お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ちょっとした感想 DESTINY-3(第7~9話)

今回は、機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の感想記事第3回目です。

 

ユニウスセブンは、またも人類を戦いの歴史へと導くのか?今回ご紹介の3話では、前回発生したユニウスセブン落下事件が尾を引き、やがて地球側の宣戦布告により、地球とプラント間で正式に戦争が始まってしまうさまが描かれることに。前作と同様、ユニウスセブンが開戦の引き金となる結果となりました。主人公であるシンも、当然それに翻弄されていくことになるのですが、なぜかどんどん出番が減っていくのがちょっと不思議。主戦場が宇宙に移るのに対し、彼はオーブにいるので、仕方ないと言えばそうなのですが…ねぇ?

 

なお、前回(第4~6話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

※ピンポイントで金曜日が多忙になったり等のせいで2週間更新休止してしまっていましたが、今回より通常更新に復帰します。

 

 

 

 

PHASE-07「混迷の大地」

2004年11月27日放送

登場した敵他:なし

「敵から自分や仲間を守るためには、必要です。」「“敵”って、誰だよ?」

 

STORY:サトーたちを倒したシンたちだったが、シンのフォースインパルスとアスランザクウォーリアは、地球の引力に引き寄せられ、大気圏内に突入するが、奇跡的に生還。ユニウスセブンも、ミネルバの決死の攻撃により細かく砕かれた。しかし、破片落下を止めることはできず、その多くが地球各所に落下し、甚大な被害をもたらしてしまった。ブルーコスモスがこれを利用しようと画策する一方、シンは、相変わらずのカガリの態度を前に、再び怒りを爆発させる。ナチュラルとコーディネーターは、またもユニウスセブンによって分断されてしまうのだろうか。

 

戦闘シーンやモビルスーツの活躍は、序盤のみにとどめられ、ユニウスセブンの落下と、それにより生じる様々な動きや悲しみを描いた一編。シンたちは間違いなく、ユニウスセブン落下阻止のために可能な限り努力しましたが、結果的にはそれを止めきれず、悲しみと謀略が広まる結果になってしまいました。シンたちの努力があまり功を奏さなかった虚しさ、そしてユニウスセブンの落下による被害を克明に描写したいというのはよくわかりますが、どうもシンとアスラン&カガリを対立させるために、スキあらばシンにキレさせているような印象。今まではまだ理解できるものでしたが、今回はちょっと八つ当たり感があったかなぁ。

 

前回、サトーを倒したシンとアスラン。しかし、地球の引力から脱出することはできず、そのまま大気圏内へと突入してしまいます。戦闘による損傷もあり、各モビルスーツが大気圏突入の衝撃に耐えられるか不安なところではありましたが、両者ともに無事突入に成功。アスランザクウォーリアは、スラスターを損傷していて自力航行もほぼままならない状態でしたが、それを救ったのは、シンのフォースインパルスでした。今回は、前回からの続きからであり、地球の引力に引っ張られ、大気圏内に突入せんとするシンとアスランの姿からスタート。2人ともに、サトー等の戦闘で機体を損傷しており、運が悪ければそのまま燃え尽きてしまう可能性も十分にありましたが、どちらとも取り乱すことは全くありませんでした。生死にかかる危機にもかかわらず、このときのシンは驚くほど冷静。もともとザフト正規軍の軍人であるからといえば、確かにそうなのですが、まだ実戦経験もそれほど多くないのに、ここまで落ち着いているのは驚異的です。シンって、普段は感情的だけど、戦闘時になるといやに冷静になるんですよね。こういうところは、シンの強みといえるでしょう。そんなシンは、フォースインパルスのスラスターに一抹の不安があったものの、無事大気圏内に突入することに成功。一方のアスランは、ザクウォーリアの機体を大幅に損傷させながらも、大気圏内に突入成功。このままでは海上に墜落は必至という状況でしたが、それをすんでのところで救ったのが、シンのフォースインパルスでした。アスランカガリに対しては、比較的冷ややかな視線を送っていたシンですが、このシーンでは彼なりの優しさを披露。軽妙な言い回しもしており、なんだか、立場が少し変われば、アスランといいコンビになりそうな雰囲気もありました。前回まであれだけカガリに敵意を向けていたのに、どうしてと感じるフシもありますが、シンの憎しみの主対象にアスランは現時点では入っていないため、このような対応もできたのでしょう。

