お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『疾風!アイアンリーガー』ちょっとした感想 League-1(第1~4話)

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その正義、呼び覚ませ!命を懸けて!!今回は、以前からの告知の通り、疾風!アイアンリーガー』の感想記事第1回目です。

 

見た目は2頭身のSD風デザインのロボになっているアイアンリーガーたち。しかしその物語は、そんな彼らの見た目からは想像を絶するほどの(ほめてます)アツいスポ根ドラマでした。各キャラクターもよく立ってるし、本放送当時から人気が出たのもうなずけるなぁ。

 

なお、キャラクター等もろもろの設定については、↓コチラの公式サイトをご覧ください。私が作るよりも、100倍分かりやすいと思うので…。

www.iron-leaguer.net

 

※今回は都合により、第1~4話のご紹介です。

 

 

 

 

第1話「俺の名はエース!」

1993年4月6日放送

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「君の心は、既に答えを見た。あとは…正直に生きろ!」


STORY:今日もラフプレーがあふれかえるアイアンリーグ。しかしその中で、スポーツマンシップを貫き通そうとする万年最下位チーム:シルバーキャッスルがあった。ある日の試合で、ラフプレーに嫌気がさしたアイアンリーガー:マッハウインディは、所属するダークプリンスを退団。しかし、次の所属先はなかなか決まらない。そんな中、1人の赤いアイアンリーガーが、マッハウインディの心を突き動かす。アイアンリーグの変革は、ここから始まるのだ!


ロボットアニメにスポ根要素をプラスするという、かなり異色のロボットアニメである『疾風!アイアンリーガー』。その第1話では、この物語の世界観が描かれると同時に、マッハウインディ視点の描写を多く用いることで、彼の心の変化を丁寧に描いていました。前半でメタクソにやられる分、終盤のシルバーキャッスルの反撃は爽快。でも、今回で完全勝利にまではいかず持ち越しとなるのがまたいいですね。こんなの、次回が気になっちゃうじゃないか!


今、人々の人気を集めるスポーツ。それは、ロボットたちが活躍するアイアンリーグ。今日はトップのダークプリンスと最下位のシルバーキャッスルのサッカー戦が行われていましたが、ラフプレー上等のダークプリンスの前に、正々堂々をモットーとするシルバーキャッスルは大苦戦。相変わらず人々の笑いものにされてしまいます。その試合の中で、ダークプリンスのエースリーガー:マッハウインディは、この惨状に疑問を持っていました。Aパートの大半を使って描かれるのが、ダークプリンスとシルバーキャッスルの試合。アイアンリーグはラフプレーが横行しており、汚い手を使って得点していくダークプリンスに対し、ボロボロにされながらもスポーツマンシップを貫き通そうとするシルバーキャッスルの対比が、かなり強烈です。ダークプリンスのラフプレーは、「スタンガンで気絶させる」・「タックル」・「羽交い締め」・「わざとボールを蹴りこんで選手を破壊」など、もうラフプレーの域を超えているような状況。しかし、それ以上に恐ろしいのが、実況も観客もそれを肯定して応援している点なんですよね。こんな見世物状態のスポーツ、よく人気出るなぁ。『アイアンリーガー』の世界の人間たちって、結構荒んでるのかな…。このような有様のアイアンリーグですが、これに疑問を持つ選手が1人。それは、ダークプリンスのエースリーガー:マッハウインディ。彼のこの後の行動が、ダークプリンスとシルバーキャッスルを、そしてアイアンリーグを変えていくことになります。


