お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『勇者エクスカイザー』ちょっとした感想 Brave.16(第46~48話[終])

今回は、勇者エクスカイザー』の感想記事第16回目。とうとう最終回を含む3話のご紹介になります

 

エクスカイザー』における最終決戦で見逃せないのが、ダイノガイストたちガイスターとの決着だけでなく、「本当の宝物とは何か?」という難題に答えを出していること。最終回でダイノガイストの命すら「宝だ」と言ってみせたエクスカイザーは、まさに真の勇者ともいうべきカッコよさを誇っていましたね。

 

 

 

 

第46話「海底油田の罠」

1991年1月12日放送

登場した敵他:グレンダー(ガイスターロボ)

狙われた宝物:イグサ列島海底油田、宇宙警察カイザーズ

「わかっている…。だがこのままでは、この美しい海が死の海になってしまうんだ!」

 

STORY:エネルギー生命体捕獲装置を入手したガイスターたちは、宝物の強奪とカイザーズの撃破を同時に計画。イグサ列島の海底油田に現れた彼らは、その出現を予測して駆け付けたマックスチームを、その装置の中に閉じ込めてしまった!海底油田が宇宙商人に売り飛ばされそうになる直前に、そこに駆け付けるエクスカイザー。海底油田とこの海を守れるか?そして、ゴッドマックスの運命は!?

 

いよいよ最終決戦まであと少し。今回は、いつも通りの宝物をめぐる戦いというよりも、エネルギー生命体捕獲装置による攻防が中心に描かれていました。捕らわれの身となってしまったゴッドマックス。カイザーズ側もかなりピンチになってきましたね。

 

エネルギー生命体捕獲装置を入手し、喜ぶガイスターたち。偶然使い方を覚えた彼らは、ダイノガイストに命じられるがままに石油タンカーを襲うことになります。その頃、コウタたちは日本で新たに海底油田が見つかったという情報を入手するのでした。装置を手に入れ、サンダーガイストの偶然の行動によりその使い方まで習得したガイスターたち。いつになく得意げそうでした。まあ、これでカイザーズ全員捕まえられると思ったらそうなりますよね。そんな状況下でダイノガイストが出した命令は、石油タンカーの襲撃。てっきりカイザーズをおびき出すための陽動作戦なのかと思っていましたが、のちの描写を見ると、それと同時に石油を盗んでトレーダーに売り飛ばすつもりだったようですね。その石油に関して、コウタたちは日本近海で新たな海底油田が発見されたのを、ニュースで知ることに。ここで、石油に関する説明が挿入されていました。『エクスカイザー』の世界でも、石油はまだ社会の中で多様に使われている様子。「石油は大切な資源」、か―

 

石油タンカーが空振りに終わったことで、今度はイグサ列島の海底油田を襲ったガイスターたち。そこで、エクスカイザーからの指令を受けてパトロールにやってきたマックスチームと出くわします。しかし、エネルギー生命体捕獲装置を持っている彼らがひるむはずはなく、ゴッドマックスはなすすべもなくその装置の餌食となってしまうのでした。イグサ列島の海底油田は、最近になって発見されたという海底油田。「石油が大量にある場所」としてコウタが上げた場所の1つであったため、エクスカイザーがマックスチームにパトロールの指令を出していたのですが、ガイスターたち…というよりもダイノガイストは、そういった行動まですべてお見通しだったのでした。海底油田へ向かうシーンでは、ダッシュマックスとドリルマックスがビークルモードで海中を航行。変形しなくても、彼ら水中でも活動できるんですね。マックスチームはガイスターたちを発見したのちゴッドマックスへと合体しますが、エネルギー生命体捕獲装置の光線を浴びて捕らわれの身に。抜け殻となってしまった身体は、ホーンガイストの手で海中に沈められてしまうのでした。ゴッドマックスの沈没シーンは、時代は後になりますが『ウルトラマンティガ』の第51話を想起しましたね。それにしても、合体したらマックスチームの各エネルギーが取り込まれるんじゃなくて、ゴッドマックスとしてひとくくりで取り込まれることになるんですね…

 

