お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『銀河旋風ブライガー』ちょっとした感想 稼業その8(第22~24話)


今回は、銀河旋風ブライガー』感想記事第8回目です


物語も後半戦に突入。『ブライガー』を通しての宿敵、ヌビア・コネクションのカーメン・カーメンが初めて出てくることになります


まさに流星のごとく現れた悪のプリンス、カーメン・カーメン。彼自身、そして彼の存在したという事実は、『ブライガー』だけにとどまらず後年の作品の主人公たちをも苦しめることに…。





22話「暗殺指令ヌビア」
198232日放送
依頼人:ステラ・ラッセ(ステロイド在住の女性)
依頼内容:カーメン・カーメン暗殺隊のケニーを救出せよ

「たまには、銭金抜きで人助けしてやってもいいじゃないか。」
 
 
STORY:ヌビア・コネクションで起こる内ゲバ。その中で、突如現るプリンス1人。ヤツの名前は、カーメン・カーメン!その暗殺部隊に組み込まれた、ボウィーの想い人の弟を、救出できるかJ9。ついに登場レギュラー強敵、『ブライガー』の物語は新たな展開へ突入だ!コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
『ブライガー』の中での最恐の強敵:カーメン・カーメン初登場!今回は、地球四大コネクションの1つ、エジプトに本拠地を置くヌビア・コネクションでの内部抗争に関するお話です。「カーメン・カーメンの登場」と「通常のJ9の始末屋稼業」の要素を両立させているのは、やはり巧みというべきでしょうか
 
 
地球のアフリカ地区で、ヌビア・コネクションの内部抗争が激しさを増す一方、ひょんなことからウエスJ18番地に住むステラという女性と知り合ったボウィー。ステラと話をするうちに、彼女には最近悪事に手を染めているかもしれないケニーという弟の存在を知ります。偶然通りかかったところをバッタリぶつかりあい、そこから出会いが生まれるボウィーとステラ。ラブロマンスをテーマにした話かと思いきや実はそうではなく、結局2人は知り合い同士の関係に落ち着きます。
 
 
ヌビア・コネクション内の派閥の一派に呼び出され、仕事の依頼をされるJ9。しかし彼らのことを信用できないJ9は仕事を断ります。「コネクション同士の暗殺ごっこに興味はない」、「暗殺隊のメンバーに組み込まれることが気にくわない」、「暗殺対象すら明かしてもらえないのは信用できない」と発言し、仕事を突っぱねるアイザックJ9は他のアウトローとは違い“自分たちの納得できる仕事しかしない”ということを、相手方は知らなかったようです。口封じを試みるものの、それもキッドに見破られて引き下がることに。しかしその暗殺隊の中には、あのケニーの姿があって―。
 
 
実はカーメン・カーメン暗殺隊に加わっていたケニー。しかし暗殺隊の誤算、そしてケニーの恐怖による誤射のせいで計画は大失敗。ケニーを除くメンバーが全員死亡という結果を招きます。やはりまだまだ子供だったケニー。彼にまだ“殺し”は早かったようです。そんな中J9もギリギリのところで到着。ボウィーはケガを負うもケニーを更生させることに成功します。ボウィーを「兄貴」と慕うケニー。どうしてこの手の若者は、兄貴という言葉を使いたがるんだろうか…?
 
 
何とかブライサンダーで脱出したものの、直後カーメンによって差し向けられたスフィンクスの顔をしたロボと遭遇するJ9。ブライガーに変形してこれに対抗し、意外にあっさり倒してしまいます。しかしなぜか不敵な笑みを浮かべ続けるカーメン。悪魔のプリンスである彼の頭の中にある策略とは?
ところで話変わるけど、このスフィンクスの顔したロボ、デザインがそこそこカッコいいんだよなぁ。今後再登場することはあるのかなぁ
 