マッハウインディの相棒であるゴールドフットのラフプレーにより、シルバーキャッスルのキーパー:シルキーは完全にダウン。何度言っても言うことを聞かない相棒と、横行し続けるラフプレーに嫌気がさしたマッハウインディは、とうとうダークプリンスからの脱退を決意します。しかし、チームを飛び出したはいいものの、新たな所属先は見つからずじまい。同じ頃、シルバーキャッスルのルリー銀城とエドモンド銀城は、シルキーの修理に奔走していました。ダークプリンスの戦い方をよしとせず、自らチームを脱退することにしたマッハウインディ。試合後ではなく、試合途中に自らベンチに戻り、そのまま出ていってしまうのが印象的です。所属チームが無くなった彼は、次のチームを探すことにしますが、なかなかそれは決まらずじまい。シルバーキャッスルのサポーターであるヒロシたちからサインを求められますが、そんな中でもダークプリンスの魔の手は迫っていました。シルバーキャッスルのサポーターであるヒロシたちは、ラフプレーに走るダークプリンスのことを嫌っていますが、マッハウインディだけは別。その理由は、彼が決してラフプレーをしないからでした。ここで興味深いのが、マッハウインディの発言。「俺も食っていかなきゃいけない」・「シルバーキャッスルじゃ生きていけない」などから、この世界ではロボットたちも人間と同じく生活をしており、給料などを稼いでいることが窺えます。『アイアンリーガー』は、人間とロボットが違和感なく共存している世界なんですね。でも、一方でアイアンリーグが見世物として成立してるあたり、人間のロボットに対する偏見はぬぐい切れてなさそうです。


ゴールドフットからの妨害を退けたはいいものの、崖っぷち状態のマッハウインディ。そんな彼の前に、謎の赤きアイアンリーガーが現れます。その言葉に心を動かされたマッハウインディは、翌朝シルバーキャッスルへの入団を決意。再び始まったダークプリンスとの試合で大活躍しますが、彼の力をもってしても、その劣勢は覆せません。そして、シルキーが再びダウンし大ピンチとなったシルバーキャッスルのゴールに現れた、新たなゴールキーパーは…。夕暮れの街で、1人たたずむマッハウインディ。その彼の前に現れたのは、赤い野球リーガー:マグナムエースでした。彼は名前も名乗らず、マッハウインディに対し一言だけ助言。それは、マッハウインディをシルバーキャッスルへと導く結果になるのでした。アイアンリーガー』の主役の1人であるマグナムエースが、ここでようやく登場(姿だけはAパートから登場していましたが)。マッハウインディを導く立場として、サッと現れます。ここでの彼のセリフがグッとくるんですよね~。マッハウインディの悩みをすべて汲み取ったうえで、彼に気づき与える形になってるのがGoodです。そんなマグナムエースの言葉を経て、マッハウインディはシルバーキャッスルへの入団を決意。その日のダークプリンスとの再戦に臨みますが、彼はダークプリンスの時と変わらぬプレーを見せ、キアイリュウケンたちも頑張りますが、それでもまだまだ戦局をひっくり返すことはできません。そして、シルキーが気合でゴールドフットのシュートを止めますが、そのせいでダウン。彼の代わりとして現れたキーパーは、なんとあのマグナムエースでした。ダークプリンスとの再戦は、マッハウインディの活躍も印象的ですが、それ以上に頑張っているなと感じたのがシルキー。彼はゴールドフットのシュートを足で止め吹っ飛ばされるも、自らの身体をゴールポストにぶつけることで、ゴールを阻止します。またダウンしちゃったけど、よく頑張ったぞ、シルキー!


現れたマグナムエースは、ゴールドフットのシュートを片手で受け止めてゴールを阻止。ボールは再びマッハウインディにわたり、彼の2度にわたるシュートにより、シルバーキャッスルは初得点します。このままマッハウインディは快調に活躍してくれると思われましたが、突然彼は倒れて苦しみだし…。マグナムエースがボールを戻してから、シルバーキャッスルの反撃開始。OPをBGMに、マッハウインディが怒涛の活躍を見せてくれます。今までシルバーキャッスルがコテンパンにやられてきた分、このシーンはテンション爆上げですね~。しかしマッハウインディ、ゴールを決めたのはいいけど、「ボールを地中に潜らせて軌道を分からなくする」って戦法は、正々堂々とした戦い方と言えるのか…?このようにマッハウインディの活躍で初得点したシルバーキャッスルは、さらに勢いづきますが、突然マッハウインディが転倒。原因不明の頭痛を訴え、苦しみ始めます。マッハウインディの頭痛の原因は、彼に埋め込まれたショックサーキットが原因。これが一体何なのか?マッハウインディは大丈夫なのか?そして試合の行方は!?すべては、次回に続きます。

