お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『伝説の勇者ダ・ガーン』ちょっとした感想 Legend-1(第1~4話)

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今回は、伝説の勇者ダ・ガーン』の感想記事第1回目です。

 

勇者シリーズ」第3作目にして、本格的な連続ドラマ要素を取り入れた本作。序盤の段階から後々の展開に関わってくる要素などが多数挿入されており、お話の作り方が巧みだなぁと感じました。ダ・ガーンの変形シーンなどにも力が入れられており、「前2作とは違うものを作るぞ」という、制作陣の強い意気込みを感じましたね。

 

なお、今回は話数の都合上、4話分のご紹介になります。

 

 

 

 

第1話「地球からのメッセージ」

1992年2月8日放送
登場した敵他:リーケンα(レッドロン部隊)

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「聞こえる。地球が、助けを求めているわ…。」


STORY:高杉星史は、快活な小学5年生。今日も幼馴染の香坂ひかるに叩き起こされ、学校への遅刻をギリギリのところで回避するが、教室では謎の飛行物体による攻撃の話でもちきりだった。地球防衛機構の攻撃もむなしく、謎の飛行物体は日本へ来襲。下校中だった星史とひかるは、その攻撃に巻き込まれてしまう。もはやこれまでかと思われたその時、星史はオーリンに導かれ、パトカーがロボットへと変形した!彼の名はダ・ガーン。地球の勇者だ!


勇者シリーズ」の初期監督を務めた谷田部勝義さんの、最後の監督作品となった『ダ・ガーン』。シリーズの3作目というものは、1・2作目よりかなりテイストが変わるということが多いですが、『ダ・ガーン』もそうでした。第1話を見て率直に感じたのは、「いい意味でミステリアス」だということ。敵味方ともにその解説等は次回へ持ち越しとなり、多くの謎が残される形になりました。


早朝。目覚まし時計を5つ使っても起きようとしない星史は、いつものごとく隣のひかるに叩き起こされることに。手際よく朝ごはんの支度をしますが、何気なくつけたテレビからは、気になるニュースが流れていました。その後登校準備をすませた星史は、ひかると落ち合って学校へ急ぐことに。とんでもないところを近道として通り、なんとか遅刻を回避するのでした。本編が始まるとまず描かれるのが、星史の日常生活。彼の両親は仕事柄不在にしていることが多く、朝ごはんの準備等はいつも1人。しかしどうしても早起きだけは苦手らしく、ひかるに手伝ってもらっていました。隣に住む幼馴染とはいえ、毎日星史を起こしたり、彼の面倒を見てほぼ毎日一緒に登校しているらしいひかる。優しいとかそういうレベルを超えてるんじゃないか!?そんなこんなで起床した星史は、朝ごはんを食べた後、登校準備を済ませひかると合流。このままいけば始業時間までには十分間に合う予定でしたが、星史が家の鍵をかけ忘れたため、結局時間がカツカツになってしまいます。星史のドタバタ具合が微笑ましくなる、これら序盤のシーンですが、ところどころにちょっぴり影を感じる描写も。星史の母:美鈴はアナウンサーで朝不在にしていたため、電話の録音には彼女のメッセージがいつものごとく挿入されており、そこには星史を心配するようなセリフが。また星史は、テレビをつけた際に美鈴が映ったことで、「母さんの声が2つも流れてきたらおかしい」として、録音メッセージの再生を止め、テレビに集中します。星史たちは特に気にしていないんだろうけど、なんだかちょっと切なくなったなぁ。さて、家の鍵をかけ改めて登校することにした星史は、ひかるとともに近道を通って学校へ。ビルの合間やお寺の境内を突っ切るなどムチャをしますが、その甲斐あって学校には何とか間に合います。後半の描写の伏線になる、このお寺のシーン。近道のためにお寺の境内どころかお堂まで通ってしまうのは、さすがに罰当たりじゃないか?まあ、ちゃんとお参りはしてたけど…。


