お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『銀河疾風サスライガー』ちょっとした感想 Game.6(第17~19話)


銀河疾風サスライガー』の感想記事、今回は第6回目になります。


今回紹介のお話から、『サスライガー』のために制作された挿入歌がいくつか初登場。JJ9メンバーの個性にもさらに磨きがかかり、より物語を面白くしてくれています。このノリの良さが、JJ9の魅力だよなぁ。





17話「奴らに墓標を」
1983726日放送
トライポイント:アエイズ(レッド惑星海)
サイン場所:同星テル・メイラのアジト跡

「俺が欲しいのは金なんかじゃねぇ…。腐りきったてめえの命だ!」
 
 
STORY:1マースを後にして、レッド惑星海へ躍り込む、我らがJJ9。降り立った星アエイズ星のジレッポの町の一角で、ロックとビートが遭遇したのは、街を揺るがす凶悪事件と、保安官による濡れ衣の嵐。何とか脱出したものの、待っていたのは別の敵の罠。着せられた汚名を晴らしつつ、ワルの集団ぶっ潰せ!Be happy, good Luck!腐った金などほしくはないぜ、ワルには地獄への片道切符。
 
 
グリーン惑星海、イエロー惑星海を攻略し、今回よりレッド惑星海へ突入したJJ9。その最初となるアエイズ星は、かつて『バクシンガー』にも登場した星でした。今回から新挿入歌「ロング・グッナイ」も初披露。物語を盛り上げてくれています。
 
 
DDと合流することもかねて降り立ったアエイズ星:ジレッポの町。買出しに出かけたロックとビートが入った食料品店で待ち受けていたのは、射殺された複数人の死体と待ち伏せしていた保安官部隊でした。そのトップであるビルは、ロックたちをこの界隈で起きている連続強盗殺人事件の犯人と断定。2人は投獄されてしまいます。『バクシンガー』の時のアエイズ星はモーリ・アーウィンが統治する星でしたが、『サスライガー』の時代になると、石炭産業が盛んなアメリカ西部開拓時代のような星に変化していました。200年前にはあんなしゃれたお城とか建ててたのに、いったいモーリ公がいなくなった後に何があったっていうんだ…。ジレッポの町の保安官:ビルは、ロックたちにとってはかなり強引な保安官のような印象を与えていますが、冒頭のシーンなどを観てる限り根は優しいヤツらしい。町を揺るがす事件を解決したいと、躍起になっていたのでしょう
 
 
ロックの緊急信号を受けたブルースとバーディが事情を説明するも、なぜか理解してもらえず一緒に牢屋行きに。しかしこんなことで黙っているJJ9ではない!ビルの義弟:ネッドからカギをひそかに奪い、4人は脱獄。近くに止めていたバンに乗り込むも、それは真の強盗殺人犯のワナだったのでした。名刺まで見せても、時が前後してプチ・ロッジが来ても、なかなかJJ9のことを信用しないビル。それどころか、自らが法だと名乗る横暴っぷりを見せます。ああアエイズ星よ、いつからこんなに荒んでしまったんだ…。またまたバーディの小技によって窮地を脱したJJ9。バーディがいいところの出身ということは以前のお話で判明していますが、こんなイタズラごとはどこで覚えたのでしょうか
 
 
最初は敵の言うことを聞いていたJJ9でしたが、ロックの行動をきっかけに形勢逆転。ブルースとビートは先にサスライガーでジレッポの町を放火した犯人グループをビルのもとへ連れて行き、ロックとビートは犯人グループのボス:テル・メイラのもとへ。ジレッポの町から戻ってきたサスライガーの援護を受けながら、テル・メイラらを倒しました。犯人グループのボスの名前がテル・メイラだと知ってから、目の色を変えその手下を締め上げるロック。それはテル・メイラが、ロックの追っている「7+1」の1人だったからでした。テル・メイラもロックの父の襲撃事件のことは覚えていたらしく、ロックにそのことを追及されて顔面蒼白に。抵抗しようとしますが、ロックに射殺されます。このシーンで、ロックが今まで持っていた敵の自動小銃から、自分の愛用の拳銃に持ち替えているのがいいですねぇ。一方サスライガーは、アエイズ星の雰囲気に合わせてか、西部劇のような銃の撃ち方に。今回から変形バンクシーンも新しいものに変わっています
 
