お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『銀河旋風ブライガー』ちょっとした感想 稼業その13(第37~39話[終])


銀河旋風ブライガー』の感想記事も、とうとう第13回目に。今回で最終回をご紹介することになりました


前回暴かれ、そして動き始めた、カーメン・カーメンの「大アトゥーム計画」。太陽系を揺るがすこのとてつもない暴挙に、今、コズモレンジャーJ9が立ち向かう―!





37話「木星破壊宣告(前編)
1982615日放送
依頼人:なし
依頼内容:カーメン・カーメンの“大アトゥーム計画”を阻止せよ

「人類よ。残り少ない明日を惜しむがよい。さらばだ!」
 
 
STORY:死地を切り抜けたJ9。しかしコネクションの、勢力図は大きく変わり、オメガは投降。他の星のコネクションも、ヌビアの前に和解を申し込んでいた。太陽系の人類に、不敵にも、木星破壊の宣告を、告げるカーメン悪魔の笑い!パニック状態のアステロイドで、コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
前回木星破壊に必要な兵器を入手したことで、とうとう複数のコネクションを屈服させ、全人類に「木星破壊宣告」を出すカーメン。今回から最終章として、J9たちとカーメンの“大アトゥーム計画”をめぐる攻防が始まります。また過去のお話に登場した仲間や要素が次々に再登場し、ここまで観てきた者をニヤリとさせる描写もあります
 
 
前回、ヌビアのロボット軍団に苦戦していたJ9。何とか切り抜けたものの、オメガ・コネクションの投降により、地球のヌビアを除くコネクションは全滅。火星や木星などのコネクションも、ヌビアの前に相次いで和解を申し込んでいたのでした。とうとう実行段階に入る“大アトゥーム計画”。今回はナレーションがいつもより多く、過去の映像も使ってヌビアの所業や太陽系の状態を丁寧に説明。ヌビアのカーメンがどのような恐ろしいことをしようとしているのか改めてわかる描写ですが、先述した過去の映像がたくさん出てくるため、なんだか懐かしいというか、感慨深くなります
 
 
ついにあらゆるメディアを通して「木星破壊宣告」を太陽系の人類に伝達し、ヌビアだけの新世界を作ることを堂々と宣言したカーメン。和解を申し込んだ各コネクションも、何かしらの形で自身の生き残る保証を求めますが、カーメンはそれに対してヌビアになることを条件に突き付け、各コネクションはギリギリの決断を迫られます。今まで散々好き放題にやってきて、今度自分がやられる側になると“生き残れる保証”を求めてきた各コネクション。このシーンは、カーメンでなくとも視聴者は「コネクションは愚かで哀れだなぁ」と感じるのではないでしょうか。決してカーメンの所業も良いことではありませんが、「ざまぁみろ」とすら感じるシーンです
 
 
迂回をしてカーメンのアステロイドベルトの基地へ向かう中、しばし休息の時を迎えるJ9。その中でキッドは、かつて地球で再婚した母のことを思い出すのでした。キッドの母が再婚したのは、回想内で「これから射撃大会があるから」という発言があるので、おそらくJ9に加入する数年前のことでしょう。当時高校生ぐらいのキッドがなぜ車に乗れるのかはわかりませんが、そのキザっぷりは変わっていなかったようです。このシーンにおけるキッドの回想は本当に唐突ですが、キッドも母の身を案じているということを表現したかったのでしょうか。
 
 
カーメンのアステロイドベルトの基地に潜入し、“大アトゥーム計画”の情報を強奪し、追手であるロボット軍団を蹴散らすJ9そしてブライガー。数で攻めてくる敵に対し劣勢になる中、進行方向に見えた光。それはラスプーチンと、第18話などに出てきた彼の放送を聴く貨物船野郎たちでした。武装した彼らはJ9に加勢して応戦。J9はひとまずラスプーチンと合流することになります。ラスプーチンが出てくるのはわかりますが、あの貨物船野郎たちまで再登場するとは驚き。そういや彼ら、J9やブライガーの名前や活躍を知ってて、応援してくれてたもんなぁ。こういった展開は王道でベタですが、いざ挿入されるとニヤニヤさせられるものですね
 
 
木星の、破壊は間近に迫り来て、明日におびえる人々の、命背負って立ち上がる。コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?」
 
 
 
 
 