 

 

 

第2話「俺たちの初勝利!」

1993年4月13日放送

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「マグナムエースさ。お前の親父が目をかけていたリーガーなんだよ、アイツは。」


STORY:マッハウインディ転倒の原因。それは、彼の中に埋め込まれた秘密回路にあった。ハーフタイム中の応急修理でメッケルもお手上げ状態の中、窮地を救ったのはマグナムエースだった。こうして復帰したマッハウインディは、後半戦ではマグナムエースとの絶妙のコンビネーションを披露。キアイリュウケンの尽力もあり、失点ナシの2-0で初勝利をおさめる。勝利を喜ぶルリーたちだったが、それは新たなる戦いの始まりに過ぎなかった―!


前回の後編にあたり、シルバーキャッスルが初勝利を飾るお話。マッハウインディそしてダークプリンスに隠された秘密が明かされると同時に、マグナムエースの謎がさらに深まる形になっており、後半では、完全復活し怒涛の攻勢を見せるマッハウインディの活躍が見もの。キッチリ勝利を飾りますが、それだけに終わらず新たなる課題が発生するのも、視聴者を飽きさせない展開になっています。


前回、頭痛を訴えて倒れこんでしまったマッハウインディ。メンバーたちが彼を心配して集まりますが、その間も試合続行。マッハウインディは、ダークプリンスの選手のラフプレーの餌食になってしまいます。これを救うべく、キアイリュウケンが身を挺して彼をガード。さらに攻め込んできたゴールドフットに対しては、マグナムエースがゴールを守ってみせ、何とか前半を乗り切るのでした。昨日の友は今日の敵。倒れてしまったマッハウインディに対し、ダークプリンスの選手たちは容赦ないラフプレー…と言うよりもただのリンチを仕掛けてきます。選手が1人倒れたら、普通はタイムになりそうなものですが、このアイアンリーグにそういう概念は無いみたいですね。前回のゴールキーパー交代の際も、試合はストップしなかったし…。マッハウインディは苦しみ続けますが、これを助けたのがマグナムエースら他のメンバーたち。マッハウインディのピンチを知ったキアイリュウケンは、自らマッハウインディに覆いかぶさる形で彼をガード。これに気を取られていたせいでシルバーキャッスルの守備陣はがら空きになってしまいますが、そこに攻め込んできたゴールドフットに対しては、マグナムエースがしっかりと止めてボールを大きくクリア。これによりダークプリンスの目をマッハウインディからボールに目を向けさせることに成功し、さらに時間も稼いでなんとか前半を乗り切ります。マグナムエースのプレーもそうですが、やはりここで注目したいのが、キアイリュウケンの行動。無感情のように見える彼でしたが、ここでははっきりと自分の意思で、マッハウインディを守っていました。


応急修理室に担ぎ込まれるも、マッハウインディの頭痛の原因はわからずじまい。修理スタッフであるメッケルたちも色々考えますが、その間にもハーフタイムは刻一刻と過ぎていきます。そんな中現れたのが、マグナムエース。彼はレーザーメスを借りてマッハウインディの中に仕込まれていた秘密回路を一発で破壊し、これによりマッハウインディは完全復活。試合へと復帰します。秘密回路を克服した彼の姿を見て、ダークプリンスのオーナー:ギロチは驚愕するのでした。マッハウインディの頭痛の原因は、彼の身体の中に仕込まれていた秘密回路。ダークプリンス所属・開発されたアイアンリーガーたちは皆これを埋め込まれており、その存在はアイアンリーガー自身どころか、ダークプリンスの中でもギロチとその側近の一部しか知らないものでした。悪の組織ではよくある、組織を裏切らないためのシステムみたいなものであろう、秘密回路。マッハウインディ以前にもダークプリンスを脱退したアイアンリーガーとかはいそうなものだけど、彼らは多分、これに潰されたんだろうなぁ。この秘密回路の存在は当然メッケルたちが知るはずもなく、彼らは修理に苦戦。しかし、そこに現れたマグナムエースは、一発で秘密回路の存在と大体の位置を特定し、それをレーザーメスで破壊。これにより、マッハウインディは完全復活を遂げるのでした。トップシークレットな秘密回路の存在を見抜き、そして破壊したマグナムエース。そう、このアイアンリーガー、ただ者ではない…!


