お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンデッカー』第14話 ちょっとした感想

ドゴオオオン!!(玩具パッケージ再現)

 

 

 

カナタくん。君がこの時代の、デッカーだったとはね―。今回の『ウルトラマンデッカー』は、強化形態であるダイナミックタイプの登場回前編。アサカゲ博士がついにその正体を現し、予測されていたテラフェイザーの敵化が描写。それだけでもお腹いっぱいなのに、また別の存在が現れてカナタの代わりにデッカーに変身する等、かなり濃密かつ濃厚な一編になりました。

 

「主人公以外に同じウルトラマンに変身できる先代変身者がいる」というのは、過去の「ウルトラシリーズ」でもありましたが、目の前でお株を奪われて変身されてしまうというのは、シリーズ初レベルで新鮮な印象。テラフェイザー敵化の理由が直接的にスフィアと関係ないという設定も、興味深く感じました。変化球の多い展開の中で、どうやって次回のカナタ再変身&ダイナミックタイプ登場に繋げるか、楽しみでしょうがありませんね。

 

なお、前回(第13話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

前半でデッカーとテラフェイザーの大活躍、中盤ではテラフェイザーの敵化、後半では現れた謎の戦士の変身した別のデッカーが登場と、全編にわたって特撮描写にその比重が置かれていた今回。ストーリーはそれに押されてややシンプルになっていたものの、次々と視聴者に物語の謎を突きつけ、どんどん興味を惹きつけていく構成には、私ものめり込まされました。冒頭でも述べましたが、本当に次回の展開が楽しみだなぁ!

 

スフィア活発化の前兆か、ここ最近怪獣の出現頻度が増加。ソウマやムラホシ隊長等がそれを危険視する一方、カナタやイチカは、連戦連勝のデッカー&テラフェイザーのコンビにすっかりはしゃいでいました。カナタは感謝の意を込めてアサカゲ博士にお礼を言いに行きますが、博士本人はどこかうわの空。そんな中で、1年前に倒したはずのスフィアザウルスが再び出現して…。今回は後半でカナタが試練に直面することもあり、序盤では調子に乗る彼の姿が描写。こうしたある種の慢心は、敗北展開フラグというのはよくわかっているのですが、カナタの屈託のない笑顔が、そうしたフラグをあまり感じさせませんでした。カナタって、本当に純粋でアツい主人公なんですよね。だから、調子乗ってるときもイヤミがないんですよ。そうしたカナタ側の描写ののちに挿入されるのが、アサカゲ博士の様子。まるで人が変わったかのようにうわごとをつぶやきまくり、誰の目から見ても異常な感じでしたが、カナタ自身はあまり気にしていませんでした。アサカゲ博士が薄暗い中でテラフェイザーの調整を行うさまは、明らかに不穏な雰囲気。ここでカナタの正体を知っていると詰め寄ってくるのかなと思いましたが、実際はそうしたことはせず、ただ会話しただけでした。この展開はちょっと意外。直前の上述したうわごとのこともあって、アサカゲ博士の不気味度MAXでした。演出もGoodだったなぁ。

 

スフィアザウルスに迎え撃つGUTS-SELECT。ガッツグリフォンが撃墜され、カナタはデッカーに変身し、テラフェイザーとともに反撃を開始します。そして、あと一歩のところまで追い詰めますが、そこで突然テラフェイザーが機能停止。すべてはアサカゲ博士の仕業であり、彼は悪の一面を見せ、デッカーを攻撃し変身解除に追い込むのでした。中盤で、スフィアザウルスが再出現。スフィアソルジャーを大量に引き連れているせいで、再生能力が異常なほど早くなっていましたが、それ以外は第1話で登場した個体とそれほど差はありませんでした。強さ的にもそんなに変わっていないため、ウルトラデュアルソード等の武器を得、さらにテラフェイザーとのタッグも組んだデッカーにとっては、あまり強くない敵という感じ。ガッツグリフォンがすぐ墜落しちゃったのは残念だったけど、その後デッカーたちがガンガン追い詰めて、倒すあと一歩のところまで持ち込むさまは爽快でしたね。こうしたデッカーたちの戦闘に、テラフェイザーの機能停止という形で水を差したのが、アサカゲ博士。彼はデッカーを憎む「バズド星人アガムス」としての本性をさらけ出し、テラフェイザーに自ら乗り込んで、デッカーを襲います。アサカゲ博士の裏切りは以前から予想されていましたが、ここまで大胆かつスピーディーな形になるとは、思ってもみませんでしたね。アサカゲ博士の衣装が、どことなくレイブラッド星人っぽい印象だったのは、ちょっとウルトラマンゼロを意識していたりするのかな?