 
すべての始末をつけ、強盗殺人事件も実はブラディ・シンジケートが仕組んだことだと判明し、平和を取り戻したジレッポの町。JJ9と和解して彼らをねぎらったビルは、その後追いかけてきたオーガン警部にわざと正反対の方向を教え、JJ9の安全の惑星脱出を手助けするのでした。中盤あれこれありましたが、根は悪くない人物だったビル。上述したオーガン警部とのシーンは、ビルの粋な計らいのシーンとして描かれており、ニヤリとさせられます。サブタイトルにある「墓標」が今回出てきていないような気がしますが、それはラストシーンでようやく登場。なんとJJ9、今回はテル・メイラとその手下たちの墓標でサインを描き、トライを達成していたのです。粋というか、今回はやってることがそこそこえげつないぞ…。そして終盤には、新挿入歌「ロング・グッナイ」が披露。これを最後まで流したからか、いつものエンディングナレーションはありませんでした
 
 
(エンディングナレーションなし)
 
 
 
 
 
18話「魔境アナコンダ
198382日放送
トライポイント:アルマン星(レッド惑星海)
サイン場所:同星アナコンダ大陸を流れる大河の川面

「そう、ハッピーエンド。そして、ラブストーリーの始まり。」
 
 
STORY:新種のヒルの血清を、届ける仕事を請け負った、我らがJJ9。アルマン星はアナコンダ、密林地帯へやっては来たが、そこは雨季の真っただ中。そんな中、ビートが新種のヒルに襲われて、悪寒発熱さぁ大変。そこへしつこく迫りくる、フルザ・ゲルナーとその手下。目的地の診療所も占拠され、さあどう打って出るのかJJ9!?Be happy, good Luck!ハプニングから、やがて生まれる恋もある。
 
 
数話ぶりに登場するフルザ・ゲルナー、そしてビートとプチ・ロッジの恋の発展―。今回の内容自体はシンプルですが、上記の要素の他にOPで登場していたロボがようやく登場するなど、ストーリー上大事な回の1つになっています。新挿入歌として、のちにEDテーマにもなる「メイビィ・ベイビィ」も大きく取り上げられていますね
 
 
フルザ・ゲルナーが自分のアジトで銃の腕を磨く中、JJ9は新種のヒルの血清輸送の仕事を請け負って、アルマン星のアナコンダ大陸へ。プチ・ロッジと合流したのはよかったものの、現地は雨季のせいで視界が悪く、一行は朝まで待機することにします。JJ9の目的地は、その結成による治療を行っているウルス診療所という場所でしたが、この地域は雨や川のせいで地形が変わることが多いらしく、夜の目印のない中ではたどり着けないとブルースは判断します。この地域「アナコンダ」の名称の由来は、ヘビの類がいたからというわけではないらしく、いくつもの川が蛇行し集まっているのを蛇に例えてつけられた―と、ブルースはついでにうんちくも披露します。からかいつつもなんだかんだで話を聞いているのは、JJ9らしい…かな。
 
 
ビートとプチ・ロッジが音楽を聴いていると、窓の外に白く光る何かが。それはプチ・ロッジが追い求めていた「伝説の人魚」のカワイルカでした。2人はそれを追いかけてモーターボートで外に出ますが、ビートが新種のヒルに咬まれて昏倒。プチ・ロッジの介抱むなしく、容体は悪化の一途をたどります。このシーンでビートとプチ・ロッジが聞いているのが、挿入歌でありのちのEDテーマになる「メイビィ・ベイビィ」。劇中設定ではプチ・ロッジの兄が歌っていることになっているようです。プチ・ロッジと兄は兄妹でどちらがメジャーになるか競争しているらしく、このカワイルカの撮影もそのためのものでした。一方ヒルに咬まれたあとのビートを、全裸で毛布にくるまりながら彼の身体を温めるプチ・ロッジ。人肌で温めるのはいいというのはよく聞くけど、いきなり脱ぎだしたときはびっくりしたぞ…
 
