史上最強のブレイブ&史上最多メンバーの戦隊
2/9に無事放送終了した『獣電戦隊キョウリュウジャー』。
平均視聴率はシリーズ最低であったものの玩具売上は好調であり、コアなファンを生んだ戦隊でもありました。
正直序盤はかなりこの作品を楽しめていました。
ラミレスのキャラもかなり良かったですし、5/5の子供の日の放送回などでは90年代戦隊のような「ゲスト子役中心のシナリオ」もなかなか良かった。
何より私にとって印象的だったのは、「巨大ロボ戦が無い回もあった」ということでしたね。
2000年代以降の戦隊は巨大ロボの販促のためムリヤリ巨大ロボ戦を挿入する傾向にありましたが、この作品はそれを廃して90年代テイストになった点は逆に新鮮さを感じました。
しかし、それまでの私のこの作品に対する認識を一気に変えたのが、この第21・22話のキョウリュウバイオレット&プレズオン初登場回でした。
この回で弥生が登場するのですが、はっきり言って彼女のキャラが鬱陶しいし、カメラワーク的にも彼女を贔屓しすぎているような感じがしました。
いや、単純なドジキャラ設定だったり「初登場回補正」による贔屓なら別にいいんですよ。
でもそういうのが最終回まで続くっていうのはどうなのよ?
後からフタを開けてみれば、弥生の準レギュラー化は急遽途中から決まったものだとのこと。
その後、序盤から中盤にかけて「イベント回」をやりすぎたことによって後半に各登場人物の個人回が集中してしまうというバランスの悪さや、戦隊に限らない唐突な小ネタの挿入(スラムダンクネタなんかわからないよ…)など、だんだんこの作品が一体何をやりたいのかさっぱり分からなくなってしまいました。
そして、あの最終回。
今までの回であれほどまでにキングが中心となって「俺たちは戦隊だ!」と言ってたのに、最終回で全員(レギュラーメンバー)が集合するのが終盤だけってどういうことなの?
ストーリー展開上仕方のない状況でしたが、もう少し全員が集合できる機会を増やした方がよかったのではないでしょうか。
でも、なんだかんだで彼らも37番目のレジェンド戦隊となりました。
今週日曜日(2/16)から始まる『烈車戦隊トッキュウジャー』はいったいどんな展開を見せるのか?楽しみです。
◎今日の特ソン◎
今日ご紹介するのは、1973年放送の『ロボット刑事』挿入歌「ケイは生まれた」です。