「守るべきものがあるから、俺たちは戦えるんだ!」
アトロシアスとの決戦が迫りますが、今回中心になったのはレイトをはじめとするメインメンバーの生活描写。どちらかといえば、『ウルトラマンジード』というよりかは『ウルトラマンゼロ』といった感じの内容でしたね
・ストーリー面
ジードであるリクよりかは、ゼロであるレイトが主人公していた今回。対アトロシアス作戦へ向かう直前の家族との描写、そしてその後のゼロの戦闘が長く描写されていました。本当、今回も『ウルトラマンジード』というより『ウルトラマンゼロ』だったよ!
アトロシアスからの宣戦布告を受けた地球。当然手をこまねいているリクたちやAIBではなく、対抗策を練り始めます。そこで重要となってくるのが、ウルトラマンゼロの活躍でした。冒頭いきなり立体映像のような姿で、地球に宣戦布告してくるアトロシアス。「ベリアルは生きていたのか!」って、初登場以来何回これ繰り返してるんだろ…。AIBのたてた作戦は、カレラン分子を応用しアトロシアスの力をカラータイマーから奪うというもの。その重要なポジションを占めるのが、ゼロ=レイトでした。ゼロがあえてその役回りを買って出たのは、その作戦をリクに担当させるため。「ベリアルを倒す」という彼の意思を尊重したからなのでしょうか
激しい戦いが予想される、アトロシアスとの戦い。もしもの時のことを予想してか、レイトはマユの誕生日パーティーや遊園地などで、家族との時間を楽しみます。そんな中とうとうやってくる作戦決行の時。その時、ルミナが―。高級レストランで豪華なマユの誕生日パーティーを開いてマユとルミナにプレゼントを渡したり、遊園地で遊んで家族との時間を過ごすレイト。今回はロイヤルメガマスター登場編のようにハデな破壊描写はほとんどありませんでしたが、レイトのこの家族との最後の時間を楽しもうとしている姿が、最終決戦の激しさを予想させます。そして、作戦に行こうとするレイトを引き留めたのはルミナ。彼女はレイトがゼロであることに気づいており、それを確信したうえで彼を送り出します。『マックス』に続いて、『ジード』でもウルトラマンの正体に実は感づいていたという役回りになった長谷部さん。『マックス』の時とはまた違った、「○○はウルトラマンだった!」とは断言せずに正体バレを演出しているのが興味深いですね
アトロシアスとの戦闘に入るゼロ。ゼロビヨンドになって何とか持ちこたえますが、伏井出ケイがルミナたちを人質に取ったことで、戦いにくくなってしまいますが、それを救ったのはライハでした。前回ボロボロになって沖縄の海に転落したケイ。次回予告の時点で生存はほぼ確定事項でしたが、当然のごとく登場してきたのはなんだか笑えました。なおもベリアルに忠誠を誓いルミナたちを人質に取るというアシストを行うも、ライハに妨害されるケイ。戦闘の最中彼が語ったのは、ベリアルとの出会いでした。テレビ本編での退場がほぼ確定的だからか、一気に自分の過去を語るケイ。ストルム星にいたころからケイは伏井出ケイの姿のままでしたから、ストルム星人は人類に酷似した姿を持つ宇宙人だったのでしょうか。
・特撮面
最終決戦前編ということもあり、ビルの破壊や星雲荘の墜落など、要所要所でハデなシーンがあった今回。しかしその一方で、人の演技等で街が崩れていく描写を演出していたのも面白いポイントでしたね。
繰り広げられるゼロビヨンドとアトロシアスの戦闘。ゼロビヨンドは前々回でも使用したゼロツインソードで立ち向かいます。今回も市街地での戦闘ですが、ちゃんとミニチュアの中にレイトたちがいたであろう遊園地のセットがあるのが注目ポイント。でも、あんな市街地のど真ん中に観覧車があるのは不自然じゃないかなぁ(大阪梅田のHEPとかはビルの屋上だし)
アトロシアスの攻撃を受け、吹っ飛ばされるゼロビヨンドその際に誤ってビルを破壊してしまいます。坂本監督のビル破壊描写で印象的なのは、やはり瓦礫を直撃した際に自動車が鳴らす警報音。こういった演出をしているのは坂本監督くらいですし、彼はこれに何かしらのこだわりがあるのでしょうか
作戦は失敗、アトロシアスの攻撃を受けて墜落する星雲荘=宇宙船ネオブリタニア号。ネオブリタニア号は過去作からの流用であるもののミニチュアが使用されており、その墜落シーンでは久々のミニチュア墜落シーンが堪能できます。攻撃を受け瓦礫と化した市街地に墜落しますが、そのシーンはどこかふわっと着地し、そのまま地面を滑っていく異様な描写に。以前のウルトラシリーズで散見された、いかにも乗組員が大ダメージを受けているように感じる墜落シーンではありません。墜落シーンの描写も、変わったんだなぁ…
いよいよぶつかり合う父と息子。最終決戦の場に降臨するウルトラの父は何を意味するのか?そして、キングが起こす奇跡とは!?
今回は↓コチラ!
年末年始を挟んで、いよいよ始まる新番組。予告編映像を見る限り、『列伝』等と同じく新撮映像もそこそこ盛り込まれているようですね。
まだまだ1年4クール作品を作るのは難しいものの、なんとかウルトラシリーズの継続放送を行い続けている円谷プロ。2020年度までウルトラシリーズによる増収増益を目指しているようですし。まだまだこのテレビ東京系での放送枠は安泰…といえるのかな?
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