 
「銀河の星は尽きるとも、ワルの絶えない人の世に、怪しく笑う男が1人。はびこる銀河の悪の牙、誰が許すかウルフのマーク。コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即参上!」
 
 
 
 
 
23話「ヌビアは笑う」
198239日放送
依頼人:パトラ(サフラ共和国大統領:オラトの娘)
依頼内容:オラト大統領をアステロイドベルトへ亡命させろ

「心して聞け。ヌビアは数千年の歴史から甦り、指導する!」
 
 
STORY:今日はキッドのバースデー、それでも舞い込む仕事の依頼。その内容は、コネクションの魔の手から、大統領を亡命させるという内容。しかしその仕事の裏で、暗躍するはヌビアのカーメン!謀略駆け引きその果てに、迎えるは軍事パレードでの大勝負!コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
前回に引き続き、ヌビア・コネクションのカーメン・カーメンの脅威に比重を置いたお話。今回は彼の作戦やヌビア・コネクションの計画や暗躍の巧妙さが全面に押し出され、かなりの強敵であることを視聴者にもイヤというほどわかる形になっています
 
 
冒頭、キッドの誕生日パーティーということでメイの料理を食べるメンバーたち。「ケーキやパイ・スープは失敗したものの、肉料理系はできた」ということで、メイとしてはかなりの自信作だったようですが、その味はキッドたちが絶句するほどの強烈さ。しかし、なぜかポンチョの舌にはあったようで…?
 
 
様々な危険をかいくぐり、直接J9基地へ仕事の依頼をしてきた女性。それはサフラ共和国のオラト大統領の娘・パトラでした。表向きは平穏に見えるサフラ共和国もまた、他のアフリカ諸国と同じくヌビア・コネクションの脅威にさらされており、それを危惧したパトラが大統領を亡命させようと計画したのでした。しかしパトラの執事であるアセルも、またヌビア・コネクションに寝返った構成員の1人。その事実を察知したJ9は、早急に行動を開始します。アセルという男性は確かに胡散臭い人物でしたが、実は本編をよく見ていると、冒頭のシーンで「アセルがパトラを裏切っているんじゃないか?」とにおわせるシーンがあります。この辺りの構成が実に巧みですねぇ
 
 
 
大統領の娘の執事として近づいていたのに、なぜヌビアはさっさと大統領を暗殺しなかったのか?それは近々開かれるサフラ共和国の軍事パレードで大統領を暗殺することで、ヌビアの影響力を誇示しようとしたから。実際に軍事パレード中にヌビアは大統領に対し襲撃をかけ、大統領を除く側近のほとんどは壊滅させてしまいます。サフラ共和国がコネクションの暴力への対抗策として用意した兵器の数々という「暴力」が、カーメンに操られ大統領に襲い掛かるとは、何とも皮肉な展開です
 
 
ライサンダーで間一髪大統領を救出したJ9でしたが、ヌビアの追跡はしつこく、宇宙空間では攻撃衛星からの猛攻を受けます。しかしここでブライガーに変形し、ブライカノンを装備。衛星を退けて大統領亡命に成功したのでした。「ブライカノンがなければ、あの攻撃衛星に勝てる確率は1000分の1だ!」という旨の発言をするアイザック。でも攻撃衛星は1機だけでそれほど大きくなかったし、これブライソード・ビームでも切り抜けられたんじゃないかなぁ…。
 
 
「奇しき定めのライバルか、はたまた銀河の落とし子か。怪しく迫るその者は、カーメン・カーメン、ヌビアの笑い。乱るる銀河の足音聞けば、なぜか燃え立つ血が騒ぐ。コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即参上!」
 
 
 
 
 
