今回は、『勇者王ガオガイガー』の感想記事第6回目です。
出撃せよプライヤーズ、ぶちのめせゴルディオンハンマー!今回ご紹介の3話では、ディメンジョンプライヤーやゴルディオンハンマーといった、ガオガイガーの新たなる武装が相次いで登場する形に。しかしそれと比例して、ガオガイガーもよりピンチに追い込まれることが多くなってきました。常にギリギリの戦いしてる感あるよなぁ、『ガオガイガー』は。
Number.17「空間を制する者」
1997年5月24日放送
登場した敵他/モチーフ:ゾンダーロボEI-17ラブリープティ/大阪の大食い巨漢と古タイヤ群
これが勝利の鍵だ!:プライヤーズ
「信じましょう、彼らプライヤーズを!」
STORY:君たちに、最新情報を公開しよう!大阪の街に出現した、新たなゾンダーロボ。ガオガイガーも出動し、それはディバイディングドライバーによって作られた戦闘フィールド内で、ヘル・アンド・ヘブンによって倒された。しかし、ゾンダーロボを生み出したプリマーダには別の目的があった!閉じつつあるディバイディング空間の中に、閉じ込められるガオガイガー。ガオガイガーと大阪の街に危機が迫る。この状況を打開するのは、彼らしかいない!出動せよプライヤーズ、空間修復・ディメンジョンプライヤー!!
空間を捻じ曲げる武器があれば、逆に空間を修復する武器あり。今回は、ディバイディングドライバーによって作り出された戦闘フィールド:ディバイディング空間を修復する特殊ツール:ディメンジョンプライヤー、そしてそれを構成するプライヤーズの初登場回になりました。使用用途がかなり限られてくるような気がするけど、今後どれくらい活躍するんだろう?
ディバイディングドライバーによって作り出される戦闘フィールド、ディバイディング空間。その弱点にGGGが気づいた頃、機界四天王たちも同じことに気づき、それを利用したガオガイガー破壊作戦を企てます。やがてそれを実行に移し始めたプリマーダは、大阪でゾンダーロボを誕生させることに。それと同時期、GGGには新たな仲間たちが加わろうとしていました。ディバイディングドライバーは空間を捻じ曲げて戦闘フィールドを作る武装であり、そのフィールドは一定時間後に元に戻る性質が。しかし、その元に戻る際にディバイディング空間内に大きな異物があれば、それによって空間が修復できなくなり、そのフィールドもろとも大爆発を起こすという弱点がありました。これを知ったプリマーダは、それを利用してガオガイガーを破壊することを画策。そのために大阪でゾンダーロボを誕生させます。今回は上述の通り、ディバイディング空間が閉じそうになる時=戦闘終了後こそが最大の山場となる特殊な展開。そのため、ゾンダーロボの誕生経緯などはいつも以上にアッサリしています。ゾンダーの素体にされた人間は見た目的にもインパクトが強い大食漢でしたが、特にキャラの名称はなく、キャストクレジットでもただ「巨漢」と表記。なんかちょっとかわいそうな気がするなぁ。そして、プリマーダがゾンダーを誕生させていた頃にGGGにやって来たのが、新たなるロボ:プライヤーズ。彼らの開発者は、凱の叔父であり獅子王博士の兄:雷牙博士でした。雷牙博士は、今後また別のロボの開発等で登場予定があるキャラ。もうこの時点で名前が出てたんだなぁ。
プリマーダによって誕生したゾンダーロボは、古タイヤを吸収して巨大化。道頓堀を蹂躙し、やがて華ちゃんがたまたま観光にきていた大阪城公園へと侵攻してきます。護の連絡を受けたGGGは、先行して氷竜・炎竜を向かわせ、その後凱に出動を命令。凱はギャレオンで出動し、そのままガイガーへとフュージョンします。道頓堀→大阪城公園と、大阪の名所を狙うかのようにして襲撃してくるゾンダーロボ。後半全然大阪の要素が出てこないから、「ここで大阪らしさを出しておこう」なんて制作側の意図もあったりして…。護の連絡を受けたGGGは、すぐさま全勇者ロボに出動を命令。少し遅れて出動することになった凱も、ゾンダーロボが大阪城を襲っている最中になんとか到着。ガイガーにフュージョンして立ち向かいます。
