お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『銀河旋風ブライガー』ちょっとした感想 稼業その9(第25~27話)


今週もTOKYO MXでは『バクシンガー』がない…、それでもやっぱり、こちらの『ブライガー』の感想記事は止まりません!


第9回目となる今回は、初の前後編が登場。カーメン・カーメン自体はあまり表には出てきませんが、彼の工作の前にJ9がどんどん苦戦を強いられていくことになります。





25話「天王星は死の匂い」
1982323日放送
依頼人:タックス(天王星のスペース・ガリンペイロ)
依頼内容:仲間を殺した天王星の怪物の謎を追え

「ようし、利子をつけてお礼するぜ!」
 
 
STORY:辺境星に一攫千金夢を見て、命知らずが今日も行く。だがその星天王星では、謎の怪物が大暴れ。一方その頃ボウィーは、ビカビカのスナックでケンカをしていた。天王星の怪物と、スナックの暴漢の麻薬中毒。この2つをつなぐ接点いったい何か?コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
天王星に潜む謎の怪物、アステロイドで出回る謎の高価な麻薬:ヘルダスト。一見全く関係のなさそうな要素がしっかりと絡み合い、そして天王星の過酷な環境と敵の猛攻がJ9を苦しめる!今回は内容と戦闘シーンを両立した、なかなか見ごたえのあるお話になっています
 
 
『ブライガー』の時代でも、天王星は気圧や重力の関係で開発しにくい星という設定。しかしそこには特殊な宝石の原石群が眠っており、アメリカのカリフォルニア・ゴールドラッシュの時のように、一獲千金を夢見る命知らずが採掘に挑んでいるのでした。“スペース・ガリンペイロ”という聞きなれない言葉が出てきますが、ガリンペイロというのは採掘人というポルトガル語。つまり、この点でもアメリカのゴールドラッシュのことが意識されているのです
 
 
ビカビカのスナックにて1人で飲んでいたところ、アウトローに絡まれている女性を救うボウィー。アウトローたちとケンカになってアッサリ彼らを倒してしまうのですが、その後、「ヘルダスト」という謎の単語を口にした男にコテンパンにやられてしまいます。アイザックの解説によると、ヘルダストとは1グラムあたり2000万ボールもするという、最近出回り始めた麻薬だとのこと。しかし効果は異常なまでの反応速度の鋭敏化と、その副作用による誇大妄想。どうやら以前出てきたLLSD45とは違い、ヘルダストは麻薬というよりもステロイドなどの増強剤のような薬なのでしょうか
 
 
天王星のスペース・ガリンペイロであるタックスの依頼を受けるかどうか、検討するJ9。彼が報酬として差し出してきた宝石の周りの粉塵により、天王星の事件とヘルダストが繋がります。ヘルダストの正体は、天王星の宝石が砕け散って粉状になったもの。人工精製ができないので、先述のようなべらぼうな価格設定になっているのですね。
 
 
後半(Bパート)になると、もう戦闘シーンがメイン。ブライスターやブライガー天王星の特殊すぎる環境、そして上下に待ち構えていた敵の猛攻に、かなりの苦戦を強いられます。ですが、タックスの協力もあって戦闘機軍を撃破。怪物の正体であった巨大魚型戦艦も、内部からブライソードで真っ二つにするという荒業で倒しました。今までも何度かブライガーがピンチになることがありましたが、今回のように追いつめられたのは第21話ぐらいじゃないでしょうか。そして戦闘が終わってみれば、ヘルダストを常用していた謎の男はすでに死亡。彼の身体から出てきたのはコブラ。そう、この事件の裏にいたのは、ヌビア・コネクションのカーメン・カーメンだ…!
 