24話「勝手にしやがれ
1982316日放送
依頼人エバ・ウォーリン(地球在住の女性)
依頼内容:行方不明のルチアーノ・マレッティを捜索せよ

「虫けらが虫けらを殺すだけのことだ。“勝手にしやがれ”ってんだ。」
 
 
STORY:相次ぐガリコネ幹部の暗殺。そんな中、キッドはかつての目標のルチアーノ・マレッティに遭遇する。数年前に表舞台から失踪した彼、アステロイドに現れたのはいったいなぜか?かつての栄光背負った殺し屋、カッコつけて「勝手にしやがれ」とは悲しいぜ。コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
前回2話がヌビア・コネクションのカーメン・カーメン登場回だったので、久しぶりの通常回となる今回は、キッドが目標としていた凄腕ガンマン:ルチアーノ・マレッティに関するお話。サブタイトルである「勝手にしやがれ」は、終始気取ったような態度をとっている彼のセリフからきているものです。
 
 
ステロイドの射撃場で銃の腕を磨くキッド。そこで彼は偶然髭を生やした見覚えのある男性と出会い、その射撃の腕に感服するも、その男性が落とした病院の診察券から、かつてキッドが自分の目標としていたガンマン:ルチアーノ・マレッティであることに気づきます。キッドの回想によるとルチアーノは数年前の時点で射撃大会で数々の賞を総ナメにしており、キッドも3年以上特訓を積んで大会に挑むも、ルチアーノは決勝戦で突如休場してしまったとのこと。現時点でキッドは18歳のはずなのですが、何歳から銃の腕磨いてたんだろ…
 
 
同じころ、J9はメイとシンが介抱した女性:エバJ9への依頼人だと知り、その依頼内容から仕事を受けるかどうか考えていた最中。しかしエバの必死の説得に心を打たれたお町と、キッドの表情を読み取ったアイザックは、この仕事を受けることにします。珍しく依頼人に対して感情移入し、受けることを真っ先に決めたお町。この時期になると、J9の各メンバーも「感情をもとにして動く」ということが見られるようになってきましたね。
 
 
ビカビカ歓楽街のバーでルチアーノと対談するも、彼が自分に似ていることを感じ取り、殺し屋稼業を続ける彼をあえて引き止めなかったキッド。しかしエバからルチアーノは病魔に侵されており、余命いくばくもなく体の自由も利かない状態で、最後の仕事へ向かっていることを聞かされ、J9はブライサンダーで彼を追跡します。キッドとルチアーノのシーンは短いですが、お互いがお互いのことを察しているからか、なかなかハードボイルドな雰囲気に。このキザなやり取りがいいですねぇ
 
 
連続するガリレオ・コネクションの幹部暗殺は、全てルチアーノの仕業。しかし最後の仕事には失敗して敗走。間一髪のところをキッドに救われ、ガリレオ・コネクションの追手ロボは、ブライガーによって暗殺対象もろともすべて破壊されるのでした。今回はガリレオ・コネクションの巨大ロボが4機も登場しているのにもかかわらず、ルチアーノのドラマに時間を割くために戦闘シーンは短め。あっという間に倒してしまいます。その後、なんとかエバをルチアーノに合わせることができたJ9。しかし、ルチアーノが持っていたダイヤから、この一連の暗殺事件にヌビア・コネクションのカーメン・カーメンが関わっている可能性が浮上して…
 
 
「ガンマン無宿の身の定め、さすらいキッドよ何思う。乱るる銀河に命を張って、どこに安らぐはぐれ者。コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即参上!」





今回はここまで。次回は第25話から第27話をご紹介予定です。コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即・参上!








◎今日特ソン


今日ご紹介するのは、1982年放送の宇宙刑事ギャバン』挿入歌「電光石火ギャバン~DISCO GAVAN~」です。


サビ部分以外の歌詞は最低限に抑えられ、副題の「DISCO GAVAN」にもあるように、ダンス向けとしても使えそうな楽曲に仕上がった挿入歌。


本編では第2クール頃に使用。なぜか曽我町子さんゲスト出演回に使われていたような気がしましたが、そんな事実はないみたいですね。







 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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