お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『銀河疾風サスライガー』ちょっとした感想 Game.10(第29~31話)


2017年最後となる『銀河疾風サスライガー』の感想記事。10回目になった今回は、サン・ノブ・ジュピターのビッグイベントを乗り越えたからか、再びサブキャラたちの活躍が目立つ回のご紹介となります


今回ご紹介するお話では、ジミーやオーガン警部などのメイン回も。オーガン警部がメインとなる回は、やっぱりブルースとの掛け合いが面白いですね。





29話「天王星の決闘」
19831018日放送
トライポイント:天王星
サイン場所:同星山岳地帯のふもと

「しいて言うなら、誤解を解くためかな。」
 
 
STORY:次なるトライを狙い、天王星へと降り立ったJJ9。だがそこは、カルティー星人暗殺事件で入国厳しい星だった。ひょんなことから暗殺事件の、容疑をかけられてしまったジミー。ヤツらの宇宙船へと連れていかれて、あわや星間戦争寸前の大ピンチ!この事件の裏にいる、死の商人の悪だくみ、打ち破れるかJJ9Be happy, good Luck!誤解から生まれた友情は、宇宙をつなぐ架け橋に。
 
 
太陽系の星々を、外側から順にトライしているJJ9。今回は天王星が舞台になるお話です。通常JJ9のトライにはシンジケートの妨害がつきものですが、今回はシンジケートが全く登場せず、代わりに別の団体が事件の黒幕であったというオチが用意されている、『サスライガー』の中でもある意味特殊な回になっています
 
 
天王星にトライすべく、その星の入国管理局に降り立ったJJ9。しかし天王星入国管理局は外宇宙人:カルティー星人連続暗殺事件の影響で審査が厳しくなっており、なかなか許可が下りない状態に。そんな中、不運にもカルティー星人の暗殺現場に居合わせてしまったジミーが、容疑者として拘束されてしまいます。バクシンガー』の時代を経た『サスライガー』の世界は、様々な外宇宙人との交易が盛んな世界に。ここ天王星はそのうちのカルティー星人との貿易の拠点になっていました。バクシンガー』に登場した外宇宙人(エンゲーレス星人)はまるでロボットのような外見をしていましたが、今回登場のカルティー星人は人類と酷似した姿。しかしその目に瞳はなく、全員がスキンヘッドであり、おまけに決闘を重んじるという中世ヨーロッパに似た文化を持つ宇宙人として描かれています。一方ジミーは、今回はほぼお話の主役という立ち位置。冤罪で拘束されたり突然決闘を申し込まれたりなど散々な目に遭いますが、彼の活躍が楽しめます。そういや今まで、ジミー単独のメイン回ってなかったような…
 
 
暗殺されたのがカルティー星人の王家の血筋を引くものであり、その息子であったイダヤログは、王である叔父のイザヤルの命令を無視してジミーに決闘を申し込みます。最初は逃げ回るジミーでしたが、突如謎の宇宙船団の襲撃を受けイダヤログの機体が墜落したのを目撃。彼を救出します。一方怒ったイザヤルは太陽系との国交断絶をも検討し始め、事態は惑星間戦争直前という危機に陥ります。イダヤログはかなり血気盛んな青年ですが、話せばわかるタイプの人物。当初はジミーを宇宙船で追っかけまわして銃を乱射するなど荒っぽい行動を見せていましたが、ジミーに介抱された後は割と素直な反応を見せます。今回彼らを襲った宇宙船団は、機体の形などからどうやらブラディ・シンジケートではなさそう。というより、今回のお話からシンジケートのにおいはあまり感じられません。外宇宙との交易場になっている天王星には、あえて手出しをしていないということでしょうか
 
 
イダヤログのミスにより敵に発見されてしまうジミーたち。危機が迫る彼らのもとに現れたのは、J9-Ⅲ号に乗ったブルースたちでした。この事件の背後に潜むワルを察知した彼らは、敵宇宙船団を破壊。最後に登場した大型宇宙戦艦は、サスライガー決死の体当たり攻撃により破壊に成功します。今回の事件の黒幕は、クタバッティー商会という武器の裏取引で金もうけをしている死の商人なんとも物騒な名前で、いかにもという感じですね。一方J9-Ⅲ号およびサスライガーは、今回はビーム弾の雨あられ攻撃が中心。サスライガーがまさか体当たり攻撃なんて物騒なことをするとは予想外でした。なんとなく、スマートに敵を倒すイメージがあったからなぁ。
 