星史が登校してみると、クラスは謎の飛行物体のニュースの話題で持ち切り。教室のテレビではそのニュースが流れており、星史の父:光一郎が、地球防衛機構機の全滅を発表していました。やがて学校は、1時間目の自習の後、臨時休校となって星史たちは下校することに。桜小路螢の不可解な言動・行動が気になる星史は、ひかるとともに下校中、ニュースで報道されていた謎の飛行物体を目撃します。『ダ・ガーン』の世界には地球防衛機構軍という地球規模の軍隊があるらしく、光一郎はそのオーストラリア本部の大佐。謎の飛行物体に対して追跡を命じていたようですが、その飛行物体により航空部隊は全滅。日本方面への侵攻を許してしまいます。この謎の飛行物体こそリーケンαであり、オーボス軍より繰り出された最初の敵。ですが、今回は最後までそのことが明かされることはなく、終始異形の敵という描かれ方をしています。エクスカイザー』や『ファイバード』では、早い段階で敵味方共にその正体や立ち位置などが簡単には判明していましたが、『ダ・ガーン』の場合は伏せられたまま。このあたりの展開のさせ方の違いが、「今までとは違うぞ!」と感じさせてくれます。やがてその飛行物体は星史の街にも来襲。星史たちは臨時下校を余儀なくされてしまいます。この直前のシーンでは、彼のクラスメイトである螢の、意味深な発言や不可解な行動がいくつか挿入。彼女がただ者ではないということがにおわされています。


登校時に通ったお寺の境内を通る星史とひかるでしたが、ロボットに変形したリーケンαの攻撃を受け、境内は炎上。ひかるも爆発に巻き込まれ、気を失ってしまいます。リーケンαにより街が破壊されていく中、星史の目の前には雫型をした謎のアイテム:オーリンが出現。それに導かれるように、境内に突然空いた穴に転落した星史は、地球を守る戦いに協力してほしいという謎の声を聴き、知らず知らずのうちに隊長に任命されてしまうのでした。星史は好奇心からか、謎の飛行物体に対して挨拶をしたり話しかけたりと、何とかしてコンタクトを取ろうと模索。彼の性格ゆえの行動なのかもしれませんが、地球防衛機構軍の軍用機を撃墜して、おまけにいかにも戦闘ロボって見た目をしている相手に、よくそんなことしようと思うよなぁ…。その直後星史たちは、リーケンαの攻撃を受けることに。さすがにヤバいと感じた星史は、ひかるを抱きかかえて避難しようとしますが、その時彼の目の前にオーリンが現れ、謎の声が星史に戦いに協力するよう求めてきます。オーリンの秘密、そして謎の声の主は、この時点では一体何なのかは不明。おそらく、地球の意思や心…のようなものでしょうか。ちなみにこの謎の声とオーリン、半強制的に星史に協力するよう迫ってきますが、星史に断られたらどうするつもりだったんだろう…。


地上に戻った星史の手の中には、あのオーリンが存在。それから放たれた光は、お寺の仏様の白毫に命中し、さらにその白毫から出てきた光は、星史たちの家の近くの交番に勤務する根元巡査のパトカーに憑依。そしてそれは星史のもとに駆け付け、ロボットに変形します。「ダ・ガーン」と名乗るそれに当初は恐怖を感じていた星史でしたが、リーケンαの攻撃の前に思わず「助けて!」と絶叫。それを命令としてとらえたダ・ガーンは、ダ・ガーンマグナムを巧みに操ってリーケンαを撃破!こうしてダ・ガーンは勝利をおさめますが、敵はその行動を地球上空から観察していました。本編終了5分くらい前になって、ようやくダ・ガーンが登場。パトカーからの変形シーンはバンクシーンではなく、今回のために特別に描かれており、これが星史のダ・ガーン登場に対して受けた衝撃、そして2人の出会いをより印象深いものにしてくれています。あんまり口は達者そうではないダ・ガーン。目覚めたてだからかな?ダ・ガーンは星史から命令を受ける形で動く自律型ロボットであり、武器はダ・ガーンマグナム。今回はこのダ・ガーンマグナムを使い、リーケンαを撃破していました。ダ・ガーンマグナムはカードリッジ式らしく、ある程度発砲したら交換が必要。この高官シーンがメチャクチャカッコよかったですね!こうして敵に勝利したダ・ガーンと星史でしたが、彼らを監視する黒い影が。そう、オーボス軍の戦闘隊長:レッドロンだ…!

