お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンジード』第25話(終) ちょっとした感想


「「「「「ジーっとしてても、ドーにもならねぇ!」」」」」






とうとうこの日が来てしまった。今回の『ウルトラマンジード』のテレビ本編最終回。伏井出ケイそしてベリアルとの決着もつき、『ジード』のテレビとしての物語はこれで完結となりました


ベリアルと一応の決着がついたものの、ただ単にブッ倒すだけではなかったのは印象的。まさかベリアルの過去のシーンで泣かされるとは思いませんでした。


 
 
 
  
・ストーリー面

前回とは打って変わって、ジード/リクが主役となった今回。彼自身とベリアルとの決着を描き、『ジード』の最終回にふさわしい内容になっていました。いやあ、見所はやっぱり、終盤のリクとベリアルの一騎打ちよ…!



アトロシアスに対して、ロイヤルメガマスターで挑むジード。しかしロイヤルエンドもアトロシアスには通用せずピンチに。身を挺してアトロシアスに攻撃を加えたゼロ、そして降臨したウルトラの父により、その窮地を脱します。ロイヤルメガマスターの攻撃をもいとも簡単にはねのけるアトロシアス。さすが最終決戦のラスボスというべき風格ですが、前回で彼の脅威を感じるような描写が少なかったため、いまいち絶望感がなかったのが少し残念です。そして、そんなジードのピンチを救ったのがゼロとウルトラの父ウルトラの父はまたもクリスマスの時期に地球に来てくれました。ベリアルと父の8年越しの対決かぁ、なんだか感慨深いなぁ



レイトは倒れ、ウルトラの父も限界が近づく中、敵を倒さんと出撃するリクとライハ。リクはジードに変身し、ゼナが完成させたゼガンとともに、再びアトロシアスに立ち向かっていきます。リクの最後の変身シーンとなったこのシーンは、最終回恒例でもあるバンクシーンとは別の独自カットに。リクの変身時の掛け声の発音がいつもとは違う凛々しい感じになっており、彼の強い覚悟を感じさせます。一方のゼナは、ゼガンの起動に成功。かつてジードらを苦しめたその能力で、アトロシアスを時空の狭間へ追いやろうとします。ゼガンの能力がこうして生かされることになるとは、思ってもみませんでしたね。





ゼガンは倒されたものの、時空の狭間を作り出すことに成功。後はアトロシアスを追い込むだけですが、ジード単独では難しい。彼が四苦八苦している時、ウルトラマンキングの奇跡が起こります。それと同じ頃、ついにライハとケイの戦いの決着が―。キングが起こした奇跡とは、ジードの全フュージョンライズの登場。ソリッドバーニングからロイヤルメガマスターまですべて登場し、最後は必殺技総攻撃を見せてくれました。最終回らしい豪華で派手な戦闘となった、全フュージョンライズのバトル。でも、アトモスインパクトって敵を倒す系の必殺技じゃなかったような気が…?そして、ベリアルが自分から遠くへ離れてしまったことを察知したのか、はたまた自分の死期を悟ったのか、意識混濁の中それでもベリアルへの思いを発し続けるケイ。そんな彼に対しライハはあえて戦闘をやめ、彼の消えていく瞬間を静かに見守るのでした。純粋な悪、そしてベリアルの部下として散っていったケイ。彼の散り際は惨めにも見えますが、それでもベリアルへの忠誠を示しながら散っていったその最期は、伏井出ケイというキャラの魅力をさらに高めてくれたように感じました



時空の狭間で、ベリアルと戦い続けるジード。その中で、彼はベリアルの心と過去を改めて知ります。そして、ベリアルの心に何らかの変化を起こし、最後はレッキングバーストでベリアルを倒しました。まさに今回一番のクライマックスといえる、リクとベリアルの対決シーン。このシーン自体はおそらくリクの心の映像でしょうが、彼がベリアルがこれまでどんな道を歩み、そして何を背負ってきたかを理解した上で、ベリアルの心を救いつつも現実では物理的には倒すという、絶妙なバランスでベリアルとの決着を描いています。リクの心の中でレイブラッドの力から解放されてアーリースタイルに戻ったベリアル、そしてあれだけベリアルを憎むべき敵としていたにもかかわらず、それでも最後に「さよなら、父さん…。」というリクの発言。まさに『ジード』の物語の完結にふさわしい終わり方でした。ベリアルの過去のシーンでは、レイブラッド星人はもちろん、伏井出ケイを加えたダークネスファイブや、レイバトスまでも登場。しかし、ベリアルの記憶によれば、レイバトスを倒したのはベリアル自身らしい。『ファイトオーブ』のラストシーンと食い違いますが、これにはどういった意図があるのでしょうか。レイバトスがベリアルをジードと見間違えたのか、それとも…?