 
ジミーもイダヤログも救出され、イダヤログの情報をもとに今回の事件の犯人がクタバッティー商会であると確信したJJ9。イダヤログとともに直接カルティー星人の基地に乗り込み、イザヤルの部下が武器購入の契約書にサインする直前に事実を暴露。反抗してきた真犯人はイダヤログによって射殺され、クタバッティー商会の社長であるクタバッティーは、カルティー星人たちに逮捕されて事件は解決するのでした。戦争で金もうけしようとするだけでなく、よりによっていざ戦争になった場合人類の敵側となる相手に武器を売りつけようとしていたクタバッティー商会。なかなかあくどいヤツらです。暗殺の真犯人であったクタバッティーの秘書は手にサソリの入れ墨をしていたのですが、これにはどんな意味があったのでしょうか。どうやらクタバッティー商会のマークでもないみたいだし…、ただのファッションかな?
 
 
「一触即発あわやの戦争、止めて宇宙の英雄もどき。キザで言うのじゃないけれど、地には平和を心に愛を。Be happy, good Luck!わたる銀河に明日を追う。」
 
 
 
 
 
30話「アステロイド・クィーン」
19831025日放送
トライポイント:タランチュラ星(北アステロイド)
サイン場所:同星地上

ごきげんよう、アステロイド・クィーン!」
 
 
STORY:ブースターにガタがきて、燃料切れかけJ9-Ⅲ号。やってきたのは北アステロイド、かつて宇宙交易で栄えた地域。しかしそこは4年前のシンジケート同士の抗争で、廃墟と化したゴーストタウン。そんなところに潜むという、宇宙海賊タランチュラ。そしてそのボス:アステロイド・クィーンとは何者か?Be happy, good Luck!敵の敵はやっぱり味方、共同戦線でメチャまくれ。
 
 
ブラディ・シンジケートと敵対するという謎の女性:アステロイド・クィーンをメインに据えたお話。あえてアステロイド・クィーンの正体を他の登場人物に推測させて、その真の正体をぼかしているのが面白い演出です。3クールにもなると、こういった変化球系のお話が増えてきましたね。
 
 
かつては宇宙交易で栄えたものの、今では廃墟と化した北アステロイド・タランチュラ星周辺。ここはブラディ・シンジケートの武器密輸ルートになっていましたが、ここ宇宙海賊タランチュラに襲撃されるということが相次いでいました、同じ頃、とうとう「惑星間航行用ブースター」にガタがきたJ9-Ⅲ号のために、ロックたちはタランチュラ星方面へ燃料探しに出かけます。北アステロイドにはかつてタランチュラ・シンジケートと名乗る中小シンジケートがあったようですが、4年前に武装を一新したブラディ・シンジケートによって壊滅。主要幹部を含む大多数の構成員が死亡したようですが、一部生き残りがいるようです。今では最大規模を誇るブラディ・シンジケートの下に中小シンジケートがある形ですが、このような形になるまでは様々な抗争があったんでしょうね。一方いつものように燃料不足にあえぐJJ9は、「惑星間航行用ブースター」を切り離すことを決断。分離したそれで宇宙ヨットを急造し、ロックたちが燃料探しに出かけます。宇宙ヨットって、そんな簡単に作れるものなのかなぁ…
 
 
とうとう宇宙海賊タランチュラからの暗殺未遂まで受けてしまい、北アステロイド方面に大軍隊を差し向けたブラディ・ゴッド。その後何も知らずに北アステロイドを航行していたロックたちはクモ型宇宙船からの攻撃を受け拘束。気が付いた彼らの前にいたのは、アステロイド・クィーンと名乗る女性でした。このアステロイド・クィーンのシーンでとても興味深いのは、本人もそして登場人物たちも、彼女自身の真の正体をあえて特定させない・特定できていないこと。ブラディやクィーン、そしてDDのセリフから察するに、クィーンは「かつてのタランチュラ・シンジケートのボスの孫娘」で、「科学者志望の地味な女性」で「4年前の抗争でブラディが取り逃がした人物」である可能性が高いことなどがわかりますが、本当にその孫娘本人かということは最後まで明かされません(クィーンの独り言などから見るに、それでほぼ間違いないだろうけど)。こういった演出は面白いですね。かつてのタランチュラ・シンジケートの残党が作った宇宙海賊タランチュラは、タランチュラ星の地下で密かにその戦力を拡大。北アステロイドにブラディの手下たちが一斉に攻めてきたことに合わせ、こちらも攻撃を開始します
 