 

 

 

第2話「隊長になった少年」

1992年2月15日放送
登場した敵他:ウォルフG1‐40β、リーケンα(ともにレッドロン部隊)

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「ダ・ガーン、負けるな!俺にできることはないか!?」


STORY:リーケンαを撃破し、ようやくダ・ガーンから彼自身の正体等について聞かされた星史。半強制的に隊長をすることになってしまった彼だったが、その正体を隠すのには、想像以上の苦難が待っていた。ひかるや美鈴からの追及を何とか逃れた星史だったが、街にロボットが出現。ダ・ガーンは苦戦を強いられてしまう。星史がダイレクターを掲げる時、ダ・ガーンに新たな力が目覚める!地球合体!ダ・ガーンX!!ダ・ガーンブレードが悪を討つ!


ダ・ガーンの合体形態:ダ・ガーンXの初登場回となった今回。もちろん後半には彼の活躍がカッコよく描写されているのですが、今回中心となっていたのは、「星史がいかにして隊長であるかということを周りに隠すか」ということ。自分の正体を隠すのに苦労するヒーローは数多くいますが、1話の大半を使ってそれが描写されるのって、かなり珍しい気がしましたね。


前回、リーケンαを撃破したダ・ガーン。パトカー形態に戻った彼は、星史を乗せて人気のない波止場へと向かい、そこで自分の正体や使命を話し始めます。その後、ダ・ガーンによって家に帰された星史でしたが、直後カンカンに怒ってお寺から帰ってきたひかるの追及を受けるハメに。すっとぼけたり病気を装ったりしてその場を回避しますが、事態はさらに厄介な方向へ向かうことに…。自分たちの秘密がバレないようにするためとはいえ、気絶しているひかるや根元巡査を置いてけぼりにし、星史だけ乗せてその場を立ち去るダ・ガーン。秘密を守らなきゃいけないのはわかるけど、せめて処置くらいしてあげればいいのに…。そんなダ・ガーンが星史に語ったのは、自分の正体とその使命。ダ・ガーン自身は地球を守護する勇者であり、当然その使命は地球を守ること。星史にはオーリンをはめ込むことで通信機となるダイレクターを渡し、自分たちの正体がバレてはいけないということを忠告するのでした。ダ・ガーンはエクスカイザーと似てマジメな性格ですが、喋りは上手なものの口数は決して多くないため、ちょっと無愛想な感じもする勇者。声優は同じ速水奨さんなのに、ここまで印象が変わるもんなんだなぁ。さて、そんなダ・ガーンから隊長を任された星史でしたが、彼を待っていたのは正体を隠すことの困難さ。家に帰ってきた直後はまずひかるの追及を受けますが、何とかその場を乗り切ります。「急用を思い出した」など、バレバレなウソや仮病で取り繕おうとする星史。ウソはひかるには通用しませんでしたが、仮病は意外にも効果を発揮します。ええ、仮病は通用するのぉ!?