後半戦に突入した試合では、キアイリュウケンゴールキーパーとなり、マグナムエースとマッハウインディフォワードへ。彼らは初めて組むとは思えないほどの見事な連係プレーを見せ、2得点目をもぎ取ります。一方のキアイリュウケンも、最後の最後でゴールドフットのシュートをガッチリガード。ここで試合終了のホイッスルが鳴り、シルバーキャッスルはダークプリンス相手に2-0という好成績で初勝利を飾るのでした。後半の前半部分は、試合の後半戦の描写が中心。マグナムエースとマッハウインディの連係プレー、そしてキアイリュウケンゴールキーパーとしての活躍に、それぞれ圧倒されました。マグナムエースとマッハウインディは、相手のゴールキーパーの守備パターンを理解して、まずマッハウインディがシュート。これは電磁バリアの前にはじき返されてしまいますが、今度はそのバリアが弱まった部分に対し、マグナムエースが渾身のオーバーヘッドシュート。バリアは打ち破られ、シルバーキャッスルは2点目を勝ち取ります。この連係抜群のシュートが、いいんですよね~。マグナムエースがオーバーヘッドを決めてくるのには、驚かされましたけどね。そして、キアイリュウケンもしっかり活躍。他のメンバー2人とタッグを組んで、ゴールドフットのシュートを真正面からガード。反則なしでゴールを守り切り、これにより2-0でのシルバーキャッスルの勝利が確定します。キアイリュウケンを中心に3人で組み合ってゴール守るのって大丈夫なのか?って思ったけど…、まあ手を使ってないからOKなのかな。


勝利にわくシルバーキャッスルでしたが、これに対し黙っていないのがダークプリンス。ギロチはオーナー会議の圧力をかけてシルバーキャッスルを野球リーグへ参加させ、さらにゴールドフットらゴールド3兄弟は、シルバーキャッスルへの復讐を決意し行動を開始します。突然の野球リーグ入りに困惑するシルバーキャッスルの面々でしたが、マグナムエースが経験ありとのことだったためひと安心。しかし、彼の投げる剛速球は、メンバーの想像をはるかに超えるものでした。マッハウインディが勝手に移籍した上に、万年最下位の弱小チームに負けたとあっては、ダークプリンスとしては面白くないと感じるのが当然のこと。このため、嫌がらせ紛いのダークプリンスの工作が始まります。オーナー会議でサッカーリーグから野球リーグに移籍させられることが決まったみたいだけど、よくこんな無茶苦茶な決定まかり通るなぁ。オーナー会議を私物化してるというか、もう会議自体あってないようなもんじゃん!また、ゴールド3兄弟は彼らなりに、シルバーキャッスルのメンバーに対する復讐のための行動を開始。ここで、ゴールドフット以外の2名:ゴールドマスクとゴールドアームが初登場を果たしています。このような妨害工作を受けたシルバーキャッスルですが、当の彼らは困惑するもそこまで深刻には考えてなさそう。マグナムエースが野球経験ありということで球を投げさせてみますが、それはマッハウインディが受け止めきれないほどの剛速球でした。シルバーキャッスルはサッカーチームであるため、メンバーのほとんどは野球経験なし。それでも彼らは、じょじょに「なんだかできそうな気がする」として、闘志を燃やしていきます。このポジティブさは見習いたいですね。そんな彼らは、野球の練習を開始。マグナムエースのキャッチャーとしてマッハウインディが名乗りを上げますが、その剛速球の前に失神してしまうのでした。マグナムエースは最初手加減して投げていましたが、エドモンドからの指摘を受け、本気の投球を披露。それはマッハウインディにすらキャッチしきれないものでした。どうする?いくら剛速球を投げられても、それを受け止めるキャッチャーがいなきゃ、どうにもならないぞ!

