根元巡査からの追跡を受けますが、その途中、彼の発言に逆上して巨大化。さらに装甲獣オードリーを呼び寄せ、街が混乱しているうちに団長の姿に戻り、星史の机を破壊して物色し始めます。そこに星史が現れて…。ついに、星史に対して実力行使に出たブッチョ。しかし、あれだけ監視やらなにやらして入念に準備していたのに、肝心なところでひかるの両親に見られるという失態を犯したのは、なんだかなぁって感じです。ブッチョは星史の部屋を物色している間、机に鍵のかかった引き出しがあることに気づき、それに重要書類が隠されていると思い込んで強奪。根元巡査の追跡を振り切ろうとしますが、彼が偶然発言した言葉に怒り、巨大化します。ブッチョに対し、根元巡査が意図せずに言ったのは、「デブ」という言葉。これに過剰に反応したブッチョは、巨大化して根元巡査を追いかけまわし、街を破壊し始めます。「俺はデブじゃねぇ!」と言いながら暴れるブッチョ。「デブ」という言葉が太った人を傷つけるっていうのは、宇宙共通なのかな?やがてブッチョは、オードリーも呼び寄せて街を混乱に陥れ、その間に団長の姿に戻って星史の机を物色。何やら書類らしきものを見つけますが、その直後、星史に取り押さえられてしまいます。星史から追及され、もはや言い逃れをすることはできないかに見えた団長=ブッチョ。しかしここで彼は、オードリーにわざと自分を捕らえるよう仕向け、さぞ自分が被害者であるかのような演技をします。やることが汚いなぁ。
星史により呼び出されたダ・ガーンでしたが、オードリーの持つ爪はかなり強力で、かつ動きも素早いためなかなかダメージを与えられない状態に。形勢不利な状況はダ・ガーンXになっても変わりませんでしたが、ブッチョのせいでオードリーの動きが瞬間、ダ・ガーンXが反撃開始。最後はアースキャノンで木っ端微塵に吹き飛ばされるのでした。オードリーは、団長がカメライオンと呼んでいた動物。サーカスの檻にいたころはのろまそうな感じでしたが、市街地に出現した際はなかなか獰猛な雰囲気に変化します。コイツがなかなか強く、動きが素早いためなかなか攻撃が当てられない上に、持っている爪はダ・ガーンやダ・ガーンXの装甲を簡単に引き裂くほど強力。本当、ダ・ガーンX単体じゃ、このままいけば危なかったかもしれないよなぁ。オードリーの方が有利な状態で戦闘が進みますが、その体内でブッチョが持っていた書類を開いた際、思っていたのと違うことに脱力。これにより操作がおろそかになってオードリーの動きが鈍り、結果、ダ・ガーンXのアースキャノンの前に敗れ去るのでした。ブッチョがずーっと機密書類だと思って握りしめていたのは、星史のテストの束。あまりにも点数が悪いため、彼は鍵付きの引き出しに入れて隠していたようですね。まさか、こんなものが勝利の鍵になるとはなぁ!まあ、戦闘終了後、彼のテストが街中に散らばって、彼の成績の悪さがさらされることになっちゃったけど…。
今回はここまで。次回は第17話から第19話をご紹介予定です。『伝説の勇者ダ・ガーン』。隊長は、俺だいっ!!
◎今日の勇者ソング◎
今日ご紹介するのは、1992年放送の『伝説の勇者ダ・ガーン』使用BGM「セブンチェンジャー」です。
特にオーボス側にいた頃のセブンチェンジャーが登場する際に、必ずと言っていいほど流れていたBGM。静かなメロディである一方で、ある種の冷たさを感じさせる音楽になっているのが、彼のことをよく表現しているように感じます。
その名の通り、1体で7種類の変形形態を持つセブンチェンジャー。設定的にかなり豪華だなぁと思うけど、それを玩具できちんと再現しちゃうのも驚異的だよなぁ。玩具デザインの人たちが頑張ったんだね…。
Brave Fighter of Legend Da-Garn OST 2 Tracks 10-15
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