お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『仮面ライダーガッチャード』第23話 ちょっとした感想

f:id:bongore_asterisk:20240218100714j:image

青きマジェード、その名はムーンケルベロス

 

 

 

きっと、世界中の人々を幸せにすることは出来る!だから…、一緒に頑張ろうよ!今回の『仮面ライダーガッチャード』は、ズキュンパイアを巡るお話の後編。ズキュンパイアのキャラクター性を生かした、シンプルながらもジーンと感じさせるドラマが展開され、戦闘面では、マジェードの新フォーム:ムーンケルベロスが大活躍してくれていました。

 

前回のちょっとギャグ寄りな作劇からは想像が出来なかった、今回のドラマ展開。ズキュンパイアの悲哀を感じさせるビターな一面もありましたが、それに対する宝太郎たちの提案に救いがあり、またラストの結逢(ズキュンパイアの被害者となってしまったメガネの女性)の行動に、希望と成長を感じさせられました。いやはや、今回もシンプルながらなかなか奥深いドラマでしたよ。

 

なお、前回(第22話)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回、多重錬成によりサーベルマンティスマルガムへと進化を遂げたクロトー。ヴァルバラドやマジェードが正面攻撃をかけてもほとんど歯が立たないことから、2人はサーベルマンティスマルガムを羽交い締めにし、ファイヤーガッチャードの力で撃破しようとしますが、結局取り逃がしてしまいます。クロトーの動向が気になるところでしたが、宝太郎たちはズキュンパイアの行動をまず止めるべく、その後を追うのでした。サーベルマンティスマルガムは、やはり強力。序盤では前回に引き続きそれが存分に描かれ、ファイヤーガッチャードの攻撃すらも避けてしまう俊敏性も見せてくれました。ここでファイヤーガッチャードの必殺技を真っ向から跳ね返せずに避けるという形にしたのは、まだデビューして間もないファイヤーガッチャードの株を下げないための措置なのでしょうね。こうした形で、一度はクロトーを取り逃すことになった宝太郎たちは、ズキュンパイアのフルパワーズッキュンを止めるために奔走。しかしそうした中で、スパナだけは手を貸そうとせず、その場から立ち去ってしまいます。ここでスパナが抜けるのは、一応の理由付けがあったもののちょっと不自然。同時並行で、出番が多い回の撮影をしていたのかな?

 

宝太郎たちが追いついたとき、ズキュンパイアはフルパワーズッキュンを発動する直前。そんなズキュンパイアは、最初こそ「世界中の人々を幸せにする」という使命を語っていましたが、自分が実体化するキッカケとなった結逢自身が、実際にはエネルギーを吸い取られ苦しんでいる=幸せになっていないことを知り、激しく動揺します。フルパワーズッキュンが不安定化する中、これを狙ってクロトーがサーベルマンティスマルガムとなって再び出現。りんねはそのやり口に怒り、マジェード ムーンケルベロスに変身して応戦します。中盤では、ズキュンパイアを中心としたドラマが展開。ズキュンパイア自身に悪意は全くなく、その使命も純粋であった一方で、自分の能力の特性を知らなかったばかりに真逆のことをしてしまっていたという悲哀が、ここで描かれます。この短時間で、ズキュンパイアの悲哀を端的かつドラマチックに描いているのは秀逸。前回時点でそんな前フリはほとんどなかったぶん、この中盤のシーンのみで、ズキュンパイアの気づき→そこからの悲しみを違和感なく受け入れさせてくれているのは、本当に驚異的ですよ。制作陣の脚本力と演出力の強さを感じさせてくれました。そして、そんなズキュンパイアを利用しようとしていたのがクロトー。そのやり口に怒ったりんねは、マジェード ムーンケルベロスへと変身します。ムーンケルベロスへの初変身は、意外にサラッとしててスムーズ。そのぶん、サンユニコーンとは違う徒手空拳を中心としたアグレッシブなファイトスタイルで、強烈なインパクトを残してくれました。

 

サーベルマンティスマルガムに拘束され、未だパワーも不安定なズキュンパイア。そんな彼に宝太郎は、あえて優しく語りかけ、わかり合おうとします。その宝太郎の意思に応えて、ズキュンパイアはケミーカードに戻り、スーパーガッチャード クロスエックスレックス/宝太郎の力となって、マジェードとともに応戦。その力を存分に生かし、サーベルマンティスマルガムを打ち破るのでした。ズキュンパイアに語りかける宝太郎の姿こそ、今回のクライマックス。彼は「やり方は間違っていたかもしれない」と、まずズキュンパイアの今までの行いを否定した一方で、「きっと(違う方法で)世界中の人々を幸せに出来るはず」だと、ズキュンパイアの使命そして夢を応援する形になっているのが素晴らしいです。しっかりとダメなことはダメだと言い、捨てるべきでない夢を応援するさまは、本当に心にグッと来ましたね。そんな宝太郎の言葉に、ある意味ズッキュンされたズキュンパイアは、自らケミーカードに戻ってクロスエックスレックスに加勢。最後はファイヤーガッチャードとマジェードのダブルライダーキックが、サーベルマンティスマルガムにトドメを刺します。パワー的にはファイヤーガッチャードのほうが強いはずですが、マジェードはキックを小刻みに叩き込みまくる力押し攻撃スタイルのため、見た目的にファイヤーガッチャードに全く負けていないのがこれまたGood。両ライダーともに超カッコよかったですね。

 

ズキュンパイアが戦列に加わり、キッチンいちのせが賑やかになっていた頃。回復した結逢の前に、間接的に今回の事件のキッカケとなった元カレが現れます。復縁を迫る彼に対する、結逢の反応は―。ラストでは、回復した結逢のその後をエピローグ的に描写。失恋からの復活を描くのですが、そのさまとして、「新たな彼氏が見つかる」とか「元カレと復縁する」ではなく、「復縁を迫る元カレを自分の意思で振る」という形にしているのが、最高にいい塩梅だなと感じました。こうすることで、結逢を過度に幸せな状態にはせず、一方でその心の成長と立ち直りをズバリ表現しているんですよね。本筋から少し外れたズキュンパイア回前後編でしたが、ドラマの高いクオリティーは、引き続き維持されていたように思えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミナトから届いた宝太郎宛の手紙。それは、グリオンたちの罠だった。スチームライナーを除く全ケミーカードを奪われた宝太郎は、それでも皆を守るため、スチームライナー単独でのガッチャードへの変身を試みる。禁術の招く結果やいかに―!?

 

次回は、ガッチャードの新フォーム:アイアンガッチャードが初登場。その見た目から、雑誌の特写発表時は宝太郎の闇落ち等も囁かれていましたが、どうなるのでしょう。個人的には、「暴走の危険性があるフォーム」程度の立ち位置になるのかなと思うけど…。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

…というワケで、記事は「『王様戦隊キングオージャー』第49話 ちょっとした感想」に続きます。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

Twitter Instagramやってます。よろしければ↓閲覧&フォローの方お願いします!

Twitter https://twitter.com/CTF_bongore_A

Instagram https://www.instagram.com/bongore200706/