ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!
「GEED…僕は強くなる―。」
・ストーリー面
中盤では、スカルゴモラの進撃による怪獣災害を克明に描写。さすがにミニチュアセットが盛大に破壊されるシーンはそこまでありませんでしたが、CG合成や避難民の演出により「とてつもないことが起きた」ということを表現していますね。“破壊”という演出をうまく避けて、怪獣災害を描いているのが面白いです
後半ではジードへの変身・バトルが最大の見どころ。細かな説明をすべてレムに預けることで説明部分をコンパクトにし、戦闘シーンをできるだけ妨げないようにしていました。やっぱり、戦闘シーンはアクションに注目したいですから、これは嬉しい配慮でしたね。
・アクション面
ジードの初戦は、夜の市街地。おまけに湖(海?)がある街という設定で、水上戦まで盛り込まれていました。ミニチュア特撮もしっかりと盛り込まれており、以前はアクションとCG偏重だった坂本監督も、かなりコチラ方面にこだわってくれるようになったんだなぁと強く感じましたね
ジードの戦闘で特徴的に感じたのは、“戦いに不慣れだから故の粗っぽさ”。よく見ると、ジードはムリヤリ接近戦に持ち込むために、荒っぽい飛びかかりやタックルなどをしています。このほど良い粗っぽさ、そしてウルトラシリーズでは定番ともいえる接近戦を行っていたのは、非常に観ていて楽しかったです
そして、水上戦。プールを使った本格的な水上戦は、『ウルトラマンマックス』の宇宙化猫回以来。『マックス』ではネタ中心でそこまで水上戦はしていませんでしたが、ジードはこれでもかというくらい、水上で殴る!蹴る!飛び掛かる!という、ハデな戦闘を繰り広げてくれていました。CGでは表現しにくい“水”に挑み、特撮には相性が悪いと言われていた高画質カメラで撮影された水が滴るジードの美しさ…。大満足の戦闘シーンでした
必殺技のレッキングバーストも、ジードはハデにぶっ放してくれました。坂本監督大好き大爆発は、今回屋外ではなくミニチュアセット内で行われていたように感じましたが、『ジード』からより広いステージが借りれるようになったのかな?
今回はちょろっとしか登場しなかった、ほかのメインキャラ。次回はライハが大活躍だ!
日本刀を普段から持ち歩いてるなんて、すぐ警察のお世話になっちゃうような気がするけどなぁ…。
ベリアル軍侵攻の際、いつものベリアルのテーマと並んで使用されていたBGM。思えばこの時も、ベリアルは別の宇宙を攻撃していましたね。どんだけよその宇宙に迷惑かければ気が済むんだろ、この人…。
濱田達臣さんがこの映画に出演されてから、早7年近く。まさかベリアルの息子のウルトラマンの変身者として帰ってくるとは思ってもみませんでした。こうなると、あるかどうかも分からない来年のウルトラマンの変身者も気になる…(時期尚早)。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Twitterやってます。よろしければ閲覧&フォローの方お願いします→https://twitter.com/CTF_bongore_A