 

 

 

第3話「目をさませケンカ牛」

1993年4月20日放送

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「君はそこで、本物の自分に会えるはずだ。君のその目は、まだ戦えることを証明している!」


STORY:マグナムエースの球を受け続け、ついにダウンしてしまったマッハウインディ。彼を修理するため、ヒロシたちのツテでリーグホスピタルから部品を取り寄せたルリーたちは、そこでブルアーマーというロボットに興味を持つ。彼のアイアンリーガー魂を察知したマグナムエースは、キャッチャーになるよう説得する。しかし、ブルアーマーはそれができない理由があった。過去に捕らわれたブルアーマーを救えるか、マグナムエース!?


メインキャラの1人:ブルアーマーの初登場回。彼のキャラや背負っている過去を丁寧に描き、それに対するマグナムエースの説得が視聴者に強烈な印象を与える、まさに濃厚な一編でした。キャラ紹介とキャラ自身の立ち上がり・成長を、1話の中で描き切っているのは見事。マグナムエースの説得シーンは、よく考えるとちょっと無茶なことを言ってるんだけど、それでも感動させられましたね。


前回、マグナムエースの剛速球を受け止めきれなかったマッハウインディ。皆が止める中、マッハウインディはそれでもキャッチャーになることに固執しますが、とうとうダウンしてしまいます。高額な修理費用を捻出できないシルバーキャッスルは、ヒロシたちの友人であるというリーグホスピタル勤めのロボット:ブルアーマーからパーツを分けてもらうことに。その時、彼がトラックに轢かれそうになった子供を救うさまを見て、マグナムエースはブルアーマーの本当の力を察するのでした。いくら高性能リーガーとはいえ、さすがにサッカータイプのマッハウインディでは、マグナムエースの剛速球を受け止めることは不可能。マグナムエース自身もそれはわかっていましたが、マッハウインディがどうしてもと言うため練習を続け、予想通りの結果になってしまいます。マッハウインディのアツい気持ちはわかるけど、さすがにこれは無茶しすぎだよ…。そんなマッハウインディは、ダークスポーツ財団で造られたリーガーであるため、部品も特注品ばかり。修理費用の捻出に困るルリーたちでしたが、ここでヒロシたちが、友人であるというブルアーマーを紹介。彼の厚意で部品を分けてもらうことに成功します。その時、ちびっ子の前にトラックが。それを目撃したブルアーマーは、驚くべきパワーでトラックを止めた上に持ち上げます。それを見たマグナムエースは、彼こそキャッチャーにふさわしいアイアンリーガーであると確信するのでした。ブルアーマーは、非常に温厚なロボット。見た目が明らかにアメフトリーガーしていますが。本人はそのことを隠しています。なぜ彼は隠しているのか?これが今回のお話の肝になっていきます。