海底油田を占拠したことで、これを丸ごと売り飛ばそうと考えたダイノガイスト。すぐさまトレーダーを呼び価格交渉を行いますが、どうにも価格の折り合いがつきません。そうこうしているうちにエクスカイザーとレイカーブラザーズが現場に到着。トレーダーは拘束されてしまいますが、ダイノガイストはあっさり彼を見捨てるのでした。約20話ぶりに登場したトレーダー。海底油田を見て彼なりに奮発した値段をつけますが、前回と同じくダイノガイストたちがかたくなに金額を妥協しないため、交渉が遅々として進まなくなってしまいます。この後トレーダーはレイカーブラザーズに拘束されてしまうのですが、その時の彼曰く、ダイノガイストたちのやっていることは子供じみており、宇宙広しといえどももう彼らのことを相手にするのは自分くらいしかいないとのこと。宇宙の中でも海賊家業というものは時代遅れらしく、おまけに価格交渉も上述のような感じで全然譲歩とか交渉の余地を見せませんから、いろいろな宇宙商人から嫌われてしまったようです。ガイスターたちも、ああ見えて意外に寂しいヤツらだったんですね…。そういったトレーダーの言葉には耳も貸さず、見捨てるような行動に出るダイノガイスト。相手してくれる商人が他にいなくなっちゃうかもしれないっていうのに、それでいいのか?

 

エクスカイザーとウルトラレイカーが現れたことで、少し形勢が不利になったガイスターたちは、海底油田自体をガイスターロボ化。エクスカイザーたちに差し向けます。これを倒したグレートエクスカイザーでしたが、石油流出による海底汚染は防いだものの、ゴッドマックスを取り戻すことはできませんでした。今回のガイスターロボは、終盤にちょろっとだけ登場。その直後登場したグレートエクスカイザーによって、割とアッサリ倒されてしまいます。ガイスターロボとの戦闘が淡白な分、今回はグレートエクスカイザーとダイノガイストの戦闘がそこそこ充実。グレートエクスカイザーはダイノガイストのメイン武器であるダイノブレードの破壊に成功しています。そうやって戦果を挙げるグレートエクスカイザーでしたが、今回でのゴッドマックスの救出はかなわず。海底油田から原油が流出していて、それの処理作業に当たっていたため、これは仕方ないですね。基本的に今まで明確な前後編スタイルのお話がなかった『エクスカイザー』ですが、今回はストーリー内容的にも「次回に続く」といった感じに。最終回が近づいているからか、このあたりの構成も特殊になってきました

 

 

 

第47話「雪国の決戦」

1991年1月19日放送

登場した敵他:アイスマンモス、ビッグアイスト(ガイスターロボ)

狙われた宝物:なし(宇宙警察カイザーズ、コウタ)

「この結晶が、こんな風に純白の景色になるのか。地球の神秘さは驚くことばかりだ。」

 

STORY:ゴッドマックスを捕らえたガイスターたちが次に狙うのは、宇宙警察カイザーズの一員であるレイカーブラザーズ。その作戦にはまってしまったグリーンレイカーと、それを追ったブルーレイカーは、雪山へとおびき出されてしまう。同じ頃、その雪山でスキーに来ていたコウタたちは、その事件に遭遇。ガイスターたちと戦闘になるが、ダイノガイストにはもう一つ狙っているものがあった。そう、コウタ自身だ!

 

前回に引き続き、エネルギー生命体捕獲装置に関する戦いとなった今回。ガイスターたちはレイカーブラザーズをターゲットに定め、捕獲せんとしてあらゆる策を講じてきます。未だかつてないくらい劣勢になっていくコウタとエクスカイザーの様子が、最終決戦が近いことを物語っていました。

 

エネルギー生命体捕獲装置を入手し、さらにゴッドマックスを捕らえたことで、完全に勢いづいたガイスターたち。次の狙いをレイカーブラザーズに定めて作戦を練りますが、ダイノガイストだけはもう1つあることに気づいていました。同じ頃、楽しみにしていたオオバ山の雪まつりに行くことになったコウタですが、表情は暗いままで…。ゴッドマックスを捕らえて、すっかり調子に乗り気味のガイスターたち。これに続いてレイカーブラザーズを捕らえるために、彼らが擬態している新幹線を片っ端から襲うことを計画します。調子に乗っているものの、幾分理性が残りきちんと作戦を練っていたのは、やはり近くにダイノガイストがいたからでしょうか。そんなガイスターたちに対して、レイカーブラザーズの合体シーンを再生するダイノガイスト。彼が気づいたのは、カイザーズの活躍する場所には必ず1人の少年=コウタがいることでした。コウタを捕獲することも密かに計画するダイノガイスト。ああ、ついにコウタの正体がバレてしまったか!

