今回は、2011年公開の映画『エンジェル・ウォーズ(原題:Sucker Punch/不意打ち)』の感想記事です。
ざっくりとしたあらすじとしては、誤射して妹にケガを負わせてしまった主人公:ベイビードールが、継父の謀略で精神病院に入院させられるも、アイテムを集めてそこから脱出を図るというお話。
要所要所に彼女の妄想の世界が広がるため、アイテムの奪取シーンはやりたい放題。なぜか大柄な野武士とバトルしてみたり、ドラゴンの親子相手にアクロバティックなアクションをしてみたり、未来都市の列車の中で爆弾解除に挑んでみたりなど、ベイビードールが現実にいる世界からはかなりかけ離れた映像が展開されます
しかも、彼女はこの精神病院に入所した時点で妄想の世界に突入しており(精神病院を娼館ととらえて生活している)、その妄想―つまり半現実の世界で、さらに戦闘シーンを妄想するという単純なようで複雑な構成になっています。
アクションやCGは見ごたえ十分ですが、結局制作陣は何を伝えたかったのかさっぱりわからない映画。一見すると監督の趣味全開にも思えますが、映画をとりあえず最後まで見て改めてこの映画の内容について考察すると、この映画の面白さがだんだんとわかってきます
・冒頭や終盤で流れる、「誰にでも“守護天使”はいる」とか、「外見に惑わされるな」とか、「自由への鍵を持っているのは誰?」といった不可解な言葉。
・ベイビードールの現実の世界と妄想の世界が入り乱れるため、視聴者自身も劇中がなんの世界なのかだんだんわからなくなってくるという混乱。
・そして、ベイビードールに救いのないラスト。まるで、実は彼女自身はこの物語の主人公ではなかったような幕切れ。
これはまさに、本編を観ていない者には想像できない(公式サイト等も内容がぼかされているのでここまでは予想がつかない)、まさに視聴者にとっての「不意打ち」の連続。もっと極端なことを言えば、この映画の存在自体がある意味「不意打ち」です
おそらく、彼女がロボトミー手術を終盤のあの時点で受けたのは現実でしょう。冒頭で継父がサインを偽造してロボトミー手術を受けさせるという発言をしており、その発言通りサインは偽造され(た可能性が高い)彼女は手術を受けました。
しかし、ロボトミー手術を受けた彼女は、廃人状態になっても判断能力等は完全に失っていないはずです。つまり、彼女が手術室から看護師に連れられて行くシーンは、「彼女が連れ出されている」という状況は現実なのでしょうが、彼女の周りに展開している物体等は、現実のものではなく彼女が妄想によって補完したものではないかともとらえられます。
なのに、その燃えたものがあからさまに劇中に登場。おまけに、彼女がボヤを起こしたときと位置が違うような気が…?
あーだこーだ書いてきましたが、この作品は不可解さがあふれている作品。その不可解さに注目すれば、考察面でより楽しむことができます。
信夫たちが使う、プリウスベースのズキューン葵の痛車。アキバレンジャーが何回か変形させてロボ形態にすることはありましたが、いろいろな関係があってそんなに登場回数は多くなかったですね。プレバンでの価格はべらぼうに高かったけど…。
思えば、このブログができたての当初は『アキバレンジャー シーズン痛』のレビューもやっていましたね。あの最終回にはやっぱり納得できないけど、あれからもう5年近くか―。
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