お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『勇者王ガオガイガー』ちょっとした感想 GGG-16(第47~49話[終])

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今回は、勇者王ガオガイガー』の感想記事第16回目です。

 

原種との最終決戦、そしてその先に待ち受ける試練とは?今回ご紹介の3話を持って、『ガオガイガーTVシリーズの物語は完結。原種との決着=ゾンダーとの決着を意味するものではなく、さらにそこにもう1つの展開をかぶせてくる形になっているのが、斬新だなと感じました。そして、勝利の鍵はやはり…勇気だった!

 

 

 

 

Number.47「機界昇華終結

1998年1月10日放送
登場した敵他:Zマスター・ZX-05脊椎原種・ZX-06頭脳原種・ZX-09耳原種・ZX-12 肋骨原種・ZX-14胃袋原種・ZX-15鼻原種・ZX-31心臓原種
これが勝利の鍵だ!:卯都木命

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「宇宙に必要なのは、お前たちの機界昇華じゃない!俺たちのアツい勇気だ!」


STORY:君たちに、最新情報を公開しよう!ついに姿を現したZマスター。その強大な力の前に、最強勇者ロボ軍団の攻撃はほとんど通用せず、マイク部隊も13世を残して全滅してしまう。彼ら勇者たちに残された最後の手段は、Zマスターの内部に侵入し、中核をなすZX-31心臓原種を倒すことだった。決死の覚悟でZマスター内部に侵入し、過去に戦った原種たちを相手にしつつ、ZX-31心臓原種と対峙するスターガオガイガーたち。そこで語られる、ゾンダーの真の目的とは何か?今、凱たちの勇気が、Zマスターを粉砕する!


原種たちとの戦いも、とうとう今回で完結。今回は、原種たちの合体形態であり真の姿であるZマスターとの戦いが描かれることになりました。ゾンダーの持っていた目的も解明され、それに対し“生命”としてあがき、対抗しようとする凱たち。ソルダートJもいいキャラしており、今までで一番アツいお話だったと言っても過言ではないでしょう。


とうとうその正体を現したZマスター。全ての原種の力を併せ持つ敵の前には、スターガオガイガーたちの攻撃も無力。それどころか、Zマスターはほとんど動かずにGGGにダメージを与えていきます。ソリタリーウェーブを浴びせるマイク部隊でしたが、それも通じず、逆にマイク部隊はマイク・サウンダース13世を除き全滅してしまいます。Zマスターは、一つ目をした奇妙な巨人の姿をしているデザイン。しかしただ不気味なデザインになっているというワケではなく、今まで登場した原種たちの特徴がちゃんと落とし込まれているのがポイントですね。そのZマスターはあまりにもパワーが強大すぎて、スターガオガイガーたちの攻撃は通用しないというよりもエネルギー量の違いで効果すらないという状態に。そこで凱は、以前合体原種を倒した際に用いたガトリングドライバーとマイク部隊のソリタリーウェーブの応用技を繰り出しますが、Zマスターに読まれており、攻撃は通用せずマイク部隊はほぼ全員が倒されてしまいます。原種の能力だけでなく、原種の受けた攻撃や記憶までをも共有しているらしいZマスター。そりゃあ過去に使った技は通用しないよなぁ。ちなみに、キングジェイダーはスターガオガイガーたちの攻撃が通用しなくても、独自の戦闘スタイルで突撃。ここで彼の語っているセリフに注目させられましたね。そうか、ソルダートJはサイボーグ兵士だから、半分生物でもあるんですよね。

 

