お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンオメガ』第20話 ちょっとした感想

“共存”を実践することの難しさ

 

 

 

彼らの見てきた光景が、ただ1つの未来とは限らない。未来は変えられる。私はそう信じる―。今回の『ウルトラマンオメガ』は、時空を超える能力を持つ怪獣クロノケロスにかかる単発回。次回予告や各種紹介文だと、コウセイが行き過ぎた怪獣撃破への技術発展をした人類の未来に直面するという、賛否両論を巻き起こしそうなドラマになりそうな感じにされていましたが、実際にふたを開けてみると、その描写は終盤のみにとどめられ、基本的にはクロノケロスの時空移動能力に翻弄されるソラトたちのさまが描かれていました。

 

クロノケロスが襲われていた未来も、確かに怪獣を襲う何者かの存在は描かれていたものの、それが本当に未来の人類なのかは不明のまま終了。事前告知の割にはえらくふわっとした感じになり、ある種制作側が日和ったのか?とも思うようなものでしたが、観終わってから考えると、逆に制作側の優しさだったのではないか…と感じましたね。

 

なお、前回(第19話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

傷つきながら群れからはぐれてしまった、クロノケロスにかかるお話となった今回。予算の都合かそれとも制作側の挑戦なのか、ゲストキャラクターはエキストラ含めて一切ない形でドラマが進行しており、かなり制約が多い中でドラマを作り上げていたのは、非常に面白いなと感じました。終盤の未来の描写は、冒頭述べた通りどっちつかずな印象を受けましたが、あえて明確に“未来の人類”と描かないことで、視聴者のショックを軽減しつつ、想像を掻き立てるという意図もあったんじゃないかなぁと思いますね。

 

謎の重力波を観測し、神奈川県内の廃工場を訪れた、ソラトたち怪特隊。おそるおそる調査を進める彼らは、室内に怪獣らしき生物がいるのを目撃します。捕らえようとすると姿をくらますそれでしたが、ソラトはその怪獣と接触した際、敵意がないことを感じ取ります。今回は、以前のVSキングアリゲトータス戦と同じく、相手の怪獣が等身大で登場し、ソラトたちと関わるさまが、かなり長い時間描写。VSキングアリゲトータス戦から割と時間をおかずに今回なので、「似たような描写だなぁ」と感じてスルーしそうになりましたが、思えば「ウルトラシリーズ」の長い歴史で、等身大~巨大化までする怪獣って、宇宙人に比べると非常に少ないですよね。そうしたことが、『オメガ』の各話でナチュラルに描かれ、各々個性的なドラマを生み出していたことを踏まえると、今後の作品では、等身大怪獣の登場回数もより増えてくるかもしれません。ある意味、「ウルトラシリーズ」のドラマの幅を広げてくれたと言えるでしょう。そんな、等身大サイズのクロノケロスとソラトたちは、基本的に追いかけっこが主な描写になりますが、時折クロノケロス側からの視点を挿入して絵面を単調にしていないのが、面白い工夫だなと感じました。

 

怪獣は、ただ怯えているだけではないか―。ソラトの推測を受けて保護の方針に舵を切った怪特隊は、怪獣の姿をくらます能力に苦しみながらも、コウセイが捕獲に成功。しかし、怪獣の消失に巻き込まれてしまい、異空間に飛んでしまいます。なんとか無事戻ってこれましたが、このコウセイの経験により、怪獣は時空を移動する能力があることが判明。サユキがそれを受けて、怪獣を「クロノケロス」と命名しますが、直後クロノケロスは弱り始めて…。中盤にて、クロノケロスが時空移動能力を持つことが判明。コウセイやソラトが潜り抜けることになった、移動するための空間は、かなりカラフルでキラキラしたものでしたが、そのうねり具合は『グリッドマン』を意識してるのかなと感じました。そんなクロノケロスは、実は満身創痍で不完全な時空移動を繰り返しており、とうとう力尽きてしまうことに。それを救ったのが、謎の武器の排除と、アユムたちによる必死の心臓マッサージでした。今回重要な意味を持っていた描写となったのが、この心臓マッサージ。「怪獣に心臓マッサージが効くのか?」と思いましたが、実際にクロノケロスが蘇生したほか、このあと未来の世界でオメガも実践していたことから、そんなツッコミは野暮だなと感じさせられました。見た目的にもわかりやすくて、子供たちにも実践しやすく、また複数人ですると共同作業をしている感じが如実に出ることからのチョイスだったのでしょう。

 