 

シンたちの生死を確認できていないミネルバのタリアたちでしたが、ユニウスセブンの地球落下阻止が最大の目標であったため、意を決して主砲を発射。これによりユニウスセブンは破砕されますが、細かな破片そのものの落下は阻止できず、地球の広範囲にわたって落下してしまいます。その後大気圏に突入し、無事シンたちの生存を確認できたミネルバでしたが、まだユニウスセブン落下の衝撃は収まっておらず、その衝撃波に襲われます。ユニウスセブンの落下阻止に尽力したシンたち。ミネルバの主砲により破砕され、最悪の事態は回避されましたが、細かい各破片のすべてが大気圏突入の際燃え尽きず、そのまま地表に落下。かなりの広範囲に甚大な被害をもたらします。Aパート後半からBパート序盤にかけては、これでもかというほど、ユニウスセブンの落下による被害が克明に描写。そしてその中には、オーブ領内で静かに暮らしていた、キラとラクスの姿もありました。以前からその姿を見せていたキラでしたが、今回初めて、その声も再登場。言葉数は少なく、また周囲の状況がそれを喜べるような雰囲気ではありませんが、やはり前作から視聴し続けている者として、この瞬間はとても嬉しくなりました。ところで、このユニウスセブンの落下について改めて考えてみると、前作ではザフトコロニー落としのような直接的な大規模攻撃を仕掛けたことはなかったので(終盤の攻撃は月基地が被害に遭ったが、地球へは発射前に阻止した)、これがザフト側からの初の超大規模攻撃ということになるんですよね。よりによってこれが戦後に起こることが何とも言えないし、そのきっかけがクーデター等ではなく、過激思想を持った一介のテロリストによるというのが、よけいに虚しさを誘います。

 

ユニウスセブン落下により、混乱に陥る地球。デュランダルは速やかに声明を発表し、可能な限りの支援と、反コーディネーター感情の抑制を狙いますが、一方でロードらブルーコスモスは、これを利用して自分たちの勢力拡大を狙っていました。既に彼らは、ユニウスセブンにおけるサトーたちの工作活動の映像データを入手していて…。コーディネーターによって引き起こされたともいえる、今回のユニウスセブンの落下。デュランダルが速やかに声明と支援の開始を発表した一方、ロードらブルーコスモスが、この機会を見逃さないはずがなく、反コーディネーター感情の扇動と、組織の拡大を狙っていました。ブルーコスモス側についていれば、誰もがこの事象を利用することを思いつきそうなものですが、今回タチが悪いのが、サトーたちの黒いジンが、ユニウスセブンの落下に関与している明確な証拠映像を、ロードが入手している点。サトーたちとザフトが関係ないことは、視聴者にとっては周知の事実ですが、ザフトが火消しをする前に先んじて、ブルーコスモスにこの映像を利用されてしまったら、もう地球とプラントの分断は決定的なものになってしまうことでしょう。このままだと、両者の戦争は避けられそうにない…かな。

 

ミネルバアスランと再会したカガリは、それを喜びますが、それに対してシンは、ユニウスセブンの落下により多くの被害が出たことと、サトーの思想を話して激怒。カガリはそれに衝撃を受けます。その後ミネルバは、カガリたちを帰すためにオーブに針路をとり、その中でルナマリアたちは訓練に励むことに。偶然そこを通りかかったアスランは、彼女にせがまれて未だ衰えぬ銃の腕を見せますが―。終盤では、アスランの無事を喜ぶカガリにいら立ち、怒りをぶつけるシンの姿が描写。彼が以前からカガリのことを快く思っていないのは明らかなので、こうした行動自体に違和感はないのですが、ムダにシンとカガリ&アスランを対立させようとしている節が感じられました。序盤でアスランに対してある程度の優しさを見せていて、それほど時間が経たないうちにこの感じなので、シンは情緒不安定なのかな?とも思ってしまいましたね。カガリカガリで、オーバーなくらいショックを受けてるし、なんだかこのシーンは、今後の展開のためにムリヤリドラマ上に波風を立てようとしているようにも見えましたね。その後、ラストでは、ルナマリアたちの訓練に顔を出し、いまだ衰えぬ銃の腕を披露するアスランのさまが描写。戦線を離れて以降も、訓練を欠かしてはいなかったのでしょうが、それを加味しても、彼の実力とセンスはトップクラスですよね。

