お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『勇者特急マイトガイン』ちょっとした感想 Track-13(第37~39話)

 
今回は、『勇者特急マイトガイン』の感想記事第13回目です
 
3クール終盤ということもあり、今回は敵陣営にも更なる動きがみられる展開に。特にショーグン・ミフネの出番が多くなり、名作として名高い「胡蝶の夢」や、実質的な最終決戦となる「大江戸ランド独立宣言」などのお話が続くことになります。他の勢力より先に、ショーグン・ミフネが半ば退場状態になる(それでも物語にはしばらくかかわり続ける)のは、かなり意外に感じたなぁ
 

37話「胡蝶の夢

1993116日放送
登場した敵他:胡蝶・般若丸・白骨丸(ショーグン・ミフネ配下)/青戸工場への潜入と勇者特急隊の壊滅未遂
「誰にでも、夢を見る権利くらいあるはずよね。」
 
STORY:青戸工場に新しく入ってきたのは、内藤ルンナという女の子。働き者でしっかり者、しかも美人な彼女は、なぜか満彦に急速に接近し恋人のような関係に。しかしルンナには裏の顔があった!ショーグン・ミフネ配下の白骨丸たちによって襲撃される青戸工場、般若丸の攻撃でピンチに陥るグレートマイトガイン!恋をとるか使命をとるか、ルンナが決断した答えとは?果たして青戸工場は、ショーグン・ミフネの手に落ちてしまうのだろうか?
 
単発登場ながら『マイトガイン』でも屈指の人気を誇る、内藤ルンナ=胡蝶登場!今回のお話は、舞人や勇者特急隊の活躍を極限にまで削り、ゲストキャラである胡蝶に焦点を当てて彼女の悲恋を描いた、切なく悲しいお話になりました。サブタイトルが意味する「胡蝶の夢」を見た者は、満彦と胡蝶両方だったということなのでしょうか―
 
遊園地から依頼された、遊具の開発に精を出す青戸工場。その設計に携わっていた満彦は、ある日、工場内で1人の少女:内藤ルンナと出会います。働き者でしっかり者、なおかつ美人な彼女は、満彦になぜか積極的に接近。とうとう2人で遊園地に行き、恋人同然の関係になります。快活な性格で、かつ満彦にベタベタなルンナ。初対面の相手にいきなり手作り弁当を持ってきたり、その日の夜に家に上がり込んで肉じゃがを置いていったりなど、この時点で若干わざとらしい点や不審な点も少し見受けられますが、満彦はまんざらでもない感じでそれを受け入れます。本編が始まってからしばらくは舞人の出番は全くなく、満彦とルンナのシーンが中心。しかもそこにおいてはルンナが満彦を引っ張っていく形になっているので、いかにルンナが単発ゲストキャラなのにもかかわらず大事に扱われているかがお分かりいただけることでしょう。そりゃ、後々の展開も含めたらルンナ=胡蝶の人気が爆発するに決まってますわ…。遊園地に来たルンナは、満彦と一緒に1日を満喫。ルンナの不思議な魅力に、満彦もひかれていきます。勇者特急隊というワードが出てきたときに眼光を鋭くするルンナ、彼女のことを蝶々みたいだと表現する満彦。すべてが、後半の展開への伏線になっていますね
 
翌日、ヌーベルトキオシティに謎の蝶型ロボットが出現。舞人がマイトカイザーで出撃しますが、その蝶型ロボットはマイトカイザーに鱗粉を付けた後に逃走。マイトカイザーは青戸工場に引き返しますが、それこそ蝶型ロボットを操っていたショーグン・ミフネ配下のくノ一:胡蝶の作戦でした。胡蝶の素顔は、そう―。蝶型ロボットは旋風寺コンツェルンの屋上から出現。どうやってあのメカをあそこに持ち込めたのかが疑問ですが、演出の関係でそう見えただけでしょうか。この蝶型ロボットを操縦していたのは、胡蝶というくノ一。胡蝶はショーグン・ミフネ配下の般若丸の部隊所属のくノ一であり、彼女は内藤ルンナとして青戸工場に潜入。勇者特急隊の本拠地を暴くためのスパイ活動を行っていたのでした。見事青戸工場の地下にある勇者特急隊の整備工場を発見する胡蝶でしたが、そこに満彦の姿を観たことで動揺。彼女は般若丸に対して、「青戸工場はマイトガインたちの整備工場ではなかった」という虚偽の報告をします。満彦の姿を見て、自分の使命と抱いた恋心のはざまで悩む胡蝶。実は今回、一度も「あなたが好きです」といったニュアンスの言葉は登場しないのですが、今までの描写を観れば、胡蝶がそのような感情を抱いているのは明らかでしょう。こういった表現の仕方が、今回のお話をより引き立てています
 