 
朝になっても帰ってこないビートが心配になり、そして偶然フルザ・ゲルナーの宇宙船を目撃したことから、ビートたちに何かアクシデントが起こり、目的地のウルス診療所も敵に占拠されていると察知したブルース。JJ9DD・ブルース&バーディ・ロックと三手に分かれてビートら救出と診療所の解放作戦に打って出ます。OPでも登場している金ピカロボットがようやく登場。フルザ・ゲルナー特注の宇宙船型ロボットのようで、名前は「バードランVC-5」というらしい。OP製作段階から少なくともこのロボが劇中に登場するのは決まっていたのでしょうが、それがフルザ・ゲルナー専用機だという設定は最初からあったのでしょうか。今回のブルースたちの作戦展開の手際はいつも以上に素早く、作戦を開始するとあっという間にプチ・ロッジを発見。敵のロボット2体も乗っ取り、DDの敵への芝居を経て敵を一掃してしまいます。JJ9の仕事っぷりは、まさに華麗の一言に尽きますね
 
 
敵部隊も一掃され、残るはフルザ・ゲルナーだけとなったJJ9の敵。ロックの乗るサスライガーは当初はフルザ・ゲルナーのバードランVC-5に押され気味でしたが、ゲルナー側にハプニングが起きたことをきっかけに形勢逆転。何とか相手を追い払い、アルマン星へのトライを成功させました。ゲルナーに起きたハプニングとは、ビートが咬まれたヒルに咬まれてしまったこと。血清を持っていたので大事には至らなかったようですが、戦闘態勢は完全に崩れてしまいます。これがなかったら、さすがのサスライガーも危なかったなぁ。事件終了後は、ウルス診療所での休養を経て再び旅に出るビートたち。ビートとプチ・ロッジは恋仲になっていることは、ブルースもバーディも気づいているようで…?
 
 
「魔境をはるか後にして、次はいずこにさすらいの、命あっての流れ旅。Be happy, good Luck!通う心の恋模様。」
 
 
 
 
 
19話「君よ聖なる翼(セント・ウイング)をみたか」
198389日放送
トライポイント:ブルナンド星(レッド惑星海第2惑星)
サイン場所:同星インジアナ大陸・ラスカンブの谷

「精霊の告げた君の称号は、“ビッグ・フレンド”!」
 
 

STORY:次なるトライを夢に見て、今日もさすらうサスライガー。ブルナンド星のステーションで、信号無視のトレインが。中にいたのはミス・カーライル!彼女の頼みを聞き入れて、セイチェムという部族の支援に回る、我らがJJ9。部族に危機が迫るとき、現れるというセント・ウイング。果たして伝説は本当か?Behappy, good Luck!夢もロマンも伝説も、強く願えば現れる。

 
 
JJ9の前に時々現れる、彼らの支援者にしてソーラープラネッツポストの女社長:ミス・カーライル。今回は彼女の仕事の依頼にまつわるお話です。場面設定などの紹介のシーンに時間がとられており、JJ9の活躍は少なめ…といえるかもしれません。
 
 
レッド惑星海の宇宙ステーションに入庫するJ9-Ⅲ号。そこに突然、その後を追って信号無視までして追いかけてくる宇宙トレインが。それに乗っていたのはミス・カーライルであり、JJ9にブラディの手下が迫っていることを知らせ、カモフラージュさせてその場を乗り切らせます。J9-Ⅲ号以外の宇宙トレインが大量に出てくる貴重なシーン。この宇宙ステーションには大量の線路が敷かれていることから、『サスライガー』の世界は宇宙トレインが宇宙航行の乗り物として利用されていることがうかがえます。でも、今まで宇宙トレインが出てきたのって、第7話に登場した貨物トレインくらいだったような気が…?ちなみにミス・カーライルの乗る宇宙トレインは、社長らしく豪華なデザインに。他のトレインも特急列車のような形をしているものが多く、J9-Ⅲ号のような機関車型は珍しいのかもしれません
 
