『仮面ライダービルド』第49話(終)　ちょっとした感想 - お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの？ver.2.0

俺たちの明日は、俺たちでビルドする！

生きててくれるだけで、十分だ―。『仮面ライダービルド』も、とうとう最終回。エボルトとの戦闘は中盤で決着がつき、後半は新世界が実現した後のことを描く構成になっていました

細かいところを見れば「ん？」と思う点もありましたが、そこそこきれいにまとまった最終回。死んだはずのメインキャラクターたちもなんだかんだで復活し、この終わり方はありだと感じましたね。

前回、龍我の活躍により、新世界が完成する狭間の空間に放り込まれたエボルト。しかし彼はまだ倒されておらず、唯一仮面ライダーへの変身能力を持つ戦兎が立ち向かいます。最終回でもやっぱりしぶといエボルト。龍我を吸収した彼はパワーアップし、ラビットラビットに変身して駆けつけたビルドを苦しめます。順当な展開のように感じますが、ここで気になったのが、エボルトの「俺を倒さないと新世界が実現しないぞ！」というセリフ。あれっ、エボルトは前回パンドラパネルを奪われているので、彼自身には新世界の実現を阻止する力はないはずなんじゃ…？

お互い消滅しそうになりながらも、戦い続けるビルドとエボルト。ビルドはどんどんパワーアップアイテムを失ってラビットタンクに戻る一方で、エボルトも装甲などを失っていきます。極限の戦いの末、勝利を手にしたのは…。このシーンでは、久々にラビットタンクスパークリングが登場。ラビットラビット並みに善戦しており、そのカッコよさを実感させてくれていました。やっぱり、個人的にはビルドの姿の中で一番好きだなぁ、ラビットタンクスパークリング。そんな戦いの末、とうとうお互い初期フォームに戻ってしまったビルドとエボルト。その時、エボルトに取り込まれていた龍我の声などがビルドに届き、奇跡のラビットドラゴンフォームが誕生。必殺キックでエボルトを撃破するのでした。金銀キラキラ輝くラビットドラゴンフォーム。神秘的でいいのですが、なぜかCGが90年代並みにカクカクしたものに。うーん、CGの制作時間が足りなかったのかなぁ

戦兎の活躍により、新世界が誕生し平和を取り戻した地球。一海など死んだはずのメンバーも復活しますが、世界がリセットされたことにより、戦兎たちの今までの戦いを覚えている者は皆無でした。少し悲しく思う戦兎の前に現れた、とある人物とは―。ラビットドラゴンの力でエボルトが撃破されたことにより、ビルドたちの世界の地球と別世界の地球が融合。それにより“新世界”が誕生します。新世界誕生の瞬間は、ビルドたちの世界の市民が悲鳴を上げるシーンが挿入。そりゃそうだよなぁ、いきなり別世界の地球が目の前に迫ってきたら恐怖でしかないもんなぁ。そのようなことを乗り越えて、誕生した新世界。死んだはずのメンバーを含めて、登場人物のほぼすべてがよみがえり、スカイウォールの惨劇を含めて今までの戦いがなかったことになりますが、戦兎のことを覚えている人は誰もいないという悲しい代償がありました。しかし、そんな中戦兎の前に現れたのは…。新世界の誕生により、世界は「スカイウォールの惨劇がなかった場合の世界」に。紗羽は記者として活躍し、氷室親子は政治の中枢で活動。難波重工は中小企業のままで、内海がそこの従業員として働いており、一海たちはファームを経営。石動親子は、まずくないコーヒーを出すカフェを営んていました。出てこなかったキャラもいるものの、ほとんどのメンバーが「戦兎とその戦いの記憶を失う」ということと引き換えに、生活を取り戻していることがわかる描写。皆生きかえって良かったですね。なんでマスターは宇宙飛行士やってないんだって思いましたけどね。皆が生き返ったものの、自分のことを覚えておらず、嬉しい反面悲しさも感じる戦兎。そんな彼の前に現れたのは、エボルトとともに消滅したはずの龍我でした。龍我は記憶をそのままに生きていた！エボルトの遺伝子を持っていたので、新世界でも生き残ることができたらしい。まあ、なんだかんだでこれはいいかな。

龍我と再会し、うれしく思う戦兎。彼とともにどこかへ出かけた彼は、ある提案をします。それは、この新世界において、自分たちの今までの戦いをデータ化し語り継いでいくことでした。今までのあらすじ紹介が少々ふざけていたのは、戦兎たちが過去を思い出しながら紹介していたからだったんですね。登場人物が徐々に増えていくのは、仲間たちもじょじょに記憶を取り戻していくからでしょうか。あれっ、じゃあ中盤くらいでブラッドスタークがあらすじ紹介に参加していたのはどうするの…？