今回は、2020年3月1日に放送終了した『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の総括感想記事です。
『キュウレンジャー』・『ルパパト』と、2年連続で変化球的な作風が続いた「スーパー戦隊シリーズ」。『リュウソウジャー』はそれを受けて、ある程度の原点回帰を目指したデザイン&作風をしていたのかなと思います。でも、エンジンがかかるのが遅すぎてお話の加速するのがかなり遅く、その点ではもったいない作品だったかなぁとも感じました。
「スーパー戦隊シリーズ」としては順当なカッコよさを誇るスーツデザイン、抜群の安定的人気を誇る恐竜をモチーフにしていた『リュウソウジャー』。そのお話や設定もものすごく斬新なものではありませんでしたが、話が進むにつれてどんどん設定や描写にムラが出てきていたのが難点でした。
どんな作品でも、放送中の設定変更や1話ごとの出来不出来はやっぱりあるもの。しかし『リュウソウジャー』の場合は、根幹のひとつであるマイナソーの生まれる設定の幅が広がったり(当初は生きているものしか対象にならなかったのに、単なる物でもマイナソーが生み出せるようになった)、ちょくちょく挟まれるギャグ描写等も「そういうパターンで来るの!?」という悪い意味で外した感じも見受けられました。
リュウソウ族の設定もイマイチ広げきれていなかったのももったいない。もしかすると、制作側には何かもっと大きなものを描こうとしていたのかもしれませんが、傍から見れば争いばかりしてる蛮族みたいな感じになってしまったのは否めませんでした。
序盤→中盤ではこうしたことなどからお話が停滞した感じもありましたが、その分後半あたりになってからは物語も加速。メインライターの山岡さんが言っていた通り、彼自身が『リュウソウジャー』という作品、そしてその各メインキャラクターをつかんだことにより、キャラクターも生き生きしてきていましたね。それでもまあ「うーん…?」と思うところはありましたが、まあこのあたりになってくると個人の好みの問題でしょう。
お話面ではイマイチ『リュウソウジャー』に乗りきれなかった私ですが、スーツデザインと主題歌は「スーパー戦隊シリーズ」の中では上位に来るくらい好きな方。特に、マックスリュウソウレッドにはガツンとハートをつかまれましたね。リュウソウカリバーが出てきて早くも弱体化してしまうかと思われましたが、最後までリュウソウレッドの単独強化フォームの1つとして活躍してくれたのはGoodでした。
オーソドックスなものをベースにしつつ、様々な面で新たな試みも見られた『リュウソウジャー』。そのすべてが上手くいったとは言えませんが、挑戦自体は価値あるものだったと言えるでしょう。
そんな『リュウソウジャー』の次の戦隊が、『キラメイジャー』。第1話の“つかみ”はバッチリでしたが、今後どんな展開を見せてくれるのでしょうか。
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