ソルダートJ「もがきあがくことこそ生命の本質。我ら命ある者のあがき、とくと見せてやる!」


Zマスターの放ったゾンダー胞子が次々と地球に到達し、アフリカ大陸やヨーロッパの一部がゾンダー化する中、GGGではスタリオンを中心にZマスターのエネルギーの解析が進行。その結果、Zマスターの力もザ・パワーの力を使って増幅しているにすぎず、そのエネルギーの供給ルートをたどれば内部に侵入し、Zマスターを倒すことができることが判明します。意を決した凱たちは、ジェイアークに乗り、Zマスターの内部へと侵入します。Zマスターは確かに強いですが、木星のザ・パワーの力を借りている部分も大きく、この供給ルートを利用して内部へ侵入することが可能。それを知った凱たちは、実際にそれを利用してZマスターの内部に乗り込み、核となるZX-31心臓原種を倒すことを決意します。全宇宙の存亡をかけた、凱たちの作戦。決戦の時が来たと感じさせられるシーンですが、ここにおけるソルダートJの発言も見逃せません。ここで彼は、初めて凱たちのことを「勇者」と呼称しているんですよね~。ソルダートJも戦う中で、凱たちのことを認めてくれたのでしょうか?

 

大河長官「全宇宙に生きる生命の存亡を、君たち勇者に賭けよう。私からの指令はただ1つ。生還せよ!以上だ。」


Zマスター内部への侵入を果たした最強勇者ロボ軍団とキングジェイダー。当然それをそのまま見過ごすZマスターではなく、内部で再生した原種たちが彼らを襲います。仲間たちの協力のもと、ついにガオガイガーはZX-31心臓原種のもとへと到達。そして凱と護は、ゾンダーの真の目的について知ることになります。Zマスター内部では、ZX-05脊椎原種・ZX-06頭脳原種・ZX-09耳原種・ZX-12 肋骨原種・ZX-14胃袋原種・ZX-15鼻原種が敵として登場。これに対してスターガオガイガーを除く各ロボたちが挑むことになりますが、各々が何かその原種と因縁があったなどということまではありませんでした。道中遭遇したから戦うって感じでしたね。仲間たちの協力を得て、スターガオガイガーはZX-31心臓原種のもとに到達。その直後キングジェイダーも駆け付け、彼らはゾンダーの真の目的を知ることになります。通常の生命は憎しみなどの感情によりマイナス思念を発するため、それを根絶するためにすべての生命は機界昇華されるべきだと語る、ZX-31心臓原種。紫の星で生まれたゾンダーメタルそしてゾンダーは、いつの間にか生命の根本そのものを否定し、全生命そのものを機械のような形にしようとしていたんですね。ゾンダーとの最終決戦が、生命の根本を問う戦いになるだなんて、想像もしてなかったよ…。


ZX-31心臓原種の考え方に対して、怒りを爆発させる凱と護。そんな時、原種たちを倒してきた最強勇者ロボ軍団も駆け付けます。最強勇者ロボ軍団はありったけの攻撃を食らわせ、ZX-31心臓原種をひるませることに成功。さらにスターガオガイガーゴルディオンハンマーを食らわせ、キングジェイダーがそのスキにZX-31心臓原種の内部に突入してザ・パワーを解放。エネルギーの臨界点に達したZX-31心臓原種そしてZマスターは自爆、消滅するのでした。ZX-31心臓原種への反撃の時こそ、今回最大の激アツポイント。ZX-31心臓原種の理論を凱が真っ向から否定し、ハデにゴルディオンハンマーを食らわせる姿がもう最高ですね。ええ、最高です。その一方で、ソルダートJはZマスターとともに消滅して生死不明に。彼は死んでしまったのか?その真実は、後々語られることになります。

 

凱「宇宙に必要なのは、お前たちの機界昇華じゃない!俺たちのアツい勇気だ!それをマイナス思念と呼ぶのなら、滅ぶべきはZマスター、お前の方だ!!」


Zマスターの消滅を確認したGGG。最強勇者ロボ軍団の姿が見えないことに一瞬不安がよぎる彼らでしたが、最強勇者ロボ軍団の姿を見て喜びます。Zマスターの中にあった核も、護の手によってすべて浄解。地球はゾンダー化の危機から救われ、全宇宙における機界昇華の悪夢は、今ここで終わりを告げたのでした。護が浄解をするシーンは、ガオガイガーが初期に使用していたヘル・アンド・ヘブンと同じポーズのもの。護はガオガイガーとは違って完璧に呪文を唱え、Zマスターの核の浄解に成功します。ヘル・アンド・ヘブンがもし最初からちゃんと使えていたら、護の力がなくてもゾンダー核をガオガイガー単独で浄解することもできたのかなぁ…。さて、これをもって原種との戦いも終結。ですが、『ガオガイガー』の物語はまだまだ続くのです―。