 
「わたるこの世は非情の世界。非情に徹すりゃ寒すぎる。寒さこらえてわたる世は、我慢できないこともある。コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即参上!」
 
 
 
 
 
26話「もいちどブルース」
1982330日放送
依頼人:カイナミ・ミエ(宇宙海運業界のドン:タッカー・カイナミの娘)
依頼内容:副社長:バック・フェラーから、タッカー・カイナミの主治医を取り戻せ

「ちきしょう、あのキザ爺さんめ!まいったまいった、まいったぜ!」
 
 
STORY:キッドが探してた貴重なレコード、それを譲ってくれという、女が1人現れた。どうやらかなりのワケありで、その頼みを聴くキッド。ところが頼んだ女性のミエは、どうやら別の悩みがあるようだ。権力と欲にまみれた副社長、その陰謀を許すワケにはいかねぇぜ!コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
21話に続き、本作のチーフプロデューサーである四辻さんの脚本となった今回。前回がギターだったのに対し、今回はレコードがテーマになっています。前回も今回もキッドが主人公のお話になっていますが、音楽が趣味という設定のキッドは、四辻さんにとっては使いやすいキャラだったのでしょうか
 
 
長年探していたレコードがとうとう見つかったと聞き、はしゃぐキッド。胸を高鳴らせて向かった中古レコード屋には確かにそのレコードがあったのですが、あわせてそこにいたのは、父のために少しの間だけレコードを貸してほしいという女性:ミエでした。お町が集めた化粧品に対して「こんなのにお金をかける意味が分からない」と言ってた割には、レコード収集が趣味というお町とどっこいどっこいなキッド。しかし、22世紀の未来にまだレコードってあるんだろうか…?
 
 
ミエの家へ行き、彼女の父であるタッカー・カイナミとレコードの「Gブルース」について話を咲かせるキッド。しかしミエの表情はどこか暗い。実は彼女は副社長であるバック・フェラーから脅迫されていたのだ!キッドとポンチョが出くわすことで、依頼の内容が発覚しJ9はこの仕事を受けることになります。だが彼らは知らない。この事件の裏には、やはりあのカーメン・カーメンがいることを…。
 
 
依頼を受けた後の仕事内容はシンプル。途中婚約者が殺害されるなどミエにとってはツラい出来事も起こりますが、そこまで苦戦することなくJ9は医師の救出に成功。彼が繰り出してきた龍型のメカ4機も破壊し、バック・フェラーの宇宙船もブライソード一閃、叩き切って勝利しました。本当は龍型のメカ4機を一気にブライカノンで仕留めるはずが、この時はお町が操縦していたこと、そしてキッドの言いつけを守りきらなかったことで、1機逃すというミスを犯しています。やはりブライガーの武器系の操縦は、キッドじゃなければ完璧にはこなせない…ということでしょうか
 
 
キッドたちが病院につくと、もうタッカー・カイナミは手術の真っ最中。彼はキッドへの手紙として、「もし手術が成功すれば、病院内にGブルースを流す」という旨の内容を書き残していました。そして手術が終わり、しばらくの静寂が続く中…ついに、Gブルースが病院中を流れるのでした。「手術が終わったら一緒にGブルースを聴こう」等ではなく、あえてこういった形で思い出のGブルースを活用したのは、キザというか粋な演出。余談ですが、タッカー・カイナミの手紙はそこそこ長く、そこにGブルースへの思い出が書かれているのですが、なかなか胸にジーンと来るようなことが書かれています
 
 
「キザで名を売るJ9。そのまた上行くキザ爺さんの、無事を喜ぶキッドの瞳。キラリ光ったひとしずく。心通えば年の差なんて、皆吹っ飛ぶ男の世界。暗い銀河にこだまする、魂の歌背に受けて、コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即参上!」
 
 
 
 
 