翌日、ブルアーマーのことをエドモンドに話す、マグナムエースとルリー。エドモンドはブルアーマーのことを知っているらしく、彼のチーム入団には消極的でした。それでも彼の入団をあきらめきれないマグナムエースは、偶然落ち合ったマッハウインディとともにリーグホスピタルへ。そこでマグナムエースは、ブルアーマーのポテンシャルを再確認し、マッハウインディはブルアーマーの隠していたイメージディスクを発見するのでした。マグナムエースたちとエドモンドの会話中も、シルバーキャッスルの野球の練習は続行。しかし、皆投球したりヒットを打ったりはおろか、まともに盗塁すらできないありさまであり、先が思いやられる状態でした。これ、ブルアーマーが加入したとしても、ちゃんと戦えるのかな…。その後、エドモンドの言葉を受けてもなおブルアーマーのことが諦められないマグナムエースは、たまたま出会ったマッハウインディとともにリーグホスピタルへ。ブルアーマーの部屋に行くも不在にしており、マッハウインディが待つのを選択した一方で、マグナムエースはブルアーマーを探しに出かけます。そしてその中で、マッハウインディはブルアーマーのイメージディスクを発見し、マグナムエースはブルアーマーが自分の投げた球を受け止められることを確認するのでした。ブルアーマーは、オイルを飲んで休憩中。自動販売機で買うオイルがスポーツ用だったり、彼の脳裏に現役時代の活躍の映像がよぎったりするなどの描写が、彼にまだアイアンリーガー魂が残っていることをうかがわせてくれます。


ブルアーマーに追い返されてしまい、シルバーキャッスルの戻ったマグナムエースたち。そこで彼らはイメージディスクを再生し、ブルアーマーの過去を知るのでした。マッハウインディたちがブルアーマーの力に驚愕する一方で、マグナムエースはそれでも彼のチーム入団にこだわり、再度彼にアタック。夜の病院で、彼の入団への説得に成功するのでした。ブルアーマーは、やはり元はアイアンリーガー。彼はアメフトリーガーとして10年前に第一線で活躍していましたが、自身のシステムバグにより暴走。相手選手どころか味方選手までを全員ボロボロにしてしまい、その罪の意識に苛まれ続けていたのでした。逃げるように引退し、あえて再就職先にリーグホスピタルを選んだのは、負傷した選手を修理する手伝いを通じて自分の罪を償うため。しかし、マグナムエースは、そんな彼を奮い立たせます。後半(Bパート)の前半で、ブルアーマーの過去の判明とマグナムエースの説得が一気に描写。今回で一番見どころのシーンになっています。ブルアーマーの過去、そしてそれを受けての行動はよくわかるのですが、ある意味それは自分のアイアンリーガー魂にウソをつき、逃げたということ。これに対し、マグナムエースは「君はここで、リーガーたちが壊されてくるのを、待っているというのか?」・「君の本当の戦いは、自分と戦うことだ!」と投げかけ、ブルアーマーを奮い立たせます。このシーンでのマグナムエースの語りが、静かながらもアツさを帯びていて、Goodなんですよね~。そして、ブルアーマーが心変わりしそうになったところで、イメージディスクを彼に投げ、「それが俺の、第一球だ」と一言残して立ち去るマグナムエース。やべぇ、カッコよすぎだろ…。


翌朝。ルリーが密かに取り寄せたビデオでゴールドアームの剛速球っぷりに絶望する中、あのブルアーマーがマグナムエースのもとに現れ、入団を希望します。それを受け入れた彼らは、さっそく練習開始。マグナムエースの見立て通り、ブルアーマーは彼の剛速球をきっちりキャッチしてみせます。練習を重ねてうまくなっていくブルアーマーでしたが、それを見に来ていたゴールドアームとゴールドマスクは、そんな彼らの姿をせせら笑うのでした。ゴールドアームの剛速球は、ボールの勢いが強すぎてバットを折ってしまうどころか、その衝撃でバッターを壊してしまうほど。彼の練習映像には壊されたバッターロボがいくつも映っていましたから、これは偶然ではなくわざとやってるんでしょうね。そんな中で、シルバーキャッスルにやってきたのが、ブルアーマー。彼はアイアンリーグへの復帰を決意し、マグナムエースの球を受けるべくミットを手にはめます。マグナムエースの放った剛速球に吹っ飛ばされかけるブルアーマーでしたが、見事キャッチすることに成功。練習するにつれて吹っ飛ばされる距離も短くなり、やがてほとんど反動なしでキャッチできるようになるのでした。これで、マグナムエースの球を最低限キャッチできる選手はそろったことに。でも、得点するために必要なバッターがまだいないんですよね。次のダークキングスとの試合、勝てるのかな…?