 

 

 

PHASE-08「ジャンクション」

2004年12月4日放送

登場した敵他:なし

「私たちも今は、今をもって信じたことを、するしかないですから。」

 

STORY:ミネルバに乗って、オーブに帰ってきたカガリアスラン。彼らを待っていたのは、実質的にオーブの政治の実権を握るウナト・エマ・セイランと、息子ユウナ・ロマ・セイランによる、大西洋連邦主導の同盟への加盟提案だった。ミネルバモルゲンレーテで修理を受ける中、偶然キラとラクスたちに出会ったアスランは、彼らとの会話も踏まえて、単身再びプラントに戻り、戦争回避のためにデュランダル等と交渉を試みることを決意する。やがて少し時が経ち、ミネルバからの外出許可が出たシンは、他の皆から遅れて、オーブに再び降り立つ。涙と怒りをこらえながら、かつて家族と逃げ回った場所をめぐる中で、出会ったのは―!

 

前回に続き、モビルスーツによる戦闘シーンが一切ない一編。その代わり、キラをはじめとする前作からのキャラが多く登場するほか、ドラマとしては様々な動きが見られ、アスランが次なる行動を起こす等、まさにドラマ序盤の「ジャンクション」となる一編になっていました。今回のドラマで、地球とプラントとの対立は決定的なものに。オーブも、前作のようにギリギリまで中立を保つというのは、ほぼムリでしょう。アスランが状況打開のために奔走はしていますが、プラントに行くという行動が、またブルーコスモスあたりに利用されかねないような気がするな…。

 

幾多の戦闘を潜り抜け、ようやくオーブに戻ってきたミネルバカガリたちは、ドックに降りるや否や、ウナトたちからその帰還を歓迎されますが、直後行政府に戻った際に提案されたものは、カガリの想像を絶するものでした。先の戦争の記憶もあり、なんとか連邦側につくことは避けたいと考えるカガリでしたが、既に世界の情勢や国民感情は、それを許してくれるような状況ではありませんでした。今回は、ミネルバがオーブのオノゴロ島に寄港するところからスタート。無事生還したカガリアスランは、ウナトとユウナらに迎え入れられますが、その態度や考え方から、心の底ではカガリたちの存在を好意的にとらえていないのは明らかでした。行政府の中枢を担い、実質的にオーブの政治権力を握っているといえる、ウナトとユウナ。ウナト自身はかなり親連邦側の考え方をしており、ユウナもまたカガリと婚約して強固な関係を築く等、かなりいやらしいやり口でオーブの政治に入り込んでいました。この2人がいるため、カガリは思うような行動ができない様子。この勢いだと、物語中盤でカガリがオーブから追放されるドラマ展開があっても、おかしくないよなぁ。でもその前に、ユウナがアスランの存在を良く思っていないのは明らかだから、何らかの形で陥れられそうな気もするぞ…。ちなみにこのシーンでは、ウナトがユニウスセブンにかかるザフト関与の証拠資料として、ロードが入手していた映像を使用。既に連邦上層部だけでなく、広く市井に動画そのものが広まってしまっているようです。動画を意図的に流出させたのは、ほぼ間違いなくロードらブルーコスモスアズラエル亡き後も、連邦上層部等への影響力はある程度持っているということなのでしょうか。

 