戦いは終わり、時空の狭間から帰還したジード。父、キング、そしてゼロも光の国へ戻り、街に平和が戻ってきた。リクをはじめ、彼らは未来へと歩みだす。そう、合言葉は―。キングが去り際に残した、リクに対する言葉。まだジードには可能性が秘められているといった内容でしたが、これは劇場版へのちょっとした伏線のつもりなのでしょうか。そしてラストでは、メインキャスト全員による「ジーっとしてても、ドーにもならねぇ!」のセリフの後に、「キボウノカケラ」によるエンドロールが。こうした『ジード』のテレビ本編の物語は、キレイに完結したのでした

 
 
 
 
・特撮面

最終決戦ということもあり、CGエフェクトもミニチュア破壊描写もマシマシとなっていた今回。ストーリーに目が行きがちですが、特撮面もしっかりしたものになっていました。毎回これくらいビル破壊してくれたらなぁ…(ワガママ)



アトロシアスの前には、ロイヤルメガマスターの力も無力。ロイヤルエンドも通用しないアトロシアスによって、ジードは吹っ飛ばされプリミティブに戻ってしまいます。序盤の戦闘シーンでは、降雨機を使った雨の描写が印象的。またジードが水際で倒れた際、飛んできた瓦礫などが着水してしぶきを上げているなど、細かい描写が楽しめます。いやあ、やっぱり水を使った特撮は魅せられますなぁ!



再びアトロシアスの前に立ちはだかるジード、そして登場するゼガン。彼らは戦いながら時空の狭間を作り出すことに成功しますが、ゼガンはアトロシアスの猛攻の前に爆散してしまいます。ゼガンが倒されるシーンは、ジードが第1話でスカルゴモラを倒したシーンと全く同じ構図に。爆発の際の描写も全く一緒で、坂本監督のこだわりを感じました。やっぱり、ベリアルとジードは親子なんだなぁ



ゼガンもゼロも不在の中、1人奮戦するジード。その中でキングの奇跡が起こり、形勢逆転します。ジードがアトロシアスを追い詰めるところで最も目を引くのは、高層ビルにアトロシアスをたたきつけるシーン。欲を言えば、たたきつけられたアトロシアスが復帰した際にそのビルが崩れてくれるともっとよかったのですが、それでも迫力ある特撮シーンに仕上がっていましたね。その後のジードの全フュージョンライズのバトルシーンは、ラストの必殺技による総攻撃がCGエフェクトフルパワー状態。ここだけ見ていると劇場版の1シーンとも見間違うような出来になっています。でも、やっぱりアトモスインパクトって…(以下略)






ジード』のテレビ本編は終わった。しかし、『ジード』の物語も、そしてこのウルトラシリーズの放送枠もまだまだ終わらない!


年末年始を挟んだ来年1月6日から、『ウルトラマンオーブ the Chronicle』がスタート!とりあえず第1話の感想記事は作る予定ですが、その後はどうしようかな…










◎今日の特ソン◎


今日ご紹介するのは、2009年12月公開の映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』主題歌「星のように…」です。


ゼロとベリアルの初登場、そしてその因縁。すべてはここから始まった!当時はウルトラシリーズも特に低調気味に感じていましたが、そんな中でかなり異質なキャラクターがゼロとベリアルは、最初はあまり好きに離れませんでしたね~。あの頃は、ゼロもベリアルも愛すべきキャラとなりその因縁が8年も続くとは思ってもみませんでしたが。


今回の『ジード』をもって、ベリアルとも一応の決着。思えば、『X』以降ウルトラシリーズは段階的に、レジェンド要素を残しつつもどんどん独自世界観要素の比率を高めてきているように感じます。来年もあるであろう新作ウルトラマンは、もっと独自性を強めてほしいですね。







 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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