己の騎士道を貫く戦士たち
番組は変わって、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』です。
あんたが見せた夢に…私の仲間は、いなかった！物語もいよいよ最終局面。最終回の1つ手前となる今回は、リュウソウジャーとエラスの戦いというよりも、リュウソウジャーの自身との戦いに比重が置かれ、再び奮起する彼らの姿が視聴者に強く印象付けられることになりました。
なんだよ、展開がスゲェアツいじゃん。やればできるじゃん『リュウソウジャー』。もっと早い段階からエンジンかかってほしかったけど、もうここまで来たら、このアツいノリを崩さずに、最終回まで突っ走ってほしいですね。
なお、同日放送の『仮面ライダーゼロワン』の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
コウたちが目を覚ますと、そこにはいつもと変わらない日常が。彼らは普段通りの生活を続けようとしますが、なんとも言えない違和感を覚えます。そんな中、ついにクレオンの呼びかけによりコウが復活。彼を皮切りに、他のメンバーたちも次々と目を覚まします。彼らの眼前に展開されていたのは、眠りこけてしまった人々と、エラスに追い詰められたキングキシリュウオーでした。今回は、コウが龍井博士からお使いを頼まれ、そこでナダと出会うところからスタート。妙にぼやけた感じの表現、そして各々が夢をかなえながらも（実際夢なのですが）何か違和感を覚えるなど、不思議な雰囲気でお話が進み、それが視聴者を引き込んでくれます。結局これらは、エラスが見せた夢だったというオチ。コウたちの復活のカギとなるのが、かつての敵であるクレオンだったというのも、またいい配役ですね。しかしコウ、できれば路上でナダと卓球をし始めた時点で、「この世界はおかしい」って気づいてほしかったぞ。そもそも、ナダは死んでるのに再登場する時点で、おかしいんっちゃあそうなんだけどね…。
キングキシリュウオーは、エラスに押されて一時撤退。これに勢いづいたのか、エラスは周辺の都市部を一気に焦土と化してしまい、リュウソウジャーを絶望の淵へと追い込みます。それでもあきらめない彼らでしたが、メルトとアスナがクレオンとともに取り込まれてしまったことにより、やむを得ず撤退。しかし、こんなことであきらめる彼らではありませんでした。エラスの力は絶大で、あれだけ広がっていた都市部を一瞬にして焦土（いつもの場所）に。こういう大胆な攻撃をさせることで、都市部→いつもの場所への場面転換を違和感なくつないでいるのは、斬新な手法だなぁと感じました。この状況下でもなお戦いを継続しようとするリュウソウジャーでしたが、メルトとアスナが取り込まれてしまったことにより、やむを得ず撤退。しかし、メルトは予想だにしない方法でエラスからの脱出を試み、成功させてしまうのでした。メルトが編み出した荒業は、クレオンの力を使って自らマイナソーを生み出し、その力を利用してエラスから脱出するというもの。これは何とか成功し、メルトとアスナは、クレオンとともに無事地上に戻ってきます。あまりにもムチャクチャな方法ですが、眠ってしまえばエラスに取り込まれる、リュウソウルは一時的に力を失っているというこの状況下なら、メルトのこの試みも一か八かでかけてみる価値があったと言えるでしょう。それにしても、クレオンのあの液体、苦いのね…。
メルトたちが帰ってきたことにより、再び戦おうとするコウたち。しかし、カナロがそれに待ったをかけます。彼の考え方により迷いが生じる一同でしたが、それでも彼らは未来に向かって立ち上がることを決意。己の騎士道を貫き通すため、再び変身を遂げます。この手のお話でお決まりともいえる、「メンバーの誰か一人が「夢見てる方が幸せなんじゃないか」と疑問に持つ」展開。今回はカナロがその疑問を持つメンバーの役割を担当していました。彼の疑問に対して一同には迷いが生じますが、それの突破口を開いたのがアスナ。彼女の言葉をきっかけに、彼らは「皆で未来を創る騎士道」を貫くことを誓います。今までの展開だと、このあたりの突破口を開くのもコウが担当しそうなものでしたが、あえてその役割をアスナなどの別のメンバーに割り振り、コウが逆に気付かされる形にしていたのが、バランスを取ろうとしていてGoodだったなぁと感じました。ちゃーんと夢の中で仲間たちが登場しなかったことを受けてのこの展開にしていたのにも、好感が持てますね。さあ、決意を新たにしたリュウソウジャーに迷いはない。倒すべき相手はエラス。さあ、最終決戦だ―！
メルトの言葉をもとに、必ずエラスを倒せると信じて戦うリュウソウジャーたち。しかし、その戦いは苛烈を極めていた。リュウソウカリバーも折れ、コウも取り込まれてしまった今、リュウソウジャーに勝機はあるのか―！？
次回、いよいよ『リュウソウジャー』完結！エラスを倒すための武器や力も一時的に失っちゃうみたいだけど、どう決着をつけるんだろう？
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