ミネルバは、モルゲンレーテによりオーブ領内で修理されることに。艦員たちが、修理にしばらく時間がかかることを知り、オーブへの上陸に期待する中、タリアは責任者としてドックに立ち、修理のさまを見守っていました。そんな中、彼女に近づいてくる女性メカニックが1人。マリア・ベルネスと名乗る、彼女の正体は…。ミネルバが修理を受ける中、艦の外に出てそれを俯瞰するタリア。そこに偶然現地のメカニックの女性がやってきて、話が弾んでいきます。ここでタリアが話すメカニックこそ、前作でアークエンジェルの艦長を務めていたマリュー。新旧主人公がかかわる宇宙戦艦の艦長が、ここで一堂に会する形となりました。これからどうするかを考えるタリアに対し、時代の流れやうねりに巻き込まれながらも、その中で最善を尽くすべきというニュアンスのことを語るマリュー。これはまさに、前作での経験を踏まえたからこそ出てくる意見といえるでしょう。アークエンジェルも、連邦の方針転換が連続したり、幾多の戦局を満足な経験もないうちに乗り越えなければならなかったりと、さんざん苦労してきたもんなぁ。

 

ひとり車を走らせていたアスランは、海岸沿いで避難してきたキラとラクス、そして子供たちと再会。ラクスの勧めもあり、キラを乗せて先にマルキオ導師の元へ向かったアスランは、現在の世界情勢と、自分自身の悩みを素直にキラに打ち明けます。しかし、キラもまた明確に答えを出すわけではなく、自分自身で考え続けたアスランは、この情勢を打破するため、自ら単身プラントに戻ると決意するのでした。アスランが車を走らせていると、偶然見かけたのは、マルキオ導師や孤児たちとともにオノゴロ島に避難してきた、キラとラクス。久しぶりに彼らと再会したアスランは、自分の悩みを素直に打ち明けます。キラの姿自体は数話前から登場していましたが、今回初めてセリフも挿入。前作から観てきた者にとっては、感無量でした。また、ここアスランが、彼らの前では自分の弱さをさらけ出しているのも、好感が持てましたね。アレックスとしてカガリのそばにいるときは、当然気を抜くことはできないし、カガリ自身もあんな感じなので、気の休まるときがないのでしょうね。本作の第1話から登場している彼ですが、今回久しぶりに、彼らしい彼が観れたように感じました。そんなアスランは、キラたちとの会話を経て、再び単身プラントへ向かい、戦争回避のために独自交渉をすることを決意。決意してからの彼の行動は素早く、すぐに宇宙へと飛び立ちます。彼の思いと行動の迅速さはよくわかりますが、この情勢で、ナチュラルの敵だと思われつつあるプラント側に行くのは、かなり危なっかしい行動だとも感じます。これ、絶対ブルーコスモスや連邦あたりに政治利用されそうだよなぁ。アスランとオーブの今後が、かなり心配です。


ついにミネルバの艦員たちにも外出許可が出て、街に繰り出すヴィーノたち。その一方で、シンは当初訓練に励んでおり、皆からだいぶ遅れて外出します。彼が巡るは、先の戦争のとき、家族と逃げ惑った港付近。そこで彼は、新設された慰霊碑にたたずむ青年の姿を目にします。慰霊碑に来たのは初めてだと語る、彼の正体は―!終盤にて、ようやく主人公であるシンの出番が多めに挿入。外出許可が出たにもかかわらず、当初はミネルバ内での訓練に励んでいた彼でしたが、最終的には他の艦員たちと同様、ミネルバを出て久しぶりにオーブの土を踏みます。シンがなかなか外出しようとしなかったのは、彼があまり皆とワイワイするタイプではないということもそうですが、やはり故郷であり因縁の地でもあるオーブに降り立つということに、迷いがあったからなのでしょう。家族との思い出の地めぐりが、結局は先の戦争で逃げ惑った場所ばかりを守ることになり、そのときの記憶を思い出して結果的に彼自身をさらに苦しめるという構図になってしまっているのも、何とも言えない悲しさと虚しさを感じさせます。そんなシンが、港でたたずんでいると、真新しい慰霊碑の前にたたずむ青年が1人。彼こそキラでした。前作の主人公と今作の主人公の、初の邂逅。ユニウスセブン落下に伴う高波を被ったことで、花が枯れてしまうと語るキラに対し、シンは、いくら飾っても取り繕うことはできない(=この地で過去起きたことを隠すことはできない)と、皮肉が混じりながらもなかなか鋭い返事をします。バチバチに対立まではしていないものの、明らかに考え方というか、ものの見方の違いが鮮明になった2人。今後彼らは、ドラマの中でどう交錯していくのでしょうか。