世話焼きなひかるは、帰宅後両親に星史のことを話し、美鈴に連絡した方がいいのではないかという結論に。同じ頃星史は、密かに根元巡査の交番に戻ったダ・ガーンのもとを訪れ話し込みますが、それをひかるたちに見られてしまい、ますます事態は面倒な方向へ向かってしまいます。星史のことを聞いた美鈴も、飛んで帰ってくることになって…。ひかるの両親が、ここで初登場。2人ともおっとりした性格で、根元巡査の交番横で、レストランを経営しているようです。根本巡査もここに通って昼食をとっているようですが、今回は自身のパトカーが消えたり戻ったりしていることで悩んでいる様子。ダ・ガーンは彼のパトカーに憑依したままだから、今後1年間、彼の苦労は絶えないってことになるのか…。一方星史は、ひかるたちがいなくなったのを見計らって、ダ・ガーンと再び話し込むことに。敵の正体を訊きだそうとしますが、なんとそれはダ・ガーン自身も知らないことが発覚し、さらにダ・ガーンと会話しているところをひかるたちに見られてしまったため、ますます病気ではないかと疑われてしまうことになってしまいます。敵の正体を知らないどころか、さっぱり見当がつかないらしいダ・ガーン。敵の正体をヒーロー側自身が知らないというのは、決して珍しい設定ではありませんが、なんだか新鮮に感じました。そして、会話の内容までは聞かれなかったものの、会話してるところを見られた星史は、美鈴を呼び出されてしまうなど、さらに面倒なことに巻き込まれることに。まあ、ひかるが心配する気持ちはわからなくもないよ。あぐらかいてパトカーに話しかけてたら、誰だって頭がおかしくなったんじゃないかって思っちゃうもんね…。


予想もしない形で、4日ぶりに美鈴との時間を過ごすことになった星史。しかし、その間にオーボス軍のレッドロンは新たなロボを派遣し、市街地を襲っていました。美鈴に緊急連絡が入ったのと同じタイミングで、星史のダイレクターにもダ・ガーンからの通信が入電。星史はすぐに現場に向かおうとしますが、美鈴のせいですぐに行動が起こせず、やむを得ずダ・ガーンを先に現場に向かわせます。星史のことを心配し、仕事で忙しいはずなのに、彼を看病し昼ご飯を作ってあげようとする美鈴。見た目はキツい印象を受けますが、良い母親なんですね~。しかし、料理の腕はからっきしな様子。ニンジンすらまともに切れないって、どうなのよ…。そんな美鈴を、ありがたいと思いつつも少々鬱陶しさも感じていた星史でしたが、ここで事件発生。レッドロンの派遣したウォルフG1‐40βが街で大暴れしていました。ダ・ガーンからの連絡を受けた星史は出動しようとしますが、先に仕事で現地へ向かった美鈴によって家と自分の部屋の鍵がかけられており、容易には脱出できない状態に。カーテンと庭に生えている木を利用し、なんとか外に出ることに成功します。星史はおもりをつけたカーテンを誤って下に落としてしまいますが、それは螢が出現した直後に吹いた突風のせいで、星史の手元に戻ってくることに。やはり彼女、タダ者じゃないな?


なんとか現場までやってきた星史は、美鈴やひかるの追及を再びかわし、ピンチに陥ったダ・ガーンに言われた通り、ダイレクターを掲げることに。すると、オーリンから光がはなたれ、付近にあった300系新幹線と地球防衛機構の戦闘機に照射。それぞれアースライナー・アースジェットとしてよみがえり、それらはダ・ガーンとともに合体。ダ・ガーンはダ・ガーンXとなり、必殺武器:ダ・ガーンブレードでウォルフG1‐40βを一刀両断!逆転勝利をおさめるのでした。ダ・ガーンの変形は、今回もバンクシーンではなく特別に描き起こされたものに。『トランスフォーマー』のように、バンクシーンは極力使用せず、その都度描写していくというスタンスなのでしょうか。ダ・ガーンは前回同様ダ・ガーンマグナムで応戦しますが、ウォルフG1‐40βの装甲には全く歯が立たずじまい。そこに星史が駆けつけ、彼がダイレクターを掲げたことにより、アースライナーとアースジェットが誕生。それらはダ・ガーンと地球合体し、ダ・ガーンXとなります。ダイレクターを掲げる直前、星史はまたも美鈴とひかるの追及を受けることに。あいさつ中にこっそり抜け出すとは、なかなか考えたな星史!こうして登場したダ・ガーンXは、ウォルフG1‐40βにほとんど苦戦することなく、最後はダ・ガーンブレードでフィニッシュ。文字通り一刀両断して勝利をおさめます。撃破した後、ダ・ガーンブレードでX字を書いてから、それを鞘に納めるダ・ガーンX。く~っ、この演出がいいですね~!