 

アサカゲ博士に銃を突きつけられ、ピンチのカナタ。そこへまた別の謎の戦士が現れます。謎の戦士は、アサカゲ博士と旧知の仲であるそぶりをみせたのち、なんとカナタに代わってデッカーに変身。戦いに慣れているような戦闘スタイルでテラフェイザーに戦いを挑みますが、TRメガバスターの前に相討ちとなり―!「アサカゲ博士が正体を現し、カナタが変身解除させられる」というだけでも、お話の内容としては十分すぎる分量ですが、終盤にはそれにプラスして謎の戦士も登場。アサカゲ博士との因縁をにおわせながら、なんとカナタの代わりにデッカーに変身してみせます。謎の戦士を演じる谷口賢志さんは、今回の出演&変身で三大特撮をコンプリート。そんな彼の演じるデッカーは、カナタの変身したものとは違い、数段戦いなれた、ヒールチックな戦いっぷりが特徴的でした。終盤で現れたデッカーのアクションは、明らかに『ダイナ』のニセ・ウルトラマンダイナをイメージしているもの。こうしたアクションの細かな変化付けが、変身者の違い、そしてソウマの気づき(ソウマが観察の天才であるという設定も生かされている)につながっているのがGoodです。そんなデッカーも、アサカゲ博士の操縦するテラフェイザーとは決着がつかず、相討ちになって今回は終了。さあ、デッカー変身者としてのアイデンティティと、テラフェイザーというハネジローに次ぐ相棒を失ったカナタは、どう立ち上がるのか―!?

 

 

 

◎特撮面

カナタ変身態、そして謎の戦士変身態どちらも含めると、かなり長い時間にわたってデッカーが劇中登場し、またそれに合わせて長めに時間が取られていた、今回の特撮パート。ミニチュア特撮やCG合成はもちろんのこと、アクションについても多種多様 なものが展開されました。最終的なデッカーにデッカーの勝利シーンが、序盤のVSノイズラー戦しかないのは少し残念でしたが、ストーリー展開上これはやむを得ないと言えるでしょう。

 

テラフェイザーのロールアウト後、スフィアソルジャーの活動が活発化し、さらに怪獣頻出期に突入。カナタ/デッカーとハネジロー/テラフェイザーは、その対応に追われますが、連戦連勝中。今回現れたノイズラーに対しても、特に苦戦せず撃破に成功します。序盤(アバンタイトル)では、ノイズラーに対し楽々と戦いを進めるさまが描写。ノイズラーは着ぐるみを新造されて以降ようやくのTV作品本編に登場という形になりましたが、まさかのモブ怪獣並みの扱いで退場してしまいました。デッカーたちの怒涛の強さは素晴らしいんだけど、ノイズラーが全く自身の特徴や能力を生かさないうちに退場しちゃったのは残念だったなぁ。一応、光線っぽいものは出してたけど、それくらいだったな…。

 

スフィアザウルスが出現し、GUTS-SELECTが出動。ガッツグリフォンは墜落したものの、カナタがデッカーに変身し、テラフェイザーとのタッグでスフィアザウルスを追い詰めます。そして、トドメのTRメガバスター発射!…の直前で、アサカゲ博士の謀略により、テラフェイザーが敵化。デッカーは逆に追い詰められ、力尽きてしまいます。中盤の特撮は、CG合成・ミニチュア特撮・アクションすべてが絶好調。ガッツグリフォンの墜落シーンは、CGだけで描かれているとは思えないほどのリアルさであり、カナタ変身態のデッカーが消滅直前に飛行場の建物をぶっ壊してしまうシーンでは、その壊れっぷりもさることながら、へしゃげていくミニチュア飛行機が、臨場感をさらに盛り上げてくれていました。特に後者の描写は、口をあんぐり開けちゃうほどたまげたなぁ。

 

カナタに代わって、謎の戦士がデッカーに変身。ヒールスタイルの慣れた戦闘スタイルで、テラフェイザーに応戦します。しかし、テラフェイザーの力は強大で、その謎の戦士変身態のデッカーでも苦戦するほど。最後は、セルジェント光線とTRメガバスターの真っ向勝負となりますが、相討ちに終わります。終盤では、謎の戦士が変身したデッカーの戦いのさまが描写。CG合成を多用して描かれる、ヒールっぽさのある戦闘スタイルは、既に各所で話題になっていますが、個人的にはそれよりも、ウインダムらディメンション怪獣を駒のように扱っていたのがショックでした。使い方としては合ってるんだろうけど、なんというか、人の心を感じられないというか…。やっぱり、泥臭いと言われようとも、戦いが下手だと言われようとも、カナタの変身するデッカーの方が好きだなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今明かされる、スフィアの真実。そしてアサカゲ博士=バズド星人アガムスと謎の戦士の因縁。カナタはこのまま、戦いを傍観しているしかないのか?いや、そんなはずはない!カナタが再びデッカーの光を手にするとき、現れる金色の光。その名は、ダイナミックタイプだ!

 

次回は、デッカーの強化形態であるダイナミックタイプの登場回。アサカゲ博士の因縁やデッカーの秘密、そしてカナタの再起を次回だけで描けるのかとちょっと心配になりますが、きっと我々の予想を超える、素晴らしいドラマが待っていることでしょう。来週が待ち遠しいなぁ!

 

読むしかねぇ…。第15話の感想記事も、読むしかねぇんだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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