お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

山さんに任せろ!

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「刑事(デカ)が人を逮捕するというのはなぁ、白石(犯人)、自分自身を逮捕するのと同じことなんだ―。」(第380話『見込捜査』より)

今回は、復刊ドットコムにより限定復刻販売された、七曲署シリーズ 露口茂 in 太陽にほえろ! <復刻版>」のご紹介です。

 

太陽にほえろ!』において、全718話中691話という長期出演を果たし、かつ名刑事役として一般にもよく知られる、山村精一刑事こと露口茂さんの写真集。今回twitterで復刻発売されるという情報を訊きつけ、購入してしまいました。これだけで5,000円近くかかっちゃったけど、後悔してないぞぉ!

 

 

 

写真集の内容は、前半が山さんの特写、後半が脚本家やプロデューサー、そしてキャストへのインタビューと、メイン回のピックアップ紹介になっています。

 

前半の特写部分は、山さんの捜査シーンや、夜道を歩くシーンなどの画像が中心。山さん殉職回(第691話)やそれより少し前(第550話以降?)に撮影されたもので構成されており、一般の人が「山さん」と聞いて真っ先に想像するであろう、あの独特な風貌の彼がそこにいます。

 

個人的には、ボン&ロッキー~ジプシー加入頃あたりの山さんが好きなのですが、その時の画像は後半のメイン回紹介のところのみ。まあ、写真集の企画自体始まったのが山さん殉職回直前だから、仕方ないよね。

 

こうした特写のパートが終わると、今度は制作側やキャストのインタビューに。制作側からは小川英さん(メインライター)や岡田晋吉さん・梅浦洋一さん(ともに番組プロデューサー)が寄稿しており、山さん役にどうやって露口さんが起用され、そして山さんというキャラクターが出来上がっていったのかが、みっちりと記載されています。

 

制作側が皆口をそろえて言っているのが、「山さんというキャラクターは、まさに露口茂という男によって作られた」ということ。もともと山さんのキャラクター自体が露口さんをイメージしてできたものですが、その後の露口さんの名演技や、彼の山さんというキャラクターに対する考え方・捉え方によって、そのキャラクターが出来上がってきたということがよくわかりました。

 

その後に続くキャストインタビューでは、『太陽にほえろ!』で露口さんと共演していたレギュラー出演陣が登場。なんと、山さん殉職時の在籍メンバーだけでなく、勝野さん(テキサス)以降の新人刑事たち全員と、第1話時点でのレギュラー出演陣もインタビューに答えており、これにはびっくりさせられましたね。ここまでやるのなら、萩原健一さんや松田優作さんも、インタビューに答えてほしかったなぁ。

 

 

 

太陽にほえろ!』のキャラクターとして人々から愛され、そして『太陽にほえろ!』という作品自身からも愛されたキャラクター:山さん。この「七曲署シリーズ 露口茂 in 太陽にほえろ! <復刻版>」は、まさにそういったことが感じ取れる、貴重な資料と言えるでしょう。

 

この調子で、『太陽にほえろ!』含めて様々な刑事ドラマ関連本の復刻をお願いしたいなぁ…!

 

 


「―地道に、1つ1つ事実を突き止めていくのが捜査だ。刑事が本当に命を懸けるのは、犯人を断定する時だと、私はいつも思っている。」(第576話『刑事・山さん』より)

 

 

 

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