 

 

 

PHASE-09「驕れる牙」

2004年12月11日放送

登場した敵他:ウィンダムダガーL

「この青き清浄なる世界に、コーディネーターの居場所などないということを、今度こそ思い知らせてやるのだ!」

 

STORY:ユニウスセブン落下事件の後始末を、交渉により解決しようとするデュランダルだったが、ブルーコスモスによって反コーディネーター感情がたきつけられた地球側はこれに承服せず、また連邦も、これに乗じてついにプラントへ宣戦布告。正式な侵攻を開始した。応戦すべく宇宙へ出たイザークたちは、偵察部隊から、連邦側のモビルスーツが大量の核ミサイルを装備していることに驚愕する。再び、格の悲劇が繰り返されてしまうのか?イザークが間に合わないと嘆くとき、ザフトの新兵器が火を噴いた。一方その頃、プラントに再び降り立ったアスランは、意外な人物を目撃していて…?

 

ついに火ぶたが切って落とされる、地球とプラントの戦争!今回より、地球とプラントは戦争状態に突入。連邦がプラントに向けて進軍する形となり、最終的にはザフト側が新兵器:ニュートロンスタンピーダーを用いて何とか撃退するものの、お互い後へは退けない状況に突入していくさまが描かれていました。今回は開戦のドラマも描かれているため、モビルスーツうしの激戦が何度も挿入されますが、連邦側の新型モビルスーツウィンダムが登場する一方で、主人公であるシンは、オーブにいることもあり、インパルスガンダムに乗るどころか、その出番すらほとんどありませんでした。いや、ドラマの流れ的には理屈は通ってるけど、それを加味しても、出番が少なすぎた気がするぞ…。

 

ユニウスセブン落下事件を受けて、交渉による解決を図るデュランダル。しかし、相手である大西洋連邦を中心とした地球連合は、プラントの武装解除自治の放棄を求めるに等しい、極端な要求でした。いくら先の戦争の記憶が残っているとはいえ、交渉を重視するデュランダルの姿勢を弱腰と批判するプラント国民も出始める中、デュランダル自身は、防衛部隊を強化しながらも、大まかな方針は断固として譲りませんでした。序盤では、地球やプラントの市民たちの様子をダイジェスト的に映しながら、最高評議会の中で議論を続けるデュランダルたちの様子が描写。状況や市民たちからの声を受けて、武力の増強や抗戦を唱える声もありましたが、かつてのように真正面から戦争を行って解決しようとする意見を唱える者は、1人もいませんでした。普通だったら、1人くらいかなりのタカ派がいて、地球側への徹底抗戦を叫びそうなものですが、今回描写された最高評議会での議論の様子では、そうした者はおらず、それどころか、抗戦派も最低限の武力行使にとどめようとしており、非常に理性的だったなという印象。パトリックが議長の頃に比べれば、何倍も落ち着いたものになっていました。戦争回避のための方策としてはより良いものですが、一般市民から見ると、弱腰に見えなくもないのがちょっと危険です。結局戦争を回避することはできませんでしたが、この開戦に乗じて、地球を徹底的に攻撃しようとするタカ派の勢力が台頭しかねないような気もするけど、どうなるのかなぁ。

 