27話「カルナバルの嵐(前編)
198246日放送
依頼人:ミゲル・ロドリゲス
依頼内容:行方不明になった父:ペレス・ロドリゲスを探し出せ

「なんて私は運がないんでしょう。せめて会いたいバレンチノって気分よ。」
 
 
STORY:ステロイドのビカビカの、年に1度のカルナバル。そんな中、父を捜してくれという、小さな依頼主が現れた。単なる人探しと思いきや、その裏に、絡む殺人・悪の影。二手に分かれて、仕事にあたるJ9。そんな中、お町と連絡が取れなくなった!お町の行方はいずこにか?コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
『ブライガー』初の前後編となる今回は、ビカビカ歓楽街などで年に1度開かれている「アステロイド・カルナバル」を舞台にしたお話。挿入歌のお披露目やお町の恋模様のシーンに時間を割き、それにプラスして謎の連続殺人事件様々な要素を織り込んでいるため、前後編になっているという形です。
 
 
ステロイド・カルナバルは音楽祭でもあり、太陽系中のミュージシャンが集まるビックイベント。そのなかのひと組が歌う楽曲として、今回歌詞付きとしては初披露の「太陽の子ら」が使用されています。カルナバルのどんちゃん騒ぎの中、酒を飲んで酔っ払うキッドたち、そして下戸なアイザックもバーボンのストレートを飲んで昏倒してしまいます。キッドたちは18歳以上なので一応飲酒はOKなのですが(現在の日本ではダメですが)、お町はまだ16歳のはず。お酒飲んで大丈夫なのか?
 
 
カルナバルの最中、父を探しにアステロイドまでやってきたミゲル少年。以前の回でも言っていた通り普段は「人探しの仕事は受けない」J9ですが、今回は裏に巨悪の影を感じたからか、アイザックは仕事を引き受ける決意をします。ミゲル少年の設定は意外なほど細かく、J9に依頼ができるのも、父親がなした財をもとミゲルについた財産管理人がそれを管理しており、全寮制のミッションスクールに通っていても有り余るくらいの財産を持っているという設定に。確かに始末屋稼業のJ9に普通の子供が仕事の依頼をするのはおかしいですから、ここまでの細かな設定を考え出したのでしょうか
 
 
二手に分かれてペレス・ロドリゲス捜索に当たる中、木星の新興勢力:イカロス連合の急襲に遭い負傷するお町。そんなピンチの彼女を救ったのは、ロコ・モンテスという男性でした。珍しく仕事でヘマをやらかすお町。そんな中で出会った二枚目な男性(おじさん)に淡い恋心を抱くというこの要素が、今回の前後編で核となる要素の1つになっています。ロコとお町のシーンはかなり長く、2人の関係が親密になっていくのが分かるのは良いのですが、大胆なシャワーシーンは…視聴者サービスかな?
 
 
一方アイザックらは手がかりをつかめず、コンサート会場での潜入調査にあたることに。「太陽の子ら」や「星影のララバイ」が流れる中、あのカーメン・カーメンが会場に現れます。また彼が何かをやらかすのかと思った矢先、メイから「ペレス・ロドリゲス殺害」の連絡が―!今回もカーメン・カーメンが登場しますが、現時点ではこの事件に関与しているかは不明。本当にコンサート会場に現れただけなので、案外純粋にコンサートを楽しみに来たのかもしれません。ちなみに、今回は特に巨大な敵が登場しなかったので、ブライガーの登場はありませんでした
 
 
「謎が、謎呼ぶ怪事件。華やかな、ビバ・カルナバルのその影に、うごめく事件の実態は?初めての、汚点に焦るJ9。お町は恋に落ちたのか?コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?」





今回はここまで。次回は第28話から第30話をご紹介予定です。コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即・参上!








◎今日の動画紹介


今日はいつもの特ソンの代わりに、動画のご紹介です。


今回は↓コチラ
ウルトラマンジード』制作発表会です。


先日の東京おもちゃショーにて、その全貌が公式に解禁された『ウルトラマンジード』。動画内ではところどころ本編映像が使われており、市街地戦が多そうなのが個人的に期待大ですね。


いまだに少し慣れないジードのデザイン。プリミティブはいいけど、それ以外がなぁ…。まあ、放送開始されたら、違和感なく子供たちのヒーローとなるんだろうけどね。



 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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