お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』第74話 ちょっとした感想

f:id:bongore_asterisk:20190615110225j:image

恐るべきYoutuberの影響力

 

 


f:id:bongore_asterisk:20190615110217j:image

俺たちに破滅なんてない!線路の繋がるところには、必ず何かが生まれる。それが新幹線、それが…シンカリオンだ!!キリンとの最終決戦に突入している、『新幹線変形ロボシンカリオン THE ANIMATION』。今回はその中編にあたるお話であり、桜島に消えたセイリュウの消息の判明や、そこへハヤトたちが向かうまでのドラマが描かれる形になりました。

 

急展開に続く急展開の連続でしたが、それぞれのシーンや展開がちゃんと無理なく繋がっていたため、そこまで違和感はない仕上がりに。でも、これだけ「最終決戦」ってことをアピールするってことは、やっぱり6/29でTVアニメ本編は完結しちゃうんですね…。

 

 

 

前回、桜島の火口に消えたセイリュウとキリン。彼らはかつてキトラルザスの本拠地であった地下空間に突入しており、セイリュウは覚悟を決めてキリンに立ち向かいます。一方のハヤトたちは、この事態を重く見た政府から待機命令の煽りをくらい、超進化研究所にとどまっていました。「キトラルザスの問題はキトラルザス同士で決着をつける」とし、自ら退路を絶ってキリンとの戦いに挑むセイリュウ。なんか鉄板の死亡フラグのようにも見えましたが、結果的にはハヤトたちが後に助けに来たので、最悪の事態は回避されました。この時のセイリュウ、かなり感情が高ぶっていたのでブラックシンカリオン・紅になってもおかしくなかったですが、特に変化等はしなかったですね。玩具では再現可能なブラックシンカリオン・紅バーサーカーモードを登場させる絶好の機会だったのになぁ。同じ頃、撤退指令を受けたハヤトたちが超進化研究所に戻ってみると、彼らは待機命令を言い渡されることにこの裏には、日本国政府の意向が隠されていました。超進化研究所は政府からの指示も受けてシンカリオンを開発していましたが、政府直属の機関ではないため、キトラルザスとの接触状況は報告していなかったらしい。どうやらハヤトたちがキトラルザスとの交渉を試みていたことどころか、それ以前から頻繁にキトラルザスと接触していたことすら知らなかったようです。まあ、今までの経緯を説明すると政府が過剰反応しそうなのでわざと報告していなかったのかもしれませんが、う~む…。

 

待機命令が出たこと、そして都庁の襲撃を、自分のせいだと責めるハヤト。しかし、他の超進化研究所のメンバーは、誰1人としてそういったことを考えていませんでした。フタバの発言をキッカケに出撃を決意したホクトたちは、出水指令長に進言。出水指令長は独断でハヤトとホクトの出撃を許可するのでした。鉄道博物館の屋上で、フタバが言ったこと。それは、「未来を守っていくには、ハヤトくんたちのような子供の力が不可欠なんだと」いうこと。第2話で似たようなことを述べていた彼女ですが、ハヤトたちと戦いを共にすることで、それが確信に変わったようですね。そしてさらに、彼女は「大人はシンカリオンを“兵器”としてしか見ていないけれど、ハヤトたちはシンカリオンを“(純粋に)新幹線が変形するロボ”だととらえている」と発言。シンプルながら深いセリフに、これまたジーンときましたね。そういえば、イサブロウも似たようなことに言及していたっけなぁ。こうしたフタバの発言に感化され、ホクトも今度は自分たち大人が動く番だとし、出水指令長に直談判。これに対し出水指令長は、E5はやぶさMkⅡと923ドクターイエローの出撃を独断で許可し、ヤクモからの連絡により判明した秘密の地下トンネルを利用し、地底世界へと出発します。ここで興味深かったのが、地下世界へのトンネルの判明と出水指令長の行動に対する東総指令長の反応。前者についてはフタバ経由で山手線高輪ゲートウェイ駅付近から線路が分岐していることが明かされる点、後者については出水指令長の「社会科見学のために出発させました」というあからさまなデタラメ報告に「気を付けていってくるよう伝えてくれ」と返している点が、それぞれ粋だなぁと感じました。前者は前々回あたりから「倉敷重工の研究施設が高輪ゲートウェイ駅付近にある」と明かされているので、何も不思議なことはないのですが、最新の鉄道の話題を要所要所で取り入れてくれているのが「おおっ」とさせられました。後者の方は、東総指令長が出水指令長が明らかに独断で命令無視でシンカリオンを出撃させたのを分かっているのにもかかわらず、ああいう風に返したのがいいんですよね~。すべての事情を汲んで「わかってる」って感じが“いい”のよ!

