お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『銀河旋風ブライガー』ちょっとした感想 稼業その7(第19~21話)


銀河旋風ブライガー』の感想記事も、今回で第7回目。折り返し地点を通過し、後半戦へ突入することになります


今回のお話は、メンバーの過去に絡むお話があったり、依頼者側が非常に特殊であったりと、依頼の内容自体はそこまで変わったものではありませんが、依頼されるプロセスが特殊なものが多いです。特に第19話なんかは、その特殊さの極みと言えるのではないでしょうか





19話「襲撃のメロディー」
198229日放送
依頼人:ジャン・リーゴ(リーゴ産業会長)
依頼内容:サターン・コネクションから大金8000万ボールを強奪せよ

「せいぜい地獄で悪事のツケ、払ってくるんだな!」
 
 
STORY:悪魔の麻薬、そしてそれで生まれた大金。オメガとバイキングの取引の中、サターンの横やり急に入って、麻薬も金も消え去った。そんな折、J9に経済界の影のドンが現れて、大金強奪持ち掛けた。金持ちの、最後のひと花咲かせんと、共同戦線始まった!コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
太陽系に流通する麻薬LLLSD45と、その取引で生み出された大金。そのうちの大金を強奪し、さらにはサターン・コネクションの大金庫まで襲撃してしまおうというのが、今回のお話です。依頼人はいることはいるのですが、お話自体は第13話に似ていて、「誰かの依頼を受けた仕事」というよりも「単なる金稼ぎのための仕事」といった感じになっています
 
 
ポンチョを脅迫して半ばムリヤリJ9基地にやってきたお客さん。それは経済界の大物であり影のドンであるジャン・リーゴでした。彼は麻薬取引中のオメガ・コネクションとバイキング・コネクションを襲撃した犯人をサターン・コネクションと特定しており、彼らが強奪した大金を強奪してやろうという話を持ち掛けます。リーゴは自分の会社の会長をついこの前までしていたため、お金には不自由していない身。しかし若い頃はアステロイドベルトが今以上に治安が悪かったため、かなりムチャをしていたようです。言ってみれば今回の仕事も金持ちの道楽。しかしそのあまりの巨額に、J9は飛びつきます。
 
 
最初は大金を強奪したサターン・コネクションの宇宙船をおびき出すべく、そのルートにある宇宙ステーションを利用し、そこにおびき寄せて襲撃します。この宇宙ステーションはリーゴがこれだけのために借り切ったものらしく、リーゴの経済力の大きさが窺えます。襲撃シーンは銃撃戦なので基本的にはいつも通り()なのですが、アイザックがマントを脱ぎ捨てて戦闘する描写があり、ある意味貴重な戦闘シーンになっています
 
 
襲撃した宇宙船を利用し、今度はそれで土星の衛星:タイタンまで向かってサターン・コネクションの大金庫を襲撃するメンバーたち。本当はこちらの方が大掛かりで、かつ戦闘シーンも長くなるはずなのですが、前半の宇宙船襲撃に時間を割いたからか、かなり巻きのはいった描写になっています。タイタン脱出後はサターン・コネクションの猛追を振り切るためブライガーも出動。ですが、特に目立った戦闘は観られませんでした。
 
 
仕事を終えて一息ついたメンバーたち。しかしサターン・コネクションの先ほどの攻撃で被弾しすぎたのが災いし、奪った金塊の大半が宇宙空間へ流出してしまいます。ボウィーたちは落ち込むものの、なぜか不思議と顔が明るいリーゴ。もちろん大金が残っていた方がよりよかったでしょうが、彼にとってはこの仕事をやり遂げたということだけでも、十分満足していたのでしょう
 
 
「億万ボールの大仕事、成功してはみたものの、しょせん宇宙のあぶく銭。きらめく銀河の星と散る。未練残してプロたちが、右と左に泣き別れ。明日の仕事にまた賭ける。コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即参上!」
 
 
 
 
 
20話「甦った復讐鬼」
1982216日放送
依頼人:パンチョ・ポンチョ
依頼内容:シュミット・ゲーリンを討ち、ポンチョを救出せよ

うわぉ!天の助けJ9!神様仏様J9様、急ぐでゲス、急ぐでゲス!
 
 
STORY:情け無用のJ9に、たたきつけられた挑戦状。それはかつて、J9に立ちはだかって、逆にやられたあのゲーリン!観光船を爆破して、ポンチョをさらって人質に、そして無線で宣戦布告。死に損ないの復讐鬼を、討ち取れるのかJ9!?コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
8話にてビーナス・コネクションの手先としてJ9に立ちはだかった、シュミット・ゲーリンという男がいたことを覚えているでしょうか?宇宙船もろとも爆死したはずの彼。今回はそんな彼が復活し、復讐鬼となってJ9に反撃してくるお話です。
 
 
話が始まるといきなり観光船を襲撃し、J9への恨みを唱えながら捨て台詞を吐いていくゲーリン。さすがに10話以上前の登場人物になると忘れている人も多いだろう…ということからの配慮か、第8話の戦闘シーンがゲーリンの回想という形で挿入されます。実はゲーリン、あの爆発の後にビーナス・コネクションの手でサイボーグ化手術を受け、サイボーグになっていたんですね。J9への復讐」というテーマは悪くないですが、あえてなんでコイツを再登場させたんだろう?
 
