お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ1 ちょっとした感想

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最初の共同作業:ケーキ入刀(敵撃破)

 

 

 

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番組は変わって、『爆上戦隊ブンブンジャー』です。

 

自分のハンドルを握るってのは…、こういうコト。さて始まりました、新戦隊である『ブンブンジャー』。その第1話である今回は、志布戸未来がブンブンジャーになるキッカケと経緯にのみスポットを置き、出来るだけ1つ1つの事象や描写を簡潔かつ端的に描くことで、爽快感とストーリーの起伏を両立し、「これぞスーパー戦隊シリーズ作品だ!」というべきものに仕上がっていました。『ゼンカイジャー』以降変化球的作品が続いたから、「久しぶりにリアルタイムで新しい戦隊作品を観た!」って感じがして、興奮しましたね。

 

ブンブンジャーのアクション自体もスピーディーでカッコよく、その中でここのキャラもしっかり立っていてGood。まさに、「スーパー戦隊シリーズ」らしい戦隊作品になっていました。『ガッチャード』もそうですが、「仮面ライダーシリーズ」も「スーパー戦隊シリーズ」も、紆余曲折を経てようやくいい方向へと伸び始めたような気がします。

 

なお、前作(『王様戦隊キングオージャー』第50話(終))の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

また、同日放送の『仮面ライダーガッチャード』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

望まない青里ファミリーの御曹司との結婚。意気消沈の未来を、結婚式場から連れ出したのは、届け屋を名乗る青年:範道大也でした。途中、大宇宙侵略大走力団:ハシリヤンのサンシーターの襲撃を受けますが、これは大也のドライビングテクニックで華麗に回避。そして、ブティックに立ち寄らされた未来は、突然大也から好きな服に着替えるよう指示されるのでした。どんなドラマでも、最初のつかみそしてアバンタイトルは最も重要ですが、『ブンブンジャー』では極力説明を排除し、かつテンポよくシーンを繋いでいくことで構成。いきなり結婚式場のシーン→大也に連れ出される未来→青里ファミリーやサンシーターに追われる2人と、ほぼ口頭による説明は何もないのですが、そのシーンを観るだけで何が起こっているのか、そして視聴者の視点が今回よりブンブンジャーに接触する未来のものに合わせられているため、受けたその驚きが、よく分かるようになっていたのが秀逸でした。この驚くほどのテンポの良さ、そしてシンプルながらキチンと進められているドラマ―、ああ、本当に、ニチアサに「スーパー戦隊シリーズ」作品が帰ってきたなと、感慨深くなりましたね(もちろん、『ゼンカイジャー』〜『キングオージャー』の挑戦も、あれはあれでいいのですが)。そして、大也たちが追われるシーンも、CG合成を多用しながら、公道を使用したのびのびとした撮り方になっていたのもGood。敵味方問わず横断歩道でキチンと止まるのは、やっぱり時代だなとも感じました。

 

未来が着替えた直後、ウェディングドレスが苦魔獣:ウェディングドレスグルマー化。街で暴れ始めたそれに対し、大也はブンレッドに変身して単独で応戦、鳴田射士郎とも連絡を取り、未来を退避させようとします。しかし、大也の言葉に刺激を受けた未来は、ムリヤリブンレッドのもとに戻り、自らも自分の人生のハンドルは自分で握ると宣言。それを面白く思った大也は、ほぼ初対面の彼女にブンブンチェンジャーを渡し、変身を指示。射士郎とともに変身した彼女は、ブンピンクとなり、ここにブンブンジャーの3人が集うのでした。中盤では、大也が最初にブンレッドに変身すると同時に、未来が自らの意思で、自分の人生を切り開くべく、ブンブンジャーとなることを決意するさまが描写。ここで絶対に注目していただきたいのが、未来のここまでの背景等はほとんど語られていない一方で、彼女が感じていた鬱憤、そしてそこからの成長と解放をしっかり描き、視聴者に無理なく理解出来るようになっている点です。「未来は周りに流されて、望まぬ青里ファミリーとの結婚をさせられかけていたけど、大也に連れ出され彼の言葉を聞き、自らも自身の人生のハンドルを自分で握ることを決意した」ということは、視聴者の誰もが理解したかと思いますが、「未来は周りに流されて、望まぬ青里ファミリーとの結婚をさせられかけていた」というのは、よく考えてみるとどのキャラも一言も言っていません。しかし、アバンタイトル時点からのシーン繋ぎとそのドラマにより、それを視聴者が端的に感じ取れるようなドラマ構成になっているのです。これには、さすがベテランである冨岡脚本だなと唸らされましたね。また、ブンレッドをはじめとするブンブンジャーのアクションも、今までの「スーパー戦隊シリーズ」らしさをしっかり踏襲しつつ、『キングオージャー』あたりから観られ始めた、寄りめの撮り方も導入されており、今まで培われた様々な技術がしっかりと息づいているのもGoodでした。それにしても、違和感のないスムーズな戦隊名乗り、本当に久しぶりに観た気がするよね。歴代車系戦隊(ターボ・カーレン・ゴーオン)の要素が織り交ぜられているように見えるのも、面白かったです。

 

ブンブンジャーはウェディングドレスグルマーらに応戦。ブンピンクも初戦闘ながら凄まじい適応力を見せ、ウェディングドレスグルマーを追いつめます。ところが、ウェディングドレスグルマーはサンシーターの1体:ヤイヤイ・ヤルカーに回収されてしまい、ハイウェイ空間へ逃亡。ブンブンジャーはこれをブンブンカーで追跡し、激しいデッドヒートを繰り広げ、ハイウェイ空間から追い出します。その後、ウェディングドレスグルマーは巨大化してしまいますが、これはブンブンジャーロボにより撃破。こうして事件は解決し、大也は未来を依頼人のノリオのもとへ連れていきますが、未来の出した答えは、ブンブンジャーの一員として大也たちとともに活躍することでした。終盤では、ブンブンカーとブンブンジャーロボによる巨大特撮のパートが挿入。ミニチュア特撮をしっかりと活かしつつ、『ドンブラザーズ』以降培われてきたフルCGによる合体やアクションシーンもしっかりと取り入れており、これまた等身大戦のときと同じく、今まで培われた技術がしっかりと活かされていることにグッときました。ブンブンカーによるデッドヒートシーンは、CG合成を主体に作るからこそ、ああいう質感の映像が作れているんですよね〜。また、その後のブンブンジャーロボの戦闘シーンは、オープンセットでのびのびと戦い、その戦い方にも少しネタやギャグが入っているのが、非常に「スーパー戦隊シリーズ」らしいなと感じました。TVシリーズにおけるミニチュア特撮は、やっぱり円谷プロが一番先を走っていますが、こうした戦隊のミニチュア特撮は、ここからしか味わえない味と質感がありますよね。本当に、ここ数年の作品を否定するつもりは毛頭ありませんが、「スーパー戦隊シリーズが帰ってきた!」と実感させてくれるような、バクアゲお話でした。『ブンブンジャー』の今後に、期待大だぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

大也に認められ、ブンブンジャー入りを果たした未来。しかし、射士郎はまだ彼女を認めようとはしていなかった。そこに舞い込む新たな依頼。秘密の届け物のお届け先は…大統領!?

 

次回は、射士郎と未来が仲を深める一編になりそう。これでブンブンジャーの初期メンバー3人の関係性が完成し、次々回以降で残る阿久瀬錠と振騎玄蕃がブンブンジャー入りしてくる感じですかね。さあ、こちらも今後1年間が楽しみだ!

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