最近、どういうわけかハマってしまい、日課になってしまったものがある。
それは…。
テレビ朝日ローカルで再放送されている、『暴れん坊将軍』を観ることです。
月曜日から金曜日、毎朝4時からの再放送(祝日であっても放送される)。数年前から放送され続けており、「そういややってるんだっけなぁ」と思って、ある時なんとなく録画して観てみたら…なぜかハマってしまいました。
『暴れん坊将軍』の本編観るなんて、もう何年ぶりだろう。今のところ、人生で一番『暴れん坊将軍』にハマってる時かもしれない…。
というわけで、今回は「『暴れん坊将軍』はなぜ面白いのか」について考えてみましょう。
①吉宗は正義、悪役は徹底して悪
通常のドラマだと、正義側は基本的には正義ですが時にその正義に悩むことがあり、逆に悪役は悪に徹しながらもどこか憎めない(情状酌量の余地あり)という場合が結構ありますが、『暴れん坊将軍』の場合、吉宗は基本的に絶対正義で、悪役は徹底的に悪役。この分かりやすい単純明快な構図が、ドラマを面白くしています。
悪役はずーっと悪さをし、それに完全と吉宗(および仲間たち)が立ち向かう―。このヒーロー番組にもつながる構図がいいんですよね~。
また立ち回り直前の際、吉宗が悪役に対し、「(悪事は)既に露見しておる」「○○であることは明白」「許しておけん」など、悪をまず言葉でバッサリ斬り捨てるのもGood。痛快さをマシマシにしてくれています。でも、いくらなんでも毎回のように「潔く腹を斬れぇ!」というのはさすがにやりすぎだと思うぞ。
②ゲストキャラクターも100%無傷ではない
ドラマには、単発ゲスト(ゲストキャラクター)がつきもの。もちろん例外もありますが、『暴れん坊将軍』のゲストキャラクターは、基本的に事件に巻き込まれ、その中で吉宗(徳田新之助)とかかわっていきます。
最終的には、吉宗の活躍により救われるゲストキャラクター。でもそのほとんどは、劇中で身内や知人を殺されたり、自分も危ない目に遭ったりなど、ある程度追い詰められていきます。そう、ゲストキャラクター側も100%無傷ではなく、けっこうギリギリまで悪役に追い詰められるのです。
こうしてある意味ゲストキャラクターが悪役に責められる分、終盤での吉宗の活躍が引き立つのだといえるでしょう。
③粋な脇役たち
主役が引き立つには、もちろん主役自身の魅力も必要ですが、その他にも脇役の存在が不可欠。大岡忠相、め組など…、『暴れん坊将軍』に出てくるレギュラー脇役陣は、キャラも濃く粋なヤツらばかりで、彼らの存在がドラマをさらに面白くさせています。
しかも、脇役たちは上述の通りキャラ濃いめのヤツばかりなのに、吉宗のキャラを覆い隠してしまう(キャラの濃さで主人公より勝ってしまう)ってことはないんですよね。この絶妙な配分が秀逸です。
でも、もう少しレギュラー陣から端を発するお話があってもいいかなぁと思うんだよなぁ(基本的に吉宗がゲストキャラクターと出会って、脇役たちは吉宗からの依頼を受けて活躍することが多い)。
今ではNHKのドラマでしか見ることがなくなってしまった時代劇。ロケ等の費用も掛かるなど制約面も多いですが、1年に1クールくらいは、どこかのテレビ局でやってもらいたいものですね。
やっぱり、今はウケないのか?いや、そんなことはないと強く思う、吉宗であった―。
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