 

 

 

第4話「魔球44(フォーティーフォー)ソニック

1993年4月27日放送

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「完全な回路に負けるな!自分の意思を取り戻せ!ブルアーマー、目覚めてくれ!」


STORY:ついに迎えた、ダークキングスとの一戦。シルバーキャッスルは最初こそ相手の得点を抑えるが、すぐに押されてしまう。その理由は、ブルアーマーを暴走させないため、マグナムエースが自分の力をセーブしていることにあった。やがて、ゴールドアームの球がブルアーマーを暴走させる。混乱するスタジアムで、真正面から立ち向かうマグナムエース。そして、ブルアーマーが真のアイアンリーガーとして目覚めた時、魔球44ソニックは発動した!


前回登場したブルアーマーの初登場回の後編であると同時に、野球リーグに移籍した(というより移籍させられた)シルバーキャッスルの初試合を描くお話。試合中のチーム同士のバトルはもちろんのこと、個々人の精神面でのバトルもしっかりとこなし、そしてブルアーマーの暴走の克服も描写。ブルアーマーの成長をひしひしと感じられる、観る者をたぎらせてくれる一編でした。


とうとうやってきた、ダークキングスとの初戦の日。ブルアーマーそして野球自体に不安を覚えつつも、シルバーキャッスルの面々は出場します。試合はマグナムエースのおかげで、1回表ではダークキングスの得点を抑えることに成功。しかし、彼の球はすぐにゴールドアームとゴールドマスクに攻略されてしまいます。マグナムエースが本気を出していないことを見抜いていた彼らは、そのことを指摘し、キャッチャーのブルアーマーは驚愕するのでした。シルバーキャッスルはもともとサッカーチームであるため、野球のルールは未だ覚えている最中の有様。おまけにブルアーマーの暴走を恐れて、チームの士気は少し下がり気味でした。マグナムエースがブルアーマーと会話していたため、ここでチームをまとめていたのがマッハウインディ。彼自身もブルアーマーの暴走を恐れていましたが、それを露骨に口に出すチームメイトに対し、それをたしなめるような発言をしています。さすがマッハウインディ、しっかりしてるなぁ。そしてこの後、ついに試合が開始。マグナムエースの球のおかげで1回表は無失点で乗り切るシルバーキャッスルでしたが、そのストレート球はすぐにゴールドアームとゴールドマスクに見切られてしまい、2回以降は失点の嵐。ゴールドアームはマグナムエースが本気を出していないことにも気づいており、それを知ったブルアーマーは驚愕するのでした。マグナムエースが本気を出していなかったのは、ブルアーマーを暴走させないため。しかし、それは恐れというマイナス的な考えによるものではありませんでした。彼は待ち続けていたんでしょうね、勝機を、そしてブルアーマーの目覚めを。


回が進んでもダークキングスの優勢に変動はなく、むしろ調子を取り戻し始めた彼らに好き放題やられるばかりのシルバーキャッスル。やがてゴールドアームの得意技:ジェノサイドスクリューも飛び出し、どんどん劣勢に追い込まれていきます。鬱憤がたまり、ふがいない自分に怒りを覚えるブルアーマーでしたが、それでもエドモンドやマグナムエースの指示は変わりませんでした。回が進むにつれてダークキングスも本来の調子を取り戻し始め、ラフプレーが連発。シルキーたちはボロボロになってしまいますが、攻守交代後今度はゴールドアームの魔球ジェノサイドスクリューが飛んできます。ダークキングスのやり方に怒りを覚える面々でしたが、エドモンドの指示、そしてマグナムエースの意向は、変わらず「ジェノサイドスクリューを見送れ」というものでした。これらのシーンのポイントは、ダークキングスの横暴やゴールドアームの脅威、それらに対するシルバーキャッスルの怒りを描いていると同時に、ブルアーマー個人の心の中での自分との戦いも描いている点。ブルアーマーはだんだんと、マグナムエースに対して本気を出すことや、エドモンドに対してゴールドアームの球を打つことを求めていきますが、両者の意見は変わらず、ブルアーマーの意見は通らないまま。おまけにゴールドアームがさんざん煽り倒してくるため、ブルアーマーにはかなりの鬱憤がたまっていきます。ブルアーマーにとってはツラい展開ですが、これが後半における成長へとつながっていきます。