 

地底世界で孤独に戦っていたセイリュウ。彼はキリンと相討ち覚悟で戦っていましたが、そうはさせまいとハヤトとホクトが駆け付けます。それぞれ変形したE5はやぶさMkⅡと923ドクターイエローは、加勢してブラックシンカリオンオーガの抑え込みを開始。かつてのVSブラックシンカリオン戦の時のように、超進化研究所に敵もろとも転送してそこで決着をつける作戦に出ようとしますが…。あからさまにこれでもかというくらいラスボスっぽいセリフを吐くキリン。そんな彼に対し、ハヤトは「線路の繋がるところには、必ず何かが生まれる。それが新幹線、それが…シンカリオンだ!!」と言い返してみせます。かつての戦闘でも見られた、ハヤトの新幹線に対する考え方が再び披露される形に。特に「線路の繋がるところには、必ず何かが生まれる。」というフレーズが、鉄道ファンとしてはたまらないですね。そう、線路によってつながれた地点には必ず“何か”が生まれます。それは街であったり、すでに発展している街なら、始発駅と終着駅間での“街のつながり”などが―。そんな彼らは、キリンを倒すべく、かつてのブラックシンカリオンと戦った時のように超進化研究所に敵ごと転送する作戦を提案。さすがに桜島から大宮まで転送するのは時間的にも不可能ですが、名古屋であれば可能ということで、ハヤトたちはその可能性に賭けることにします。決戦の地として選ばれたのは、名古屋。ここにきて再び名古屋支部がクローズアップされるとはねぇ。

 

各地に現れたブラックシンカリオンナンバーズが姿を消し、またハヤトたちの奮闘を知り名古屋支部に駆け付けようとするシンカリオンの各運転士たち。しかし、今出撃すれば、世間の注目をさらに浴び、シンカリオンのことが知れ渡ってしまうのは必至。そのためためらいつつも出撃したアキタたちでしたが、地上に出た彼らを待っていたのは、人々の歓声。予想外の出来事に驚く彼らでしたが、そこにはアズサの尽力がありました。超進化研究所総指令部からの批判、そして人々からの反応におそれつつも出撃したアキタたち。しかしその裏では、アズサが自分のYoutubeチャンネルでシンカリオンのことをアピールすることで、人々にシンカリオンの存在を知らせるとともに、その活動への理解を呼び掛けていました。アズサがYoutuberであることがフルに発揮されたこのシーン。「いつか本当に彼女の動画にシンカリオンが出るかもしれない」ということは第14話あたりからずっとにおわされ続けていましたが、ついにここで実現する形になりました。彼女がノリノリでシンカリオンを紹介するという展開ではなく、ハヤトたちのことを思い、少ししんみりした感じでシンカリオンを自分の動画で取り上げることを提案するあの流れも、いい感じだったなぁ。Youtuberがあまりにも影響力ありすぎだろとツッコミたくなる点もありましたが、それを加味してもいいシーンになっていたと感じました。また、このシーンで見逃せないのが、各シンカリオンが走行していた場所。大宮組(アキタ・ツラヌキ・シノブ)は大宮支部から南下する形で出撃したため例外ですが、その他のシンカリオンは、よく見るとその新幹線の縁の深いところor沿線をちゃんと走っているんですよね~。この細かい演出には唸らされました。

 

 

 

なんとか名古屋支部へとブラックシンカリオンオーガを転送することに成功したハヤトたち。アキタたち残りのシンカリオン運転士たちも続々と名古屋に集結し、今、人類とキトラルザスの命運をかけた最終決戦が始まる―!

 

次回、ついにキリンとの最終決戦か?サブタイトル的にもキリンと決着ついちゃいそうな感じだし、次回で『シンカリオン』の物語は完結して、次々回はエピローグ的なお話になるのでしょうか。あっ、でもソウギョクとの決着はどうつけるんだろう…?

 

 

 

 

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Twitterやってます。よろしければ↓閲覧&フォローの方お願いします!

twitter.com