心臓マッサージと原因となる謎の武器の排除により、クロノケロスの蘇生に成功したソラトたち。ソラトとコウセイは、クロノケロスを襲った謎の武器と、クロノケロス自身から動向を求められたことから、意を決してともに未来へと飛びます。そこで彼らが見たのは、荒廃した市街地と、倒れるクロノケロスの親。何者かの攻撃に防御と反撃を行いながら、オメガ/ソラトとコウセイは、クロノケロスの親を蘇生させ、未来から脱出を果たすのでした。終盤では、ソラトとコウセイが未来へ飛び、息絶え絶えのクロノケロスの親を蘇生させ、攻撃してくる何者かの武装を破壊するさまが描写。冒頭でも触れた通り、事前告知でドラマの要になると思われたこの要素が、実際に描かれたのは、この終盤でのわずか数分のことでした。やはりここでの演出のミソは、クロノケロスの親たちへの攻撃者の正体を、わざと明確に描いていないこと。サユキたちの発言や、事前告知の文から察するに、ほぼ未来の人類で間違いないのですが、純粋にこのシーンのみだけ観ると、誰かはわからなくなっています。もしかしたら、人類とは異なる、別の攻撃的な種族だったのかもしれませんね。でもその場合、市街地が荒廃している描写もあることから、人類はその種族によって壊滅的なダメージを受けているということで、どちらにしろろくでもない未来ということにはなっちゃうんだけど…。

 

 

 

◎特撮面

中盤までは廃工場内でのアクションや合成が中心となり、戦闘シーンは終盤に集約されていた、今回の特撮パート。戦闘シーンにおいてドカンと特撮を見せるのではなく、ドラマの中にこまめに織り込んでいるのが、「空想特撮」作品らしさを感じさせてくれました。ラストにおけるレキネスアーマーの無双シーンは間違いなくカッコよかったけど、BGMのチョイスは疑問かな…。

 

神奈川県内で観測された、重力波の正体は、怪獣クロノケロスによるもの。廃工場に立ち入ったソラトたちは、確かにその姿を目撃しますが、捕まえようとするたびに姿をくらまされてしまいます。そんな中、それに偶然巻き込まれたコウセイの経験と証言によって、クロノケロスが時空移動能力を持つことが判明するのでした。巨大戦は終盤までありませんが、ソラトたちと等身大のクロノケロスと接触は序盤から描かれ、それに合わせて特撮描写もちょくちょく挿入。捕まえたかと思った瞬間に、あっという間に消えてしまうそのシーンは、非常に特撮ドラマらしい描写だなと感じました。怪獣スーツと生身の人間がこれだけ関わるのも、珍しい演出ですよね。

 

クロノケロスは、満身創痍の状態で不完全な時空移動を繰り返したため、力尽きて倒れてしまうことに。ですが、ソラトたちの懸命な努力により、奇跡的に蘇生します。クロノケロスに撃ち込まれていた謎の武器と、クロノケロス自身の要望を受けて、ソラトとコウセイは、それとともに未来へ飛びます。中盤のアクションシーンでも、ソラトたち生身の人間と、スーツであるクロノケロスの接触シーンが多め。クロノケロスは二足歩行で尻尾のあるデザインですが、多少早回しによる演出があろうとは言え、あれだけ俊敏に動けるのかと、ちょっとびっくりしました。

 

クロノケロスとともにたどり着いた未来で、ソラトたちが見たのは、荒廃した市街地と、倒れるクロノケロスの親、そして攻撃してくる謎の存在。クロノケロスを救い、謎の存在の攻撃に抗うため、ソラトはオメガに変身し、コウセイはレキネスを召喚します。そして最後には、クロノケロスの親を蘇生させ、オメガ レキネスアーマーのレキネスカリバーが、謎の存在の攻撃を封じるのでした。終盤で、オメガも登場し戦闘シーンも挿入。登場してまずやることが心臓マッサージというのは、なかなか衝撃的な絵面でしたが、これまでのドラマのことを踏まえると、非常に納得できる描写でした。その後のレキネスアーマーの活躍も、CG合成やエフェクトが追加されていて、メチャクチャカッコいいの一言。でも、ドラマの雰囲気的に「爽快な反撃」という感じではなかったので、OPテーマのサビを流すのは、ちょっとやりすぎかなとも思いましたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サユキ不在の間にやって来た、監督官:雷音寺マコト。サユキへのライバル心丸出しな彼は、怪獣調査にあたるソラトたちの意見をことごとく押さえつけてしまう。ウタ班の誇りを賭けて、班長代理を務めるアユムの決断は―!?

 

次回は、敵怪獣としてガボラが登場!『パワード』に登場したパワードガボラを除けば、『マン』のオリジナル以来59年ぶりの登場になりますね。ゲストキャラである雷音寺を演じるのは、『キングオージャー』のボシマールでおなじみ福澤重文さんだけど、髪型とメイクのインパクトのせいで、一瞬気づかなかったよ。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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