ゾンダーロボの攻撃に悩まされた凱は、ガオガイガーへとファイナルフュージョン。ディバイディングドライバーで戦闘フィールドを作りだし、ゾンダーロボをそこへ叩き込みます。敵の特性に苦戦しながらも、禁断のヘル・アンド・ヘブンを使用して勝利するガオガイガー。しかし、そこに突然竜巻上のエネルギー波が発生し、ガオガイガーを飲み込みます。ゾンダー核は氷竜・炎竜によって何とか助け出されたものの、ディバイディング空間のタイムリミットが接近。ガオガイガーと大阪の街は、かつてない危機を迎えます。今回のゾンダーロボは、戦闘力はそこまで高くないものの、タイヤの特性を生かしたのかゴムボールのように攻撃を跳ね返すという特性が。ブロウクンマグナムすらはじき返されてしまったガオガイガーは、危険を承知でヘル・アンド・ヘブンを使用します。ヘル・アンド・ヘブンを使用したものの、今回はそこまでダメージを受けなかった凱。ただかなり息切れしていたので、やっぱりヘル・アンド・ヘブンを今後使用し続けるのはかなりキツそうですね。わりと簡単に勝利したガオガイガーでしたが、この勝利した後こそプリマーダの真の狙い。ゾンダーロボの爆発の際飛び散った古タイヤを利用して特殊な竜巻上のエネルギー空間:超次元ポッドを作り出したプリマーダは、そこにガオガイガーを閉じ込め脱出不可能な状態に。プリマーダは、ディバイディング空間にガオガイガーを残すことで修復をわざと失敗させ、大阪の街もろともガオガイガーを葬り去ろうとしていました。敵が作り出したエネルギーなら、超竜神のイレイザーヘッドで無効化できそうな気がしますが、今回発生したものは特殊な未知の現象であるため、イレイザーヘッドは効果がないらしい。うーん、そうなのか…。
ガオガイガーの危機を知った大河長官は、到着したてのプライヤーズに出動を命令。激の指示で、プライヤーズが動き始めます。プライヤーズはそのまま大阪へ飛び、超次元ポッド内に突入。その中で新ツール:ディメンジョンプライヤーへと変形合体してさらにガオガイガーと合体。これを使用したガオガイガーは、空間を修復しながら超次元ポッドのエネルギーをねじ切って宇宙へ放出し、自身も脱出。無事空間は修復され、ガオガイガーそして大阪の街は救われたのでした。プライヤーズは自分でしゃべることはできないものの、人間とは意思疎通が可能な3体組のロボ。しゃべらない分行動で性格等を表そうとしているのか、かなりお茶目で個性的な動きをします。カワいいヤツらだなぁ。しかし、ふざけているように見える彼らの実力は本物。ガオガイガーの目の前でペンチ型のツール:ディメンジョンプライヤーに合体した彼らは、空間修復と超次元ポッドのエネルギー放出を同時に行い、ガオガイガーの脱出を助けます。特殊な能力を持つプライヤーズ。この能力が今後どう生かされるのか気になるなぁ。ディバイディングドライバーみたいに柔軟な使い方がされたら、面白いんだけど。
Number.18「約束は光の彼方」
1997年5月31日放送
登場した敵他/モチーフ:ゾンダーロボEI-18/宇宙開発公団総務部職員:安藤弘二とナノマシン
これが勝利の鍵だ!: GGGポケベル
「ガオガイガー…、これが貴様の最期だ!」
STORY:君たちに、最新情報を公開しよう!父:勇の仕事の見学のため、宇宙開発公団を訪れていた護。だが時を同じくして、公団内では異常事態が発生していた!大量に感知される素粒子Z0、狂ったように暴れる職員たち!そして、命までもがその手に堕ちた。事件の原因が公団内に侵入したゾンダーであることを突き止めたGGGは、何とか事態を食い止めるも、その直後ゾンダーロボが出現。これに立ち向かうガオガイガーだったが、ヘル・アンド・ヘブンを放った際、大爆発に巻き込まれてしまった!果たして、ガオガイガーの運命は―!?