 
拘束されていたロックたちを助けに来たのは、ブルースとビート。ブルースの登場でJJ9のことを思い出したクィーンはロックたちをあっさり釈放。ブルースからの提案に乗り、JJ9は燃料をもらう代わりに宇宙海賊タランチュラとともにブラディの手下との戦闘に臨みます。JJ9らしい、ちょっと調子に乗った感じでクィーンの前に現れたブルースとビート。しかしクィーンの方が一枚上手で、彼らの登場に動じることなくてきぱきと対応します。このクィーンの謎めいた落ち着きが、またただならぬ女という形でそのシーンを盛り上げてくれています。共同戦線を張ることになったサスライガーと宇宙海賊タランチュラは、思っていた以上にブラディの手下たちに善戦。サスライガーが増援部隊を攻撃している最中に、宇宙海賊タランチュラは第4マースにあるブラディ・シンジケートの支部を破壊したり、ロボットの大多数を破壊したりなど、さすが数年間ずーっと準備してきただけはある戦果を挙げます。そして、指揮官の乗るロボットもビーム砲で破壊。サスライガーよりも強いんじゃないか、このクモ型宇宙船部隊…
 
 
タランチュラ星へのトライも終え、バイオレット惑星海へと向かうことにしたJJ9。アステロイド・クィーンの美貌を思い出してはのろけるロックとビートに対して、バーディは喝を入れるのでした。どこから取り出したのかわからないピコピコハンマーで、2人をたたくバーディ。前2作のヒロインとは違ってどこか無邪気さというかおちゃめな部分が残っているのが、バーディの魅力の1つでもありますね
 
 

「星はめぐりて因果もめぐる。渡る宇宙に友ありて、星のクィーンの艶やかさ。Behappy, good Luck!変わらないのは太陽の、熱き希望のラブコール。」

 
 
 
 
 
31話「悪魔の湖」
1983111日放送
トライポイント:ギーリス星(バイオレット惑星海)
サイン場所:同星ロンド湖畔およびオーガン警部の背面

「いやぁすまん、ワシは脱走に慣れておらんのだ!」
 
 

STORY:燃料ケチってガス欠になって、不時着してしまったJJ9。ついた場所はギーリス星、ストットランドのロンド湖あたり。だがここは、人食い恐竜が出るといういわくつきの場所だった!オーガン警部と鉢合わせし悪魔の科学者ともご対面と、全くツイていないI.C.ブルース。敵研究所から脱出し、果たしてトライを決められるのか?Be happy,good Luck!どこか憎めぬオーガン警部、彼の追っかけっこはまだ続く。

 
 
最近あまり出番がなかったオーガン警部が、久々にメインとなるエピソード。諸事情によりブルースと行動する時間が長く、その間に交わされる掛け合いがコントのようで面白いです。前作『バクシンガー』でディーゴとシュテッケンを演じた仲だからこそできる掛け合い…なのかな?
 
 
バイオレット惑星海航行中に、ガス欠のためエンジン停止してしまったJ9-Ⅲ号。ギーリス星・ストットランドのロンド湖畔に不時着します。しかしそこは、町の人のウワサによると人食い恐竜が出る湖であり、生きて帰ってきた者は1人もいないといういわくつきの場所でした。J9-Ⅲ号のメイン燃料がガソリンだということは以前から言われていましたが、なんと普通の自動車と同じくガス欠を起こすことがあるらしい。『サスライガー』の世界の宇宙船の動力は、意外に現実世界よりもそこまで進歩していないのかもしれませんね。今回のトライポイントは、地名からも分かる通りイギリスがそのモチーフだと思われます。「湖から恐竜が出る」というのも、ネス湖ネッシーをモデルにしたのでしょう。一応、外宇宙にはエンゲーレス星(幕末期のイギリスがモチーフ)がありますが、特にこことギーリス星に関係はなさそうです
 