 

エクスカイザーに押される形で、雪まつりに行くコウタ。しかし、きれいな雪景色を見ても彼の心は晴れませんでした。一方、レイカーブラザーズをあぶりだすべく、ガイスターたちは新幹線を片っ端から襲撃。見かねたグリーンレイカーは変形して飛び出し、プテラガイストの罠にはまってしまうのでした。楽しみにしていた雪まつり会場にやってきたコウタ。しかし彼はゴッドマックスのことが心配であり、どうも雪景色などを見ても気分は少し暗いままになってしまいます。エクスカイザーは、このシーンではずっとコウタを見つめており心の中で独り言を言う形に。雪景色のきれいさに感動したり、コウタの様子を心配したりなど、彼の感情の豊かさや優しさを感じることができるシーンでした。一方のガイスターたちは、新幹線を相次いで襲撃。プテラガイストはわざと新幹線の車庫がある駅を襲撃し、正体がわからないレイカーブラザーズを挑発して。彼らをあぶりだそうとします。耐え切れなくなり、思わず飛び出してしまうグリーンレイカー。そりゃあ、自分たちが原因でこれだけ被害が出ちゃってたら、耐え切れなくなっちゃうよね…

 

ブルーレイカーのアシストにより何とか窮地を出したグリーンレイカーは、ウルトラレイカーへと合体。しかし、ダイノガイストにスキをつかれてエネルギー生命体捕獲装置に捕らわれの身になってしまいます。エクスカイザーも事件の知らせを聞いて出撃しますが、装置からの光線とガイスターロボに苦しめられてしまいます。レイカーブラザーズはウルトラレイカーに合体しますが、ダイノガイストにはパワー面で一歩及ばず。装置からの光線を受け、捕らわれの身になってしまいます。これにより、カイザーズ側のメンバーで生き残っているのはエクスカイザーのみという展開に。今までにないくらいのピンチが、最終決戦へのカウントダウンを盛り上げてくれています。エクスカイザーはドラゴンカイザーに合体し、複数体現れたガイスターロボを次々に撃破していきますが、なんとそれらは再生して何度も襲ってくる形に。雪でできた雪像をベースにしていますから、とどめの一撃を加えない限りは倒せないということなのでしょう。なかなかエクスカイザーにとってはツラい展開が続きますが、ドラゴンカイザーの攻撃を受けて吹っ飛ばされ、雪だるまになってしまったホーンガイストとサンダーガイストには笑わされましたね


ダイノガイストの攻撃も受け、大ピンチのドラゴンカイザー。エネルギー生命体捕獲装置の魔の手が迫る中、あることに気づいた徳田は、コウタとともにその装置の一時的な封じ込めに成功します。しかし、ダイノガイストの放ったチューブによりコウタたちは行方不明に。グレートエクスカイザーがガイスターロボを倒した後、雪原から這い出てきたのは…。徳田とコウタが気づいたこと。それは、その装置の弱点でした。前回原油がぶっかかり、そして今回は雪により曇るなど、何らかの形でエメラルドストーン部分が汚れてしまうと、この装置は使えなくなると様子。これを受けて、コウタと徳田は大型除雪車に乗り、そこから噴き出す大量の雪を使ってプテラガイストを攻撃。これによりドラゴンカイザーはグレートエクスカイザーへと合体し、装置からの攻撃を逃れるのでした。エクスカイザーを助けたコウタたちでしたが、ダイノガイストの放ったチューブの中に入ってしまい、行方不明に。最初は2人ともダイノガイストに誘拐されたのかと思われましたが、戦闘終了後、コウタだけが雪原から這い出てきます。どうやら、チューブが着弾する直前に、徳田がコウタをかばって助けたようです。普段はコメディリリーフな彼ですが、今回はカッコいいところを見せてくれました

 

 

 

 