 
観光船襲撃の続き、ゲーリンはJ9をおびき寄せるためにポンチョをホテルに連れ込んで監禁。そしてポンチョに命乞いをさせる形でJ9に無線させ、J9に挑戦状をたたきつけます。「依頼のない戦いはしない」という主義のJ9ですが、今回はポンチョからの依頼という形でゲーリンのもとへ向かうことに。ここでポンチョからの報酬金の額を交渉するのが、なかなかJ9らしい気取った交渉の掛け合いになっています。まあ、ポンチョがガチでピンチなのは無線に合わせて送られている映像で分かるんだけどね…
 
 
ゲーリンの指定した場所でポンチョを救出するものの、直後ゲーリンが仕掛けていた磁気嵐の影響でピンチに陥るブライスター。ブライガーに変形して地上に何とか降り立つも、レーダーが攪乱されているためピンチの状況には変わらず。ここでアイザックは、ゲーリンの手で誘導されている無人宇宙船の飛行音をもとに位置を割り出し、反撃する作戦に出ます。それが当たる確率を問うキッドに対し「私がゲーリンならそうする!」と言い切るアイザックもカッコいいですし、磁気嵐の中ブライソードを構えるブライガーがまさに“銀河旋風”という感じでこれまたカッコいい!
 
 
磁気嵐も打ち破り、ゲーリンの最後の手段であった怪獣型ロボもあっという間に倒したJ9。死に損ないの復讐鬼は、今度こそ宇宙の塵と化しました。その後報酬を支払うのを渋るポンチョに対し、あれこれ茶化して結果小切手を切らせるキッドたち。たとえ仲間でも(その割には裏切ることがあるけど)仕事の報酬はキッチリと。それが始末屋稼業ですからね
 
 
「恨みつらみは数々あれど、済んでしまえば昨日の話。恨み買います、始末もします。情け殺して悪を討つ。宇宙の果ての果てまでも、コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即参上!」
 
 
 
 
 
21話「誓いのWネック」
1982223日放送
依頼人:ブラスター・キッド&シン・リン・ホー
依頼内容:オメガ・コネクションのトニー・ボロンテから、ロニーの妹を取り戻せ

「こいつ(Wネックギター)が俺に、「ロニーを助けてやってくれ」って言ってるぜ?」
 
 
STORY:キッドの知り合いバンドが開く、宇宙のチャリティーコンサート。そこ集まる、募金を狙った悪いヤツ。親友ロニーの、不穏な表情見切ったキッド、ことの顛末訊き出して、J9にこの始末を持ち掛けた。コネクションの、ドラ息子の火遊び許してなるものか。コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
本作のプロデューサーであり、大の音楽好きでもある四辻たかお氏が脚本を手掛けた一編。彼は演出家としての一面も持っており、今回のお話もキッドが「Wネックギターの名手」という設定を活かした、音楽あふれるお話になっています
 
 
冒頭、OPである「銀河旋風ブライガー」の感想を何度も弾いてみせるキッド。忘れられがちな設定ですが、先述の通りキッドはWネックギターの名手という設定があり、アイキャッチでこれを弾いているのもその設定が元です。もちろん腕前はプロ級とのこと。銃の腕前の上に音楽もできるとは、天は二物を与えるものなのか…?
 
 
キッドの親友であるロニーが開く宇宙チャリティーコンサート。しかしこれをオメガ・コネクションの首領の息子の1人:トニー・ボロンテが収益金(募金)を横取りしてやろうと考え、ロニーの妹を人質にとって彼らに金を渡すよう脅迫します。地球四大コネクションの幹部級のくせにえらくやることがセコいですが、実はトニー・ボロンテは首領の家族の中では疎まれてるらしく、中盤の描写では優秀な兄と比較され涙するシーンもあります。わずかに従ってくれる部下を使って、こんなセコいことをしてでも成果を上げたいと考えていたのでしょう。まあ、だからと言ってこの悪事が許されるわけではないけど…
 
 
ロニーのギターの音が湿っていることに気づいたキッド。彼から事情を訊きだして、始末をつけるために、キッドとシンは自分たちが依頼人という形で仕事を持ち掛けます。アイザックは仲間からの頼みなら金は受け取れないとして、無償で始末を引き受けることに。ここからの展開は非常に早く、ピンチに陥ったロニーの妹を追跡するメイとシン、トニー・ボロンテのロボットを相手にするブライガーという二方面作戦が展開されます。メイとシンの仕事の具合上最初はやられっぱなしのブライガーでしたが、彼らの作戦成功の一方を聞きつけると反撃開始。久々にブライカノンを装備して、キノコ雲が上がるほどの爆発力でトニー・ボロンテを倒しました
 
 
事件は解決し、無事終演を迎えるチャリティーコンサート。ロニーたちが最後に歌うのは、OPテーマの「銀河旋風ブライガー」です。ロニーたちのギター練習シーンでは挿入歌である「太陽の子ら」のインストゥルメンタル版が流されていたのに、変更されたのはなんでだろう?まだ歌自体は完成してなかったのかな?ちなみに歌詞付きの「太陽の子ら」は、この数話後に正式に披露されることになります
 
 
「熱い友情胸に秘め、Wネックが鳴り響く。流す小粋なフレーズに、揺れる心が懐かしい。今じゃ銀河のはぐれ者。コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即参上!」





今回はここまで。次回は第22話から第24話をご紹介予定です。コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即・参上!








◎今日の動画紹介


今日はいつもの特ソンの代わりに、動画のご紹介です。


今回は↓コチラ
銀河旋風ブライガー』より、挿入歌「星影のララバイ」です。


先週の感想記事でも登場した楽曲。本当は先週紹介しようと思っていたのですが、すっかり忘れていました。


若き日の山形ユキオさんが歌う楽曲で、しんみりながらも力強さも感じる名曲の1つ。『ブライガー』などのJ9シリーズは楽曲にも非常にこだわられており、今後もちょくちょく、こういったものも紹介出来たらなぁと考えています。



 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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