 

 

 

第3話「勇者の石を探せ」

1992年2月22日放送
登場した敵他:アドラー(レッドロン部隊)

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「私はジャンボセイバー。以後、よろしくお願いします!」


STORY:ダ・ガーンから、自分たちの秘密や他の仲間たちの存在について教えてもらった星史。しかし、その居場所はダ・ガーン自身も分からず、星史が探すことになってしまった。手がかりを求めた星史は、エジプトから空輸されるミイラに目を付け、成田空港へ急行。街で暴れる敵ロボットをダ・ガーンに任せ、ミイラの載るジャンボジェットに乗り込んだ。星史がダイレクターを掲げて叫んだ時、新たなる勇者が復活する。彼の名は、ジャンボセイバー!


『ダ・ガーン』のサブロボット部隊の1つ:セイバーズの一員である、ジャンボセイバーの初登場回。後半の戦闘シーンでは迫力ある空中戦が展開されていましたが、それまでは、ジャンボセイバーを探す星史の苦労っぷりが描かれていましたね。ああ、正義の味方って楽じゃないねぇ…。


珍しく自ら早起きし、ダ・ガーンのもとへ向かった星史。彼はそこで、ダ・ガーンたち勇者の秘密、そしてダ・ガーン意外に存在するという仲間たちについて教えてもらうことになりますが、それには1つ大きな問題がありました。その後登校した星史は、ダ・ガーンの話題が出たことで思わず彼の名前を口走りそうになりますが…。冒頭で描かれるのが、ダ・ガーンたち勇者とは何者なのかということ。そういえば、第1・2話では「自分は地球の勇者」程度の紹介にとどまっていて、具体的に自分たちがどういった存在なのかまでは語っていませんでしたね。ダ・ガーンたち勇者は、地球が誕生してから生命が反映する過程で誕生した、いわば防衛プログラムのような存在。ダ・ガーン含めて8人の勇者が存在しており、各々が勇者の石となって、世界各地に散らばって眠っていました。残りの勇者がどこにいるかはダ・ガーン自身も把握していないため、星史は彼から、勇者の石探しを頼まれることになります。今まで仲間たちがいることを話さなかったのを「訊かれなかったから」とし、その割には星史に仲間探しをしてほしいと頼むダ・ガーン。うーむ、なんでこんなに妙に不愛想なんだ…。やむを得ずそれを引き受けた星史は、その後登校。ダ・ガーンの話題が出ていたのを耳にして、思わず彼の名前をしゃべりそうになってしまいます。「なんで自分はこんなに口が軽いんだろう」と、少し後悔する星史。本人、そういうところの自覚あるんですね。


勇者の石を探そうにも、手掛かりが全くなく悩む星史。そんな時、螢の一言と、学校に掲示してあった新聞の切り抜きから、エジプトから空輸されてくるミイラに勇者の石が埋め込まれているのを発見します。放課後、ダ・ガーンにそのことを連絡した星史は、成田空港へ急行。星史は空港内でミイラを探すことにし、ダ・ガーンはこの直前に出現したロボット:アドラーと戦うべく街に戻ります。今回の勇者の石探しに大きく貢献した螢。やっぱり彼女は、ダ・ガーンら勇者と何らかの関係があるか、少なくとも“勇者”の存在は知っているような感じがしますね。そんな偶然の連続から情報を得た星史は、ミイラを探しに成田空港へ。ところが、パトカーに1人で乗っているのを他の人々に見られてしまったため、ダイレクターの機能を使って専用コスチュームに着替えることにします。パトカーに1人で乗っているところをジロジロ見られ、当然視線が気になってしまう星史。それをダ・ガーンに相談すると、ダイレクターの機能を使って、別のコスチュームに着替えればいいとアドバイスを受けます。ダイレクターには隊長服以外にもいくつかコスチュームが収録されており、宇宙服やピンクのヒーローコスプレ衣装なども存在。無駄にバリエーションが多いじゃないか!そうした複数のコスチュームから星史が選んだのは、ヘルメットで顔を隠すことができるコスチューム。星史はカッコいい!って言ってたけど、うーん、うーん…。