第48話(終)「本当の宝物」

1991年1月26日放送

登場した敵他:ダイノガイスト、プテダー、ホーマー

狙われた宝物:なし(コウタ)

「どんなに小さくとも、命は宝だ。たとえそれが、貴様のような悪党の命であってもだ!」

 

STORY:誘拐された徳田を追って、ダイノガイストたちの本拠地に乗り込んだコウタとエクスカイザー。そこにはガイスターたちの罠が張られていたが、コウタの機転によりそれは回避され、ゴッドマックスとウルトラレイカーも復活した!そして、月面で繰り広げられることになる、グレートエクスカイザーとダイノガイストの一騎打ち!勝利を手にするのは誰か?そして、エクスカイザーの語る「本当の宝物」とは一体何か!?

 

エクスカイザー』の最終回となる今回は、ガイスターたちとの最終決戦、捕らわれていたカイザーズたちの救出、そしてコウタとの別れと、あらゆる展開を詰め込んだお話になりました。エクスカイザーが語った「本当の宝物」、そしてダイノガイストとの決着。そのそれぞれの答えは、『エクスカイザー』らしい作りになっていたと感じました

 

ガイスターたちに捕まってしまった徳田。一度はガイスターたちに殺されそうになってしまう彼でしたが、以前の出来事を思い出したダイノガイストは、わざと徳田を生かしてエクスカイザーをおびき出そうとします。その頃、エクスカイザーとコウタは、エクスカイザーが受信した徳田の声をもとに、彼の居場所を探していたのでした。結局はガイスターたちの作戦のために生かされることになる徳田。彼は第40話、ガイスター基地壊滅時に所田博士とともに捕まって助手として何とか生き延びていましたが、その時のことをガイスターたちが覚えているのが面白いです。ガイスターたちにとっては、所田博士なみに印象に残っていたのか…。一方、自分が原因で徳田が捕まったと責任を感じていたコウタは、エクスカイザーに懇願してドラゴンジェットに搭乗。エクスカイザーとともに徳田が捕まっている場所=ガイスターの本拠地を目指します。いつもは現場にコウタを連れていきたがらないエクスカイザーですが、今回はコウタの必死の頼みを聞いて、一緒に連れていっていましたね。

 

ガイスターの本拠地に乗り込んだエクスカイザーとコウタ。そこに待ち受けていたのは、ダイノガイストたちと彼らの張った罠でした。徳田のアシストで何とか回避したエクスカイザーでしたが、徳田を人質に取られている状態だったため戦闘不能に。そんな窮地の突破口を開いたのは、コウタでした。エクスカイザーが徳田を救出しに来ると踏み、彼が捕らえられている海上の海底付近にエネルギー生命体捕獲装置を設置するという行動に出るガイスターたち。今回ばかりはエクスカイザーもこの罠には気づいていなかったようで、危うくはまってしまうところでした。徳田が捕らわれている状態のため、思うように戦うことができないグレートエクスカイザー。それを救ったのは、コウタの勇気ある行動でした。中盤以降エクスカイザーを助けるために何度も行動してきたコウタでしたが、今回はかなり大胆に行動。海に潜ってエネルギー生命体捕獲装置に取り付けられたエネルギーボックスを破壊し、ゴッドマックスとウルトラレイカーを解放。さらには徳田も救出して陸上に上げるといった行動まで見せています。今回は大活躍のコウタ。彼がここまでの勇気を魅せられるようになったのも、エクスカイザーと出会い、共に行動したことで成長したからなのでしょうね


