今回は、3月20日(水)に敢行した、西武池袋線ひばりヶ丘駅付近での撮影レポートです。
左腕の骨折から順調に回復している今日において、昨年以上に撮り鉄をすることへの欲求が高まっている私。今回チョイスしたのは、都内を起点とする大手私鉄のうち、敢行時点で唯一本線系統を撮影していなかった西武鉄道でした。別に避けてたワケではないんですけど、自分の過去や現在の生活にほとんどなじみが無いから、自然と選択肢から外れていたんですよね。
そんな西武鉄道には、池袋線と新宿線の2つの本線系統がありますが、今回は前者を選択。こちらの方が走っている種別や車両の種類も多く、撮影していてより楽しいだろうなと考えたことがその理由です。でも、新宿線も新宿線でなかなか興味深いから、こちらも早めに撮り鉄を敢行したいなぁ。
なお、西武鉄道は支線については過去に撮り鉄を敢行しており、その際のレポートは↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
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※今回掲載の画像は、サイズ変更のほか、一部画像では諸々の加工を行っています。また、立ち入りが許可された安全なエリアから撮影していることを申し添えます。
今回訪れたのは、保谷駅とひばりヶ丘駅の間にある、保谷9号踏切。「保谷」と付いていますが、最寄り駅はひばりヶ丘駅であり(名前の由来は、ここが旧保谷市内だからでしょう)、歩いて10分ちょっとで到達できるほか、ひばりヶ丘駅自体も大半の種別が停車するため、なかなかアクセス良好な撮影地です。
実はこの保谷-ひばりヶ丘間、ひばりヶ丘に向かって大きく緩やかにカーブしており、鉄道ファンの間では。「保谷カーブ」の名称で有名な撮影地。ここ保谷9号踏切は、そこを抜けた直後にある踏切なのです。
一番人気なのは、カーブをガッツリとれるもう少し保谷寄りのポイントになりますが、そのカーブ上で車両全体を収めようとすると、どうしても架線柱が画角に入ってしまうので、この保谷9号踏切をチョイスしました。人によるのでしょうが、私はけっこう、架線柱被りは気にする…というより、あんまり好まないタイプなんですよね。
なお、この日は関東全域が強風と大雨のダブルパンチによる荒天でしたが、撮影していた時間は奇跡的にどちらも止んでおり、晴れ間ものぞいて問題なく撮影ができる環境に。向かっている最中は「さすがにこの天候じゃムリか…?」と思っていましたが、引き返さずに現地に向かってよかったです。
では、撮影してみましょう!
保谷-ひばりヶ丘間は、狭隘な道路が多く、線路ギリギリまで建物等の構築物が迫っているところが多い区間。ここ保谷9号踏切付近は、まだその周辺の構築物が少ないので(上り線路側の建物の一部が、一段下に移置している)、まだ見通しのいい地点になっています。それでも、車両を捉えるにはある程度の望遠レンズがほしいところなので、スマホのみで撮り鉄するのは、ちょっと厳しい撮影地かなと感じます。
池袋線の休日日中時間帯は、10分サイクルで最優等種別→準急→各停がやって来るダイヤが基本。ですが、このうち「最優等種別」が、時間によっては特急・快速急行/Fライナー・急行と3種類にばらけているため、現地で実際に列車を観察していると、想像以上にかなり種別のバリエーションに富んでおり、全く飽きなかったですね。
まずは、特急から。特急は30分ヘッドで来るようになっており、一方が西武秩父ゆきの「ちちぶ」、もう一方が飯能ゆきの「むさし」。どちらも今は、最新形式の001系Laview(ラビュー)で運行されています。この車両群が走って来るのを見て、「ニューレッドアローはもう池袋線系統では走ってない」ということに改めて気づかされました(新宿線系統ではまだ現役)。
ラビューは宇宙船のような丸みを帯びた無塗装のステンレスデザインと、とにかくデカい前面および側面の窓が特徴的ですが、実際に撮影してみると、思ったより影等の写り込みが少なく、また前面のフルカラーLEDの種別表示幕のシャッタースピード許容範囲も広いため、意外に撮りやすいなという印象を受けました。かつてのレッドアローやニューレッドアローに比べると、西武の有料特急のデザインのイメージをガラリと変え、良くも悪くも「西武っぽくないな」と感じる車両ですが、その中にもしっかりと、有料特急としての気品と風格はしっかり息づいているなと感じました。
続いて、快速急行/Fライナーと急行。休日日中は前者が全て地下鉄直通系統、後者が池袋発着系統になるため、特に前者の車両が多彩。西武の車両はもちろんのこと、東急東横線5050系4000番台や、東京メトロ副都心線10000系(これについては車両被りになったので画像なし)も走って来てくれました。
どの車両も、比較的LED表示幕のシャッタースピードの許容範囲が広くて撮りやすかったのですが、一番のクセ者だったのが、最新形式である40000系。これだけは、かなりシャッタースピードを遅くしないとLED表示幕がバーコードになってしまう仕様であり、最初はなかなか上手く捉えられませんでした(上の画像は、最初に捉えた準急飯能ゆき)。
しかし、シャッタースピードをかなり落として対象をぶらさず狙うことで、なんとかキレイに捉えることに成功。ちょうど『映画ドラえもん のび太の地球交響曲』のラッピング電車も走ってきてくれたので、これをバシッと撮影できたのは嬉しかったですね。でも、シャッタースピード1/125でなんとかOKってところだったら、この車両が高速走行しているときに、LED表示幕をバーコードにせずに捉えるのには、かなり難儀しそうだな…。
それにしても、この40000系や30000系がすっかり定着したことで、この2つが新時代の西武鉄道の通勤電車の顔って感じになってきましたね。登場当初は違和感バリバリでしたが、じっくり顔を見てると、どちらもいい表情してるじゃん…って思います。
最後に、準急・各停系統。こちらは、基本的には池袋発着のものが走り、約30分に1本の間隔で有楽町線からの直通各停も走行。直通各停は車両使用料の都合からか、東京メトロ10000系が頻繁に入っており、こちらも快速急行/Fライナーと急行に負けないくらいの車両バリエーションを誇っていました。
各停の行き先は、所沢・小手指・飯能とお馴染みの行き先が多いですが、中には清瀬ゆきというレア運用も存在。と言っても1時間に1本程度は来るので、そこまで珍しいものではないのですが、他の行き先に比べてかなり異彩を放っているように感じました。
一方の準急で最も印象に残ったのが、今では少数派になってしまった、「西武といえば黄色い電車」の代表格の1つ:新2000系が来てくれたこと。8両固定編成の美しい姿で走っていました。
やっぱり西武といえばコレ!というイメージがあるけど、そのうち新2000系も引退して、上述した30000系や40000系のようなデザインが主流になっていくのかな。寂しい気持ちはありますが、西武の通勤電車は定期的にガラリと塗装を変えているので、まあこれも時代の流れかな…と感じたりもしますね。
実際に訪問してみると、想像以上に興味深い路線だった西武池袋線。この勢いで新宿線の撮影も敢行したいところですが、色々予定や事情があって、まだしばらくは出来なさそうです。
その代わり、4月初っ端ではちょっと面白いところで撮り鉄を敢行予定。これはまた、時期が近づいたらお知らせさせていただきます。
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