 

スタリオン「生きてます!我々の勇者は…健在です!」

 

 

 

Number.48「命」

1998年1月24日放送
登場した敵他/モチーフ:機界新種ゾヌーダ/卯都木命とアマテラス
これが勝利の鍵だ!:天海護

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「伝わってくるよ。宇宙で一番のぬくもりが。」


STORY:君たちに、最新情報を公開しよう!我らが勇者たちの、ゾンダーとの激しい戦いは終わった。平和が戻ったことを確信し、落ち着いた護たちGGGのメンバー、そして最強勇者ロボ軍団は、今までの戦いを振り返りながら大切な人や仲間たちとともに過ごしていた。ところが、訪れたはずの平和は再び打ち砕かれる。突如覚醒した機界新種ゾヌーダにより、オービットベースのパワーはダウン。アマテラスを強奪し東京都心にやって来たゾヌーダは、あらゆる物質を昇華し始めた!そう、戦いはまだ終わってはいなかったのだ―!


機界31原種を倒したことで全ゾンダーを倒し、終わったはずのGGGの役割。しかし、この『ガオガイガー』という物語はまだ終わりではありませんでした。今回はラスボスにして新たなる敵:ゾヌーダとの戦いの前編。ほとんどの時間を過去の戦いの振り返り=総集編に割いていますが、ところどころ新規映像が追加され、最終回への展開につながっていくことに注目させられます。


多くの犠牲を払いながらも、機界31原種を倒したGGG。彼らのオービットベースへの帰還の様子はテレビで中継され、人々は自分たちの勝利と平和が戻ったことを確信します。戦いを終えたメンバーのうち、護は先行して自宅へ帰還。両親と再会を果たし、それを喜びあうのでした。戦闘を終えたGGGのメンバーたちの表情は、とても生き生きしていて明るい感じ。獅子王博士の殉職などの悲しい出来事もありましたが、長かったゾンダーとの戦いから解放され、安堵している様子が窺えます。皆地球についたらやりたいことを語っていますが、気になったのが激のセリフ。私の耳には「腹いっぱい銀シャリが食べたい!」と聞こえました。えっ、お寿司じゃなくシャリだけでいいの?ちなみ、彼らの帰還する姿はテレビやラジオで中継されますが、それらを視聴する人々として、かつてゾンダー化された人間やヤン博士などのGGGの協力者も登場します。こういった細かい演出がいいですね!そして、両親に無事を報告するためか、メンバーたちよりも先にマイクの手で地球に帰還した護。もちろん彼が真っ先に向かったのは両親のもと。彼の帰りを待っていた両親は、お互い抱き合いながら全員の無事と再会を喜びます。護の両親は、やっぱり本当に素晴らしい家族ですね。ああ、いいなぁ…。


戦いはなくなったものの、装備のオーバーホール作業は欠かすことができない最強勇者ロボ軍団。それを待っている最中、彼らは機界31原種との闘いの日々を思い出します。同じ頃、凱たちはなくなった獅子王博士のお墓参りに参列。併せて命の家のお墓にもお参りし、ゾンダーロボEI-01が初めて地球に攻めてきたときのことを回想。しかし、途中で命は体調を崩し倒れてしまうのでした。今回の中後半は、ほぼ総集編パート。今までの戦いについての振り返りが中心でした。その前半にあたる最強勇者ロボ軍団の原種との戦いの回想は、彼らのキャラもあってテンポよく進みますが、それよりもさらに見逃してはならないのが、中盤における凱と命の回想。海が見える丘の上でゾンダーロボEI-01のことなどを回想するシチュエーションは第31話と同じなのですが、一部シーンが追加されています。燃え盛る自宅の中で、意識混濁の中、ゾンダーロボEI-01=パスダーの姿を見ていた命。このことこそ、後半そして次回の展開につながっていきます。


