画像はマリフェス2019にて撮影した209系2000番台
関東の鉄道ファンでは既に話題になっていますが、現在千葉県中南部でのローカル運用に幅広く充当されている209系2000番台が、普段車庫入り以外でほとんど姿を見せることのない総武快速線で試運転に入る姿が多数目撃されています。
総武快速線の駅の1つである船橋駅に乗車目標（整列乗車の案内）が設置されたことから、少なくとも何かしらの定期運用において209系2000番台が総武快速線に充当されるのは明らか。そこで今回は、この209系2000番台がどんな形で運用されるのかを考えてみましょう。
209系2000番台が東京駅に入線している姿も目撃されていることから、東京駅発着の運用への充当が検討されている可能性は高め。一方で総武快速線は新小岩駅にホームドアが設置されているため、少なくとも新小岩駅を通過する運用に充当されることも予想されます（扉位置の関係で停車できないため）。
そう考えると、まずパッと思いつくのは、現在平日ラッシュ時に2往復ほど運転されている通勤快速です。通勤快速は新小岩駅を通過しますし、千葉以東では209系2000番台の運用区間にも入線します。
しかし、現状209系2000番台の運用形態は、船橋駅に設置された乗車目標から推測すれば10両。通勤快速は普段E217系で運用され、なおかつ両数は11両以上になるため、両数を減らしてまで209系2000番台を入れるとは考えにくい。となると、通勤快速への充当可能性は低いと言えるでしょう。
そうなれば、次に考えられるのが、観光目的の定期優等列車への充当です。209系2000番台は過去に房総方面への臨時優等列車運用についたこともあるため、観光等目的の定期優等列車充当はあり得ない話ではありません（アコモはかなり見劣りするけど）。
では、房総方面といってもどの路線への優等列車に入るのか？外房線は現在京葉線とのつながりが深いため可能性は低め（上総一ノ宮駅が会場の最寄りになるオリンピック需要を指摘する声もありますが、それなら総武快速線より京葉線経由の方が所要時間が短くなるので、後者でダイヤを調整するはず）。内房線は過去に館山ゆきの特別快速が走っていましたが、高速バスに勝てず撤退しています。
そうなると、残るは総武本線。こちらには優等列車として特急しおさいが走っており、通常の総武線快速も成東までしか走っていないため、まだまだ優等列車を設定する余地はあります。銚子ゆきの特別快速でも設定する気なのでしょうか。確かに、ダイヤに列車をねじ込むor特急を一部廃止して特別快速にするという余地は十分にあると思うけど…。
停車駅はどうでしょう。しおさいの運行形態をベースに一部主要駅を追加するとなると、「東京・錦糸町・船橋・津田沼・千葉・四街道・佐倉・八街・成東・横芝・八日市場・旭・飯岡・銚子」というのが現実的なダイヤでしょうか。所要時間は2時間半くらいになるのかなぁ。前述の内房線館山ゆき特別快速が2時間10分くらいで走破してましたから、まあ考えられないダイヤではないですね。
首都圏でもトップクラスの混雑率にもかかわらず、東海道線等に比べれば新車導入のペースが遅い総武線系統の電車たち。何らかの形で古参となった209系が引っ張り出されるのは鉄道ファンとしては面白いですが、一般の乗客から見るとどうなのかなぁとも思ったりします。
既に今週末に控えた3月のダイヤ改正では特に触れられていないことから、夏頃のプレスリリースに何かしらの発表があるかもしれませんね。その情報に、期待しましょう。
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