お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンジード』第16話 ちょっとした感想


「その口で、僕のことを息子って呼ぶな!」
 
 
 
 
 

いよいよTVシリーズ最強形態:ロイヤルメガマスターの登場が迫る『ウルトラマンジード』。今回はその前編であり、ライハのリトルスターの再発やベリアル降臨などが描かれ、内容てんこ盛りのお話になりました
 
 
久々の坂本監督回となった今回。彼特有の「ミニチュア特撮の撮り方」も、なんだか見えて気がしましたね
 
 
 
 
 
・ストーリー面

話のクライマックスとなるのはやはりベリアルの降臨ですが、それまでのシーンでライハとそれにかかるリトルスターの話や、ゴドラ星人の工作活動も挿入。少しバタバタしていましたが、ある程度とまとめられていました。
 
 

リトルスターの再発に気づくライハ。モアたちの手でAIBの研究施設に連れていかれたライハは、そこでほかのリトルスター保持者と遭遇しリトルスターの詳細について聞かされます。同じ頃、ライハの脳内で「ベリアルの再来」を予言する声に不安を抱いたリクは、レイトとそのことについて話すのでした。東映特撮でおなじみなあの建物」なAIBの研究施設では、第4話に登場したピット星人トリィ=ティブが再登場。AIB研究施設の研究員として働いていたんですね。リトルスター保持者は結構多いらしく、やはりそれに応じた能力を使用可能。能力を見るに、これはウルトラ兄弟カプセルへの伏線ですね…。リクとレイトの会話シーンでは、ゼロがベリアルや自分の父親であるセブンのことを思い出しながら話しているのが印象的。デビューからもう8年、ゼロも味のあるキャラに成長しましたね
 
 

突然AIBに反旗を翻す、ゴドー=ウィンらゴドラ星人たち。彼らは実は自星の繁栄のためにリトルスターを密かに狙っていたようですが、その計画はライハとゼナの格闘能力の前に失敗。追い詰められたゴドー=ウィンは巨大化し暴れだします。複数体のゴドラ星人が工作活動をするというのは、『セブン』に登場した初代へのオマージュでしょうか。まあ、あの時も人間相手に苦戦してたけどね…。坂本監督回ということもあって、戦闘シーンでは登場人物の圧倒的すぎるアクションシーンが目を引きます。ライハが、ゼナが、そりゃもう動く動く!でも、ゼナは別にしてライハに戦闘面で劣るモアってどうなのよ?
 
 

巨大化したゴドラ星人に挑むジードでしたが、そこに突然暗雲が。その中から現れたのは、あのウルトラマンベリアルでした!ベリアルの登場シーンは、やはり禍々しさを押し出した撮影の仕方が視聴者に強烈なインパクトを与えます。でもなんだか窮屈な感じがするなぁと思ったら、ベリアルがミニチュアセットの市街地に出現するのって今回が初だからなんですね。ベリアルの登場はストーリー面でも確かに盛り上がりましたが、その裏であっさり消し炭にされてしまったゴドラ星人が不憫。せっかくビルをぶっ壊して登場というハデな登場したのに、親子ゲンカに邪魔だからって消されちゃうのはなぁ…
 
 

ベリアルからの誘惑を突っぱね、戦いを挑むゼロ、そしてジード。しかしベリアルの力は圧倒的で、しかもキメラベロスへとフュージョンライズした彼の前に2人の力はほぼ無力。ゼロはゼロビヨンドの力を持ってしても押され、ジードはキメラベロスの体内へと取り込まれてしまいます。泥まみれになりながらも、ベリアルに戦いを挑み抵抗するジード。まさに、「抗うたび築くHISTORY―!

 
 
 
 
 
・特撮面

ベリアル降臨編の前編ということもあって、その特撮パートも見どころ満載。冒頭の繰り返しにもなりますが、なんというか、坂本監督の「ミニチュア特撮の撮り方」の傾向が見えてきた気がしました。
 
 

ビルを突き破って出現し、暴れるゴドラ星人。ライハたちを救うため、ジードが登場します。以前のウルトラシリーズではよく見られた「ビルを突き破って中から怪獣・宇宙人が登場」ですが、平成ウルトラシリーズではかなり久々な感じがします。ああ、やっぱりビル破壊はロマンですよロマン!
 
 

暴れまわるゴドラ星人と戦うジード。短いシーンですが、ここでは様々なアングルから彼らの戦いが撮影され、爆発による破壊描写も挿入されています。坂本監督は“室内からの映像”を撮りたがる傾向にあり、彼はこの際カメラにビル室内のミニチュアセットを取り付けて撮影しています。そのため、ほかの監督が行っている室内合成とはまた違った雰囲気の合成になっており、ここに「坂本監督らしさ」が現れているのではないかと感じます。彼らしさと言えば、市街地を広く見せるためにCGを使ったり、路上の破壊シーンでは車の警報音を挿入したりという撮影も彼特有。もちろんすべてが監督自身でやっているわけではないでしょうが、ある程度の指示はしているでしょうから、やはり彼らしい撮り方と言えるでしょう
 
 

ベリアルに対して抵抗を続けるジード。戦闘の途中泥地に突っ込んだ2人は、泥まみれになりながら戦闘を続行します。このシーンは「ジードを汚すことでジードの姿をベリアルに似させている」という考察がありますが、私はその他にも、「汚れながらも抵抗を続けるというジードの強い意思」も併せて表現しているのではないかと感じました。1話の水上戦に引き続き、今作では結構スーツを痛める撮影を行う坂本監督。『ジード』では様々な表現に挑戦しようということでしょうか。ところであまり関係ない話ですが、このシーン、なんとなく『ウルトラマンレオ』のサブタイトルである「泥まみれ男ひとり」を想起しましたね
 
 
そして最後、力を蓄えるためにいったん月面へ退避するキメラベロス。『ウルトラマンX』のベムスター回でもそうでしたが、坂本監督の撮る敵、月面に逃げる確率高いような気が…?まあ、たまたまかな
 
 
 
 
 

ベリアルに取り込まれたジード。本当に、この日が「世界の終わりが始まる日」になってしまうのか…?いや、まだ終わりじゃない!
 
 
次回はジードのTV本編最強フォーム:ロイヤルメガマスターの登場回!ジードが、仲間たちの力が、そしてキングのジジーが、奇跡と運命の変革を起こす!









◎今日の特ソン◎


今日ご紹介するのは、2000年放送の仮面ライダークウガ』使用BGM「突撃」です。


今回の『ジード』で、ライハは棒術を披露。モップをばたつきながら受け取りそれを武器に転用する姿は、『クウガ』のドラゴンフォーム登場回後編(ドラゴンロッド初登場回)を思い出しました。


リアルタイムで観てた時は、前編でドラゴンフォームがほぼなすすべもなくボロボロにされていたので、「ドラゴンフォーム=弱い」という印象がありましたね。でも、ドラゴンロッドのことに気づいて手すりを蹴り上げて武装する姿―。あの時のドラゴンロッド登場の独特の驚きは、今も鮮烈に頭に残っています。







 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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