自宅で家族と過ごしていた護は、この前の箱根での戦い(第44話)を思い出した後に就寝。翌日は小学校の遠足で東京都庁へ向かいます。ゾンダーロボEI-02との戦いからもうすぐ1年。初期のガオガイガーの戦いを護と華ちゃんたちが回想する中、護は今まで感じたことがないような何かとてつもないものを察知するのでした。護と華ちゃんたちが、初めてガオガイガーと出会った場所。それがこの東京都庁。それをきっかけに、彼らは第1話での戦闘を思い出します。このシーンでは、護と華ちゃんがラブラブでからかわれる描写や、鷹泰たちクラスメイトが「(第1話の戦い以来ガオガイガーを実際に目にしていないので)もう一度見てみたいなぁ」と発言する描写が。そういえば、護と華ちゃん以外は第1話以外でガオガイガーを生で見てなかったんだっけ。第1話の戦いが、かなり昔のことのように感じるなぁ…。


オービットベースで、異常事態が発生。体調不良で休んでいた命が、突然異形の姿に覚醒します。オービットベース内を移動しながらあらゆるエネルギーを吸収していく彼女は、アマテラスを強奪して地球に侵入。そのアマテラスと合体して巨大ロボとなり、歩きながらあらゆる物質を機界昇華していきます。護のピンチに気づき、ギャレオンが駆け付けますが―!命は機界新種ゾヌーダとして覚醒し、あらゆるエネルギーを吸収しながら地球を機界昇華しようと画策。彼女の動きを止めるため、凱や最強勇者ロボ軍団も踏ん張りを見せますが、彼女の地球侵入を許してしまいます。機界新種ゾヌーダは今までのゾンダーとはパワーが桁違いで、歩くだけでその周辺のものを機界昇華していくという恐ろしい存在。ゾンダーたちは滅びましたが、最後にとんでもないものを遺していったのですね。それにしても、命がなぜ?やっぱり、あのパスダーと出会った時に何かされたのでしょうね。

 

 

 

FINAL「いつか星の海で

1998年1月31日放送
登場した敵/モチーフ:機界新種ゾヌーダ/卯都木命とアマテラス
これが勝利の鍵だ!:獅子王凱

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「立て、立ち上がれ凱!人類最後の希望。我々は、君の勇者王伝説を信じている!」


STORY:君たちに、最後の最新情報を公開しよう!すべての物質を昇華せんとする機界新種ゾヌーダにより、オービットベースは機能を停止。その他の勇者ロボも機能停止寸前に陥るが、全ての力を結集し、凱はガオーマシンとともにオービットベースを脱出。地球に駆け付け、スターガオガイガーへとファイナルフュージョンし、戦いに挑む。あらゆる技が通じない機界新種ゾヌーダに、凱たちは勝利することができるのか?奇跡と勝利を呼ぶ鍵、それはGストーンと、凱たちの勇気だった!そして、護にも別れの時がやってくる―。


ガオガイガー』のTVシリーズ、ここに完結!最終回である今回は、機界新種ゾヌーダに対して総力を結集して挑む凱たちの姿が中心に描かれ、第47話並みにアツい戦いが繰り広げられることになりました。後半におけるGストーンの起こした奇跡は唐突すぎるような気もするけど、まあこれはこれでアリかなぁ。