 
ミス・カーライルがわざわざJJ9に会いに来た理由。それはブラディ・シンジケートによるブルナンド星のセイチェムという部族の壊滅を阻止し、伝説の酋長:「聖なる翼(セント・ウイング)」と接触する仕事の依頼をするためでした。これに対しブルースは、ミス・カーライルのロマンにかける形で仕事を快諾します。レッド惑星海はもともと星間抗争や民族対立が激しいらしく、ブルナンド星のセイチェムという北米インディアン―もといネイティブアメリカンの末裔の部族もその1つ。しかしセイチェム内の各部族が結束を固めようとしたとき、伝説の酋長セント・ウイングは現れるというのです。ブラディ・シンジケートがこのブルナンド星のセイチェムを付け狙うのは、野生バッファローのハンターランドを建設するため。セイチェムのことを「絶滅させる」と言っていることから、彼らを人間扱いしていないことがわかります。ちなみにこのセイチェムとセント・ウイングの説明にはかなり時間をかけており、JJ9がブルナンド星へ向かうことを決めるところでAパートが終了します
 
 
ブルナンド星に到着したJJ9は、ブラディの手下の一部隊を一時撤退させることに成功。そこにいた部族の長:テミカウと合流し、ほかの部族にもミス・カーライルから受け取った武器や食料を補給するため、ロック・ビート・バーディが各部族のもとへ向かいます。セイチェムの人々の風貌は、完全にネイティブアメリカンそのもの。彼らの祖先はかつての北米大陸のような生活と風土を夢見て移住してきたらしく、武器などは最新式のビーム銃などを持っているものの、服装や移動手段に馬を使うなど、一部を除いて生活面もネイティブアメリカンに準じています。『サスライガー』の世界は30世紀。ほとんどの惑星は先人たちの手で開拓されており、そこに住む人たちもある程度の科学力は持っているはずなのですが、下手すると『ブライガー』の時代以上に前近代的な生活を送っている星があるのはなぜなのでしょうか。あえてその生活をしている割には、結構不便してそうだし…
 
 
ロックとビートは補給物資輸送に成功するも、バーディは途中敵に発見され大ピンチに。雪原に放り出された彼女がたまたま遭遇したのは、なんとあの伝説のセント・ウイングでした。バーディからことの顛末を聞かされたセント・ウイングはテミカウのもとへと向かい、ブラディの手下の幹部を投げ槍で一突き。残る部隊はサスライガーとテミカウたちの手で倒され、セント・ウイングはテミカウを次期酋長に指名して、大自然の中へと去っていきました。ブルナンド星自体がブラディの攻撃で大変なことになっているのに、バーディからの知らせで初めてその事実を知り驚愕するセント・ウイング。あらゆるものから隔絶された大自然の中を、ずっと生き抜いてきたのでしょうか。そしてサスライガーの戦闘を経て、テミカウのことを認めたセント・ウイングは、彼に次期酋長“ビッグ・フレンド”という名前を与え、去っていきます。前半で世界観の説明を長めにとったため、後半の展開は急ぎ目に。セント・ウイングがテミカウを酋長に指名するシーンはかなり感動的なので、もっと彼らの掛け合いを見たかったなぁ
 
 

「伝説の気高き戦士に別れを告げて、明日もさすらいセンセイション。Be happy,good Luck!君よ、“聖なる翼”を見たか。」


 
 
 
 
 
今回はここまで。次回は第20話から第22話をご紹介予定です。Let's get together J9!\イェイイェーイ!/









◎今日のJ9ソング


今日ご紹介するのは、1983年放送の銀河疾風サスライガー』挿入歌「ロング・グッナイ」です。


『サスライガー』の挿入歌と言えば「トライ!トライ!トライ!」が有名ですが、劇中で最初に使用された挿入歌はこれ。全体的に悲しい曲調の挿入歌になっています。


悲しい曲ですが、いまいちよくわからないのがこの歌詞の意味。何かに対して歌の中の主人公が後悔しているような形になっていますが、「エーメン」とは誰のことなのでしょうか。というよりも、これは誰をイメージして作られた曲なんだろう…?




(ニコニコ動画非会員でも視聴できるニコビューアへのリンクです)





 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Twitterやってます。よろしければ閲覧&フォローの方お願いします→https://twitter.com/CTF_bongore_A