彼が銀幕に登場したのは2009年の冬。当時私は1月頃にこの映画を見に行ったのですが、正直言ってこのゼロに対する印象はいいものではありませんでした。
私はそこまでウルトラマンの存在に神秘性等は求める方ではありませんが、いくらなんでも喋りすぎだと感じていました。
また、“ウルトラマンゼロ”という名称にも一種の矛盾を感じていました。
ゼロの名前の由来は「ウルトラシリーズの歴史をもう一度ゼロから始める」という思いが込められているらしい(あくまでも一説である)ということを知ったのですが、「いやいや、その割には『メビウス』以上にウルトラ兄弟の設定などの過去の遺産を使いまくってるじゃないか」と…。
私はそんな見方をしていたので、少しゼロというキャラクターに対して剣を感を抱いていました。
この作品から彼(=ゼロ)は、先輩戦士からなんだかんだで守られている存在から、自分から他の仲間へと関わっていく形に変わっていったからです。
物語の展開がこのように変わった時、私はかつて自分が違和感を持ち続けてきたゼロの持つ上記2つの要素が活きているということを確信したのです。
それ以降はゼロが出てくる作品はほぼすべて観るようになりましたし、そのたびにゼロは若いヤンキーっぽいキャラクターの中に“優しさ”を持ちつつあることにも注目するようになりました(『ウルトラゼロファイトⅡ』はアレだったけど…)。
そして、今。
あと何年ゼロがほぼメインで活躍し続けるかはわかりませんが、そのいい意味で今までのウルトラマンとは違うキャラクター性・そしてウルトラシリーズの厳しい時代を支え続けてきた功績は、今一度評価されるべきではないでしょうか。
◎今日の特ソン◎
もはや「ゼロと言えばこれ!」と言う感じになるくらい定着した、ウルトラマンゼロ登場時等に使われているBGM。
管楽器の後にくるドラムの「♪ドドドン!」というメロディが、音楽自体にメリハリをつけていていいですよね~。
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