『新幹線変形ロボシンカリオン THE ANIMATION』第14話ちょっとした感想 - お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの？ver.2.0

秘密がバレたら仲間に引き込んでしまえ作戦

「いなほたんは、神聖不可侵なんだからな！」ゴルフ中継による放送休止を挟んだ今回の『新幹線変形ロボシンカリオン THE ANIMATION』は、前回ラストで登場した新エージェント：スザクの活躍回。今までのエージェントとは違い、弱点を巧みにつく戦法がとられており、ギャグ回かと思っていたら後半なかなかハラハラさせられる展開になっていました

アズサが久々にクローズアップされたのと同時に、スザクの脅威を同時に描いていたのには見事。ただ、欲を言えばツラヌキのアイドルオタク要素の掘り下げも欲しかったですね。まあ、これは今後も出てくることでしょう。

ゲンブに代わるエージェントとして現れたスザクは、シンカリオンを倒すべく新たな作戦を決行することに。その頃ハヤトたちは、リュウジと別れた後あるアイドルグループのコンサートが開かれ、そこにアズサがYoutuberとして潜入撮影することを知ります。スザクは、今までのエージェントたちにあった人間やシンカリオンへの興味というよりも、“シンカリオンを倒す”という目的が強いらしい。しかしその根底には人間の心に対する挑戦もあり、他のエージェントよりも人間に対する理解がより進んでおり、それゆえにこのような発想をするんだろうなということが推測されます。「弱点がなければ作ってしまえばいい」とまで豪語する彼女。今後もシンカリオンの強敵として立ちふさがってくれそうですね。一方、そんなことを全く知らないハヤトたちは、アズサがアイドルグループのコンサートに潜入するのを知ることに。唯一それに噛みついたのは、ツラヌキでした。ツラヌキはどうやらアイドルオタクの気質があるらしく、彼曰く「いなほたんは神聖不可侵」とのこと。しかし、これ以上彼のこの要素に対する掘り下げは今回ではありませんでした

アイドルグループのコンサートに潜入したアズサ。そこで彼女は謎の女性＝スザクに出会い、彼女に言われるがままついていくことになります。やがてスザクは、ステージにあった巨大像を巨大怪物体化。観客など大勢の人々がいる前で暴れさせてみせます。なんとか捕縛フィールドによって隠しきった超進化研究所でしたが…。この一連のシーンで印象的なのが、アイドルグループのコンサートの熱狂に対して、淡々と家事に取り組み、病身の母を見舞うリュウジの姿。このギャップが、リュウジの抱えているものの大きさ、そしてその重さを感じることができます。今のところ彼は母親のことを周りに明かしていないようですが、こうしたことも後々何かしらの形で出てくることでしょう。スザクはYoutuberであるアズサを利用して、シンカリオンの存在を世間に知らしめてやろうと画策。子供向けアニメで「性欲」なんて言葉が出るとは思わなかった…

巨大怪物体の出現を知り、現場に急行するハヤトたち。なんとしてもこのコンサートを守ると意気込んでいましたが、捕縛フィールド内にアズサがいることを知って状況は一変。彼女を何とか救い出そうとしますが、全て敵に行動を読まれているのでした。今回の戦いでは、捕縛フィールド内にいるアズサも保護しなければならないため、ハヤトたちはかなり苦しい戦いを強いられることに。おまけに巨大怪物体が人型でかなり素早く動いて攻撃を叩き込んできますから、今までとは一味違った戦闘が楽しめました。シンカリオン4体相手に、パワーで押し切るのではなく着実に攻撃しダメージを与えていくなんて、この敵はなかなか手ごわかったぞ！能力を生かして陽動作戦のスキにアズサを救おうとしたシノブでしたが、こちらも作戦は失敗。考えられる行動はすべてスザクに読まれているのでした。人間の心を理解し、その矛盾を突いてくるスザク。彼女がここまで人間に対して理解が進んでいるのは、なにか過去に経験があったからなのか―

全てをふさがれ、万策尽きたかと思われたハヤトたち。そこへN700Aのぞみが駆け付け、アドバンスドモードになって巨大怪物体を撃破します。シンカリオンの存在を知ってしまったアズサは、ハヤトたちと秘密を共有する仲間ということにされ、ウソの内容の動画をアップすることで今回の事件を解決するのでした。今回もキッチリ登場、N700Aのぞみ。「チェンジ！シンカリオン」にのせてアズサを華麗に守り、そしてアドバンスドモードとなってドラゴンナックルで敵を撃破！ズルい、こんなのカッコ良すぎてズルいよ…。玩具売り切れるにきまってるじゃん！敵の撃破後、秘密を知ってしまったアズサは、ハヤトたちとそれを共有する仲になることに。これにより、アズサもわずかながらシンカリオンの戦いに関与していくことになりました。さあ、ここから彼女がどう絡んでいくのか？一応メインヒロインという扱いだから何かあると思われますし、楽しみですね