連邦を動かし、戦争を引き起こすことで、コーディネーターの殲滅を実現しようとするブルーコスモス。しかし、肝心の連邦は、地球各国が一枚岩でないことや、プラント側が交渉を主体に解決を図っていることから、大きな行動に出づらい状況にありました。それでもロードは、連邦上層部に対し、プラントへの侵攻を強く進言。これにより、ついに連邦はプラントへの宣戦布告を行います。プラントを攻撃しコーディネーターを亡き者にしたくてたまらないロードは、やや引け目の連邦上層部に対して強く進言。最終的には、連邦が主導する形で地球はプラントに宣戦布告し、月基地から進軍を開始することになります。ブルーコスモスにかなり浸食されている連邦ですが、まだ政局を読める理性も多少は残っている様子。また、ここでの会話から、地球側も一枚岩ではないことと、特にオーブの軍事力を連邦自身が恐れていることが明かされます。先の戦争前に比べれば、多少勢いは落ちたものの、なんだかんだであの戦争で主戦場になっても陥落せずに生き残った国ですからねぇ。カガリ等のメインキャラがいるという補正がかかっていることを加味しても、連邦が恐れるのは頷けます。

 

月基地より大量の部隊を派遣する連邦。これに対抗すべく、イザーク率いるジュール隊等、ザフトも出撃します。向かってくるダガーL等を撃破していく中、ザフトの偵察部隊がウィンダムの小隊を発見。それが搭載しているのが核ミサイルであることを知り、プラント首脳陣は驚愕します。自分たちが戦っていたのは囮だったと気付き、急ぎウィンダム隊を迎え撃とうとするイザークですが、いくら彼の技術とスラッシュザクファントムの力をもってしても、追いつくことは不可能。やがて、ウィンダム隊より核ミサイルが次々に発射されますが―。Bパートより、プラント付近の宙域での、連邦とザフトの戦闘が開始。ザフトザクウォーリアゲイツR、ジンで挑むのに対し、連邦はダガーL部隊を囮に使用して、今回初登場のウィンダムの部隊による核ミサイル攻撃を実行しようとしていました。ウィンダムは、その名も見た目もガンダムに酷似した機体。一方で、そのデザインはダガーLの流れも汲んでいることから、なんだか陸戦型ガンダムみたいな機体なのかなという印象を受けましたね(もっとも、陸戦型ガンダムとは違い、ウィンダムは敵側のモビルスーツになりますが)そんなウィンダムは、今回あまり単機での活躍は見られませんでしたが、その代わり核ミサイルによる一斉攻撃を敢行。核ミサイルは発射されてしまい、あわやプラントは消滅かと思われましたが、ここでザフトが使用したのが、新兵器であるニュートロンスタンピーダーでした。ニュートロンスタンピーダーは、名前だけ見ると対核攻撃に特化した兵器のように思えますが、今回の攻撃の中でウィンダムも消滅させていることから、どちらかといえば核ミサイルも消滅させられる大型兵器という感じ。そのエフェクトや攻撃スタイルから、前作の終盤に登場したジェネシスを小型軽量化したもののように見えます。前作では人類を破滅させかねなかった兵器が、今回はプラントの破滅を救う兵器に変化したんですね。いやでも、ジェネシスだってもともとは、プラント優勢に戦局をひっくり返すための切り札として使用されたものだから、ある意味その立ち位置は変わっていないと言うべきか―。

 

不安定な状況の中、無事プラントに到着したアスラン。オーブからの特使として入国した彼は、特に危険な目に遭うことなく、デュランダルとの面会に臨むことになります。ところが先の戦いのせいで予定がどんどん遅延。そんな中で、彼がふと地上へ出ると、聞きなれた歌声を耳にします。歌声の先へ目をやると、ピンク色の髪に特徴的な髪飾りをした少女が。彼女は…!?今回のアスランの活躍は、戦闘の合間合間に断片的に挿入(それでもシンの登場時間より明らかに多い)。彼が終盤見かけたのは、なんとオーブでキラと暮らしているはずのラクスでした。ラクスがこの場にいるはずがないので、彼女はそっくりさんか替え玉であることは明らかなのですが、アスランのことを見て一瞬でアスランと認識し寄ってきていることから、単なるラクスのファンやコスプレイヤー…というワケではなさそうです。さすがのアスランも、彼女が本物のラクスとは思ってはいないでしょうが、かなり動揺している様子。この出会いが、どうドラマに作用していくんだろう?

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第10話から第12話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』。新たな世界に、目覚めよ!セイバー!!

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機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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