38話「アステロイドの攻防(中編)
1982622日放送
依頼人:なし
依頼内容:カーメン・カーメンの“大アトゥーム計画”を阻止せよ

J9は、きっと帰ってくる。」
 
 
STORY:ヌビアの前に屈服し、尖兵となり下がるコネクション。アステロイドベルトを封鎖し、J9をなんとか討たんと迫りくる。しかしJ9側にも作戦あって、太陽系を守るために奔走する。ドク・エドモン博士の唱える、「保護スクリーン作戦」とは何か?地球連邦政府とともに、プロジェクトが始まった!コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
前回に引き続き、J9とヌビアのカーメンの“大アトゥーム計画”をめぐる最終決戦を描く今回。“大アトゥーム計画”の対抗策である保護スクリーン作戦の考案、そしてアイザックの叔父:マルトフ伯爵の再登場など、やはり見逃せない展開の連続になっています
 
 
J9が回収した資料を基に、“大アトゥーム計画”の解析を行ったドク・エドモン博士。どうやら木星の破壊を阻止するのは難しいという残念な情報が知らされる中、ドク・エドモン博士は「保護スクリーン作戦」という対抗策を考案。地球連邦政府の各開発局との連携を取り付けます。「保護スクリーン作戦」とは、木星破壊の影響を最小限に食い止めるために、水星や木星土星の各衛星の軌道を変更して木星周辺に集め、一気に爆破して隕石群の壁を作ろうという作戦。なんかもう計画自体が壮大すぎて「本当にそんなことができるのか?」と感じますが、登場しているキャラが大真面目にその作戦を語り、その成功のために行動することが、この突飛な作戦にリアリティを与えています。それにしても、星の移動手段が水爆を何個も爆発させるとは、これまたムチャクチャな…
 
 
地球連邦政府からの特使としてやってきたのは、第29話でも登場したアイザックの叔父:マルトフ伯爵。彼は地球連邦政府の「保護スクリーン作戦」協力を約束する代わりに、J9にも協力を依頼。一種の囮作戦のような役回りを提示されますが、太陽系を守るため、アイザックはこの役を引き受けます。前回に続いて、以前登場したキャラが再登場。こういう描写は素直にうれしいですね。第29話時点ではコネクションの脅威を恐れていたマルトフ伯爵も、今回は奮闘。地球連邦政府のコネクションとの癒着組をムリヤリ一掃し、さら技術団を強行突破させ木星方面を向かわせるという好アシストを見せます。「なんで第29話時点でそこまでできなかったんだ」とも感じますが、以前と違い今回は地球内でのコネクションの武力が手薄になったので、こういった芸当もできるようになったのでしょう
 
 
しかし敵の攻撃も激化し、ついにアステロイドベルト・ウエストゾーンを取り囲むカーメンとコネクションの連合軍。J9はメイとシンにJ9基地の守りを任せ、ブライスターで出撃。ラスプーチンと貨物船野郎たちの船団との協力作戦のもと、連合軍の攻撃をブライガーでかいくぐります。アイザックがメイとシンに出撃の際にかける「きっと迎えに来る」というセリフや、戦闘終了後にラスプーチンが同じくメイとシンにかけるJ9は、きっと帰ってくる。」というセリフが、各キャラの感じているJ9の決意やそれに対する信頼を感じさせられるような気がするのは、私だけでしょうか?
 
 
ようやく地球連邦政府の地球正規軍と合流したJ9。カーメン配下のコネクションの船団の攻撃を受けそうになりますが、ヌビア・コネクションの移民船団に紛れ込むことで事なきを得ます。地球正規軍と言えば、かつてキッドが所属していた部隊で、キッドは彼らから追われる身だったはず。おそらく素性はバレてないので特に問題はないでしょうが、キッド側は特に何も感じなかったのでしょうか?
 
 
「刻一刻と迫る危機。カーメンの、暴挙を阻むかJ9。人々の、明日を背負って殴り込む。はぐれウルフの牙鳴りが、闇の銀河に吠えわたる。コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?」
 
 
 
 
 
39()ABAYO (後編)
1982629日放送
依頼人:なし
依頼内容:カーメン・カーメンの“大アトゥーム計画”を阻止せよ

「私たちもさっそく、“FLY BYE”と行こうか!」
 
 
STORY:カーメンの“大アトゥーム計画”に、立ち向かってゆくJ9。それを受け、各開発局の技術者陣も立ち上がり、保護スクリーン作戦に協力する。そして、とうとう迎えるは、カーメン・カーメンとの決戦!勝つのはヌビアか?それともJ9か?ラストシューティング・ブライガー!ラストファイト・J9!太陽系を守り抜き、“銀河旋風”巻き起こせ!コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即・参上!
 