 
食料調達のために釣りをしていると、偶然オーガン警部と遭遇してしまうブルース。彼に手錠をかけられてしまいますが、その直後ロンド湖から恐竜が出現。しかしそれは湖底である研究を行っている中小シンジケートの一味で、ブルースとオーガン警部は拘束されてしまいます。ブルースの前に突然現れるオーガン警部。ブルースを300億ボール強奪事件の犯人だと誤解している彼は、逮捕状も何もなくブルースを逮捕。連行しようとしますが、上述の恐竜の出現ですべての計画が狂います。敵に拘束されて以降、逮捕の件でブルースからあれこれ少しからかいを含めた形であれこれ追及されるオーガン警部。このあたりの掛け合いのテンポの良さが、笑いを誘います。彼らを拘束し恐竜騒ぎを起こしていた犯人は、ドクター・ハロウィンと名乗る謎の科学者一味。次世代の麻薬となりうる特殊鉱石をロンド湖底で発見した彼らは、恐竜騒ぎを起こして人を遠ざけ、麻薬精製の研究を進めていたのでした。ドクター・ハロウィンらはどこかのシンジケートに属しているようですが、ブラディ・シンジケートではなさそう。バイオレット惑星海にも、中小シンジケートがいくつかあるのでしょうか
 
 
渋るオーガン警部を何とか説得して、敵研究所からの脱出を図るブルース。何とかブルース単独で脱出に成功しますが、研究所内に残してしまったオーガン警部を救出するため、駆けつけたロックたちと再び研究所に潜入します。ブルースの脱出計画は当初順調でしたが、非常警報により作動したシャッターによりオーガン警部と手錠ごと分断。オーガン警部を取り残してしまう形で脱出に成功してしまいます。ブルースが研究所の潜水艇ドックに来たときに現れたのは、ロックとビート。ブルースの身を案じワルの活動を察知した彼らは、バーディに全裸で水浴びさせることで敵の注意をひきつけ、ブルースと合流します。バーディにこんなことをさせるロックたちもそうだけど、それを引き受けるバーディもなぁ…。脱出に失敗したオーガン警部は麻薬の実験台にされそうになりますが、間一髪のところでブルースたちが到着、救出されます。人体実験をしようとしたドクター・ハロウィンに対し、「本望でしょ」ということで逆に彼を実験装置にかけるブルースたち。その後の顛末は描かれていませんが、JJ9にしては珍しくえげつないことやるなぁ
 
 
脱出したはいいものの、敵の追撃を受け大ピンチのブルースたち。そこにバーディらが操縦するサスライガーが現れ、研究所もろとも恐竜型メカを破壊。その後、ロンド湖畔にしっかりとサインを残し、J9-Ⅲ号は次の星へと旅立っていきました。今回のサスライガーは、初めてバーディがメインとなって操縦。なかなか荒っぽい戦闘スタイルを見せますが、なぜか常に内股なのが気になります。一方ブルースのサインは、JJ9」と大きく記してあるものの、「I. C. Blues」のサインがありません。これは決して彼が忘れたわけではなく、油断したオーガン警部の背中に紙で貼り付ける形でサインを残していました。その姿をプチ・ロッジに撮られ、新聞に掲載されてしまうオーガン警部。完全にブルースに遊ばれちゃってるよ…
 
 
「命を懸けた大勝負。夢をこの手でつかむまで、銀河を駆ける渡り鳥。Behappy, good Luck!また会おうぜオーガン警部、あんたも同じ渡り犬。」

 
 
 
 
 
今回はここまで。次回は第32話から第34話をご紹介予定です。Let's get together J9!\イェイイェーイ!/









◎今日のJ9ソング


今日ご紹介するのは、1981年放送の銀河旋風ブライガー』使用BGM「MOV4. CARAVAN」です。


『ブライガー』の劇中ではいくつものOPのアレンジBGMが使用されましたが、これもその1つ。劇中では解説シーンなどで使用されていたような覚えがありますが…、記憶があってるかなこれ。


そういえば昨日の記事でBlu-rayの音声について触れていませんでしたが、音声面に関しては過度なくぐもりなどはなく、ハッキリとしたモノラル音声でした。でも、やっぱり古い作品なのでいささかノイズが入っていたのは仕方ないですね(DVDでもあった)。










 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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