今回は、11月23日に開催された、マリフェス2019（幕張車両センター一般公開）のレポートです。
総武緩行線幕張本郷駅近くにある、千葉のJR車両を支える重要拠点といえる本車両センター。一般公開は実に3年ぶりの開催ということであり、当日の天候はあいにくの大雨&強風という荒天でしたが、多くの来場者でにぎわっていました。
幕張車両センターは、その構造（総武快速線の上下線に挟み込まれた「抱きこみ配線」式）もあってもともと人の立ち入れるところは少なめ。受付を経て通りを進むと、まず見えてきたのが209系でした。
個人的には、未だに京浜東北線当たりのイメージが強いこの車両。当初予定されていた車両寿命を越えて運用されている今、113系に代わる千葉中南部のローカル輸送を担う、房総半島を代表する鉄道車両になっています。
カラーリングは一時期総武線に入線していた211系を踏襲していることもあって違和感はないのですが、もともとガチガチの通勤車両として開発された列車が、今では大幅改造されてローカル輸送を担ってるって、なんだか不思議な感じがします。通勤車両の転用―。これが、JR東日本のローカル輸送用車両の魅力の1つだと感じますね。
さらに奥に進んでいくと、今度はE257系や255系といった特急車両がお出迎え。今では日光方面への特急に転用された、元成田エクスプレスの253系もいました。
この中で個人的に一番思い入れが強いのが、255系。上述した209系などの房総向けローカル車両の塗色のもととなったカラーリングにブラックフェイスの1枚窓をした正面デザインは斬新で、私が子供の頃の全国の鉄道車両を紹介するビデオなんかではよく登場していました。
今ではこの車両も車齢20年超か。成田エクスプレスも世代交代したし、そろそろ房総特急車両も世代交代の時期かな。あ、でもE257系がいるからまだ先かも…。
この他、センター内の通路からは車両センターを眺めることが可能。DE10形が待機していたり、今では全車所属から外れてしまったE217系が折り返し運用等のために入線するシーンなどを見ることができました。
さらに、当センターは上述の通り抱き込み配線式であるため、センター構内のすぐ横には本線（総武快速線下り）が。そのため、普段じゃ撮れないようなアングルから、総武快速線を走る車両を撮影することができました。
そういや、このE217系ももうそろそろ引退だっけ。どこかの地方のローカル運用に転用されると思ってたから、全車一気に廃車予定って聞いたときはびっくりしたなぁ。
久しぶりの開催になったという、マリフェス―幕張車両センター一般公開。当日は荒天のため当初の段取り通りいかず混乱する場面や、もともと所属車両の種類自体が少ないため時間帯によっては車両が全然いないようになることなどもありましたが、それでもよく頑張って開催&運営されていたと思います。
都心から近い車両センターの1つである、この幕張車両センター。今後も精力的に一般公開を実施してほしいですね。
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