般若丸の命令で青戸工場を破壊することになった胡蝶は、別働隊である白骨丸を引き連れて青戸工場へ潜入。葛藤の末警備システムをダウンさせますが、その直後白骨丸たちからの扱いを受け、それに失望します。グレートマイトガインと般若丸が戦うさなか、たまたま青戸工場に残っていた満彦を発見した胡蝶は…。胡蝶の本心に気づいたからか、たとえ勇者特急隊の本拠地がなくても青戸工場を破壊するよう命じる般若丸。これがさらに胡蝶を苦しめることになります。そして、苦しんだ末使命を優先したのにもかかわらず、白骨丸からまるで自分は用済みと言わんばかりの扱いを受けてしまう胡蝶。この時、彼女の心が再び満彦の方へと揺らいだのでしょうね。一方、般若丸は青戸工場を外から攻撃すべく、ロボットで出撃。ところが青戸工場以外のところからマイトガインとマイトカイザーが登場し、これに驚きます。確かに青戸工場は勇者特急隊の整備工場ですが、勇者特急隊の本拠地は、みなさんご存知の通りマイトステーション。青戸工場とはまた別のところにあります。さすがの般若丸も、ここまでは気づかなかったようですね。舞人は急速合体のフォーメーションを使って、グレートマイトガインへと一気に合体。この点からも、今回のお話がロボ戦ではなく胡蝶の方をメインにしていることがわかります
 
白骨丸と行動を共にしつつも意を決した胡蝶は、白骨丸たちへ反逆。自身の忍法と技で白骨丸たちを全滅させ、蝶型ロボットに乗り込んで般若丸へ特攻。蝶型ロボットは般若丸によって破壊されてしまいますが、その直後グレートマイトガインはパーフェクトキャノンを発射して勝利しました。ついに、使命ではなく恋心をとることに決めた胡蝶。白骨丸を倒して蝶型ロボットへと乗り込む際、気絶している満彦に声をかけた後に回復させてすぐ立ち去っていく姿が切ないです。しかも、蝶型ロボットで特攻する際はほとんどセリフなし。これが彼女の悲壮なる決意をさらに引き立てていますね。胡蝶は生死不明となりますが、その後グレートマイトガインはパーフェクトキャノンで勝利。この際に流れる「嵐の勇者」のピアノアレンジバージョンが悲しさをさらにヒートアップさせます。ああ、この感じは「ブラックガイン」の時のお話と似てるなぁ…
 
青戸工場に再び活気が戻った。しかし、あの元気だったルンナはもういない。ルンナはどこへ行ってしまったのか?満彦が最後に見たルンナ=胡蝶の姿は、果たして夢か現実か―?
 
 
 

38話「大江戸ランド独立宣言」

19931113日放送
登場した敵他:ショーグン・ミフネ/大江戸ランド独立計画
「“この世に悪の栄えたためしはない”、じゃな…。」
 
STORY:マイトガインに連戦連敗のショーグン・ミフネ。とうとうロボットのストックも底をつき、収入源であった大江戸ランドも廃業の危機に瀕してしまう。追い詰められたショーグン・ミフネは、キャンペーンで人を集め、集まった観光客ごと大江戸ランドを日本から独立させるという行動に出た!しかれる強権政治、苦しむ民衆。このピンチを救えるのは、勇者特急隊しかいない。ショーグン・ミフネ!城が崩れる時こそ、お前の野望の最後だ!
 
強敵ロボを繰り出し、古き良き日本を取り戻すべく悪事を重ねてきたショーグン・ミフネと影の軍団そんな彼らにも、とうとう最後の時が訪れます。今回はショーグン・ミフネの本拠地である大江戸ランド、そして彼の野望の崩壊回。しかし、彼の退場はもう少し後のことになりました。
 
古き良き日本を取り戻すべく、活動を続けていたショーグン・ミフネ。しかし彼のロボットのストックは底をつき、大江戸ランドも閑古鳥が鳴く状態に。資金面に窮したショーグン・ミフネは、作戦と称して無料で大江戸ランドを開放し人々を集めますが…。あれほど様々なロボや部下を使って、勇者特急隊を苦しめてきたショーグン・ミフネ。しかし彼も資金繰りという面には勝てなかったようで、とうとう作戦どころか大江戸ランドの維持にまで困窮してしまうようになります。影の軍団は悪の組織ですが、どうやら古き良き日本を取り戻すという目的以外の悪事は行っていないらしく、全ての収入源は大江戸ランドの入場料等でまかなっていたようです。大江戸ランドは一言で言ってしまえば、ハイテクで豪華な東映太秦映画村といった感じ。この施設からの収入だけで、あれだけのロボットや作戦を立案・敢行できていたこと自体が奇跡のように感じますが、『マイトガイン』の世界では大江戸ランドは超有名観光地だったのでしょうか。ショーグン・ミフネ曰く、「一発逆転満塁ホームラン作戦」と題された今回の作戦の第一段階は、大江戸ランドを開放して人々を集めること。その中には舞人たちの姿もありました。納豆まみれの団子をおいしそうにほおばる、祖父:裕次郎。私も納豆は好きですが、これはマズそうだ…
 