アドラーに応戦するダ・ガーンは、相手が飛行能力を持っている上に、星史がいないためダ・ガーンXへの合体もできず苦戦。一方星史は、様々な手を使ってなんとかジャンボジェットの近くまで行くことに成功します。しかし、ジャンボジェットに乗り込んだはいいものの、警備員に取り押さえられてしまう星史。ヤケクソになった彼はダイレクターを掲げて勇者の石を呼ぶと、ジャンボジェットの貨物室の中に埋もれていた勇者の石が光り輝き、新たな勇者:ジャンボセイバーが復活します。成田空港に到着後、隊長服の衣装のままで空港内を駆け回る星史。どう考えても目立ちすぎているので、「衣装をチェンジすればいいのでは?」って思っちゃいました。ダイレクターにはあれだけいろんなコスチュームが収録されていましたが、変装機能とかはないんですかね。その後、空港の貨物ターミナルでひと騒動起こし、ジャンボジェットまで強行突破する星史。ジャンボジェットに乗り込んだ瞬間に警備員に取り押さえられてしまいますが、勇者の石に大声で呼びかけた時、ダイレクターのオーリンから光がはなたれ、ジャンボジェットの貨物室の中にあった勇者の石が復活します。空港で検疫にかけられる直前の犬を放して混乱を起こし、ジャンボジェットに近づくことに成功した星史。いやあ、これ一歩間違えたら大問題になるぞ!そして、ジャンボジェットに乗り込んだ星史によって、勇者の石が復活。それはジャンボジェットと融合し、ジャンボセイバーと名乗ります。ジャンボセイバーはマジメそうな性格。演じているのが星野充昭さんということもあり、のちの『ジェイデッカー』に登場するダンプソンみたいなロボットだなぁと感じました。


復活したジャンボセイバーは、星史を乗せてダ・ガーンのもとへ。星史はジャンボセイバーから降りた後にピンチに陥ったひかるを救出し、その後苦戦するダ・ガーンに合体命令を出します。ダ・ガーンXへと地球合体したダ・ガーンXは、ジャンボセイバーとともにアドラーと空中戦を展開。最後は空中でダ・ガーンブレードを決め、勝利をおさめるのでした。ダ・ガーンの近くに星史がいると思い込み、現場へ向かうも道路から転落しそうになるひかる。彼女を救ったのは、隊長服を着て正体を隠した星史でした。助け出したひかるに対し、いっちょ前に正義のヒーローらしいことを言う星史。ここでわざと声色を変えているのが、なんとも星史らしい感じがします。そして、ひかるを避難させた星史は、ダ・ガーンXへの合体を指示。ダ・ガーンXはジャンボセイバーとともにアドラーを空中戦に持ち込み、上空でアドラーを撃破します。ダ・ガーンXの戦闘シーンは短めでしたが、ジャンボセイバーと一緒に空を飛び回って戦っていたため、迫力満点。空中で上から突き刺すようにしてアドラーにとどめを刺す姿もカッコよかったですね~。

 

 

 

第4話「南極の嵐」

1992年2月29日放送
登場した敵他:ダイムラーⅡ、リーケンβ(全てレッドロン部隊)

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「これが本当の地球の美しさだ。私たちは、この美しさを守るために戦うのだ。」


STORY:勇者の石探しに苦しむ星史は、再び螢の発言をヒントにし、今度は南極へ向かうことに。そこは2つの勇者の石が眠る地であると同時に、レッドロンの前線基地になっていた!南極基地の職員に協力を得て、勇者の石の1つを発見した星史は、ジャンボセイバーが敵に捕らわれそうになったのを利用し、ついに敵のアジトを突き止める。そして現場に到着した時、勇者の石が強い反応を示した!復活せよ、ジェットセイバー&シャトルセイバー!