敵の手に堕ちた宇宙開発公団、そして生死不明となるガオガイガー!今回はゴルディオンハンマー登場編の前編であり、ギリギリの状況まで追い込まれるガオガイガーなどといった、GGGの苦戦が多くみられるお話になりました。この作戦を仕掛けたピッツァ、相当な策士だなぁ…。
小学校で出た宿題を完成させるため、父:勇の仕事場を見学に来た護。一通り見学した後偶然大河長官と会った彼は、長官から12年後に完成予定の新型宇宙ステーションの概略を教えてもらいます。同じ頃、凱をスワンたちに任せ仕事を終えた命は、宇宙開発公団職員の安藤と遭遇。彼は様々なマジックを突然披露して職員たちを楽しませますが…。凱はヘル・アンド・ヘブンの過度の使用により、あと1回でも使用すれば身体がバラバラになってしまうかもしれないという危機的な状況に。しかし、これの対策を考えていない獅子王博士ではなく、彼は新たな武器:Gツールの最終調整にも取り掛かりつつありました。ガオガイガーの新たなる武器となるゴルディオンハンマーが、シルエットながら劇中初登場。しかし、今回では上述のこと以上のことは特に語られませんでした。大河長官が護を会議室に案内した際に、ゴルディオンハンマーのことを紹介するのかなと思いましたが、違ったなぁ。満身創痍の凱の姿を見届け、先にあがった命。彼女は化粧室で荷物の整理中に入り口付近の騒ぎを聞きつけ、カバンを置いたままそこへ。そこには安藤がマジックを披露していましたが、それを見ていた命を含めた職員たちの様子が、徐々におかしくなっていきます。命はここで、GGGポケベルが入ったカバンをそのまま置いて安藤のもとへ。まさか、これが命取りになってしまうとは…。
突然、宇宙開発公団の電源が一時的にダウン。すぐに非常電源に切り替わりますが、一部の職員が突然狂ったように暴れ出し、周囲の危機等を破壊し異常な行動をとるようになってしまいます。護のゾンダーの察知、そして外部と連絡が取れないことから異常事態の発生を直感した大河長官は、護とともに会議室を脱出。襲い掛かってくる職員たちを蹴散らし、メインオーダールームへ何とか逃げ込みます。安藤の披露するマジックを見た者は、次々に異常をきたすように。ある者は鉄パイプでモニターを破壊し、またある者はコンピューターをめちゃくちゃに捜査してシステムを狂わせてしまいます。勇や大河長官の秘書である桜までもがその毒牙にかかり、彼らも異常行動を始めてしまうことに…。こんな異常事態の中、大活躍したのが大河長官。彼は会議室を出た直後子の惨状を目の当たりにし、護を背負って通路を突破。追いかけてくる職員には回し蹴りを食らわせ、メインオーダールームにつながる部屋ではゴルフクラブを振り回し、「チタンヘッドドライバー!」と叫びながら次々に職員たちをなぎ倒していきます。回し蹴りはまだしも、ゴルフクラブで人を殴るってかなり危険なんじゃないかなぁ。大丈夫なのか大河長官!?
毒牙にかかった命が凱を苦しめていた頃、メインオーダールームではこの事件の原因を解明。すぐさま対抗策を立案し、氷竜・炎竜とボルフォッグに指示します。やがて事態は収束。これで事件解決かと思いきや、実はゾンダーであった安藤がゾンダーロボ化し、宇宙開発公団の目の前に出現します。今回の事件の真犯人は、ゾンダー化した安藤。彼のマジックによってナノマシン状の小型ゾンダーが宇宙開発公団内にばらまかれ、それに憑りつかれた人々がゾンダーからの指示を極小短波で受信し、異常行動をとっていたのでした。大河長官や護にもそれが付着していましたが、GGGポケベルの放つ別の極小短波が相殺したことで無事。逆にGGGポケベルを携帯し忘れていた命は、そのまま操られてしまっていました。GGGポケベルがこんな形で重要アイテムなるとはなぁ。別の極小短波を放つことでゾンダーの極小短波を相殺できることに気づいたGGGは、氷竜・炎竜そしてボルフォッグに指示し、宇宙開発公団のアンテナから別の極小短波を発射。これにより職員たちはゾンダーの呪縛から解放され、事態は収束に向かうのでした。氷竜・炎竜・ボルフォッグが、このシーンで活躍。全員がビークル形態となり、氷竜・炎竜のクレーン・ラダーをジャンプ台にしてアンテナへと飛び移るビークル形態のボルフォッグがカッコよかったです。まあ、彼の能力なら、こんなことしなくたってアンテナまでたどり着けたような気がするけど…。
命が勝機を取り戻したことで、凱も何とか復活。ゾンダーロボ出現の報せを聞き、すぐさまガイガーにフュージョン。そのままガオガイガーへとファイナルフュージョンします。しかし、ゾンダーロボの繰り出すトリッキーな攻撃に、ただでさえ凱が消耗していて本調子ではないガオガイガーは大苦戦。決死の覚悟でヘル・アンド・ヘブンを繰り出しますが、なんとそれすらも敵の罠でした。今回のゾンダーロボは、非常に厄介。宇宙開発公団の職員たちを操っていた大量のナノマシンと融合しているため、自分=ゾンダー核の意思で自由に分離・合体が可能。その結果ガオガイガーのブロウクンマグナムを難なくよけて見せたり、素早くガオガイガーの背後を取って攻撃を仕掛けたりなど、トリッキーさ全開で襲い掛かってきます。今までのゾンダーロボは力押しで来るヤツらが多かったから、こういった攻撃をしてくるパターンは新鮮。パワー重視のガオガイガーはかなり分が悪そうでした。ディバイディングドライバーとの合体も失敗し、ブロウクンマグナムも不発に終わったガオガイガーに残された技は、ヘル・アンド・ヘブンのみ。凱は死を覚悟してヘル・アンド・ヘブンを放ちますが、抜き出したゾンダー核はダミーであり、その爆発にガオガイガーごとの見込まれてしまいます。大爆発の中に消えたガオガイガー。この状況で…凱は本当に生きているのか!?
