円谷プロ、出演者にムチャさせすぎ問題
OPも一新された今回のサブタイトルは、「夢を継ぐ者」。そのサブタイ通り、リクもケイも「夢を継ぐ者」としても描かれていたのが興味深かったですね。
・ストーリー面
しばらく出番がなかった伏井出ケイそして新キャラ:ノンフィクションライターの石刈アリエを中心に物語が展開した今回。渡辺邦斗さんのケイとしての演技の使い分けが、ケイのキャラクターをより魅力的なものにしているように感じました
ベリアルが倒されたことに店長たちが沸く一方で、ニュースで大々的に報道される伏井出ケイの全国指名手配。モア・レイト・リクは偶然変わり果てた姿のケイを見つけますが、ダダの妨害に遭い見失ってしまいます。銀河マーケットは以前レイトが言っていた通り意外に繁盛しており、店長も大忙しの模様。店長はいいキャラしてるんだから、もっと出番増やしてあげてほしいなぁ。追われるケイをつけ狙うもう1人の影、それはダダ。倒された同胞の仇云々と言っていましたから、第2話あたりでやられたダダとはまた別個体のようですね。序盤でやられるのかと思ったら意外に奮戦してて、びっくりさせられましたね
ケイをなぜかかくまう1人の女性:石刈アリエ。ノンフィクションライターである彼女はケイの犯した編集長殺人事件に異常なまでに興味を示し、彼に取材して本を書き上げるべく、彼をかくまおうとしていたのでした。『宇宙船』などの雑誌で告知されていた新キャラ:石刈アリエが初登場。売れないノンフィクションライターのようですが、壁一面に貼られたケイの事件などを報道する新聞スクラップから察するに、ある種異常な、しかしライターらしい女性であることが窺えます。ウルトラシリーズに出てくるライターってろくなヤツがいないんだけど、まさか彼女も…?そして、今回で時々挿入されるシーンが、チェスの駒が倒れる描写。画面に映っていた駒は「キング」と「ポーン」であり、将棋で言う「王」と「歩」です。ポーンが先にテーブルから落ち、続いてキングが落ちる―。これはつまり、ケイ(=ポーン)とベリアル(=キング)の現状を表しているのでしょう。チェスの駒で2人の関係をこのように表現しているということは、やはりベリアルにとってケイは、仕えているただの駒に過ぎなかったということでしょうか
ゼロビヨンドの攻撃により、再び地球に落下してきたレギオノイド ダダ・カスタマイズ。やはりケイ抹殺に執念を燃やす彼は、レギオノイドの武装でアリエごと彼を攻撃。爆発に飲み込まれる中で、ケイは自分自身のことを思い出して豹変。ザイゴーグを出現させ、さらにリクが現れるとサンダーキラーに変身します。爆発に飲み込まれ、目の中に炎が焼き付けられ、全てを思い出すケイ。このシーンにおけるケイの豹変は、渡辺さんの迫真の演技により印象的なものになり、視聴者に鮮烈なイメージを残してくれています。まあ、その直前の実際の火薬を使った爆破シーンもかなりムチャクチャだったけどね…
ジードにより倒された、ザイゴーグとサンダーキラー。しかしリクたちはまだアリエの存在を知らない。ケイの、そしてリクたちの正体を知ってしまったアリエ。最後に見せた笑みは、何を意味するのか―?
・特撮面
序盤では市街地での、中盤では宇宙空間でのゼロVSレギオノイド ダダ・カスタマイズとの戦闘。後半はジードVSザイゴーグ&サンダーキラーの戦闘と、意外にも戦闘シーンが豊富だった今回。ウルトラ兄弟カプセルもいくつか使用され、しっかりと販促もしていました
ケイ抹殺のために、ダダが召喚した怪獣。それは「レギオノイド ダダ・カスタマイズ」。市街地で暴れまくる怪獣に対してゼロが挑みますが、意外にも苦戦させられてしまいます。レギオノイド ダダ・カスタマイズは、ダダ曰くベリアル軍から奪ったというレギオノイドをカスタマイズしたものらしい。ベリアル軍では、まだレギオノイドが現役兵器として使われているのでしょうか。最近のダダはネタキャラにされがちですが、今回はその最近の扱いを払拭せんとばかりにレギオノイドで大活躍。ビルを破壊しゼロそしてゼロビヨンドもどんどん追い込んでいきます。まさかゼロビヨンドの初の敗北の相手が、コイツになるとはなぁ…
ゼロビヨンドによって、地球に再び帰ってきたレギオノイド ダダ・カスタマイズ。ケイ抹殺に失敗し逆にザイゴーグを召喚されますが、これに対しても果敢に挑戦。しかしザイゴーグの力にかなうはずもなく、無残に散っていくのでした。草原のミニチュアセットであったため破壊シーンはありませんでしたが、レギオノイド ダダ・カスタマイズとザイゴーグのバトルは必見。今回で怪獣同士のバトルが見られるなんて思ってもみなかったので、これには興奮させられたなぁ!
リクが現れたことで、自身もサンダーキラーになって戦いを挑むケイ。ジードは当初は劣勢に追い込まれますが、ロイヤルメガマスターの力で形勢は逆転。その力の前に、ザイゴーグもサンダーキラーも散っていきました。ロイヤルメガマスターの戦闘シーンでは、新たにジャックカプセルとタロウカプセルを使用。それに応じた力をベースにした技を繰り出しており、なんだか『ギンガS』のギンガストリウムを思い出しました。一方この一連の戦闘シーンで気になったのが、そのスピード。伊藤監督はどうやらスローをあまり使用しないスタンスのようですが、そのせいで戦闘がバタついている感じが否めませんでしたね
ついに星雲荘にまで乗り込んできた伏井出ケイ。無残に破壊され、リクたちは帰る場所を失ってしまうのか?そして、レムの作り出したアンドロイドとは?
次回は敵怪獣としてメカゴモラも登場。レムにスポットを当てた話になるのか、それとも引き続きケイにスポットを当てた話になるのか…。うーん、読めんなぁ。
タイトルからするとかなり限定的な場面で使われていたようにも感じますが、実はレギオノイド侵攻シーンなどで多用されていたBGMがこれ。映画を観ていると、レギオノイドの音楽というよりかはベリアル軍侵攻のテーマという感じの印象を受けるような気がします。
レギオノイドは複数体で活動しているのが多かったため、今回の『ジード』のような単体での活躍は新鮮。せっかくいいデザインしてるんだから、もっともっと活躍してほしいなぁ。
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