今回は、『鉄道公安官』の感想第2回目(第4~6話)の記事です。
第4話で遠征ロケもひとまず終わり、しばらく通常回が続く展開に。東京駅を起点とする鉄道の花形:新幹線がよく取り上げられるのは、ロケがしやすかったこともそうですが、前作『新幹線公安官』でのノウハウもあったからなのでしょうか?

第4話「さらば, 友よ…」
1979年4月30日放送
主な登場列車:急行「あづま」、エル特急「ひばり」
「大介、俺たちは警察じゃない。鉄道公安官だ。新聞の見出しを飾るハデな事件よりも、鉄道の安全を守る地道な活動の方が大切な任務なんだ。」
STORY:会津若松市で、ある男性が不審な列車事故死を遂げてから数か月後。榊は上野駅で元プロボクサーの青年:北野に殴られてしまう。引退後紆余曲折を経て東北の故郷に戻っていた彼は、行方不明になった妹を探しに、東京へと戻ってきたのだ。北野と榊が友情を深める中、やがて判明する妹の所在。そして決戦の舞台は、郡山駅―!
でも、一般人がそんな駅の留置線に入れていいのかな…。
北野というのは荒っぽいながらも、その内面にはいろんなものを抱えている若者として描写。峰岸徹さんの演技も相まって、ストーリー上非常に興味深いキャラに仕上がっています

第5話「駅弁さん, こんにちわ」
1979年5月7日放送
主な登場列車:新幹線「ひかり」号
主な登場駅:東京駅(東海道新幹線ホーム)
「男らしい男ってのは、必ずそういうところがある。つまり、利益とは関係なく…何かを引き受けちゃうんだよ。」
STORY:榊を「駅弁さん」と呼んで慕う女性:沢木夏子は、東京駅新幹線ホームにある駅弁売店の店員。そんな彼女のもとにあまり親しくなかった父親が現れ、三星物産の不正の重要参考資料を持っており、その三星物産を脅迫していることを知らされる。夏子の様子の変化に気づいた榊は、沢木父娘を思いとどまらせるべく、夏子への必死の説得を行うが―。
榊とゲストキャラの2人だけのシーンが多いのは、前回と同じ。今回はそれに時限要素が加わり、果たして夏子が榊に助けを求めるのか、それとも父親に加担するのかというハラハラ感が、ドラマを盛り立てます。
ゲスト出演者は、当時『大追跡』でその名を馳せ、『太陽にほえろ!』にも出演していた長谷直美さん。その他には当時の刑事ドラマの悪役で有名な安部徹さんと深江章喜さんが出演しており、キャストクレジットを観た時点で「ああ、この人らが今回の黒幕か!」とわかる親切設計(?)になっています。
第6話「若い日, 旅立ち」
1979年5月14日放送
「楽しい旅行の安全を守るのが、公安官の務めではなかったのかね?」
STORY:榊と星野が警乗する寝台特急「はやぶさ」の車内で寝台盗が発生し、同時に九州から上京してきた花嫁が行方不明になった。どうやら寝台盗の犯人が、犯行を見られたことにより拉致して名古屋駅で下車したようだ。やがて花婿のもとに犯人からの脅迫電話がかかり、決断を迫られる花婿。榊たちは花婿と花嫁を救い、犯人を逮捕できるのか―!?
世話焼きな母親と彼女の息子(花婿)と、この2人の心情描写に重点が置かれた一編。方言指導による九州訛りの演出が、より「地方から出てきた母と子」という関係をハッキリさせてくれます。
一見すると、口が悪く常にいがみ合っているが、実はお互いが心配しあっている―というのは、ドラマでは時々見られる演出ですね。
今回初めて明かされる、榊の過去。子供の頃のある出来事が、彼を国鉄へと入職させたんですね。
今回はここまで。次回投稿は、第7~9話をご紹介予定です。
◎今日の特ソン◎
今日ご紹介するのは、2003年放送の『爆竜戦隊アバレンジャー』挿入歌「気分はMAX!」です。
アバレッドの強化フォーム:アバレマックスのテーマとして製作された本曲。
劇中で使用されたのは数回ほどですが、串田さんボイスと音楽が相まって現代音楽的な昭和ヒーローソングテイストになっていますね。
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