セイバーズ初期メンバー残り2体:ジェットセイバーとシャトルセイバー登場!今回は彼らの初登場回であり、これでセイバーズが勢ぞろいすることになりました。しかし、意外にも今回は「戦闘」にはあまり力は入れられておらず、星史の勇者の石探しがより中心になっていた印象。セイバーズの合体形態であるスカイセイバーも、登場は次回以降にお預けになりました。


ジャンボセイバーを復活させてから、何日か経った日の朝。星史はひかるの家で朝ごはんをごちそうになりますが、途中で苦手なものが出てきたため、急いで他の物を掻き込んで登校。学校にいる間も勇者の石探しの件で頭を悩ませますが、偶然螢が校庭にいたのを見た彼は、前回に続き彼女からヒントをもらいます。一方、星史の父:光一郎は、南極上空で起きていた異変の調査を続行していました。いつもは自分で朝ごはんの支度をする星史ですが、なぜか今回はひかるの家で食べさせてもらうことに。玄米ご飯などを急いで食べますが、そのあと出された納豆を見て顔を引きつらせ、それを食べたくないがために逃げるように登校します。星史、どうやら納豆が大の苦手らしい。へぇ~、なんかちょっと意外な感じだなぁ。この冒頭のシーンでは星史のドタバタっぷりに目が行きがちですが、つけられたテレビで流れる星史の母:美鈴のニュースも見逃せないところ。のちに星史が入手することになる情報や事件の概要がすべて述べられており、また勇者の石の1つもちゃっかり映り込んでいます。さて、急いで登校した星史でしたが、学校は午前中授業で終了。午後は勇者の石探しに時間をあてようとしていた星史は、螢から有益な情報を仕入れます。要所要所で、星史の行動等を助けてくれる螢。彼女と勇者たちとの関係性は、いつのタイミングで明かされるんだろうなぁ。


南極に密かに前線基地を建設していたレッドロンは、スペースシャトルや特殊戦闘機などを乗組員ごと回収し、それらに興味を示すように。同じ頃星史は、ダ・ガーンと合流後、ジャンボセイバーで南極へ向かいます。ところが、お腹を空かせていた星史の意見により、南極基地へ寄り道することに。食糧を食べさせてもらった星史は、ラリィという職員から勇者の石に関する情報を得るのでした。南極で頻発する異常現象は、全てレッドロンのせい。前線基地を南極の地下に造っていた彼は、メカの収集と研究を兼ね、近づく飛行機などを拿捕したりなどしていました。スペースシャトルのデザインや機能を酷評する割には、自分のコレクションとして前線基地内にとっておきたいと言い出すレッドロン。なんだかんだ言って、メカマニアな彼にとっては地球のこうしたメカにも興味をそそられるんでしょうね。レトロ玩具を集めるような感覚なのかなぁ。レッドロンがそんなやり取りをしている頃、星史はジャンボセイバーで南極基地付近に着陸。あまりにも空腹だったため食糧を食べさせてもらいますが、そこでラリィから重要な情報を教えてもらいます。南極基地の職員によると、数日前から電波障害が起きるようになり、地球にオーボス軍のロボットが来襲していることなどは全く知らなかった様子。外部とも連絡が取れなかったらしいので状況は深刻そうですが、意外にみんな元気でしたね。のちのシーンでラリィがゲームをしていたことがわかる描写もありますし、基本的なライフラインは生きていて、問題なく生活できていたからなんでしょうね。