前回、アマテラスと合体しゾヌーダロボとなった機界新種ゾヌーダ。これに対してギャレオンが挑みますが、さらにギャレオンのことを案じた護も加勢して必死に戦います。一方、機界新種ゾヌーダによってエネルギーのほとんどを失ったオービットベースは、勇者ロボすらも昇華される寸前の状態に。ガオガイガーへのファイナルフュージョンも絶望的かと思われたその時、氷竜たちの提案によりGGGはあることを行動に移します。機界新種ゾヌーダは、3年前のゾンダーロボEI-01=パスダー来襲の際、彼が命に植え付けた、Gストーンにも負けない力を持つゾンダーの進化形態。Gストーン以外の物質を昇華することができるらしく、パワーも絶大。全力で戦う護とギャレオンを、片手で弾き飛ばしてしまうほどでした。護の戦いもそうですが、ここではそれよりも華ちゃんの発言の方が注目させられますね。みんなが護の姿を見て何が起こっているのか理解できない中で、華ちゃんは護の正体と今までの経緯を明かし、護を応援するよう叫びます。華ちゃんの発言をわりとすんなり受け入れ、応援してくれるクラスメイトたちの姿が本当に感動的でしたね。なんか、「ウルトラシリーズ」の最終回みたいな展開だなぁ。一方、動力系統をやられ満足に機能しないオービットベースでは、勇者ロボたちも物質昇華の危機に。かろうじてGSライドとAIが生きていた彼らは、自分たちのそれらを各ガオーマシンに移植し、力を合わせてファイナルフュージョンを実現させガオガイガーとして戦う作戦を提案します。ファイナルフュージョンのプログラムも機能せず、また自分たちも機能停止寸前であるため、かなりムチャな提案をした最強勇者ロボ軍団。この願いを大河長官は受け入れ、急ピッチで作業に取り掛かります。最終決戦で、皆の力を合わせた1つのロボで戦う…、アツい、アツいですね!

 

大河長官「命あるもの、全ての未来…。頼むぞ、勇者!」


残されたもう1つのアマテラスに乗り、ガオーマシンとともに駆け付けた凱。彼はギャレオンとのフュージョンでガイガーとなり、さらに最強勇者ロボ軍団のAIと協力し、スターガオガイガーへのファイナルフュージョンを果たします。総力を挙げてゾヌーダロボと戦うスターガオガイガーでしたが、あらゆる物質を昇華してしまうゾヌーダロボの前に、その技は全く通用せず窮地に立たされてしまいます。最強勇者ロボ軍団と協力してでの最後のファイナルフュージョンは必見。バンクシーン自体はいつものものが使用されていますが、彼らのセリフと後半にナレーションが追加されており、アツさと勇気が200%になっています(意味不明)。こうして奇跡の合体を果たしたスターガオガイガーでしたが、ゾヌーダロボに対しては技が全く通じず。ブロウクンファントムやプロテクトウォールも破られ、それどころか、機界31原種に通用したゴルディオンハンマーですら片手で防いでしまいます。この一連の戦闘シーンは、第1話におけるガオガイガーの初戦闘を意識しているらしく、その時と酷似した描写などが頻出。こうした演出も興味深いですね。ブロウクンファントムが破られたことによりファントムリングを失い、またゴルディオンハンマーを破られたことでゴルディーマーグを失い、どんどん初期装備のガオガイガーに戻っていく点も見逃せません。

 

