今回は、『銀河旋風ブライガー』の総括感想記事です。
毎話毎話明確な悪がおり、それに蹂躙される被害者がいる。そこでのドラマをJ9メンバーの軽妙な掛け合いと併せて描写し、最後に許せぬ悪を討ち倒す―。
『ブライガー』のコンセプトでもあるこの「始末屋稼業」要素は、同時期に放送されていた「必殺シリーズ」でも大きく取り上げられていた要素。この『ブライガー』という作品は、そういった時代劇要素も取り入れているので、日本人受けしやすい作品といえるでしょう
そして、上述したJ9のメンバーの掛け合い。中には「どう考えても意図的に気取らないと、そんなセリフ出てこないだろ!」なんてものもありますが、それもこの作品の魅力。徹底的にカッコつけて、そしてキッチリ活躍する。だからこそJ9の各メンバーのキャラクターが異常なほど立っているのです
作画面は素人目に見てもムチャクチャだと感じる部分もありますし、何より最初はブライガーの顔がただのオッサンにしか見えませんでした。しかし作品を見ていくにつれどんどん内容に引き込まれ、少々の作画崩壊には驚きもしなくなりブライガーはメチャクチャカッコよく見えるようになりましたね。放送当時ブライガーの玩具が爆発的に売れたそうですが、なんとなくわかる気がしますね
忘れもしない今年の1月上旬。本当にたまたま自分のYoutubeのトップ画面のおすすめ欄に出てきた、公式配信の『銀河旋風ブライガー』第1話。これをなぜかたまたまクリックし視聴したことこそが、私とJ9シリーズの初の出会いでした
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太陽系を破壊し作り変えようという、カーメン・カーメンの「大アトゥーム計画」は、コズモレンジャーJ9の決死の作戦により、地球破壊という最悪の事態を回避することができた。
その後の太陽系は、6つの惑星海(プラネッツ・オーシャン)に分離。当初あった人々の混乱も、有力勢力であったアーウィン家とゴーショ家の指導のもと鎮静化し、アーウィン家が中心となって「宇宙管理機構ドメスチック・バクーフ」が結成。以後600年間、バクーフ中心による平和な治世が続いていた。
しかし、平和の崩壊は突然やってくる。バーナード星方面の植民隊が、外宇宙に住むという宇宙人と接触。エンゲーレス星・メリーカ星・ランス星からやってきたという、各外宇宙人へのバクーフの対応が後手後手に回ったことで、バクーフ体制の弱体化が露見。太陽系内にバクーフを倒して新体制を求める勢力も発生し、急転直下・太陽系は動乱の時代へと突入した。
時を同じくして、アステロイドベルトの辺境:ターマ隕石海で、“太陽系最大の艦隊”を目指さんと立ち上がる、「コズモレンジャーJ9」に憧れる暴走族あがりのチームがいた。彼らの名前は、「烈」。
「J9って知ってるかい?昔、太陽系で粋に暴れまわってたって言うぜ。今も世ン中荒れ放題。ボヤボヤしてると、後ろからバッサリだ。どっちもどっちも、どっちもどっちも!」
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というわけで、次週より『バクシンガー』の感想記事を始めることになりました。
例によって、ザックリとですが、メインキャラの紹介をしておくことにしましょう。
「烈」の総長であり、銀河烈風創設後は総局長となった23歳。バクシンガーでは右腕の操縦を担当。見た目はゴツいが気は優しく、豪快で人情味あふれる男。ただ小難しいことを考えるのは苦手で、そういうことはシュテッケンに押し付けがち
『ブライガー』では彼に相当するキャラクターがおらず、『バクシンガー』で独自に設定された5番目の主人公。シュテッケンと並んで劇中活躍することが多い。
『ブライガー』では彼に相当するキャラクターがおらず、『バクシンガー』で独自に設定された5番目の主人公。シュテッケンと並んで劇中活躍することが多い。
「烈」の副長であり、銀河烈風創設後は参謀・副長となった22歳。敵味方にも容赦しない非情な男で、ついたあだ名は「諸刃のシュテッケン」。外宇宙人をもビビらせるほどの眼光を持つ知性派。作戦の立案や軍備の増強は彼が行っている。
銀河烈風隊特別隊員(諜報担当)兼バクシンガー搭乗要員。銀河の流れ者だったが、第1話でディーゴたちに協力したことで合流し、そして偶然バクシンガー搭乗要員になる。一人称は「拙者」で、隊士たちからは「佐馬」と呼ばれる。
パンチョ・ポンチョに憧れる闇商人。シュテッケンの“ポンチョの隠し財産”の話に騙されてバクシンガーとバクシンバードを造り、おまけに代金を踏み倒され、代金分を稼ぐために銀河烈風に同行。銀河烈風の組織図が明確化されて以降は諜報隊員として活躍。独自の情報網で何度も銀河烈風のピンチを救う。
士郎がターマ隕石海にいた頃に面倒を見ていた孤児兄妹。2人ともクンフーの使い手で、ジャッキーはそれに加えてコンピュータも得意。ライラとはまた違った意味で、その出生に秘密があるようで…。
☆銀河烈風とは?
バクシンバードを母艦とする、一種の私設軍事部隊。一般隊士は薄紫色の羽織を制服としている。ターマ隕石海で活動していた暴走族グループ「烈」がそのルーツ。旗揚げ当初は20名以下の小規模部隊だったが、じょじょにその規模と勢力を拡大。最終的には五番隊および機動ロボット「ブライダー」部隊まで増設され、隊士は約250名にまで増えていた
☆バクシンガーとは?
士郎の「レップーン」(青)・ディーゴの「タイフーン」(黄)・シュテッケンの「ハリケーン」(赤)・佐馬の「サイクロン」(水色)・ライラの「モンスーン」(黒)、計5台のバイクが“シンクロン合身”することで誕生する機動ロボ。劇中ではブライガー以上に神懸かり的な強さを発揮。劣勢に追い込まれることがあっても、バクシンガー自身が単独で敗北することはほぼ無かった。
主な武装は、大剣「バクソード」・大型ミサイル「スピンファイヤーマックス」(背面に装備)・バイクが装備している各種ビーム砲など。途中からはバクソードの強化版「ニューバクソード」も武装に加わった。ブライガーとは違って遠距離武器が少なく、基本的にはバクソードもしくはニューバクソードで応戦。太陽系製の各種機動ロボはおろか、外宇宙製のロボにすら引けを取らない高い機動性を発揮。のちに、敵勢力が「銀河烈風」と「バクシンガー」の名前を聞くだけで震え上がるほどのトラウマを与えている。
◎今日のJ9ソング◎
そんな一発目である今日ご紹介するのは、1982年放送の『銀河烈風バクシンガー』OPテーマ「銀河烈風バクシンガー」です。
自分たちの力を信じて、動乱の時代の中の人生を突っ走る銀河烈風。彼らの行き着く先は、いずこ―。
(ニコニコ動画非会員でも視聴できるニコビューアへのリンクです)
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