 
銀河旋風ブライガー』、とうとう最終回!カーメン・カーメンとのバトルは?保護スクリーン作戦の結果は?そして太陽系の運命は?すべての決着が、当然ながらこの回で着きます。また挿入歌「ABAYO FLY BYE」が今回初披露。劇中で要所要所に効果的に使用されています
 
 
各コネクションもヌビアの前に陥落し、太陽系の住民たちは“大アトゥーム計画”の前にパニック状態になるばかり。しかし、J9や地球正規軍の活躍を見て、かつてコネクションに抑圧され続けていた各惑星開発局の技術者陣が決起。各コネクション基地を制圧して保護スクリーン作戦に協力します。すさみきった太陽系でも、まだそこまで堕ちていない人もいるんだなということが分かる描写。開発局にはコネクションと癒着した役人もいたようですが、そうではない技術者たちが立ち上がるとは、なかなかアツい展開です。ちなみにこれと同時期に地球正規軍は木星付近へと到達。その部隊を率いていたのは紅バラ(レッドローズ)隊。そう、キッドがかつて所属していた部隊です…
 
 
ライガーで強行突破し、ヌビアの木星の拠点基地へと突入するJ9。ここで彼らはカーメン・カーメンと遭遇し激しいバトルを繰り広げますが、実はすべて影武者。本物のカーメンは儀式ののち自らロケットに乗り込み、文字通り“大アトゥーム計画”に身を投じたのでした。カーメンの影武者は、分身攻撃など人間業とは思えない攻撃を繰り出す異様な存在。倒しても倒しても煙のごとく消え、いつの間にか影武者自体が消失してしまいます。これはカーメンが生み出した特殊な技術なのか、それともカーメンは本当に神に選ばれた男だったのか?今となっては、知る由もない―
 
 
ヌビアの木星の拠点基地をあらかた攻撃し、木星軌道を脱出してメイとシンを救出に向かうJ9。“大アトゥーム計画”の影響でJ9基地にも危機が迫る中、間一髪ブライガーの手によってメイとシンは救出されます。“大アトゥーム計画”が実行され、アステロイドベルトの各惑星コロニーは壊滅、J9基地も爆発の影響による隕石群の大量直撃により爆発炎上し、とうとう宇宙のチリと化してしまいました。予想できた展開である上に、最終回付近で味方の基地壊滅というのはよくある話ですが、いざ実際にそういうことが起きると悲しいですね
 
 
“大アトゥーム計画”が実行されたものの、保護スクリーン作戦も間一髪のところで成功。かくして、地球や太陽系は守られたのでした。しかし、太陽系の混乱状態はしばらく落ち着きそうにもない―。J9は、ラスプーチンも向かったというへびつかい座バーナード星にある「フライバイ・コロニー」に身を寄せることを決め、旅立ちます。「フライバイ・コロニー」というのも、おそらく挿入歌である「ABAYO FLY BYE」とかけており、さらに「飛び立つ」という意味の“Fly by”と「さよなら」の“Bye”をかけているのでしょう。ABAYO FLY BYE」をBGMにメンバーたちが1人ずつ映るのは、何とも最終回らしい演出です。「あばよ。イェイ!」というキッドの最後のセリフも、J9らしい別れの言葉と言えるでしょう



銀河旋風ブライガーJ9は、伝説の彼方に消え去った。そして、幾世紀を経たのちに、彼らの精神を受け継いで立ち上がる、新たな、若者たちがいる―。」
 
 
 
 
 

「あばよ。イェイ!」
 
 
そう言って、コズモレンジャーJ9は外宇宙へと旅立ち、銀河の伝説となった。
 
 
しかし我々が彼らの帰還を願う時、彼らは必ず現れるはず。なぜなら、「お呼びとあらば、即・参上!」なのだから!
 
 
次回は『銀河旋風ブライガー』の総括感想記事として、この作品を今一度振り返ってみることにしましょう。








◎今日の動画紹介


今日はいつもの特ソンの代わりに、動画のご紹介です。


今回は↓コチラ!
銀河旋風ブライガー』より、挿入歌「ABAYO FLY BYE」です。



上記感想記事でも述べた通り、最終回で初披露となった楽曲。タイトルから察するに、ハナから最終回付近で使うために制作された楽曲なのでしょう。


J9シリーズの楽曲では山形ユキオさんが歌うものも多く、彼が「ガオヒューマン」になる前の歌声が楽しめます。J9シリーズの楽曲を聴いていると、山形さんも無理して「ガオヒューマン」になる必要なかったような気がするけどなぁ。


 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Twitterやってます。よろしければ閲覧&フォローの方お願いします→https://twitter.com/CTF_bongore_A