今回は、3月18日に発売された『ノベライズ版『西部警察』vol.2』のレビュー記事です。
『vol.1』の発売から、約2ヶ月後の発売となった『vol.2』。恥ずかしながら、全3巻順次刊行予定ということを最近まで知らなかったので、ネットショッピングで偶然これを発見。慌ててなんとか押さえることに成功しました。この分だと、『vol.3』の発売は5月っぽいよな。注意しとかなきゃ…!
なお、前回(vol.1)のレビュー記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
収録しているお話は、「俺たちの闘い」・「トリック・プレー」・「少年」・「汚ない奴」・「蘇る一弾」・「刑事を奪え」・「さらば愛しき女」の7編。vol.1と同じ収録数であり、チョイスされているお話も引き続き最初期のものですが、その前回に比べて、アクションだけでなくドラマそのものも魅せてくれるお話がチョイスされているのがポイント。そのため、アクション描写の想像だけでなく、その時々の登場人物の心情を想像する楽しみもプラスされています。
脚本はドラマを作る設計図の役割であり、当然地の文で心理描写を挿入しない書き方をするもの。それをベースにしているノベライズも、やはり心理描写が少なくなる傾向にありますが、その分登場人物の行動描写が充実しているので、その心情もハッキリとわかってきます。これは、イチから小説として作った場合ではあまり出来ない(とらない)手法ですよね〜。
また、 文章表現に目を向けると、初版本の文体をそのまま復刻しているため、現代から考えるとかなり過激な表現だったり差別用語だったりが散見。特に、「ビッコを引きながら」なんて表現が出てきたのにはビックリしました。「オリジナルを尊重して〜」というのはわかってるし、そうあるべきだと思うけど、いざドンと見せられると…。
一方で、この『vol.2』も『vol.1』と同じく誤植が多め。ただ、「覚醒剤」を「党醒剤」や「党際剤」と誤っていたり、「盗」が異字体の「盜」となっていたりなど、ワープロやパソコンで文書を作っていればありえないようなものであるため、これは初版からの誤植なのかなと思われます。執筆者の使用字体の違いや、活版印刷時のミスが、こうしたものを生んだのでしょうね。
さて、『ノベライズ版『西部警察』vol.2 』は、全国の書店等で発売中。出版社の公式HPでは特に告知がなされていませんが、おそらく今までのペースから考えると、『vol.3』は5月20日になることでしょう。
そんな『vol.3』に、一体どんなお話が収録されるのか?復刊本なので、その気になればオリジナルの情報を検索して調べることは可能なのでしょうが―、あえてお楽しみということで、そうしたことはせずに待つことにしましょう。
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