人々がある程度集まったところを見計らって、ショーグン・ミフネは大江戸ランド周辺に城郭を出現させ、大江戸ランドの独立を高らかに宣言します。強権政治をしくショーグン・ミフネでしたが、当然観光客らは反発。舞人たちは作戦を立て、裕次郎たちがデモ行進をやっている最中に、ショーグン・ミフネの本拠地に乗り込みます。主に資金面で追い詰められたショーグン・ミフネがとった作戦の第二段階とは、強固な城郭を築いて大江戸ランドを周囲から隔離し、独立を宣言すること。まさにサブタイトル通りの作戦でした。この状況を知り舞人はガインたちを召喚しますが、城郭は強固でかつ武装しているため、ガインたちは侵入不可能。代わりに舞人たちが内部から敵を倒すという形で、行動を開始します。ミフネの築いた城郭は砲台で武装している他、電磁バリアを上空から地下にかけて敷いているというかなり強固なもの。城郭が破れないと悟ったダイバーズが、ドリルダイバーを先頭に地下から潜入しようとしますが、これにより失敗してしまいます。貴重なドリルダイバー単体の活躍。でも、結果的にいいところはほとんどなかったなぁ。ショーグン・ミフネは江戸幕府気取りで強権政治をしき、観光客らは国民として農地を耕すことを強要。当然観光客らは憤慨し、裕次郎たちが扇動するかたちで一揆が始まります。悪い政治のお手本のような、国民に義務を強いる政治を行うショーグン・ミフネ。彼は古き良き日本を江戸時代の日本ととらえていたようですから、政治手法も江戸幕府に倣ったのでしょうか
 
ショーグン・ミフネの城に潜入した舞人たちは、影の軍団に発見されながらも自爆装置を作動させることに成功。一揆の首謀者として捕らえられピンチの裕次郎たちを救い、とうとうショーグン・ミフネに自分の正体を明かして真剣勝負に出ます。「悪の組織のアジトには自爆装置があるはず」ということで、自爆装置を探しプログラムを書き換える舞人たち。この発言も実に『マイトガイン』らしいと感じるなぁ…。一揆の首謀者として捕らえられた裕次郎たちは、ショーグン・ミフネの手により死ぬまでくすぐりの刑に処され、くすぐられるハメに。当初は自分に歯向かう者はみんな死刑とまで意気込んでいたショーグン・ミフネでしたが、ここにきてその方針を変更します。やっぱり、子供番組で死刑やっちゃうのはまずいと思ったのかな?そこにさっそうと現れるのが、舞人。彼は自分の正体がショーグン・ミフネにバレてしまうも、何とかショーグン・ミフネに勝利します。ショーグン・ミフネは剣術の達人らしく、舞人の持つ日本刀を一撃でたたき折り、どんどん追い詰めていきます。が、自分の城の自爆に気を取られて舞人に逆転されてしまいます。なかなか個性的な身なりやイントネーションがあるショーグン・ミフネでしたが、その実力は本物のようですね
 
舞人に敗北したショーグン・ミフネは、いざという時のために取っておいたというショーグンロボを起動。同時に城郭を突破したマイトガインたちも駆け付け、舞人はグレートマイトガインへと強化合体しショーグンロボと戦います。ショーグンロボの剣術に追い詰められ痛手を負うグレートマイトガインでしたが、スキをついて反撃。最後はショーグンロボを倒すことに成功しました。ショーグンロボはショーグン・ミフネ自身をモデルにしたような巨大ロボ。今までのショーグン・ミフネのロボは機能性重視なデザインのロボが多かったですが、今回のロボは素直にかっこいいと思えるデザインに仕上がっていました。得意の剣術でグレートマイトガインを軽々と追い詰め、さらには痛手まで負わせることに成功するショーグンロボ。このままいけばグレートマイトガインに勝てるはずだったのに、逆転されてしまったのは、自分の城の崩落を目の当たりにしてしまったため。城の崩落の際、ショーグン・ミフネはショックを隠し切れない呆然とした表情を見せます。古い思想を持つ彼ですから、城の崩落=自分の敗北ということを悟ったのでしょうね。そして最後は、グレート動輪剣・真っ向唐竹割りでショーグンロボは粉砕。でも、ショーグン・ミフネはまだ生きているうえに、舞人への復讐をあきらめていないようで…?
 
