お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『劇場版 スケバン刑事』ちょっとした感想

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「生きて帰れよ、愛しの少女たち―。」今回は、1987年2月公開の映画『劇場版 スケバン刑事』のレビューです。

 

スケバン刑事Ⅱ 少女鉄仮面伝説』のその後を描く、「スケバン刑事シリーズ」初の劇場版。最初の映画ということで『Ⅱ』の映画なのに映画タイトルには『Ⅱ』をにおわせるものが入っていない(予告編段階では「YOHKO MINAMINO」という副題が挿入されているものもある)のが、ちょっとややこしいです。

 

なお、テレビシリーズ(『スケバン刑事Ⅱ 少女鉄仮面伝説』)の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

※今回の記事も、全て敬称略でお送りします。

 

 

 

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STORY:「やろう、お京。一緒に地獄城の生徒を取り戻そう!」1987年2月。青狼会、鎌倉の老人との戦いを終え、自分の進路について考え始めていた、元2代目スケバン刑事・五代陽子こと早乙女志織(南野陽子)。しかし、街中で萩原和夫(坂上忍)と偶然出会ったことが、彼女を戦いの世界へと引き戻した。「地獄城」と呼ばれる三晃学園の、校長:服部(伊武雅刀)の黒い実態と恐怖の企みを知り、西脇(蟹江敬三)とも再会した志織は、雪乃(吉沢秋絵)やお京(相楽ハル子)、3代目スケバン刑事を襲名していた風間唯(浅香唯)、地獄城で行方不明となった兄を探す少女めぐみ(小林亜也子)とともに、地獄城への潜入を決意する。果たして彼女たちは、服部を倒し、生徒たちを救出できるのか―!?

 

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テレビシリーズにおいて志織(サキ)をめぐる謎、そして敵との戦いは全て完結しているため、本映画では別の敵=服部と地獄城が設定され、志織たちがそれに挑むという構成に。事件を知ってから、前半では志織が仲間たちを集め、中盤以降はひたすら服部と戦うべく彼女たちが準備を進め決行するさまが描かれる、シンプルな展開になっています。

 

予告編などでは「南野陽子主演!」ということをアピールしているため、「アイドル映画なのかな?」と錯覚してしまいそうになりますが、実際の内容はなかなかハード。地獄城内での生徒たちの抑圧(クーデター計画のために軍事教練をさせられている)はもちろん、志織と出会い彼女が戦いに戻るきっかけを作った和夫は、銃弾の雨あられを受け中盤で死亡退場。地獄城潜入後も破壊工作には一度は失敗したうえ、そこに捕らわれていためぐみの兄:喜久男(杉本哲太)は、ロボトミー手術を受け廃人状態。2度目の破壊工作では、工作中の戦闘でめぐみが志織をかばって死亡。志織も超合金製ヨーヨーで筋肉断裂寸前となりながら、実はサイボーグだった服部に勝利し、命からがら生徒たちとともに脱出に成功して映画は終わりを迎えます。

 

そう、この映画、志織たち主人公がメチャクチャ頑張ってるのに、彼女たちを襲う要素がハードさの連続で、勝利の代償として払った犠牲があまりにも大きいのです。

 

どこかのサイトか書籍で、本作は「東映やくざ映画に酷似している」という論評を見かけたことがありますが、なるほどまさしくその通りだなと感じましたね。主人公たちが頑張って、困難を乗り越え犠牲を払って勝利を得るも、その勝利にはむなしさが残る―。その儚さが、これまた魅力なのです。

 

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このようなストーリー展開で、志織たちもどちらかと言えば劣勢であることが多いにもかかわらず、この作品が面白いと感じるのは、彼女たちが絶対にあきらめない不屈の闘志を終始見せているから。特に、服部との戦いを決意して以降幾多の困難に直面しますが、めぐみを除けば彼女たちは決して「諦める」とか「逃げよう」とかは一言も言わず、常にどうすれば現状を打開できるか、勝てるのかを考えながら行動しています。この不屈の魂に惹かれるんですよね。

 

ちなみに、本作は『スケバン刑事Ⅲ 少女忍法帖伝奇』放送中の公開だったため、『Ⅲ』より唯・結花(大西結花)・由真(中村由真)の風間三姉妹もゲスト出演。唯はストーリーにガッツリ絡み、『Ⅲ』よりもさらにやんちゃながらも実力のある三代目スケバン刑事として描かれています。

 

 

 

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180年に一度現れ、光り輝く影星。それとともに忍者集団「影」が勢いを復活し、国家転覆と謎の力“バジュラ”を狙って活動を始めた。この脅威に対抗できるのは、忍者集団「風魔」のみ。中でも中心となるのは風間一族だが、当主風間小太郎は影の謀略により爆死。これにより、彼の娘たち3人が戦いに身を投じることになった。その名は、風間唯・結花・由真。九州から上京してきた唯は、3代目スケバン刑事を襲名し、幾多の試練を乗り越え、影と戦っていく―!

 

…というわけで次週は、シリーズ第3作『スケバン刑事Ⅲ 少女忍法帖伝奇』を取り上げることにしましょう!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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