Number.19「滅ぶべき右腕」
1997年6月7日放送
登場した敵他/モチーフ:ゾンダーロボEI-18/宇宙開発公団総務部職員:安藤弘二とナノマシン
これが勝利の鍵だ!:Gツール
「長官頼む…。(ゴルディオンハンマーを)使わせてくれ!!」
STORY:君たちに、最新情報を公開しよう!ゾンダーロボの爆発に飲み込まれたガオガイガー。その爆発は、地上の太陽グランドノヴァを形成した。そのグランドノヴァが意味する、機界四天王の真の狙いとは何か?グランドノヴァ消滅とガオガイガー救出のため、総力を挙げるGGG。やがて、超竜神の決死のイレイザーヘッドの連射により、我らが勇者は復活の時を迎える。ガオガイガーは生きている。今こそ、新たなる武器の力を試す時だ!Gツール発動承認、鋼鉄粉砕・ゴルディオンハンマー!今、金色の鉄槌が、機界四天王の野望を粉砕する!
鋼鉄粉砕・ゴルディオンハンマー!!!!!ゴルディオンハンマー登場回の後編にあたる今回は、前回の展開を踏まえ、GGGが総力を結集して機界四天王のたくらみとガオガイガー救出に挑む姿が中心に描かれます。超竜神の活躍がアツい!護とボルフォッグの応援したくなる活躍!そして復活、ガオガイガー!見せろゴルディオンハンマー!!燃える展開目白押しで、楽しんで観られました。
前回、ゾンダーロボの爆発に飲み込まれたガオガイガー。その爆発は一瞬のものでは終わらず、高熱と強烈な光を放つエネルギー体:グランドノヴァへと変化します。グランドノヴァを詳細に分析したGGGは、グランドノヴァのほぼ中心部にガオガイガーの影を確認。グランドノヴァを消し去るための作戦を考えます。ゾンダーロボのダミーの核とヘル・アンド・ヘブンのエネルギーによって生み出された大爆発は、ただの大爆発では収まらず、グランドノヴァへと進化。その内部温度やエネルギー量などから、まるで地上の太陽のようなものになってしまいます。ただでさえ爆発の際に大被害が出てるのに、こんなとんでもない代物が大都市のど真ん中にできちゃったら、さらに被害が拡大するような気が…。でも、自衛隊や警察の協力で速やかな避難が完了してるって言うし、案外大丈夫だったのかなぁ。そして、そのグランドノヴァの中で姿が確認されたガオガイガー。ガオガイガーの耐熱限界温度以上の中で、なぜガオガイガーは原形をとどめているのか?これは後半で明かされることになります。
GGG本部を飛び出した護は、グランドノヴァに接近。凱を助け出そうとしますが、ボルフォッグに制止され、別ルートからゾンダーを追うことにします。それと同じ頃、グランドノヴァを消滅すべく、超竜神によるイレイザーヘッドの連続発射が開始。なかなか効果が上がらない中、獅子王博士はグランドノヴァによる敵の真の狙いに気づきます。現時点では生死不明となってしまった凱。その責任は自分にあると思い詰めた護は、ゾンダーの核がグランドノヴァを発生させることに精いっぱいでゾンダーロボの形態をなしておらず、浄解が可能であると判断して飛び出してしまいます。そこに現れたのがボルフォッグ。当初は護を止めていましたが、彼の意思を受けたのかハナからそうするつもりだったのか、途中で護用の防護服を取り出し、彼に渡してともに行動を開始します。護を強く制止するわりに、やたら用意周到だったボルフォッグ。なんだかんだで本当は護と一緒に行動するつもりだったんじゃないかな。一方、グランドノヴァの消滅させたいGGGは、イレイザーヘッドの使用によりエネルギーを放出させる作戦を立案。超竜神にイレイザーヘッドを連射させる中、敵の真の狙いが判明します。機界四天王の真の狙いは、ゾンダープラントによるゾンダーメタルの大量精製。かつての粒子加速器イゾルデの事件(第11話)のようにゾンダープラントを作りたいと考えたピッツァたちは、今回の作戦を立案。ガオガイガーを葬り去ると同時に、ゾンダーメタルをより効率的に生成しようとしていました。そんなグランドノヴァへの我らがGGGの対抗兵器が、イレイザーヘッド通常は1発限りの使用であるイレイザーヘッドですが、今回は非常事態のため、強襲揚陸補給船から次々にその弾丸を補給する形で連続発射を実現。しかし、さすがの超竜神でも短時間での連続発射は厳しく、じょじょに傷ついていきます。なんとしてでも凱を救いたいという思いから、身体に鞭打ってイレイザーヘッドを発射し続ける超竜神。カッコいい、そしてアツい!