 
 
 

39話「勇者の秘密に迫れ!」

19931120日放送
登場した敵他:カトリーヌ・ビトン/ヌーベルトキオテレビ本社襲撃
「どこの誰だか知らないけれど、みんな知ってるマイトガイン!」
 
STORY:みんな知ってるマイトガイン。正義の味方勇者特急隊。彼らの秘密に迫るべく、特別番組が組まれることになった。多くの人々が見守る中、放送されるこの番組。ところが、カトリーヌ・ビトンが突然テレビ局を襲撃し始めて…?さあ、みんなもこれを観て、勇者特急隊の活躍を振り返ってみよう!
 
 いわゆる総集編の第2弾。第21話がストーリーの中で一部総集編という形をとっていたのに対し、こちらは「勇者特急隊の特集番組」という設定で作られた、総集編が中心のお話になります。総集編だからかネタも満載。さすがにここまでやるかと思いましたね…
 
勇者特急隊の特別番組:「勇者の秘密に迫れ!」。公開生放送で放送されることになったこの番組は、多くの人を引き付けることになります。そして、そのゲストコメンテーターの中には、真のマイトガインの搭乗者である舞人の姿もありました。前半のシーンでは、勇者特急隊の各ロボの活躍の紹介が中心。バンクシーンやかつての戦闘シーンなどが使われていましたが、ちゃんと舞人が映っているシーンはカットして放送されていました。本番組のコメンテーターやレポーターでは、舞人や主要キャラのパープル、小沢警部を除くと、皆西武鉄道の駅名からとったキャラクターが登場。これもう完全に狙っているよなぁ。今回は総集編ですが、新規のシーンではショーグン・ミフネやカトリーヌ・ビトンも登場。ショーグン・ミフネのここでの行動は、次回のお話につながっていくことになります
 
番組は後半に差し掛かると、マイトガインの搭乗者の話題へとシフト。コメンテーターや視聴者が思い思いの想像図を描く中、舞人が描いたのは父:旭を模した男性でした。後半になると、ネタの度合いはさらにヒートアップ。Bパートが始まった瞬間当時の『マイトガイン』の玩具CMを再現した旋風寺トーイのマイトガイン玩具CMが放送。さらにはサリーがバイトで『マイトガイン』のアニメのセル画を塗っており挙句の果てには東京都練馬区に住むという高松信司という視聴者(『マイトガイン』の監督)からマイトガインの搭乗者の想像図が送られてくるなど、もうやりたい放題な感じになってきます。きっとスタッフたちも、総集編だからということで楽しんで作ったのかなぁ。今回の番組は雷張ジョーもテレビで視聴。本来の敵をエグゼブに定めたからか、マイトガインや迷い込んできた野良猫を見つめる顔は、どこか優しく見えました
 
マイトガインの搭乗者の正体を知るカトリーヌ・ビトンは、これに乗じて舞人の正体をテレビ局に知らせようとしますが、なぜか電話は話し中。部下に命じて電話攻撃をかけても結局つながらなかったため、彼女はイノシシ型ロボ:マルガリータでテレビ局を襲撃。しかし彼女の犯行は、グレートマイトガインパーフェクトモードによりあっという間に鎮圧されるのでした。テレビ局に電話しようとするも、なぜかずーっと話し中でつながらなかったカトリーヌ・ビトン。彼女が怒る気持ちもわかりますが、やっぱりやりすぎです。本編時間の関係上、今回のカトリーヌ・ビトンはすぐにパーフェクトキャノンで吹っ飛ばされて敗北。総集編とはいえ、新規戦闘シーンもキチンと挿入してくるとは意外でした。
 
 
 
 
 
今回はここまで。次回は第40話から第42話をご紹介予定です。『勇者特急マイトガイン』。正義の力が、嵐を呼ぶぜ―!
 
 
 
 
 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、2011年発売の年発売のCDアルバム「勇者シリーズ20周年記念企画 HARVEST」収録曲「嵐の勇者(ヒーロー)」です。

 

「HARVEST」に収録された、勇者シリーズOPテーマのカヴァーソングの1つ。「HARVEST」の曲は、作品によってはかなりのアレンジが加えられているものもありますが、「嵐の勇者」は割とオリジナルに近い形でのカヴァーになっています。


オリジナルのアツいOPから、現代的でスピード感ある曲へと生まれ変わった「嵐の勇者」。こういう感じのアレンジが、やっぱり今の潮流なのかなぁ。

 

 

 

www.nicovideo.jp

 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
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