『仮面ライダージオウ』EP22　ちょっとした感想 - お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの？ver.2.0

ジ　オ　ウ　サ　イ　キ　ョ　ウ

2つの世界を統べる、ウォッチだ！ジオウの中間強化フォームである仮面ライダージオウⅡ初登場回となった、今回の『仮面ライダージオウ』。それだけでなく、真司と大久保編集長の再起を予感させるような描写あり、ゲイツとツクヨミの決断ありと、ジオウⅡの戦闘終了後も見どころの多いお話となりました

各キャラクターの成長や決断等を描いていたため、見ごたえはありましたが、1つ1つは時間の関係もありちょっと早すぎるような印象。後述しますが、特にソウゴと鏡の中のソウゴの和解は、もっと時間を割いたらより面白くなったんじゃないかとも思いました。

前回、ミラーワールドに入ってしまい、もう1人の自分と遭遇したソウゴ。互いにジオウに変身して戦うことになりますが、ジオウはもう1人のジオウに敗れてしまいます。一方、前回における自分の一瞬の気の迷いを後悔したゲイツは、改めて自分の身を犠牲にしてでもアナザーリュウガを倒すことにするのでした。ミラーワールドのソウゴは、その衣装だけでなく性格も反転している存在。まあ、現実世界のソウゴの負の部分を背負っている存在でした。彼はミラーワールド内でジオウを追い詰めたり、現実世界に戻ってきた後もあらゆる鏡等からソウゴをあおり倒し、精神攻撃を仕掛けてきます。でも、「現実世界のソウゴを倒してなりかわってやろう」ってことまでは考えていなかったみたいなんだよなぁ。ソウゴがそういったことで悩んでいた頃、ゲイツもまた自分の決断で悩むことに。前回の仮面ライダーウォズの「真司を倒す選択」を一瞬でもとろうとしたことを後悔し、それゆえに、やはり前回から考えていた自分の身を犠牲にするやり方でアナザーリュウガを倒そうとしていました。ソウゴに感化され、より目的達成のことだけでなく人のことも考えられるようになってきたゲイツ。彼もやはり、キャラとして成長を続けていますね

城戸真司のもとを訪れ、アナザーリュウガがOREジャーナルの元読者を襲う理由の推測を聞いたソウゴ。そんな時、再びアナザーリュウガが現れ、ソウゴは現地に向かいます。その道中、またもやミラーワールド内の自分に遭遇しますが…。同じ頃、ゲイツは白ウォズと合流してアナザーリュウガと交戦。ところがウォズの攻撃はほとんど歯が立たず、ゲイツはツクヨミの制止も無視して自分の作戦を実行します。アナザーリュウガがOREジャーナルの元読者を襲う理由。それは、彼らが離れてしまったことがOREジャーナル閉鎖の原因であり、ゆえに真司が、心のどこかで「彼らが支持し続けてくれればOREジャーナルは存続していたのに」という考え方に至ったからでした。「大切だったはずの読者を襲う」という、一見すると矛盾したアナザーリュウガの行動に対して、ここズバッと明かされるその理由。この展開は面白かったですね～。短時間ではありましたが、無理なく描写しきっていました。その一方で残念だったのが、この後のソウゴとミラーワールドのソウゴとの和解シーン。時間の都合でそんなにシーン描写に割けないのはよくわかりますが、ちょっとミラーワールドのソウゴの改心→和解が早すぎだったかな…

もう1人の自分を受け入れ、ジオウライドウォッチⅡを入手したソウゴ。彼は時間を巻き戻すという荒業を使ってゲイツを救い、変身。ジオウⅡとなった彼は、サイキョウギレードとジカンギレードの合わせ技でアナザーリュウガを倒します。こうして事件は解決し、真司も大久保編集長とともに新たな一歩を踏み出すことを決意。しかし、今回の一件で、ゲイツとツクヨミは非情な決断を迫られることに…。ついに登場、ジオウⅡ。『ルパパト』のスーパールパンレッドのように、部分的に未来予知をすることが可能で、専用武器：サイキョウギレードを使い、アナザーリュウガにほぼ苦戦することなく、彼を追い詰めていきます。時間巻き戻しというチート能力を使った上に、これでもかというほど最強アピールをし、挙句の果てに「ジオウサイキョウ」というエフェクトでアナザーリュウガを倒してフィニッシュ。ここまで吹っ切れた演出をしてくれると、もうなんだか逆に好きになっちゃうわ！そして、今回見逃せないのが、このジオウⅡの戦闘後の真司×大久保編集長とゲイツ×ツクヨミのそれぞれのやり取り。一方は未来への新たな踏み出しを予感させ、もう一方はこれから起こるかもしれない悲しい選択を予感させており、とてもいい幕切れになっていました