全ての計画が狂ったダイノガイストは、コウモリにコウタを誘拐させて宇宙に逃走。グレートエクスカイザーは、ガイスターたちのことをゴッドマックスとウルトラレイカーに任せ、ダイノガイストの後を追います。月の軌道上でダイノガイストを撃墜したグレートエクスカイザー。月面にて、いよいよグレートエクスカイザーとダイノガイストの一騎打ちが始まります。グレートエクスカイザーとダイノガイストの一騎打ちのシーンでは、エクスカイザーがキングエクスカイザー+ドラゴンとグレートエクスカイザーそれぞれの形態を使い分けて戦うなど、面白い戦術を見せていましたね。しかし、この戦闘シーンよりも強く印象に残ったのが、この直前の彼らの会話でした。コウタを救うため、ダイノガイストの要求通り武器を捨てるグレートエクスカイザー。ダイノガイストはそれを多少バカにするようなことを発言しますが、それに対してグレートエクスカイザーは、「この宇宙に生きる全ての命が宝」だと言い切ってみせます。「この宇宙に生きる全ての命が宝」―。これこそが「本当の宝物」であり、『エクスカイザー』という物語が貫き通してきたテーマの答えといえるでしょう。今まで登場した宝物は、どんなものであっても、生物が作り出さなければ存在しえなかったもの。つまり、それらを作り出しし、生きていく、この宇宙に生きる全ての命こそが宝だ―ということなのでしょう。この最終決戦のシーンこそ、『エクスカイザー』という物語のすべてが凝縮されているのかもしれません


ダイノガイスト「貴様!それほどまでしてこのガキが大事か?」

グレートエクスカイザー「大事なのはコウタだけではない。この宇宙に生きる全ての命が大事なのだ!」

 

グレートエクスカイザーに敗れ、死を悟ったダイノガイスト。エクスカイザーはダイノガイストを逮捕しようとしますが、彼は突然変形して太陽方面に逃走。そのまま太陽に突撃して自決するのでした。その一方で、残りのガイスターたちは、ゴッドマックスとウルトラレイカーの活躍により、全員逮捕されました。敗北、それによる死を悟ったダイノガイスト。彼はエクスカイザーに逮捕されそうになると逃走し、自ら死ぬことを選択しました。「命が宝」だというのなら、エクスカイザーには絶対渡してなるものかと言い放って死んでいったダイノガイスト。彼は自分の死をもって、エクスカイザーのその論理、そしてエクスカイザー自身に対して、最後の抵抗をしてみせたのでしょう

 

ダイノガイスト「命が宝だと?ならば、この俺様の命、貴様の手に渡してなるものか!」

 

宇宙海賊ガイスターが壊滅したことにより、地球での任務を終えた宇宙警察カイザーズ。とうとう、コウタと彼らのお別れの時がやってきます。涙ながらも別れ、その後しばらく落ち込み気味のコウタでしたが―。どんな作品でもツラくなる、主人公とその仲間たちの別離。エクスカイザー』の場合、コウタとエクスカイザーたちは上下関係のない友だちという関係性だったため、余計にその別れの悲しさが強調されるような気がします。エクスカイザーと別れたことを誰にも言えず、反応しなくなったカイザーブレスを操作しながら落ち込むコウタ。そんな彼に対し、ヨーコが声を掛けます。「友達を失ったような顔をしているけど、元気をつけないとコトミちゃんたちが心配するわよ」。そうした言葉をかけられた際に、コウタは気づいたのでしょう。エクスカイザーの言葉通り、エクスカイザーはコウタの心の中にいるし、この宇宙のどこかに必ずいる。だからこそ、エクスカイザーと別れたことでくよくよするのではなく、今を大切にして生きていこう―。元気を出したコウタの表情は、とても明るいのでした。

 

コウタ「僕は、エクスカイザーに会えたのが、最高の宝だったよ!」

 

 

 

勇者エクスカイザー』。これは、星を超えて本当の友だちとなった、少年とロボットによる、本当の宝物を見つけるための物語である。

 

 

 

 

 

…こうして、『勇者エクスカイザー』の物語は完結しました。

 

次回は総括感想記事として、改めてこの『エクスカイザー』の物語を振り返ってみましょう。

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1990年放送の勇者エクスカイザー』EDテーマ「これからのあなたへ」です。
  
激しい曲調のOPに対して、しっとりした印象を受ける『エクスカイザー』のEDテーマ。歌詞も非常に優しい感じに仕上がっており、「物語が終わった」という余韻を感じさせる曲なのがいいですよね。
 
エクスカイザー』のEDテーマのイラストは、デフォルメキャラで描かれており、非常に可愛さを感じさせる映像に。みんな仲良くカイザーズのメンバーたちに乗っかったりしてるのが、これまたいいんですよね~。徳田だけ振り落とされそうになってるけど…。

   www.nicovideo.jp

 

 

それではまた次回、お会いしましょう!

 

 

 

 

 

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