ラリィの話に興味を持った星史は、彼を連れ出してダ・ガーンに乗せ、勇者の石を目撃したという現場へ。そこに勇者の石が眠っていることを確認した彼は、ダ・ガーンに手伝ってもらい、それを掘り返します。その直後、ジェットセイバーはレッドロン部隊によって拿捕されそうになりますが、星史はこれを逆に利用して相手のアジトを見つけることを提案。やがて彼はアジトを発見しますが、スペースシャトルなどが隠されている場所に降り立った時、勇者の石が強い反応を示します。今回、勇者の石探しで重要な役回りだったのが、ラリィ。いささかお調子者なところはありますが、星史が自動運転の車(ダ・ガーン)に乗っていたり、ダ・ガーンが目の前に現れたりということを、全て「これは金持ちのゲームなんだ」と自分を納得させ、星史にひたすら協力してくれます。ラリィの声を演じていたのは、大塚芳忠さん。彼のテンポのいいセリフ回しも相まって、非常にラリィが魅力的なキャラに仕上がっていましたね。そうしたラリィの協力で勇者の石を見つけ、さらにジェットセイバーとの作戦によりレッドロンのアジトを見つけた星史とダ・ガーンは、途中ラリィを基地まで送り届けた後、現場に急行。敵の目を盗んでシャトルや戦闘機、そしてジャンボセイバーがいる格納庫へ向かいます。そしてそこにたどり着いた時、勇者の石が光り輝き、さらにスペースシャトル内にあった勇者の石も共鳴し、各々が戦闘機とスペースシャトルに憑依。新たな2人の勇者:ジェットセイバーとシャトルセイバーが復活します!ジェットセイバーとシャトルセイバーが、このシーンで初登場。2人とも声が落ち着いており、ジャンボセイバーと似てマジメそうな印象を受けました。


セイバーズ全員が復活し、彼らから乗組員がレッドロンの人質になっていることを知らされた星史。彼はセイバーズに基地の破壊を指示し、自分はダ・ガーンとともに人質の救出に向かいます。その後、人質を救出したダ・ガーンたちが格納庫に戻ると、レッドロンは巨大ロボット:ダイムラーⅡを放って逃亡。そのロボはセイバーズによって難なく倒され、ダ・ガーンたちは脱出に成功するのでした。今回はハデなロボ戦はありませんが、その代わり個々がしっかりの役割を果たしているのが見どころ。星史とダ・ガーンは人質救出に尽力し、ジャンボセイバーはその人質を乗せて脱出準備。ジェットセイバーとシャトルセイバーは基地で暴れた後にダイムラーⅡを相手にしてこれを倒します。前回登場したジャンボセイバーを、ダイムラーⅡとの戦闘時は「救出された人質を乗せるため戦えない」とし、ジェットセイバーとシャトルセイバーに活躍の機会をしっかりと与えているのが興味深いですね~。ちなみに、ダ・ガーンら勇者たちの変形シーンは、今回もバンクシーン等を使わずに描写。ギュムギュム変形する感じが『トランスフォーマー』っぽく感じました。そして、ラスト。事件を解決し日本に戻る星史は、ジャンボセイバーの窓から青空を見、その美しさに感嘆します。そんな星史に対し、「私たちは、この美しさを守るために戦うのだ。」と語るダ・ガーン。地球の勇者たちが活躍する『ダ・ガーン』らしい、素晴らしい締めくくり方でしたね。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第5話から第7話をご紹介予定です。『伝説の勇者ダ・ガーン』。隊長は、俺だいっ!!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1992年放送の伝説の勇者ダ・ガーン』使用BGM「無敵!ダ・ガーンX」です。

 

ダ・ガーンからダ・ガーンXへの変形・合体シーンの際にほぼ必ず使用されていたBGM。こういう合体系のBGMはノリノリな曲調になることが多いような気がしますが、『ダ・ガーン』のそれは、ノリよりも壮大さを感じる音楽になっています。

 

ダ・ガーンはそのままだと銃系統、ダ・ガーンXだと剣系統の武器を中心に使うロボであり、よく考えてみると結構バランスの取れた攻撃パターンを持っているんじゃないかと思ったり思わなかったり。でも、なんかキングエクスカイザー武装合体ファイバードに比べると、何かパンチが足りないようにも感じるんだよなぁ。何だろう、悪くないんだけど、デザインが整いすぎているって感じかな?

 

 


Brave Fighter of Legend Da-Garn OST 1 Tracks 28-30

 

 

 

 

 

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