ナレーション「最強勇者ロボ軍団と合体した、究極の勇者王。戦え!負けるな!勝利をつかめ!我らの希望、ガオガイガー!!」


窮地に立たされたガオガイガーは、最後の手段としてヘル・アンド・ヘブンを決行。しかしそれもゾヌーダロボには通用せず、ダメージを食らいそうになりますが、護によって何とか防御されます。しかし、その護もゾヌーダロボに跳ね飛ばされてしまう結果に。凱が怒りに燃え、ゾヌーダロボ内に残っていた命の意識が叫びをあげる時、ゾヌーダロボのバリアが弱体化。それを機に攻勢に出たガオガイガーは、かなり荒っぽい戦いの末、ゾヌーダロボを撃破しゾンダー核を抜き出します。久しぶりに見せたヘル・アンド・ヘブン。今回通用しなかったのは残念でしたが、忘れずちゃんと披露してくれたのが嬉しかったですね。そんなヘル・アンド・ヘブンも通用せず、護をも跳ね除けてしまうゾヌーダロボ。もはやガオガイガーに打つ手なしかと思われたその時、突破口が開きます。ゾヌーダロボの中には、まだ命の意識が少しだけ存在。護に危害を加えたことで命が悲しんだことにより、ゾヌーダロボが少し弱体化します。これ機にガオガイガーは反撃を開始。ライナーガオー、ステルスガオーⅡ、ドリルガオーを大破させながら、ゾヌーダロボの四肢をもぎ取ったうえでゾンダー核を抜き出します。今までで一番荒っぽい戦い方をした、今回のガオガイガー。ちょっとえげつない感じもしましたね。

 

凱「俺は信じたい…。人類を、この世界を、俺自身を!だから戦う!生き抜くために!!」


ゾンダー核を抜き出したものの、機界新種ゾヌーダは健在。護も目を覚まさないうえに機界昇華も止まらず、凱も命もすべてをあきらめそうになります。しかし、そこでGストーンが真の奇跡を発動。命が浄解されただけでなく、凱は人間としての身体とGストーンの力を手に入れることになり、これによりゾンダーは本当に滅んだのでした。凱の願いと護のGストーンが奇跡を起こす!奇跡によってすべてが解決するのは別にいいのですが、奇跡がすぐに起こりすぎな気もしましたね。今まで丁寧に描写してきたのだから、このシーンでももっと段階を踏んでくれると印象に残るシーンになったと思うんだけどなぁ。まあ、本編時間がカツカツだったので、そういった事情もあってこうなったのかな…。


破壊された街は大量のプライヤーズ部隊:カーペンターズによって修復され、街は再び元通りに。そんな中、護はある決心をし、両親や仲間たちのもとから離れることになります。星降る夜で、皆に見送られながらギャレオンとともに宇宙へ飛び立つ護。少し悲しそうな顔をしますが、後悔はなさそうでした。だって、永遠の別れではないのだから―。久々に登場、プライヤーズ。そういえば機界31原種との戦いでは、結局ほとんど活躍がありませんでしたね。「空間修復」という能力は特殊すぎて、お話上扱いにくかったということもあったのでしょうか。事件が解決し今度こそ平和を取り戻した地球ですが、今回の事件を機に、護は「ゾンダーが滅んでもそれで苦しんでいる人がいるかもしれない」と考えるようになり、彼はギャレオンとともに宇宙を旅する決意を固めます。みんなに見送られながら護とギャレオンが地球を去るシーンこそ、『ガオガイガー』最後のシーン。みんなの計らいでウェディングドレスを着て駆け付けた華ちゃんとキスを交わし、盛大に見送られる護の姿が印象深かったですね。

 

ナレーション「我々は、この、熱き勇者たちの伝説を忘れてはならない。我々は、平和を愛する、勇気ある心を忘れてはならない。そして、我々1人1人が、誇りある勇者であることを忘れてはならない!」

 

 

 

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こうして、『ガオガイガー』テレビ本編の物語は幕を閉じました。しかし、彼らの物語、いや“勇者王伝説”は、まだまだ続くことになるのです。

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1997年放送の勇者王ガオガイガー』EDテーマ「いつか星の海でです。

 

アツさ100%のOPテーマ「勇者王誕生!」に対し、かなり落ち着いた印象を受ける本曲。EDの映像が、最終回の展開を暗示するような形になっているのにも注目です(最初から狙ってたのか、それとも展開がED映像に逆に合わせたのか?)。

 

ガオガイガー』のTVシリーズは、第1話がOPテーマのタイトル、そして最終話がEDテーマのタイトルになっています。ストーリー自体も、通常のお話と同じでOPに始まりEDに終わるという構成。なかなか粋な作り方です。

 

 

 

 

www.nicovideo.jp

 

 

 

 

 

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