護とボルフォッグがピッツァの攻撃を潜り抜けながらゾンダー核に接近しようとするのと同じ頃、凱はガオガイガーの中で意識を取り戻して復活。最後の力を振り絞ってハイパーモードとなり、超竜神が発射した8発目のイレイザーヘッドにタイミングを合わせて脱出。無事生還を果たします。そして凱は、大河長官にGツールの使用を要請するのでした。ガオガイガーの耐熱温度以上のグランドノヴァの中で、生きていた凱。その理由は、爆発に飲み込まれる直前、ギャレオンが自らの意思でプロテクトシェードを全身に張り巡らし、爆発の衝撃を抑えたからでした。相手の攻撃を跳ね返し、撃ち出す技であるプロテクトシェード。こんな使い方もあったとはね…。最後の賭けに出たガオガイガーは、超竜神によって撃ちだされた8発目のイレイザーヘッドにより、グランドノヴァが収縮した瞬間に脱出。その無事な姿を、GGGの本部にも見せます。この時、脱出してきたばかりのガオガイガーを何とか支える超竜神が印象的。直前にイレイザーヘッドの撃ちすぎに耐えられず、クレーンとラダーが大破してボロボロな状態なのに、それでもガオガイガーアシストする超竜神の姿。素晴らしいですね。
凱からのGツール=ゴルディオンハンマーの使用要請を受けた大河長官は、全力でそれを承認。ゴルディオンハンマーは射出されてガオガイガーの手元へ。それを受けたガオガイガーは、全力でゴルディオンハンマーを振りかざし、グランドノヴァをゾンダープラントもろとも完全に叩き潰して消滅させます。ゾンダープラントの地下にあったゾンダー核も、護の力によって浄解。まだまだ課題は残るものの、ゴルディオンハンマーは凱たちを、そして地球を救ったのでした。ゴルディオンハンマーの承認バンクシーンは、ファイナルフュージョン承認バンクシーンなみにアツいシーンに。ウワサには聞いていたけど、発動用のキーに「内閣総理大臣承認」って書いてあるのが強烈ですね。そして、文字通りこれが“勝利の鍵”ってワケか―。ゴルディオンハンマーは、ガオガイガーが一振りするだけでグランドノヴァをゾンダープラントごと消去。その圧倒的なパワーを見せつけますが、少なからずガオガイガーにもダメージを与えていました。ゴルディオンハンマーの使用には、ガオガイガーをサポートするためのメカが必要…。これが数話後に描かれる別のロボットの登場につながるというワケですね。ちなみに、ゴルディオンハンマーに気を取られて護の浄解シーンは流し見しそうになってしまいますが、ここにも後半の展開につながる伏線がありましたね。
今回はここまで。次回は第20話から第22話をご紹介予定です。来週もこのブログで、ファイナルフュージョン承認!
◎今日の勇者ソング◎
今日ご紹介するのは、1997年放送の『勇者王ガオガイガー』挿入歌「地球はでっかいハート」です。
EDテーマを歌う下成佐登子さんによる楽曲。『ガオガイガー』の挿入歌とは思えないさわやかさと明るさを感じる曲になっており(ほめてます)、なんとなく「スーパー戦隊シリーズ」の挿入歌っぽい印象も受けます。
いい曲なのですが、上述のような感じなので『ガオガイガー』の劇中では(私の記憶している限り)使用されずじまい。『ガオガイガー』は他の「勇者シリーズ」と比べて総集編テイストのお話も多かったんだから、そこで使うのも十分アリだったと思うんだけどなぁ。
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