勝負はやがて7回へ。シルバーキャッスルはダークキングスに20点超差をつけられ、勝利は絶望的な状況。そんな中で、打席に立ったブルアーマーを、ゴールドアームのジェノサイドスクリューが襲います。そのデッドボールの反動で、ブルアーマーは角が倒れてしまい暴走。ダークキングスの選手を吹っ飛ばし、試合は混乱します。そんな中で、彼に対し真正面から立ち向かったのがマグナムエース。彼はブルアーマーを諭して抑え込み、爆発を経て彼の暴走を止めることに成功。真のアイアンリーガーとして目覚めたブルアーマーの、新たなる活躍が始まります。試合はほぼダークキングスの勝利が確定的になったことで、彼らは意図的な選手潰しのためにデッドボールを連発するように。ブルアーマーもその餌食になってしまいますが、その反動で角が倒れ、暴走状態に陥ってしまいます。混乱する試合、その姿に驚くゴールドアームでしたが、そんな彼の前に立ち、ブルアーマーに真正面から挑んだのは、マグナムエースでした。マグナムエースは、危険を承知で真正面からブルアーマーを押しとどめ、彼を説得。暴走はヒートアップしマウンドで爆発が起きますが、それを経て、ブルアーマー自身は自分の暴走を抑え込むことに成功します。真正面からブルアーマーを受け止めたマグナムエース。彼はブルアーマーに、自分の本当の敵は自分自身であること、そして回路に負けず自分の意思を取り戻せと伝えます。そして爆発が巻き起こり、事態は鎮静化。打席に戻ったブルアーマーは、角を倒した状態で暴走せずに、ゴールドアームのジェノサイドスクリューを攻略。シルバーキャッスルに得点をもたらすのでした。この説得シーンこそ、今回の一番の見どころ。いやぁ、いいね。何とも言えないアツさだぜ…。ところでブルアーマー、暴走を抑えたのはいいけど、ボールをバットに当てて、それを蹴り飛ばしてホームラン決めるって…そんなのアリなのか!?


暴走を克服し、真のアイアンリーガーとして目覚めたブルアーマーに、もはや恐れはない。彼を信頼したマグナムエースは、とうとう今まで出していなかった彼自身の本気の球:魔球44ソニックを発動します。それはゴールドアームですら視認できないほどの速さと軌道を誇り、ブルアーマーはそれをしっかりとキャッチ。やがて試合は終わり、シルバーキャッスルは敗退しますが、観客からは惜しみない声援が送られるのでした。出た、魔球44ソニック!基本的にはストレート球なのですが、あまりの速さによりボールが発光して見えなくなり、それによりバッターは打てないという、マグナムエース得意の魔球でした。その発光具合は、TVをつけてたドライブインが、その建物ごと光に包まれるほど。もう魔球とかいうレベルじゃないよ、これ光害じゃん…。この魔球を発動させたことで、以後シルバーキャッスルはダークキングスの得点を阻止し、試合は終了。残念ながら敗退しますが、その戦いっぷりに、観客たちの声援と拍手が送られるのでした。アイアンリーグの観客たちは、そのほとんどがラフプレー観たさに来ているのかと思っていましたが、こうした戦いに対し称賛を送る当たり、まだ本来の意味での「スポーツを楽しむ」という感覚は残っているようですね。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第5話から第7話をご紹介予定です。『疾風!アイアンリーガー』。正々堂々と、試合開始!

 

疾風!アイアンリーガー』は、バンダイチャンネルの他、Amazon Primeでも有料配信中!要チェックだ!

 

 

 

 

 

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